きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「爪先にあまく満ちている」崎谷はるひ(ルチル文庫)
ミスターパーフェクトと言われつつも、自分や周囲が思っているほど立ち回りがうまくなかった寛。
無意識ながらも來可を傷つけてしまったことに悩んでいる彼に対する父・寛二の言葉には、
ものすごい説得力がありました。
こうやって子供に手を差し伸べられる父親って本当に素敵だと思う。
勘違いや誤解。そこに差し挟まる他人の悪意。
傷つけた当人にとってはいずれ忘れていく出来事でも、
傷つけられた側にとってはいつまでたっても忘れることのできない痛みを伴うものだ。
その傷が完全に癒える日がいつ来るかはわからないけれども、
幸せな未来が疑いようのないラストで良かった。
健治のその後がとっても気になる!
ので、早速「吐息はやさしく支配する」をポチってしまったww
内容(「BOOK」データベースより)
入学以来連続でミスターキャンパスに選ばれている綾川寛は、眉目秀麗、成績優秀、性格も穏やかで人望も厚く、そのうえ社長令息とまさに「王子様」のような大学三年生。そんな寛に、岡崎來可はあからさまな敵意を向けてくる。しかし寛はなぜか來可が気にかかり、避けられながらも構い続けることに。実は來可には寛との忘れられない過去があり…。
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「静かに言葉は揺れている」崎谷はるひ(ルチル文庫)
綾川の見た目の派手さが際立っているからこそ。
人が人に惹かれるということは、
内面から溢れるその人の人となりに惹かれるんだよなーということを
改めて噛みしめたお話でした。
家族に疎まれることは本当に辛い。
家族関係でいままで苦しんできた乙耶だからこそ、
一本気で、情に篤くて、愛情深い綾川と、素直でなつっこい寛と一緒に人生を歩みながら
たくさんの愛情に満たされるといいなーと思います。
幸せ慣れしていない人だからこそ、たくさん幸せになってほしい。
それにしても……包容力のありすぎる綾川はかっこよすぎました!←褒めてます(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
リラクゼーション系サービスを扱う会社社長・綾川寛二は『子持ちの女装社長』で有名。音叉セラピストの白瀬乙耶に突然キスされた綾川は、妻亡き後、息子の寛のために女装していたが自分はゲイではないと伝える。以降、綾川親子と白瀬は友情関係を築くことになるが、白瀬がふと見せる色っぽい顔、そして純真な顔に綾川は次第に惹かれて…。
「心臓がふかく爆ぜている」崎谷はるひ(ルチル文庫)
【違う育ちの人間同士、衝突は必然だ。
そうならないように、お互いが譲歩したり変わったりするしかねぇんだ】
出会って、好きになって、付き合って。誤解して、悩んで、嫉妬して。
ケンカして、気持ちをぶつけあって、仲直りして、更に想いは寄り添いあっていく。
地に足のしっかりついた恋愛小説だった。
一緒にいることでどちらもが良い方向へと変わっていける関係は好ましい。
というか、羨ましい(笑)
歩んできた過去は、現在の自分を形成する重要なファクターで、そう簡単には拭えない。
その過去を受け止め、互いの性格を認めたうえで、お互いがお互いを変えていこう、と、
弘に伝える降矢の言葉が素敵だなぁと思った。
個人的には次作の綾川社長の話が大変気になります。
内容(「BOOK」データベースより)
リラクゼーションサロンなどを経営する会社の開発部員・齋藤弘は、地味でおとなしく、ふられてばかりのゲイ。大手企業から転職してきたイケメンで有能な降矢信仁を苦手に思う齋藤だったが、仕事で落ち込む降矢にアドバイスをしたことから親しくなる。降矢に惹かれていく齋藤は酔った勢いで思わずゲイと告白。そのうえ降矢からつきあおうと言われ…。
「七王国の玉座〔改訂新版〕下」ジョージ・R・R・マーティン(ハヤカワ文庫)
【どうしてみんな、これほどまで盲目でいられたのだろう?】
なんとも読み応えのある物語。
国と国。人と人。
絡み合う煩雑な事情の中で、非常にわかりやすいのが私情と愛情。そして私利私欲。
敵地にも等しい陰謀の渦巻く宮中において、
正しくあろう、慈悲深くあろうとしたエダートが謀られて命を落とす様がやりきれない。
父の死を知って黒の城を抜け出したジョンを、命がけで連れ戻しに来た仲間たち。
ジョンの葛藤を汲んだうえで彼を傍に置こうとした熊の御大。
彼の居場所が居心地の良いものであるかどうかはわからないけれども、
彼が孤独でないことになんだかほっとした。
スターク家の子どもたちのこれからの運命がとても気になる。
ラニスター家でもまた、血の繋がった家族の間でそれぞれの思惑を抱えた不穏な気配がぬぐえない。
そしてターガリエン家の遺児、デナーリス。
ドロゴの元で安寧を得たかと思った彼女に襲い掛かる悲劇。
まだ序章に過ぎない物語。
これからの展開が気になります。
内容(「BOOK」データベースより)
前任の“王の手”は暗殺されたのでは?疑惑を胸に王都におもむいたエダード・スタークは、密かに調査を進めるうちに驚くべき秘密をつきとめる。だが同時に、彼のまわりには覇権を賭けた諸候の怖るべき罠が、幾重にも張りめぐらされていたのだ。一方、南方の草原では、ターガリエン家の遺児が騎馬民族と結託し、“鉄の玉座”奪還を狙う。さらに王国の北を守る“壁”の向こうでは、人知を超えた邪悪な力が蠢きだしていた。ローカス賞受賞。
「つきのふね」森絵都(角川文庫)
【人より壊れやすい心に生まれついた人間は、
それでも生きていくだけの強さも同時に生まれもっているものなんだよ】
淋しさや後悔は大なり小なりみんな抱えていて、先の見えない未来に不安になったりもする。
たったひとりでも自分の心に寄り添ってくれる誰かが傍にいてくれれば、
それほど心強いこともない。
逆に、よりどころを見失ってしまった時の落胆と淋しさと恐怖は計り知れない。
壊れかけたみんなを繋ぐために頑張った勝田。
宇宙船を捨てて地に足をつけた智さん。
ひきこもった殻の中から出てきた梨利。
そして、皆を繋ぎ、足掻くことをあきらめなかったさくら。
それぞれの心のあり方がやさしく切なく胸に染みる、素敵な話でした。
辛い時期を乗り越えた露木からの手紙には胸を打たれる言葉がいくつもあって、
何度も繰り返しなぞってしまいました。
内容(「BOOK」データベースより)
あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む孤独な日々で、唯一の心の拠り所だった智さんも、静かに精神を病んでいき―。近所を騒がせる放火事件と級友の売春疑惑。先の見えない青春の闇の中を、一筋の光を求めて疾走する少女を描く、奇跡のような傑作長編。
「天空の蜂」東野圭吾(講談社文庫)
3.11以前に読んだのなら、純粋に楽しめたんだろうなぁ、と思う。
けれども、東日本大震災を経験してしまったからこそ、
色々な思いを噛みしめながら項を捲った。
震災当時誰かが言っていた「安全神話などではなく、安全願望だ」という言葉が
鮮烈に耳に残っている。
良いとか悪いとか言う以前に、原発のことをきちんと知ることが大事なんだろうなぁ。
そういう意味では著者はどの視点にも偏ることなく、公平な目線で物語を展開していると思う。
説明はとても分かりやすかったし、色々なことがストンと胸に落ちてきた。
エンタメ的には……
救助シーンが、というよりも、航空救難隊の皆々様がとてもかっこよかった!デス。
内容(「BOOK」データベースより)
奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき…。驚愕のクライシス、圧倒的な緊迫感で魅了する傑作サスペンス。
「ドント・ルックバック」ジョシュ・ラニヨン(モノクローム・ロマンス文庫)
不毛だとわかっていていも断ち切れない想いがあり、
それじゃだめだとわかっていても、どうしても抗えない柵がある。
ピーターの経験したことはとても辛いことだったけれども、
後に、そんな呪縛から逃れるために、一時的な記憶障害になったんだと、
グリフィンと語り合える未来であることを願います。
自分のことを忘れてしまったピーターと対面した時のグリフィンの棘のある態度が、
時間の経過と共にほどけていく感じが好き。
ふてくされたり拗ねたりしながらも、結局はピーターを放っておけないグリフィンと、
記憶の欠片が戻ってくるたびに、自分の本当の気持ちに気付いていくピーター。
開いた扉の向こう側を覗いてみたい気持ちに駆られつつ、最後の頁を閉じました。
うん。
素敵なラブストーリーでした☆
内容(「BOOK」データベースより)
甘い夢からさめると病院のベッドの中だった。美術館に勤務するピーターは頭を殴られ意識を失い、そのショックで記憶障害を起こしていた。警察の取り調べが始まり、ピーターは自分に容疑がかかっていることに気付く。自分は犯罪者なのか―そして夢に出てくるあの魅力的な男の正体は―。記憶とともに甦る、甘く切ない思い出。極上のミステリ・ロマンス。
