きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ロング・ゲイン ~君へと続く道~」 (モノクローム・ロマンス文庫)
【再読】
読み進めるほどにじわじわと胸が熱くなる。
自分がストレートであると言い聞かせて生きてきたマットがジャレドに惹かれ、
その想いを認め、そして告げるまでの葛藤。
ゲイであることをオープンにしつつも、マットに惹かれる思いと周囲の偏見に苦悩し、
マットと共に一歩を踏み出すことに躊躇するジャレド。
彼等を見守る、或いは理解しようとしない家族との在り方。
周囲の人たちとの折り合いのつけ方。
丁寧にその先を探っていくセックス。快楽を分かち合うリバ。
コロラドの大自然の描写。
何もかもが良かった。
大満足の読後。
新刊を読む前に既刊再読。
ジャレドの母の言葉が心強い。
「他人の考えていることは変えられない。できるのは自分の人生をどう生きるか。
自分で決断することだけよ。他人のことなんか放っておきなさい」
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「赤い砂」伊岡瞬 (文春文庫)
感染したら死を免れない未知なるウイルスは怖い。
とても怖い。
それ以上に不快で気持ち悪いのは人間の悪意。
更に。
都合の悪いことには蓋をしてなかったことにしようとした警察。
たった一人の刑事が彼らの死を不審に思い、身体を張って声をあげなければ、
真実が明るみに出ることはなかった。
それも怖い。
表紙がとてもインパクトがあって、手に取るのを一瞬躊躇したんだけど、
内容は一人の刑事が闇に葬られかけた事件の真相解明のために孤軍奮闘する物語だった。
奇を衒わない愚直な正面突破。その泥臭さ、嫌いじゃない。
結果的にその行為が真実をこじ開けた。
その代償は…→
ウイルスとは?ワクチンとは?
説明に専門的な方向に振り切れがちな事柄を、
とてもわかりやすく書かれていて、改めて勉強になった。
日本で標高が一番、二番、三番目に高い山が一度に見渡せる丘……三峰の丘。
行ってみたーい!いや、行くなら一番高い山、富士山でしょ!(五合目まで・車で)
と、自分につっこんでみました。
新潟まで出張に行ったついでに、車を飛ばして富士山に登ってきたウチのボスの行動力、半端ないと思った昨年の出来事。
「最凶の恋人 -組長の女神様-」水壬楓子 (B-BOY SLASH NOVELS)
狩屋視点で描かれる、過去物語。
面白かったんだけど。
どうしても文句を言わないと気が済まない表紙は健在。
遥に服を着せてください。
脱がせる意味が本当にわからない。
私が唯一イラストに文句を言いつづけてるシリーズだわ。
それでも買って読んでしまう不思議。(笑)
遥が自分の手の届くところから飛び立ってしまうことを、一度は享受した柾鷹。
だからこそ培われた今の関係、という件に納得。
アメリカに旅立つ遥の知らないところで、あんな事件があったとは。
窮地に立っても動じずの柾鷹父。かっこよかった。
水壬さんの叔父様萌え、絶賛応援します!
前作の自分のレビューの書き出しが
「表紙がトンチキじゃないことにほっと胸をなでおろしたシリーズ15冊目」ってなってて。
ちょっとまた半裸に戻ってるじゃん!と、脱力してしまったww
ホントやだー。←作中の遥のイメージじゃないの。全然違うの。
と、遥のために文句言ってるけど、私の推しは狩屋だったりします♡
「天涯無限 アルスラーン戦記16」田中芳樹 (光文社文庫)
あと一冊で終わるの?と危惧した自分、どこへやら。
不思議と。
不思議と納得している読後の自分発見。
歴史ってそういうものだよね、と思った瞬間、
田中さんの書きたかったのは「物語」ではなく
「歴史小説」だったんだろうな、と忖度してみた。
蛇王の成り立ちとか突っ込みたいことはあっても、
個人的にはこのエンディングで良かった……
というか、これしかなかったと思う。
後に残された者が一番辛い。
だから、ラストは思わず涙ぐんでしまった。
よかったね。と。
本当に良かったね、と。
夢見心地のままの読後の余韻に浸りたい。
大好きな彼らと共に。
最後まで読んでよかった。
そして、完結させてくれてありがとう。
ホラーが途中経過が一番ドキドキして心臓に悪いみたいに。
この作品も途中経過が一番しんどかった。←そこ、一緒にする?(笑)
だから正直、もの淋しいながらも、
ここまで穏やかな気持ちで読了できるとは思わなかったわ。
人の命は有限だってわかってる。
100年後には誰もいない。
だけど、今この瞬間にはここにいる。
だから、今を精いっぱい生きるの。
「戦旗不倒: アルスラーン戦記15」田中芳樹 (光文社文庫)
なにもかもがフラグに思えて仕方なかったからね。
おめでとう!の前に、ちょっと大丈夫?って思ったからね。
わかってた。
わかってたよ。
でもこのやるせなく腹立たしい気持ちをどこにぶつければ!?
とはいえ、力の差は歴然。
相対してしまったからには……し、仕方なくなーい!←往生際ww
あっちもこっちも敵だらけなうえ、まだラスボス残ってますけど。
次巻でどう決着つくんだろう?
あ、宝剣ルクナバードがまだ活躍してなかった。
それにしても。
何処の国も人命、しかも男子の命が失われまくりで、
この先、国としてやっていけるの?
なんかガッツリメンタルやられたけど、明日も会社に行かねば。
蛇王は巨神兵みたいに腐って崩れないかなーとか。
ちょっと妄想してみました。
「天鳴地動: アルスラーン戦記14」田中芳樹 (光文社文庫)
別に世間の予想通りに殺さなくてもいいんだよ?と田中さんに言いたくなるも。
最初から誰かの死を覚悟していた自分も同罪だな、と顧みる。
パルス国内では湧いて出てくる人外のモノたちとの死闘が続き、
更には大地震が彼らを襲う。
人外はスペックが違うし、天災には立ち向かえない。
ヒルメスは安寧とは程遠い人生を歩む宿命に在り、
イルテミシュはすでに人間やめましたの境地。
大きな痛手を逃れたラジェンドラもそろそろ厄災の渦中に放り込まれればいい。
残り二冊。
誰がどんな状況で誰と共にそこに在るのか。
気になる~~!→
版元が違ったり、NOVELSだったり文庫だったり。
同一作品があっちこっちから出ていると
読友さんたちのレビューも分散されちゃって、私が残念。
「蛇王再臨: アルスラーン戦記13」田中芳樹 (光文社文庫)
魔の軍門に下りきったと思っていたイルテミシュの意外に人間らしい言動。
そのままパルスを去ってチュルク制圧に行ってくれないか、と思ったけど。
そう簡単にはいかなかった。
それどころか、なんてことしてくれたのよ!
まぁ、彼がやらずとも、いずれこの時を迎える日が来たんだろうけど。
アルスラーン旗下の将軍たちが気兼ねなく言い合う姿が好き。
このままであってほしいけど、無理よね。
十六翼将が揃うまでは誰も欠けないだろうと思っていたけれども。
とうとう勢揃いする瞬間が来てしまった……
と、華々しい場面のはずなのに溜息。→
予想以上の厚遇に喜ぶ男の心情に対して
「歓喜の平手打ち」という表現がおもしろい。
にこにこしながらぶたれる男の姿をイメージしてしまったけど……
なんか意味合いが違う想像をしてしまった気がする。(笑)
「暗黒神殿: アルスラーン戦記12 」田中芳樹(光文社文庫)
で、誰が推し?と聞かれたので、しばし悩む。
黒衣の騎士か、旅の楽師か。
わー、どっちも好き。
ヒルメスの不運はどう動いても自分の思う通りに事が運ばないところかな。
でも、女運は良い気がする。
彼女が運んでくれた運気。
ミスル国内で彼はどんな手腕を発揮するのか。
一方、国王が良政を布こうが、才気あふれる人材が集まろうが、
おかまいなしに魔の者たちが跋扈しはじめたパルス。
ダリューンとギスカールの不毛な口論が愉快……と、
笑ってる場合ではなく。
なんかすごーくいやーなフラグ立ってますけどぉぉ!!?
シンドゥラ国内の畑をパルス人が買収する、という件に、
日本の山林を外国資本が購入している、という事案を思い浮かべてしまった。
土地利用規制法は有効に機能するのかな?
「魔軍襲来: アルスラーン戦記11」田中芳樹 (光文社文庫)
国の数だけそれぞれ独自の文化があり、
そこには施政者がいる。
良質なファンタジーはそういった歴史的背景がきっちり作りこまれているから
物語に深みが増し、彼らの存在がよりリアルに感じられる。
マルヤムで、そしてミスルで。
人々が陰謀を巡らせているその間に。
パルスにはひたひたと魔の手が忍び寄る。
「そこにいるのは人間か?」
という誰何の声があがるように。
戦いの局面は人vs人から人vs魔物へ。
人の方がまだ打つ手は色々あったよね。
人になら負けないと思えるパルスの戦士たちも、魔を相手にどう戦うのか。
うわ~~、ドキドキする。
人と一緒に勇敢に戦う狼の仔たちが可愛い。
表紙を見た時は何事?って思ったけど、
読んでみるとトゥースと三人の妻の関係性も微笑ましい。
「幸福は他人に委ねるのではなく、自分でつかむべき」という
フィトナの考え方には大賛成。
