きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「恋とは呼べない 3」町屋はとこ/榎田尤利(ビーボーイコミックス)
どちらかがどちらかを利用しようとしているわけではない。
両方にとって必要な、自分の本当の気持ちに気付くためのセックス。
大人なんで、これはこれでアリだと思う。
だって、みんなわかっている。「選択を間違えた」ことを。
自分の気持ちと正直に向き合うこと。
本当に向き合うべき相手とまっすぐに向き合うこと。
これって、とても大事。
あそこまでのきっかけがなければどうにもならなかったほど、
こんがらがってしまっていた四人。
結局、淳平と英は橘高とサガンに振り回された感じかな。
「恋をしよう」「大好きだよ」
淳平と英の物語は素敵な言葉で終幕。
巻を重ねるごとに町屋さんの絵が麗しくなっていった気がする。うっとり。
身体のラインがホント綺麗だと思うのよね。
私的セクシーな男子を描かれる作家さんランキングは一位がもんでんさんなんだけど、
その次が町屋さん。
散々振り回された橘高とサガンに英と淳平が恋愛相談しているところが笑える。
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「UNKNOWN」古処誠二 (講談社ノベルス)
自衛隊の基地内で起こった盗聴事件。
二人の自衛隊員が、基地の中をひたすら歩きまわりながら、
隊員たちにヒヤリングを行っていく物語。
会話が軽妙で面白い。
そして、登場人物たちの言動がなんだか愉快。
とはいえ、同時に語られる自衛隊に対する周囲の認識と、内部の問題が重い。
今の時代は、自衛隊の評価はもっと高い。
特に、震災を経験した後であるから、尚更。
その職に就いているだけで色眼鏡で見られてしまうことは残念だ。
事の顛末はあまりにも阿保らしくて「馬鹿ですか!?」と言いたくなるわけですが。
朝香二尉の残した言葉に心から頷き、成長著しい野上三曹に清々しい思いで読了。
サラッと楽しく読める本は結局積読棚ではなく、既読棚から発掘☆
ひたすらコーヒーを飲んでいる朝香二尉の姿から、何故か姿(@機龍警察)のことを思ってみました。
似てはいないんだけどなぁ。
「愛とは言えない 3」榎田尤利 (B-BOY NOVELS)
自分を罰するのも、自分の恋愛にルールを課すのもそれはそれでありだと思う。
人生はひとそれぞれ。
そうしなければ息ができない人も確かにいる。
だけど。だ~け~ど~~!
それを盾に誰かを傷つけていいってことには絶対にならない。
橘高の気持ちを分かった上でのサガンの選択。
皆が言っているけど、それはやっぱり貴方の傲慢。
橘高、よく諦めないなぁ、と、むしろ感心するわ。
この人たち、大人なんだか子どもなんだか、
もはやよくわからなくなってきた。
年下の英の方がよっぽど物事をまっすぐに捉えて見ている。
そして、しなやかで強い。
改めて、淳平の傷も深いなぁと思う。
見届けるために最終巻へ。
久々に本を読みながらストレスフル。
これ、初読の時耐えられなくて途中で放り出したんだわ。
で、漫画読んですっきりした(笑)
でも、ちゃんと最終巻も買ってた私、さすが。
……というわけで、小説の最終巻だけはまだ読んでいなかったということに、
今気づきました。
ビックリ。
すっきりするために漫画も小説も最終巻へ☆
「三国志 6 ~陣車の星」北方謙三 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
何故劉備は人材に恵まれる?
羨んだところで、曹操は劉備には成りえない。
己のやり方で道を究めるしかない。
「覇業」という言葉が相応しい男の辿る道は、孤独が付き物だ。
漸く軍師を得た劉備。
ここにきて明確に発せられた「力が欲しい」という言葉。
雌伏の時は終わったのだと、震えが走る。
旧き者たちは去り、新しい力が頭角を現し始める時流の中で、
守るべきものを守りきり、
未来ある若者が命を落としたことがやるせない。
そして、足場を固め、現状を見極め、慎重に時を計る孫権。
天下三分に向けて本格的に動き始めた乱世から目が離せない。
孔明が劉備たちの陣に加わったことで、
これからの蜀の動きがとても楽しみ。
孔明好きの友だちはこの巻から買いそろえていました。
おかげで私は北方三国志は6巻まで!という
誤った認識を植え付けられたことがあります。
正しくは、彼女が買った北方三国志は6巻から!
本棚を見て「なんで北方三国志、ウチにはこんなにあるのかしら?(13巻完結)」と
ビックリした記憶があります(笑)
「恋とは呼べない 2」町屋はとこ/榎田尤利(ビーボーイコミックス)
淳平が呑まれかけた闇の中から、
英の存在によって引き上げられる一転した光の描写があまりにも綺麗すぎてため息。
まさに、「世界が変わった」瞬間。
胸の中に芽生えた想いを自覚し始めた淳平と英。
順調に行くかと思った二人の糸も、縺れて絡まってこんがらがる。
えっと……その原因は、やっぱり橘高だよね?
そして、淳平の言葉にサガンが傷ついたのなら、
それはサガンの自業自得。
頑なに過ぎるサガンの態度に橘高も疲れたのかなぁ、と。
とはいえ、やっていいことと悪いことがある。
この辺りの橘高とサガンの心理は小説編で。
大人カップルよ。
若いカップルに悪影響を及ぼさないで~~。
一瞬のタイミングで明暗を分ける事って、
リアルでもありますよね~。
橘高、英に何すんのよ!→淳平誤解→サガン巻き込まれる。
という、見事な連鎖。
でも、もともとはサガンの蒔いた種でもあるようなないような……?
「鍵のかかった部屋」ポール・オースター (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
彼の著作。
彼の妻。
彼の子供。
そして、彼の想い。
全てを引き受け、いまはここにはいない彼・ファンショーの人生を追跡するうちに、
次第に自分の脚元を見失っていく僕。
その作業にのめり込むほどに彼と自分との境目が曖昧になり、いつしか僕も
「鍵のかかった部屋」の内側に閉じこもった彼と同じ道を行くのかと思ったけれども。
そうはならなかったことに目を瞠る。
三部作を読んできて、あ、と思った瞬間。
ファンショーとの決別は、ようやく得ることのできた自我の確立。
いや、妻に「帰る」と伝えた時点で、僕は既にファンショーの影と決別し、
自らの脚で立っていたのだと思う。
ソフィーがいてくれたことに感謝だよ。
【ガーディアン必読 10-3/1000冊】『ニューヨーク三部作』三作目。
『ガラスの街』『幽霊たち』と、自分の立ち位置としてはずっと
物語全体を俯瞰するような感じで読んできたけど、
ここにきてようやく物語の中に入れてもらえた気がする。
各々独立しても読めるとはあるけれども、その感動(?)を噛みしめるためにも、
個人的には順番に読んでいっていただきたい作品。
「愛とは言えない 1」榎田尤利 (ビーボーイノベルズ)
「孤独の中でひとりで死ぬ」と。
期せずして人生観に置いて共通の想いを抱いていた橘高とサガンだけれども、
恋愛に対するスタンスは全く相容れないふたり。
10数年ぶりの再会。
どちらも紆余曲折な人生を歩んで30半ばの今に至るわけだけど、
サガンの癒えない傷が辛い。
自らが断罪されることを望んできたけれど、当事者全員に咎がある。
事の真相が明らかになったことで、前に進めるといい。
ラストの橘高が運命を自覚した瞬間がとても好き。
拘ってきたもののルーツがそこって、やっぱりサガンとの恋に落ちるしかないよね。
拗れまくった大人の恋愛模様はまだ愛には至らないのです。
漫画との連動が見事にハマっていて、うまいなーと。
この日の後に、こんなことが!とか、ああ、あのときはこう思っていたのね!とか、
瞬時にリンクできちゃうからおもしろい。
漫画だと橘高はもう少しスマートでいい人な印象なんだけど、
小説を読むと人間味がぐっと増す。
「三国志 5 ~八魁の星」北方謙三 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
帰趨の決していない乱世に生きる男たち。
戦いの最中にありながら、きっちりと描かれる人間模様に魅せられる。
妻を得、子を成し、時に友と語らい、或は己の未熟に嘆く。
乱世に生まれた男が描く夢。
即ち、天下。
そこに至る道は数多あれども、手にすることができる者はただ一人。
数年後を見据えての、駆け引き。
自分に在るものと欠けているもの。
自覚しているからこその強さが確かにある。
曹操が計略を巡らせなかったら、劉備と彼の人との出逢いは果たしてあったのか?
ゾワっとするところで次巻へ。
本当の始まりはここから……って、言い過ぎ?(笑)
失敗を人のせいにはしない彼らの潔さがとても好き。
北方三国志における張飛の在り方は、本当にかっこいいと思う。←イチオシは違う人だけど。
ここで初めて見せた孫権の無謀さ。
無事だったから言えることだけど、周瑜と同じく、好ましいものだと思う。
周瑜と孔明。
こうして名前を並べるとこどうしても私設が読みたくて仕方なくなる。
「恋とは呼べない 1」町屋はとこ/榎田尤利(ビーボーイコミックス)
「恋は落ちるもんだよ」
とても素敵な笑顔で語る英。
そんな英が恋に落ちた相手がクソなところが、
本当にいたたまれない。
だけど、何もかもを理解した上で、関係をきっちり清算できる強さがあるから大丈夫。
クリスマスイブの日に傷心の英に文字通り「拾われた」淳平。
「恋は二度としない」と自らに言い聞かせる彼は、
過去の恋で負った傷に苦しんでいる。
傷ついても苦しんでも、優しさと笑顔を失ってはいない彼らの物語。
コラボしている小説サイドの橘高とサガンも加えての恋愛模様。
一筋縄ではいかない人たちばっかりだけど、だからこその読み応え。
何度読んでも、やきのりちゃん(猫)可愛い~~~(*≧▽≦*)!!
と、心の中で叫んでしまう。
「記念日が来るたびに恋人に捨てられたことを思い出すのか」
と泣く英の姿に、かつて
「恋人の誕生日に彼の歳の数だけプレゼントを用意して一個ずつ全部渡して
最後にサヨナラって別れてきたの。彼、予想外すぎて大泣きしてたわ」
と語っていたクラブのママを思い出す。
詳しく事情を聞いたなら、私の思いも違ったかもしれないけど、
言われた言葉だけを受け止めたら、鬼だなぁ、としか思えなかった(^^;
