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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「鮮烈に闇を裂け」かわい有美子(ルチル文庫)



甘いだけが恋愛じゃないよね、と思っているので。
(波風ないのに越したことはないけどね)
恋を知らずにきたアキラの、相手の真意が読めずに陥る苦悩は、
恋愛の醍醐味よ!と、拳を握ってみました。
とはいえ、私も一緒に切なかった。
アキラが本当に良い子で、
でも、頑固な一面もちゃんと持ってることにほっとしました。
そして、言葉が足りないくせに手は早かった飯田は、とりあえず悩むがよいと思ってみました。
ああ、でも本当に!
大事に想いあえる二人がちゃんと寄り添うことができてよかった。
天涯孤独な身の上だった彼に、あたたかな居場所ができてよかった。

そして私は犬伏×橋埜が大好きなので!
橋埜のツンぶりに拍車がかかっていて心が躍りました(笑)
「イチャイチャしたい」と普通に言えてしまう屈強なゴリラ…もとい、犬伏の度量の広さがいい。


内容(「BOOK」データベースより)

SAT第一制圧班の高梁晄に第二班へ移るよう内示が出た。小柄で身が軽く手先も器用な点を買われての異動だが、第二班班長の飯田真也が第一班にいた際、高梁を密かに気にかけていたことも関係していた。無口な飯田に初めは戸惑う高梁だが、あるきっかけからつきあうことに。そんな折、銀行で立てこもり事件が発生、高梁が現場への潜入を命じられ―。

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「LAコンフィデンシャル 下」ジェイムズ・エルロイ(文春文庫)




貫いた正義。
故に失くした大切なもの。
憎悪を越える正義。故に生れた連帯感。
どんな名声を与えられようとも。
どんな泥にまみれようとも。
結局彼らは警察官でしかなかった。
そして、彼らをもってしても、裁ききれなかった害悪。
あと少しで安寧を手に入れられたはずの男。
満身創痍で表舞台から去らざるを得なかった男。
残った男は彼に対して正義を誓う。
その瞬間が、とてもやるせない。
読後に残るのは、前作と同じく悲哀。
湖畔の家でのリンとエドの情交もひどく切なかった。
過去から現在へ。
点在する事象がすべて繋がっていく後半は圧巻でした。

そして物語は『ホワイト・ジャズ』へ。
暗黒四部作の最終作。
以下、若干ネタバレ??いや、心構え??
『ホワイト・ジャズ』を読まなければ、物語は真のカーテンコールを迎えることはないようです。
『LAコンフィデンシャル』ですべての片が付くと思っていると、
ラストで「ちょっと待って!」と絶叫したくなります。私はもやもやしました。
【ガーディアン必読 41/1000冊】




内容(「BOOK」データベースより)

事件その1、“血塗られたクリスマス”。署内のパーティで酔った刑事たちが勾留中の容疑者に集団暴行!事件その2、コーヒー・ショップ“ナイト・アウル”で虐殺事件発生!事件その3、複数の余罪を暗示する、あまりにもどぎつい変態ポルノ写真の犯濫!事件1、2で明暗をわけた三人は、それぞれのやり方で悪の中枢へと近づいてゆく。

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「収容所から来た遺書」辺見じゅん(文春文庫)




タイトルの意味が呑みこめたとき、自然と背筋が伸びました。
戦後、シベリア収容所に抑留されていた多くの日本人たち。
先の見通しの全く立たない絶望的な状況下でも、
彼らを励まし続けた男がいた。
教えられたのは、人々を勇気づける言葉の持つ力。
学び続けることの大切さ。
現状を悲観しない強靭な精神力。
10年以上に及ぶ抑留生活の中で、
彼に精神的に救われた多くの男たちの想いが切々と伝わってきた。
彼らはどれだけの想いで約束を果たしたのか。
人と人。
こんなふうに結ばれる絆が、確かにある。
語り継がれるに相応しい史実の書かれた良書。

しばらくは「白樺派」の言葉を目にするたびに、胸がチクリと疼きそうです。
帰国する彼らを追って海に飛び込んだクロのその後が追記されていて、安心しました。
基本的には感情に流されて読書する質なのですが、
今回は絶対に泣かない!と自分に言い聞かせ、いろんなものを食いしばって読了しました。


内容(「BOOK」データベースより)

敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕われ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を欽慕する仲間達の驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかい潜ったものだった。悪名高き強制収容所に屈しなかった男達のしたたかな知性と人間性を発掘して大宅賞受賞の感動の傑作。

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「あひるの空 44」日向武史(マガジンコミックス)



「変革」
自らの弱点を知り、のびしろを探す。
そして、新しい自分に。
自発的に強くなろうとする子たちは驚くほどの速さで
進化し、そして飛躍する。
3回戦を前にした練習期間。
与えられた僅かの時間の間、
それぞれが、それぞれにできることを模索している姿には、
心からエールを送りたい。
「勝ちに行く」
それは必須の想い。
試合に臨む前に勝つことを望まない者は、最初から勝ちを放棄したのと同義だと思う。
通りすがったチャッキーは別れた道と戻らない時間の象徴かな。
やるだけやって三回戦へ。
勝つか負けるか。結果はどちらかでしかない。

千秋がカッコいいなーと思うたびに敗北感に苛まれるのは、もうデフォです。(笑)
個人的に大好きなのは百春なんですけどねー。あとトキワ。
そして、百春とマドカの醸し出すなんともピュアでちょっと切ない雰囲気が大好き。

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「LAコンフィデンシャル 上」ジェイムズ・エルロイ(文春文庫)



出世欲。偏見。嫉妬。
歪んだ使命感。衝動的な暴力。
泥臭さ満載のロス市警の警官たち。
彼らは平気で嘘をつき、自分の都合の良い話をでっち上げても、
自分自身に対しては率直で、嘘はついていない。
だから、彼らの行為に眉を潜めても、嫌悪するには至らない。
それぞれが掲げる正義があって、それが噛み合わないものだから、
同じ事件を扱っていても、真っ向から対立するハメになる。
ありえない仮定だけど、彼らが同じ方向を向いて同じ志を抱いたら、
とてつもない力を発揮できそうなのに。
ちりばめられた伏線が時々カチリとはまりながらも、
幾つもの謎と混乱を抱えたまま、次巻へ。

前作でもそうだったけど、導入部の
登場人物の多さに整理がつくまでは、なかなかに大変でした。
とはいえ、気づけば途中からは一気読み。
こちらの作品はできれば『ビッグ・ノーウェア』からの流れで
読んで頂くことをおススメします。
今回印象に残った単語ナンバーワンは「メリケンサック」。
アメリカ警察の支給品に「メリケンサック」あるの!?←ありません。


内容(「BOOK」データベースより)

賄賂、密告、拷問、虐殺…あらゆる悪行を身にまとって、50年代暗黒絵図を織りなすロス市警のタフな面々。血塗られたクリスマスからナイト・アウルの虐殺へ、血まみれのLA50年代ふたつの大事件。

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「饒舌に夜を騙れ」かわい有美子(ルチル文庫)



戦いの中に在って、無条件で背中を預けられる存在に出会える確率は如何ほどか?
互いの隣に立つ居心地の良さを知ってしまったら、離れられないだろう。
その存在を失うかもしれない恐怖。
もう、会えなくなるという諦念。
肌を触れ合わせたきっかけはなんであれ、
なるべくしてなった二人だと思う。
0か100か。橋埜の潔い苛烈さが好き。
自分から誘ったことに負い目を感じて
全力で逃げた橋埜を捕まえた犬伏の謀はお見事でした。
かわいさん流のSATの仕事ぶりは本当にカッコよかった。
男臭い寮生活が楽しそうなのは相変わらず。
大満足な一冊です。

とりあえず、バブル上等!と言っておきます(笑)
エロオヤジ化した犬伏は橋埜にとって想定内だったのか、想定外だったのか。
どっちにしても幸せそうだし、大事にしてくれる感がダダ漏れてるので良し☆



内容(「BOOK」データベースより)

SATの制圧班班長・橋埜祐海はクールな外見によらず中身は熱く、同期の犬伏和樹に対してはとにかく口が悪い。その犬伏は、橋埜とは対照的にパワフルな体育会系で面倒見のよい性格。部下の高梁が犬伏を密かに慕っていることに橋埜は気づいていたが、自分もまた犬伏を憎からず思っているため複雑な心境だった。そんな時、ハイジャック事件が発生して!?―。

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「牧師館の殺人」アガサ・クリスティ(ハヤカワ文庫)



冒頭部分での噂好きのご婦人たちのかしましさについていけるのかとビクビクしたけど、
素人探偵の皆々様の推理展開に、いつしか引き込まれていました。
閑静な田舎町での殺人事件。
ヒリヒリした緊迫感のないままに進行する真犯人探し。
だからこそ、余計に彼らの暮らしぶりや人となりが際立った気がします。
少しずつ浮かび上がってくる事実。
垣間見える誰かの思惑。
語られる真実。そして嘘。
絡まる糸を解きほぐし、真実へとたどり着く過程は十分楽しめました。
そして、事件とは全く関係ありませんが
牧師の若い妻、グリゼルダがなんだいかとってもチャーミングでした♪

いちばん不可解だったのは、料理のできないメイドをずっと雇い続けていること。
どうせ作ってもらうなら美味しい料理が食べたいです!(笑)




内容(「BOOK」データベースより)

嫌われ者の老退役大佐が殺された。しかも現場が村の牧師館の書斎だったから、ふだんは静かなセント・メアリー・ミード村は大騒ぎ。やがて若い画家が自首し、誰もが事件は解決と思った…だが、鋭い観察力と深い洞察力を持った老婦人、ミス・マープルだけは別だった!ミス・マープルの長篇初登場作を最新訳で贈る。

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「狂犬」剛しいら(キャラ文庫)


品行方正の道を歩みながら、そんな殻を破りたかった立佳と、
戦闘の中に身を置く生き方しかできないと思いつつ、
安らげる場所を欲っていた鬼塚。
二人の関係の始まり方は最悪でも、
立佳の柔軟さと生真面目さ、そして腹の座り具合がオトコマエで、
悲壮感が感じられなかったのにはちょっとほっとした。
あれがただのレイプになっちゃうとちょっとキツイ。
敵を容赦なく殺すだけの戦闘力と決断力を持った男は
仲間を守れないことに罪悪を感じ、他人を思いやる優しさをも心の中に秘めていた。
だから、人がついていくんだろうなぁ。
ブレずに闘い抜いた二人はカッコよかったです。

元傭兵、テロリスト、ヤクザ、CIA。コルガバにジグ・ザウエル。
BL+ハードボイルド=私の好み満載。
よって、この話、上下巻でガッツリ書き込んでもらえるととっても嬉しかった!
いや、一冊でも面白かったんですけど。


何にでも食らいつく凶暴な男―あだ名は“狂犬”。警視庁テロ対策課勤務の立佳(はるか)は、その男・鬼塚(おにづか)にたった一人で接触する羽目に! 元傭兵の鬼塚は、秘密裏に入国した要注意テロリストの情報を唯一握っているらしい。しかし鬼塚は「服を脱いで這いつくばれ」と初対面の立佳を、銃で脅しながら強引に抱いてきて…!? 硝煙の匂いをまとう男と、暗殺の恐怖に身を晒す――緊迫と官能の三日間!!

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「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス(早川書房)



幸せって?家族って?友達って?
普遍的な正解のない問を終始突きつけられながら読了。
知ること。学ぶこと。
誰にだって与えられた権利のはずなのに。
知力を増していけばいくほど陥る孤独。
彼にとっての幸せはどこにあったのだろう?
人が彼から離れていった理由が身勝手なら、
再び歩み寄ってきた理由も身勝手だ。
世界を知ってしまったら、知らなかった自分には戻れない。
この先の自分の状況を理解した上で、それを受け入れる以外の選択肢がない恐怖。
次第に崩れていく文章のやるせなさ。
それでも、彼は最後まで誰かの幸せを思っていた。
それでも、彼は不幸ではなかった。

再読して改めて、本書がたくさんの人に読み継がれていってもらいたい
名作であることを実感。
大昔の読書ノートを引っ張り出してみたら、初読は16歳の時でした。
そして、言ってること、変わってない(笑)
当時の私もチャーリーにとっては何が幸せだったのかを自問していました。

内容(「BOOK」データベースより)

32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく…天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?全世界が涙した不朽の名作。著者追悼の訳者あとがきを付した新版。

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「ルパンの消息」横山秀夫(光文社文庫)



濃密な一日の物語。
その一日の中に、彼らの歩んできた人生があり、彼らの今がある。
追憶でもあり、告白でもある彼らの供述。
あまりにも鮮明に浮かび上がってくる彼らの青春時代。
確かに、共有しあっていた時間。
分かち合っていた想い。
けれども、十五年という歳月は、こんなにも人の在り方を変える。
だが、彼らの「今」は、確実にその十五年前に端を欲しているものなのだ。
次第に浮かび上がってくる事件の真相。
十重二重に畳みかけてくる結末は、息をつく暇を許さない。
重い息を吐き出す読後。
彼らと同じ一日を共有できた疲労感が心地よい。

漸く時間の動き出した彼。
優しい記憶を胸に留めていた彼女。
堅実な人生を歩んでいる彼。
被害者でしかありえなかった彼女。
昔のまま、変わらない彼。
そして、事件解決に奔走した刑事たち。
皆の緊張が解けた瞬間が一気に伝わってくるような読後感。
どうしたって一気読みになってしまう作品でした。





内容(「BOOK」データベースより)

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。

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