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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身I」 香月美夜



第五部突入。
プロローグ自体が不穏で、え~、重い展開やだ!と思った時点で、
疲れてるなー、私、と思ってみました。
チラチラ見え隠れする悪意と腹黒さがヤな感じ。
馬鹿笑いできていた頃が懐かしい……。
ローゼマインに色々な知識を叩き込んだフェルディナンドの先見の明が素晴らしいと
つくづく思う。
それは彼女自身を守る楯になっている。
祈りと加護の因果関係には納得。
エピローグもまた、めんどくさい展開になりそうな気配ムンムンで
わ~~、貴族院やだー!ってなりました。
わくわくしながら読んだペーパーも腹黒さ全開で慄く。
とはいえ、先がとっても気になるで次巻へ。


第五部になり、馴染んだ面子いなくなって物足りなーい!
と、節目節目で言ってるな、私(笑)
ストーリーは好きで楽しく読んでいるけど、
ローゼマインに思い入れがないので、こういう事態になります。
膨大な数の本を読んできたけど、主人公に肩入れできないのは私的にデフォ。
にもかかわらず、主人公にしか肩入れできない友だちと、本の貸し借りを学生時代からし続けている不思議(笑)
この作品良かったね!では盛り上がれるけど、誰が好き!では全く一致しないの。


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「スカラムーシュ」サバチニ(創元推理文庫)



500項を越える長編。
字は細かいわ、改行少ないわ、読むのに時間かかるわ……なんだけど。
読み進めるほどに面白さが増していって、ラストは
「ちょっと、この先~~!気になるじゃん!」と鼻息荒く読了。
うわー、何この展開!面白い!
意図的ではないながらも、人生の選択を迫られる岐路に何度も立たされ、
流れに身を任せた結果、そのたびに窮地を乗り越えてきたアンドレ・ルイ。
しかも、その都度自分のHPを上げていくというオプション付き。
革命に向かって不穏な雰囲気を醸し出していくフランスを舞台にした
復讐劇であり、愛情物語であり、冒険譚でもある。



「スカラムーシュ」と聞いて思い浮かぶのはピアノ曲。
私のピアノ教室の発表会は二年に一度、ソロ・デュオ・ソロ・デュオの繰り返しで、
デュオの年に先生が生徒さんと組んで弾いていたんだよね。
当時の私は中学生?よく覚えていたわ(笑)
「コメディ・フランセーズ」と言えば思い浮かぶのは『マリー・ベル』。
それも道理で、同時代の物語。
いつかチャレンジしたい賢一氏の『小説フランス革命』。
【ガーディアン必読107/1000冊】

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「スモールワールズ刊行記念〈特別ショートストーリー〉「回転晩餐会」 」一穂ミチ



客観的な立場から眺めているだけでは、
その人たちの本当の関係を伺い知ることはできない。
第三者から見れば「奇跡の生還」でも、
その当事者にしてみれば、胸が軋むような現実の延長であったりする。
年に一度、彼らがそこに連れ添っていた理由が知れた瞬間、愕然とする。
そんな関係もあるのだと。
世界界中でたったふたりだけが共有していた想いがそこにはある。
そして、二人を外側から見ていた彼にも45年間抱えてきた思いがある。
人と人。
不思議な人生の交差を、
切なさとやさしさのスパイスを織り交ぜて描いた作品。
尾を引く余韻が良い。


『スモールワールズ』刊行記念企画で、
本編未収録の特別ショートストーリー。
来週の単行本の発売日が俄然待ち遠しくなりました♪
楽しみ~!

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「最強の夫婦騎士物語」海野幸 (シャレード文庫)



互いに対する想いを胸の内に抱き続けて10年。
「はい」以外の返事のない一連の会話の終わりの
「俺と結婚しよう」「はい」という勢いに乗った流れで
交際期間ゼロでの同居生活スタート。
だけど、突飛な感じも唐突感もないのは、
過去の出来事の振り返りと、
現在の揺れる思いが丁寧に描かれているから。
相手に対する思慕と執着がビシビシ伝わってくるから。
アルバートもダリオも相手に向けた一途でまっすぐな想いが眩しいわ。
コドラ(こどものドラゴン)の成長がとても気になるお借り本。
脇キャラも魅力的。
続編、出なかなー。
あってもおかしくない設定だと思うんだよね。

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「ところで死神は何処から来たのでしょう?」 (新潮文庫nex)



シリーズ三作目。
前二作と同じように展開するかと思いきや。
後半に入ってからの怒涛の展開に前のめりになってしまう。
張り巡らされた伏線が半端ない。
おもしろかった!
とはいえ、これまで死んでいることを宣告され、
受け入れてきた人たちと同じ摂理の中にとどまって欲しかったと思う点もあり、
ちょっとだけ釈然としない感じも抱えた読後感。
その存在は次元が違うと思うから受け入れられるものであって、
次元が同じイレギュラーケースだと思うと、納得しかねる思いも過る。
「彼」の再登場は私的にはご褒美で、テンションが上がっての読了。
人間って現金だわ。

さて。
一作目、二作目の殻を破った感のある三作目を経て、
四作目がどう展開するのか。
期待感を膨らませて新刊待機。

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「死神もたまには間違えるものです。」榎田ユウリ (新潮文庫nex)



「死んでもいい」ではなく、「死にたくない」方向に誘導していくのは酷だなー。
だけど、それも彼が死神だから、と納得するしかないのかな。
それが彼の役割。
でもそうせざるを得ない状況になったのは、そっちのミスじゃん。
だけど、彼らがそれを「仕事」として行う限り、ミスも生じるのか?と納得できてしまう。
怖いのは「自分が消えてしまうこと」っていう気持ちはよくわかる。
だけど、それが抗えないことなら怖いことを考えるのをやめよう、となる。
人生は楽しんだもの勝ち。
だけど、自分だけが楽しいんじゃだめなんだよね、と、
彼らの人生の振り返りを追いながらつくづく思った。



独りよがりになってないかな?
周りをちゃんと思いやれてる?
そんなふうに自問してみる深夜帯。
夜に考え事するのは沼にはまるのでやめよう(笑)

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「ここで死神から残念なお知らせです。」榎田ユウリ (新潮文庫nex)





直前に読んだ『死んでいる』が肉体的な滅びについて書かれているなら、
こちらは精神的な死の認識について書かれていて、とても対照的。
どうしたって感傷的になってしまう。
どの瞬間に死んだとしても、やり残したことってあると思うんだよね。
だから「楽しかった!」という想いの比率が高かったら良いんじゃないかと自分なりに思ってる。
家族間の蟠りはできれば生きている間に解いてもらいたいと思うけど、
それもままならなかったりするのが世の中。
やるせない。
もしも死んだ後に意識が残っているなら、自分のお葬式を見てみたい。
と、何故か最近思うようになった(笑)



おしゃべりな死神。
なんか既視感、と思ったら、北方の「おしゃべりな殺し屋」でした。
叶さん、好きだわー。
本なら読み返せば亡くなった人物に会えるけど、
現実世界でそれは絶対にかなわない。
だから、悔いのないように。

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「死んでいる」ジム・クレイス (白水uブックス)



一方的な暴力によって、理不尽に奪われた命。
唯一の救いは二人が共に逝けたことで、
襲い来る恐怖に一人で震えなくて済んだことだろうか?
そう思う私は自称ロマンチスト。
彼らの身に降りかかった事象がただ淡々と綴られるリアルな描写には感傷の入り込む余地はない。
生きているからこその有機体。
命が消えてしまえば、無機物になる。
それが、死ぬということ。
だけど、その人が歩んできた人生は、関わった人々の胸に思い出として刻まれる。
過去と現在を行き来する彼らの物語から、そう、感じられる。
彼らは死んでいる。だけど、間違いなく生きていた。

20年前に読んでいたら、感想は全く違ったと思える作品。
読み時ってあるんだなぁ、と。
あと20年後に読みたいか?と問われると、多分読みたくない。
今がベストだったんだと思う。
【ガーディアン必読106/1000冊】

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「ifの世界で恋がはじまる」海野幸 (キャラ文庫)



意に沿わない部署への異動。
精一杯仕事をこなしながらも、周囲とうまく溶け込めない彰人。
とある気づきがあって部署内での良好な人間関係を築いていくことができるようになる。
後輩指導、周囲との軋轢の避け方、仕事に対する姿勢は学ぶところも多々あり。
だからこそ。
並行世界を介さず、現実世界の日常の営みの中でその気づきがあったとしたら、
海野さんはその過程をどう書いたのかな?と思ってしまう。
それは私のif。
狼上と彰人の互いの仕事に対する姿勢を認め合ったからこそ芽生えた想い。
どこに惹かれたのか、どんなふうに感じたのか。
丁寧に描かれていて楽しく読了のお借り本。

私も「え?何でここに?」と言う部署異動を経験し、とまどいながら悪戦苦闘した思い出。
わからないことは即効聞く!とにかく聞く!と当時の上司の本部長に猪突猛進していたら、
「考えてもわからないから聞きに来たのか、考えるのがめんどくさいから聞きに来たのか」
がバレるようになってしまいました。わははは。

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「ハートの問題」一穂ミチ (ディアプラス文庫)



自分一人では変わることが出来なくても。
寄り添ってくれる誰かがいることで、変わることが出来る。
その「誰か」も誰でもいいわけじゃなくて、
それこそハートに響いた誰か。
裏表も駆け引きもなく、感情のままに行動しているようなサンだったからこそ、
臆病で傷を負った要の心を解して癒すことができたんだろうなぁ。
しょう子さんの過去が壮絶すぎて、ちょっと鳥肌。
彼女がいつか黒以外の服が着れるようになるといいな、と思うのは余計なお世話かな?
その瞬間、過去から解き放たれたのは要であり、姉のつぐみでもある。
それぞれの幸せの形に収まった彼らの物語。



家族でもいいままでと同じ家族ではない。
いつでも会えるけど、帰らない旅に出た。
その淋しさ、わかるなー。
家から出ていった妹弟を見送った時ってそんな気持ちだった。
子どもの旅立ちを見送るときもそんな気持ちになるんだろうね。




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