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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「仁義なき新妻生活」朝香りく(ガッシュ文庫)



佳月が健吾の嫁として暮らし始めてから半年。
二人の関係的には順風満帆。
そんな二人の生活に健吾の従弟・凌也が介入することで、
気付けなかったことに気付いたり、
嫉妬で揉めたり、その流れで主に健吾側に反省と賢者タイムがあったりとひと波乱。
そこに佳月が攫われるという一大事が。
窮地にあっても相手のことを思って自分の行動を反省する健吾と佳月からは
お互いが本当に大切なんだなぁということが伝わってくる。
佳月にとって気の置けない友人となった凌也と
佳月の弟・亜月も交えた四つ巴の晩餐会がとても好き。
個人的には凌也が好みドストライクだったのでとてもとても楽しかった♪

愛妻弁当を携えて出勤(?)するヤクザ。
キャラ弁を恥ずかしいとは言えずに美味しくいただくヤクザ。
微笑ましい。
今まで味わうことのなかった家庭のあたたかさとやさしさを
健吾は存分に味わうといいと思う。

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「藁の楯」木内一裕 (講談社文庫)



著者の小説デビュー作は、私が既読の他の木内作品のような読後の爽快感はどこにもなく、
もやっとした不快感が広がっての読了。
日本全国民を巻き込んだ挙句、
最後の最後で心が挫けるなら、最初から大風呂敷広げるな。
おかげで失われた命。
誰かの命を犠牲にしてまでその男を守る必要はどこにもなかったのに。
発想も展開も前半が面白かっただけに、後半、え?ちょっと都合よすぎない?
という部分で嵌りきれなかったのが惜しい。
葛藤しつつも任務を全うした銘苅。
彼の在り方は間違ってはいない。
だけど、彼のもやっと感は私なんかの比じゃないと思う。→


個人的には清丸のような罪を犯した男に対する刑罰は、
ハンムラビで良いと思っています。
目には目を、歯には歯を。

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「伯爵夫人の魔法の靴」かわい有美子 (ルナノベルズ)



一度のキスでいい。
その、たった一度のキスを笹野が心の中で希うシーンがとても印象的。
「英国紳士」以外の何者でもなかったラッカムを書き切ったかわいさんの筆力にため息。
とても素敵っ!
デパートの外商部販売員笹野と、そのデパートを買収した英国百貨店の日本支社長のラッカム。
仕事を通じて出逢った二人が、
共に仕事をしながらゆっくりと静かに気持ちを添わせていく。
仕事面でも読み応えがあったし、
タイトルの「伯爵夫人の靴」に纏わるエピソードも素敵。
何より、優しく繊細に通わせていった恋情と
ちょっとフェチが入った濡れ場のギャップが良い。
うっとりと読了。

個人的には。
ジェームズ・ボンドはショーン・コネリーが一番だと思っています。
大好き!


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「イヴの迷宮告(下)」 (シグマフォースシリーズ10)ロリンズ(竹書房)



いつものように2班に分かれての問題へのアプローチ。
だけど、今回はコワルスキサイドだけでも十分だよね?
というくらい、コワルスキとゴリラのバーコとマリアのコンビが頑張ったと思う。
人類の知能の進化の謎。
蘇る巨人。
月に纏わるワクワクするような推理。
紐解かれていく謎を追いかけ、
ギリギリのところで危機を躱していくアクションにドキドキし、
上下巻あわせて約900頁。
一番の衝撃がエピローグに。
ちょっと、どういうことよ!?
10年後のこの事態がどういうことなのか、解明されるのかどうかが気になって色々ぶっ飛び、
バーコが我が子に託した想いに涙して読了。

バーコ(ゴリラ)は本当に良い子だった。
私も抱きついてみたいなぁ。
そして抱きつかれたい。
著者はこの衝撃のエピローグをちゃんと回収してくれるのかしら?
してくれるよね??



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「仁義なき新婚生活」朝香りく(ガッシュ文庫)



侠客一家の長男として組と姉を守るため、
対立組織の時期組長・健吾の元へ姉の代わりに嫁いだ佳月。
独自路線の一生懸命な正義感が微笑ましい。
本人は自称ヤンキーだけど、家族から大事に育ててもらったんだなーということが
とてもよくわかる箱入りさ加減。
あとからわかる家族の心配もじんわりと心に沁みる。
一方、家族のあたたかさとは無縁の環境で育ってきた健吾。
一緒に暮らすうちに惹かれあっていった二人が、嫉妬心を抱くに至るシーンは良かった。
ラストは佳月の弟、亜月の気持ちに引っ張られて切なくなって読了。
当人同士は甘々のエンド(笑)

「穿くのも恥ずかしいが、ノーパンはもっと恥ずかしい」
男子が女性用を、女子が男性用を。
どちらの場合でも同じ気恥ずかしさがあるんだろうなー。
付き合いのある業者の女社長サンが、ウチの会社の担当と出張に行った時、
突発トラブルで泊まることになり。
「着替えないよ!」
「パンツぐらい買ってやる」
の流れでコンビニに行ったら、男物のパンツしか売ってなかったらしく。
「もー!これ穿けって男物のパンツ渡されたの!」
「で、穿いたの?」
「穿くしかないっしょ。それより、家で洗って干してたら
不審に思った家族に説明するのがメッチャ大変だった」
爆笑した出来事。





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「イヴの迷宮告(上)」 (シグマフォースシリーズ10)ロリンズ(竹書房)



プロローグはまさかの紀元前38000年から。
今回のテーマは人類の知能の進化について。
秘密裏に進行していた中国のプロジェクト。
彼らにとってのイレギュラーは我らがシグマの存在。
力も資金も兼ね備えた組織同士のぶつかり合いは、ガッツリとした読みごたえあり。
「毛のないゴリラ」と陰で言われるコワルスキーと
本物のニシローランドゴリラのバーコとの交流が微笑ましい。
そんなコワルスキがどんなふうにペインターの期待に応えるのかがとても楽しみ。
そして、月の表面のスケッチが描かれた時代を思うと、ロマンでしかない。
グレイたちの決意に奮い立ちながら次巻へ。

「アトランティス大陸」
この言葉だけで、色々想像をかきたてられてわくわくする。
そして神坂智子の「シルクロード」シリーズを思い出してみました。
大好き。





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「バイバイ、ハックルベリー」一穂ミチ (ディアプラス文庫)



両親に愛され、家族仲良く天真爛漫に育った塁と、
幼少期には己の内側に引き籠った過去のある槙志。
前半は二人が想いを伝え合うまで、
後半は二人が付き合ってからの物語。
「好き」の種類がままならないものの、離れてしまいたくはない。
そういう心の揺らぎがリアルに伝わってくる。
特に、価値観というか、考え方の違う二人が、
相手のことを思い、すれ違いに悩み、心を添わせていくまでがとても丁寧に描かれていた。
終始話し合いでいったら歩み寄るのにもう少し時間がかかったかも?
ああいう爆発の仕方が嫌味にも不愉快にもならならないのは、
塁がまっすぐで裏表のない子だからだろうなぁ。

そういえば、ウチの甥っ子ちゃん、キッズのオセロ大会で
県予選を突破して東北大会に出場していました。
いろんな大会があるんですね~。

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「キッド」木内一裕 (講談社文庫)



「埋める」からまさかの「掘り出す」。
何を?は多分ご想像通り。
息もつかせぬハイスピードな展開と、連鎖して巻き込まれていく愛すべき登場人物たち。
なんじゃこりゃ!?な面白さ全開。
特別に文章が上手いわけじゃない。
だが、とにかく引き込まれる。
真剣に、だけどどこか愉快に突っ走っている彼らが
どんなエンディングを迎えるのか。
見届けるまでは頁を捲る手を止められない。
きっかけは人助け。報酬は「神様」の称号。
命を狙われてもどこまでもポジティブな麒一。
気質がとてもカッコイイドド子。
驚きの素性のノブ軍曹。
彼らの痛快な活躍を是非お楽しみあれ!

生き残るために必要なのは、機転の利きの良さ。度胸。ポジティブ思考。
次に麒一がどう出るのか。
わからないからひたすらワクワクしながら読み続ける。
彼に与した人たちの行動もやはり予測不能。
「十円ハゲ、目立たなくしてやろうか?」は強烈だった。
とても楽しかった。

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「アンティミテ」一穂ミチ (ディアプラス文庫)



ギャラリスト自らが見出したまだ画家ですらない画家を、
現代社会の実情に即した形で育てていく物語。
自力で道を切り開いていくことのできる芸術家も世の中にはいるだろうけど。
群のように生活に追われて描くことがままならない人もいるだろう。
それでも、郡は描きつづけた。
少ない時間の合間を縫って、100均の画材で。
絵を描くことが本当に好きなのだという気持ちが伝わってくる。
最初は絵に。
そして群自身に。
惹かれていく和楽の迷いと揺らぎ。
異国の地へと飛び出した群との再会はドラマティックで運命的。
増え続ける習作の存在を思って、微笑ましく読了。

美術展に絵画を見に行くたびに、知識不足を痛感……
するんだけど。
無理に知識を詰め込む必要もないかな?とも思ってる。
どうしても気になったことはその場で調べつつ、
あとは好きか嫌いか。惹かれるか惹かれないか。
主観上等。
……と打ち込んでいたら、私、大学の講義の一つに
「西洋美術史」を選択していたことを思い出しました。
何やったかちっとも覚えてない!←ダメじゃんww
あ、フレッシュ症候群だ!



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「ひつじの鍵」一穂ミチ (ディアプラス文庫)



家族に見せる顔。恋人に見せる顔。友だちに見せる顔。仕事で見せる顔。
程度の差はあっても、皆、それぞれに違う。
一色のオンとオフの切り分けのギャップは相当で、それがかなりの魅力だったけど、
更にに凄いのは仕事に対するプロ意識。
そんな一色のオフの顔を偶然目にした羊は
急激に彼に惹かれていく。
羊は気持ちを「分ける」というよりは「押し隠して」過ごしている未成年。
身近にいる人には見せることのできなかった本音を一色に晒すことによって
深まる関係性。
年の差があったからこそ成就した恋愛だと思う。
軽妙な会話のテンポと着眼点が面白くてぐいぐい引っ張られた。

本来は「洋」であった筈の名前が「羊」になってしまったように。
友だちも自分がそうだとずっと思って名乗ってきた名前が、
実は出生届と違っていることがン十年生きてきて発覚。
「(そうだと思って使ってきた名前に)改名してきたわ!」と憤慨していたことを思い出しました(笑)

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