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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「エデンの東 新訳版 (1)」スタインベック (ハヤカワepi文庫)



二家族の親子三代にわたる壮大な物語の幕開け。
愛情を与えられていながら、そんな父が嫌な人だったとつぶやく息子と、
求めた愛情が与えられなかったと傷つきながら、
父親が好きだったと泣く息子。
そんな彼らの元へ転がり込んだ悪女。
散りばめられた色々なファクターに心が掻き乱されるけれども、
除隊後の兄の帰りを待つ弟の姿が一番印象的だった。
本当に寂しくて、心待ちにしていたんだろうなぁ。
幼少期から想像した姿とは逆の大人に育った感じがする対比がおもしろい。
底冷えのするような悪意に絡みつかれた善意。
絆は壊れるのか?
ドキドキしながら次巻へ。

ものっすごく読みやすいのは新訳だから?
つづきが気になりすぎて、読後のドキドキが止まらない。
月に一冊ずつ読んでいこうと思っていたけど……
一気に読んでしまいたい衝動に駆られています。
【ガーディアン必読 67-1/1000】

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「憎らしい彼 ~美しい彼2 ~」凪良ゆう(キャラ文庫)



噛み合わない二人は相変わらず噛み合っていなくて、
それなのに互いに対する愛情はより根が深くなっている感じがいい。
相手にだけ考え方のシフトチェンジを求めるんじゃなくて、
どちらからも歩み寄らないとダメなんだよねぇ、と
リアルに身につまされる。
より柔軟だったのは清居の方かな?
無自覚俺様な比良に振り回される様がなんだかとても可愛い。
ニュースタイルの関白宣言。
ダメ。
もう、これツボ過ぎて笑い倒しました。
お互いに纏った殻を一枚破った二人。
恋愛面でも仕事の面でも良い影響が得られそうで、
これからの成長が楽しみだわ。


バーチャルとリアルの距離感の喪失ってホント怖い。
匿名での無責任な他人バッシングも怖いよね。
悪意に晒されて精神的に殺されることがリアルにあるわけで、ぞっとする。
と、ちらっと思いつつも、とても楽しく読了したお借り本。




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「美しい彼」凪良ゆう (キャラ文庫)




置かれた環境によって、モノの考え方・受け止め方は変わる。
多感な時期の子どもたちにとって、スクールカーストの及ぼす影響は大きい。
全く違う階層に属したふたりの間で
長い時間をかけて進行する恋をとても楽しく見守ることができた作品。
平行線どころじゃなく異次元を飛び交っているかのような気持の描写が秀逸。
まったく掠ってもいないのに、ベクトルは同じってすごいわ!
周囲に影響されず、全くブレることのない世界観を持っていたことが共通項かな?
当たりはキツイかもしれないけど、どちらの生き方も潔いと思った。
続編がとても楽しみなお借り本。

ちょっと苦手意識があった凪良さんですが、見事に払拭されました☆
楽しかった~!

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「ナチの亡霊・下巻」ジェームズ・ロリンズ (竹書房文庫)



展開される量子論に喰らいついていこうとするも、理解しきれずにおいてけぼり。
ニュアンス理解でいいや!と開き直って行き着いたところがまさかの精神論。
ちょっと待ったぁ!という突っ込みをぶった切るように突入したラブロマンス展開に、
まぁ、いっか。うん。いいよね。と納得した次の瞬間のエピローグで
……度肝抜かれました。
いや、もう怒涛過ぎてまさにエンタメ。
表紙がヒムラーで在る理由がちゃんとあって、
うまいわ~、と唸ることしきり。
自分の使命を果たそうと懸命に奮闘する彼らの姿は、とても尊い。
楽しく読了!
というか、再読してより深い知識が身につくシリーズだったんだと今さら痛感。

ブラジャーの「よせて、あげる」以外のワイヤー効果が
日本刀の刃から身を守ること!という記述が印象的過ぎて……(笑)
作者、男性だよね。
その発想すごいわ~~


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「ナチの亡霊・上巻」ジェームズ・ロリンズ (竹書房文庫)



謎の病に倒れ、或は、無残に殺された人々の遺体が散らばるネパールで火の手が上がり、
デンマークでもは業火が建物を焼き、飛び交う銃弾が人々を傷つける。
そして南アフリカでも奇妙な事件が勃発していた。
三つの怪異を結びつける鍵は、かつてのナチスドイツが行っていた研究に在る。
それらの事象に各地で巻き込まれたシグマフォースの面々。
危機に陥りながらも、運命の出逢いを果たした人もその中に。
歴史・科学・謎解き・アクション・恋愛。
欲張って詰め込みまくった旨味がギュギュっと凝縮された展開に惹きこまれたまま
ひたすら頁を捲るしかない上巻。
ちょっと待った!と言いたくなるところで下巻へ。


この作品の良心的なところは常に上下巻同時に発刊してくれるところにあると思う。
そして、恋愛と笑いがこの身体を張りまくったジェットコースター展開に
バランスよく治まっているところが素晴らしい。
もちろん、アクションは見ごたえありまくりな上に、お勉強にもなるからすごい。
何だかべた褒め。まぁ、だからシリーズを読みつづけているのです。




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「明日が世界の終わりでも」榎田尤利 (SHYノベルス)



表題他2作は旧版にて感想UP済。
描き下ろし『witness』は彼らの後日譚。
願った通りの時を過ごす彼らに安堵する。
『largo』
最後に噛みしめるタイトルと内容のマッチングがとても秀逸。
サティのジムノペディが心地よく響く。
芸術を志す者にとって、自らの力量と他人の才能との間で苦悩するのは避けられないこと。
20歳そこそこの若者たちが、音楽と向き合いながらままならない恋情に苦悩し、
次第に心を通わせていく物語。
その過程において、彼らの奏でる音が変化していく様子が、
とても綺麗に描かれていた。
心に響く音楽は魂で奏でるもの。
文字からそれが伝わるのは、榎田さんの筆力。

近々でピアノが弾けて良かったと思った瞬間は、
ちびっこたちを預かった時。
ぐずっていても音を奏でると興味津々な表情でピアノに耳を傾け、
かなり適当に弾く子ども向けの曲のオンパレードでご機嫌に。
いつかまた、真剣にピアノを習いたなぁと思う瞬間がないわけじゃないけど、
爪を短くする気がない時点でアウト(笑)








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「明日が世界の終わりでも」榎田尤利 (CROSS NOVELS)



こんな愛し方もある、と。
零れ落ちる溜息。
オムニバスで三篇。
何度読んでも切なくて苦しくて。
半泣きになりながら、目を逸らすことができない。
歪にゆがんだ彼らの愛。
取り返しのつかないことが起きてしまう前に、
どうして、気づくことができなかったのだろう?
彼らの抱えた傷は、それほどまでに深かった。
信じられなかったのは、自分自身。
傷つけて、傷ついて。
それでも、踏み躙られることのなかった想い。
「明日が世界の終わりでも」
続く言葉を噛みしめる。
命は有限。
触れることのできるぬくもりがそこに在るなら、
離れたら心が死んでしまうなら、決してその手を離さないで。


HPに掲載されていた『明日が世界の終わりでも』を繰り返し何度も読んでいた私にとって、
その後の『約束』と『集い』と合わせての書籍での出版は小躍りするほど嬉しいことでした。
しかも、茶屋町さんの挿絵で構築される世界観。
久しぶりに読み返すことをしばらく躊躇していたのは、何かが褪せることを怖がっていたからかな?と、自己分析。
だけど、そんなのは全然杞憂でした。
好きなモノはいつになっても好き。

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「それまでの明日」原りょう(早川書房)



時は止まらずに流れていた。
間違いなく、彼はそこにいた。
そう、思わせてくれる導入。
そして、その印象は最後まで裏切られることはなかった。
「渡辺探偵事務所」
事務所がこの名前であることで得られるおもしろみの効果が
今尚生きているところがすごい。
依頼人は一体どこへ?
そもそも、彼は誰なのか。
誠実な探偵は、真実を追いつづける。
事件に巻き込まれるも、ジェットコースター的な展開はない。
ただ淡々と物語は進む。
だが、そこに編み込まれた人間模様に引きこまれる。
そして最後の衝撃に心拍数が跳ね上がった。
え?ちょっと~~!!


これ、絶対文庫も読まないといけないヤツ。
「あとがきにかえて」絶対に読みごたえあるに決まってる!
と、唸って本を閉じました。
そして、心臓に悪い引きなので、ここで終わりにはしてほしくない。
何か意図があってのあの終わりなんでしょうね?と尋ねたくなる。
淡々とした物語。
なのに、読後のこの胸の中のざわつき感が半端ない。
わ~~~!!!

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「さるのこしかけ」さくらももこ(集英社文庫)



ああ、わかるわ~、という共感と、
え、そんなことが!?という驚きと、
あ、ないわ~、というドン引きと。
どれもこれもが直球で飛び込んでくる言い回しで、
読んでいてとても楽しいエッセイ。
初っ端の痔の話から笑わせてもらいました。
例えが秀逸すぎ!
旅行にいけば、ネタになる話って絶対出てくるよね。
だから私、人様の旅行の話を聞くのも、自分の話を語るのも好き。
ホーミー!わかる!なんちゃってだけどできる、それ!というのが、自分的盛り上がり(笑)。
人生山あり谷あり。
ガチで楽しんだモノ勝ちだな~、と改めて思った。

「面白いから!」と、義妹のお母様からお借りした本。
自分では絶対手に取らないカテゴリーの本だけど、読んでみたら楽しかった。
こういうの、肩の力抜けるね。
旅の話もだけど、お仕事話を聞くのも好き。
義妹のお父様のお仕事話はかなり強烈だったのよね。
そんな素敵な方々とご一緒に、今度の週末に食事会。
楽しみ♪






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「去年の冬、きみと別れ」中村文則(幻冬舎文庫)



とても狭くて息苦しい世界で生きている人たちの物語。
あまりにも濃密な閉塞世界に引きこまれ、戸惑う「僕」。
「きみは誰だ」その言葉にハッとする私。
自由に羽ばたく翼を持つ者は誰一人としておらず、
青い空に憧れることにすら思い至らず。
心を捕らわれたただ一つのものの為に、
深く深く、澱の中に沈み込んでいく。
彼等は自身を弁護しない。
正しいとも思っていない。
ただそれをやり遂げなければならないいう、病的なまでの強い意志と善悪を飛び越えた行動力。
それこそが狂気。
自己愛も含め、彼らの語る愛は果てしなく身勝手。

映画を観に行く前に再読。
読めば読むほど、どんなふうに映像化されているのかが気になって仕方がない。

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