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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「闇の左手」A・K・ル・グィン

読んでいてとても寒かった。
そして、何だかやるせなかった。
人間より過酷な敵として環境が描かれているけれども、
人間の一番厄介な敵は人間だよね?と、断言したくなる。
だけど。
人間に寄り添えるのもまた人間。
それもしっかりと伝わってくる。
二人が色のない白銀の世界をひたすらに歩いて歩き切ったその意味がストンと胸に落ちた瞬間、
作品世界の壮大さが流れ込んできて、一気に面白みと凄さを感じた。
(正直、それまでは頑張って読んでる感が拭えなかった)
1969年の作品。
人間の想像力は無限大だと思う。


古書で入手して読んでいたんだけど、ちっとも進まない。
字が小さくて紙が黄ばんでいるせいだ!と、濡れ衣のような理由をつけ、
2024年発行の本を書店にて購入。(値段が倍ぐらいになっててびっくりした)
で、気づきました。
訳者は変わってないんだけど、文章がちょこちょこ変わってる!
同じ作品は同じ原稿をずっと使い回すものだと思っていたけど、そういうとこ、手を入れるんだ!?と新しい発見。
表紙は新しく買った本の方が断然好き。
【ガーディアン必読126/1000冊】



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