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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「十二国記 幽冥の岸」小野不由美(新潮文庫)

戴国にまつわる4つの物語。
前作と時系列をほぼ同じくする物語、驍宗が昇山を目指すきっかけの一つとなった物語、
そして泰麒のその後の物語。
巻頭の物語はあまりにも陰惨で気持ちが滅入ったけど(私まで生きるのが辛くなってしまいそうだった)
最後の物語は景麒があまりにも景麒らしくて、笑ってしまった。(笑う話ではないんだけど)
一人一人はあまりにも無力。
懸命に立ち向かったところで、どうにもならないこともままある。
だけど。
志を同じくする者たちが諦めずに戦った先で、満身創痍ながらも未来を切り開いた。
そのことが、ただ嬉しい。



読後感を噛みしめつつ、最初から全巻を読み返したい気持ちに駆られる。
それが無理ならせめて『白銀の墟 玄の月』を!と。
何度も読み返したそれまでの作品に対して、
白銀は一度しか読んでいないから記憶が朧な部分もあってちょっと残念。
それにしても……やっぱり『十二国記』好きだわ~、と改めて思いました。

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「夜明けのパトロール」ドン・ウィンズロウ(角川文庫)

テンポよく読み進めることのできる軽妙な文体は訳者の力量だけど、
何よりウィンズロウの描く物語が面白くて、
サーファーたちの集うサンディエゴの海岸に引き摺り込まれたまま、ノンストップで読了。
現在進行形の事件の合間に主要メンバーたちの過去を差しはさむことで、
彼らのルーツと人となりが知れ、事件を介しての彼らの行動の根底にあるものがより明確に伝わってくる。
そして目の当たりにするのは彼らの絆の固さ。
素晴らしいね。
待ち焦がれたビッグウェイブに乗れたのは意外なことにただ一人。
それもまた現実。
生涯サーファー、時々探偵。
どんな男の物語は続編へ続く。

『ダ・フォース』か『夜明けのパトロール』か『ストリート・キッズ』の再読か。
三択で迷って、本書。
まぁ、どれを読んでも面白かったんだろうけど、やっぱりウィンズロウ好きだわ~~☆彡
デビュー作の『ストリート・キッズ』から読み始めているので、
もうすぐ30年の付き合い(?)になる作家さんなのです。



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「警視庁公安J クリスタル・カノン」鈴峯紅也(徳間文庫)

自分の人生をただ懸命に歩もうとしている人たちに忍び寄る闇。
闇の中に引き摺り込もうとする囁き声。
一般市民がその闇と対等に戦うのは難しい。
というか、無理。
だからこその純也たちの存在。
今回、分室のとあるメンバーといぶし銀のオジサマは身体を張っての案件対応。
自他ともに認めるスーパーマンは純也。
純也自身がハイスペックなうえに、彼には心強いサポーターがついているから無双。
その純也をして「強い」と言わしめる東堂。
そうなると、『Kシリーズ』も気になるじゃないですか。
そのうち……ね。

「朽木村」という地名が出てきた瞬間に山内練!(@聖なる黒夜)と脳内で叫んでみました。
まさかここでその地名に出会うとは!
瞬時に反応した自分の練に対する愛(?)は筋金入りです。(笑)
そして、「痛みがあるのは生きてる証拠さ」
この純也の言葉には「北方ーーーー!」と。
あっちいったりこっちいったり、何だか色々忙しい。(笑)



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「カレイドスコープの空と」N.R.ウォーカー(モノクローム・ロマンス文庫)

リレーのバトンを繋いでいくように、交互に語られる物語。
その交代がスムーズで違和感がないし、
視点が変わるとそれぞれが互いをどう思っているのかが
よりリアルに伝わってきて面白い。
二人とも飼い犬を蔑ろにしないところも良いし、
ささやかな花を贈り合う可愛らしさも良い。
そして、最後までお行儀よく進行していく甘さがなんとも微笑ましい。
個人的に同胞をけちょんけちょんに言い放った(らしい)ローソンの論文がとっても気になる。
幻の蝶を追いつつ進行する恋模様。
癒し要素満載の作品。


タスマニアデビル。見に行きたい。
多摩動物園……東京ならタイミング次第で行けそうかな。
ずっと会いに行きいと思っているのはイケメンゴリラのシャバーニ。
息子のキヨマサも気になる~!

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「警視庁公安J ダブルジェイ」鈴峯紅也(徳間文庫)

よりにもよって皆が皆、そのファイルをそんな扱い方する?
いや、しないよね?
ねぇ、しないよね??という突っ込みはあるものの、
そこだけ目を瞑って楽しく読了。
楽しく、と言うか、読後感は何だかやるせなかった。
彼らは何に命をかけてしまったんだろう?
自分を犠牲にしてまで任務に殉じた彼ら。
それを命じた人たちには、そんな価値なんてどこにもなかったのに。
お金に物を言わせて捜査を進めてしていく純也のやり方はエンタメにして爽快。
というか、分室の存在そのものがザ・エンタメ。
純也はやっぱり現場で暗躍してこそだと思うの。→

今回はウチの地元に出張してきてくれたので、
馴染んだ場所や食べ物、お土産物等々が出てきたのは嬉しいオプション。

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「ゴーステッド」ジョシュ・ラニヨン

七年ぶりに戻ってきた町で起こった殺人事件。
捜査を担当するかつての恋人との再会。
事件の真相を探り、犯人を追及するミステリー要素と、
過去のすれ違いを改めて見つめ直し、燻っていた想いを吐き出し、新しい関係を構築していく
ロマンス要素との完璧なマリアージュ。
やさしく見守ってくれた彼との時間を積み重ねることは、もう、出来ないけれども。
かつて愛した、そして、今でも愛している彼とは、この先、たくさんの時間を共に歩んでいくことができる。
何とも言い難いやるせない想いを抱えつつ、
この先の彼らの在り様に思いを馳せての読了。

さすがジョシュ・ラニヨン。
とてもおもしろかった。
そして続編希望。

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「ハーレムの闘う本屋」

黒人が書いた黒人についての本だけを売る店。
それがミショーが手がけた本屋。
その店は、本屋であり、学びの場でもあった。
南北戦争後の奴隷解放。
だが、簡単にはなくならない差別や偏見。
それらと対峙しなければならなかった彼らが自身を守るための術、すなわち知識を得るための端緒をつかむ場所でもあったのだ。
年代順に様々な人の言葉で語られる、本屋の歩みと店主であるミショーの生涯。
ミショーに会うために本屋を訪れた人々の中には、マルコムXのように世間に対して大きな影響力を発揮した者もいた。
結局は権力の波に吞み込まれ、店はなくなってしまうけれども。
彼の本屋は多くの人の記憶に残り、語り継がれている。



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「俺、チート持ちじゃないんですけど! 北の砦編」久臥

ドキドキワクワクハラハラと、爽快感と、笑いと、そして涙と。
翻弄されつつ最初から最後まで読み応え抜群。
北の砦に残された騎士たちの遺体を収容するために、
持てる力以上を駆使して奮闘するアルヴィ。
プレゼンして、作戦決行の許可を得、実行する。
その過程を追っていくのがとても楽しい。
温泉!
自力で温泉掘っちゃえるなんて素敵~!
と、浮かれていたけど、命がけの戦いの顛末が胸に刺さってホロリとしてしまった。
着々と優秀な人材を手元に集め、
強烈な後ろ盾となる人脈を築いていっているアルヴィ。
それは、自身が率先して動くからこそ、得ている信頼。
この先がホント楽しみ。

あとがきを読んで、あ、こうやってこの作品は生まれたのね、
といことがわかって感無量。
あの一文からここまで肉付けしていくって、ホントすごいわ。
でもだからこそ、あれだけ胸に刺さったのねー、とも思ってみました。



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「俺、チート持ちじゃないんですけど! 王都編」久臥

【再読】
新刊をより楽しく読むために再読。
なかなかな大人数の登場人物だけど、読みながら色々想起され、
え、誰これ?となったのは一人だけだった。
優秀。←自画自賛。(笑)
読んで本棚にしまって終了だった私の読書だけど、
読メで学んだ再読の楽しみ方。
荒れ地を開拓するところから始まったアルヴィの物語。
これから彼の領地がどんな風に発展していくのか。
国造り超ウェルカムの私としては、
その過程を追っていけるのがとても楽しみ。



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「七つの会議」池井戸潤(集英社文庫)

会社は仲良しクラブじゃないし、業績を上げていかなければ
会社の安定した存続は難しい。
だから、掲げられるノルマがあるし、その数字を達成させるために努力する。
とはいえ、未達だからといって達成の為に不正を行うのはNG。
万が一不正があったとしても、それを隠蔽するとはもってのほか……と言いたいけれども、
不正をし、それを隠蔽してしまうのもまた人である。
そう思えてしまうことがちょっと寂しい。
その一方で、不正を告発する人がいて、真実を探ろうとする人がいる。
理不尽に潰されそうな人を守ろうと頑張ることのできる人がいる。
そのことに安堵の気持ちで読了。

長いこと務めていると、なんだかんだ色々あるなーと、
改めて自分を振り返ってみる。
で、先を見てももうちょっとなんだかんだありそうで、かなりめんどくさい。

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