きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「進撃の巨人 11」諌山創(マガジンコミックス)
彼らの対話により謎がさらに深まり、物語自体もぐっと深みが増す。
つまり、もともと面白かった物語がさらに面白くなる11巻。
すごい作品を読んでいると、つくづく思う。
「なんでもない日々」のありがたみを知るのは、いつだってそれが崩れ去った後。
壊れたものを元に戻すのは不可能で、ならば突き進むしかない。
ミカサの願いが切ないなぁ。
彼らの日常を破壊した元凶自身の記憶の改ざんは都合よすぎるよ。
懺悔はいらない。
たとえどんな罵声を浴びたとしても、
自分のしでかしたことの顛末は両目を見開いて見届けて。
12巻以降は都度レビューをUPしていたので、
これで既刊全部のレビュー投稿完了。
あとは一気に33巻まで読んで最終巻待機。
終わっちゃうのは淋しくもあるけど、やっぱり楽しみ~~!
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「夏空白花」須賀しのぶ(ポプラ社)
戦争で中止となっていた夏の高校野球。
終戦後一年で大会を復活させるために奔走した人々の物語。
ラスト、感動と感激の余韻で震えた。
戦後の混乱・困窮した時代の中、よくも一年で復活させられたものだと思う。
開催を諦めることなく駆けずり回った彼らの熱意失くしてはありえなかったが、
同時に彼らの思いに賛同して参加する人々がいなければ成り立たなかった。
敗戦と言う事実と向き合い、そこから這い上がるために必要な希望……だったのかもしれない。
アメリカ軍との駆け引きや交流にもぐっとくるものがある。
彼らの尽力の先に今年の大会がある。
そう思いながら夏を待つ。
登録1800冊目。
1600冊目『革命前夜』と1700冊目『また、桜の国で』は無意識に須賀さんの作品でしたが、
今回は意図的に積読の中から須賀さんチョイス。
間違いない選書。
読後に反芻するタイトルの意味と表紙が素晴らしい。
去年はコロナ禍で開催されることのなかった大会。
去年高3だった球児たちが、全員で野球を辞めるか全員で続けるかの二択で
散々に議論した結果、結局は全員で秋の大会に出て、バラバラの大学ながらも
それぞれが野球道具を持って旅立っていきました。
苦楽を共にした仲間との繋がりって、一生ものだよね。
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身Ⅱ」 香月美夜
どんなに欲しいと思っても、当人の意思など関係なく、
特段努力するわけでもなく、力づくで奪おうという思考回路に
ちっとも共感できない。
そして、あっちもこっちも欲しがってるけど、
私は別にローゼマインが欲しくないので
まったく感情移入することのないまま頁をめくる。
それでもぐいぐい読ませる物語展開ってすごいと思う。
ハンネローレに芽生えた淡い想い。
戦う力があったのに戦わなかった彼女と、
そんな彼女を純粋に案じたヴィルフリート。
なんだかとっても微笑ましい。
今回の騒ぎの黒幕は誰なのか?
とっても気になる。
個人的なクライマックスは次回予告。
やっぱり貴方がいないと物足りません!
そして毎回思うけど、ペーパーは本編にぶっこんであってもおかしくないくらいの
情報量と読み応え。
「進撃の巨人 7」諌山創(マガジンコミックス)
指導者たる器ってあると思う。
導くことに長けていると同時に
切り捨てることもできなければならない。
だけど、そこに情がないかと言えば、それは違うと思う。
情があるからこそ、人はついていく。
だって、みんな汲み取っている。
団長の意図したことを。
属する側も、自ら考え、そして行動を起こさねばならない時がある。
木の上から見下ろす巨人の遠近、おかしいよ!
あ、巨人だからだ(おかしくて当たり前)と、のほほんと思っていた冒頭。
半ば以降の巨人同士のバトルはド迫力だった。
リヴァイとミカサの共闘の安定感。
カッコよくて惚れ惚れする。
「悔いが残らない方を自分で選べ」
奇しくも今日、友だちに伝えた言葉。
「どちらを選んでも悔いが残る」とも言われたけど。
どちらを選んでも「結果的に良かった」と思えるような未来であることを信じてる。
「スモールワールズ 」一穂ミチ(講談社)
哀しくて、苦しくて、ままならなくて。
だけど、やさしい。
理不尽を飲み込んで、それでも。
今在る世界で足掻きながら、自分らしく生きていく。
そんな彼らの物語。
6編の連作。
ほんの少しずつ重なっている彼らの世界。
最後の物語を読み終えた後、ちょっと震えながら最初に戻りたくなる。
引き裂かれるような類のものではないけれども、
小さな何かが胸に刺さったような読後。
痛みと同時に静かに胸に広がるのは、あたたかな余韻。
一穂さんだなぁ、と思う。
全作通してとても良かった。
以下、一言ずつ各話に対する思いを。→
「ネオンテトラ」切り札はここぞという時に効果的に。相手の息の根を止めるくらいの気持ちで。
「魔王の帰還」善意と余計なことの違いは個人の主観。良くも悪くも魔王は豪快だった。
「ピクニック」無自覚の闇にぞっとする。
「花うた」率直に綴られた言葉がとてもとてもいとおしい。
「愛を適量」十五年ぶりの親子の再会。あの言葉は本心。言った当人も汲み取った方も素敵だと思う。
「式日」ああ、って思う。この先、幸せなれたらいいのにって。
「進撃の巨人 5」諌山創(マガジンコミックス)
いつの時代、どこの世界でも人間って変わらないなぁ、という一幕があり、
エレンの身はリヴァイが預かることに。
綺麗事は言わず、リアルな数字を述べ、
死地に赴くことを前提に、エルヴィンは志願する者を募る。
そこに並んでいる調査兵団の面々こそ、
死線を搔い潜って生き残った者たちの集団。
そりゃあ、貫禄もあるわ。
そんな彼らの集合体を「変人の巣窟」と言ったエレンも、立派な変人の仲間入り。
一方、調査兵団入りを決意した104期生たちの覚悟には鬼気迫るものがある。
死ぬために壁外に出るのではない。
それなのに、意志を持った殺意が辛い。
排泄をしない巨人に肛門はあるのか?
プリプリのお尻があっちこっちに描かれていて、
なんだか気になってしまう……
