きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「草食むイキモノ肉喰うケモノ」今城けい(シャレード文庫)
お仕事BL。
一生懸命働いた人がちゃんとした評価を受けて、見合う立場にあがっていくのは気持ちがいい。
天涯孤独の身の幸弥に対して、工場の人たちがみんなやさしいのが嬉しい。
それも幸弥が周囲に気を配って円滑な人間関係を築いてきたからこそ。
彼の働き方、ホント素敵。
セクハラ部長には天罰を。
自分より弱いとみなした人にしか手を出せない輩には
ハンムラビの鉄槌が下ればいい。
最初は庇護欲だった幸弥に対する想いが、次第に別な欲を孕んでいき苦悩する関目。
その過程も含めて彼はオトコマエだと思う。
個人的には千林が気になる。
楽しく読了のお借り本。
長年同じ職場にいると、足音で誰が帰ってきたか、わかるようになる。
歩き方ってやっぱりそれぞれ特徴あるんだよね。
一生懸命働いた人がちゃんとした評価を受けて、見合う立場にあがっていくのは気持ちがいい。
天涯孤独の身の幸弥に対して、工場の人たちがみんなやさしいのが嬉しい。
それも幸弥が周囲に気を配って円滑な人間関係を築いてきたからこそ。
彼の働き方、ホント素敵。
セクハラ部長には天罰を。
自分より弱いとみなした人にしか手を出せない輩には
ハンムラビの鉄槌が下ればいい。
最初は庇護欲だった幸弥に対する想いが、次第に別な欲を孕んでいき苦悩する関目。
その過程も含めて彼はオトコマエだと思う。
個人的には千林が気になる。
楽しく読了のお借り本。
長年同じ職場にいると、足音で誰が帰ってきたか、わかるようになる。
歩き方ってやっぱりそれぞれ特徴あるんだよね。
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「サイコ ~花にして蛇シリーズ2」オンリー・ジェイムス
シリーズ二作目、次男・オーガストの物語は、
読み終わって驚きの僅か七日間の物語。
一目惚れ、と言うのとはちょっと違う。
彼らは感情ではなく、本能で相手を選ぶ。
出会って七秒。
ルーカスが自分の本質を見抜いたと知ったうえで、
いや、知ったからこそ。
オーガストは彼に深い執着を寄せたのかもしれない。
超越した才能を持ち、悪人を切り刻むことに悦びを見出す冷酷なサイコパス。
そんな彼が、ルーカスを前に見せる躊躇いや困惑が何ともアンバランスで可愛らしく思えてくる不思議。
それにしても、七日間の間になんと色々なことがあったことか。
楽しく読了。
囚われた子たちを見捨てて、一人で逃げることを良しとしなかったクリケットには拍手喝采。
オーガストの秘書に再就職した彼女が、これからもアルヴァニー一家に絡んでくれると嬉しいな。
それにしても、小出しにされる父・トーマスの過去、めっちゃ気になる~~~!
読み終わって驚きの僅か七日間の物語。
一目惚れ、と言うのとはちょっと違う。
彼らは感情ではなく、本能で相手を選ぶ。
出会って七秒。
ルーカスが自分の本質を見抜いたと知ったうえで、
いや、知ったからこそ。
オーガストは彼に深い執着を寄せたのかもしれない。
超越した才能を持ち、悪人を切り刻むことに悦びを見出す冷酷なサイコパス。
そんな彼が、ルーカスを前に見せる躊躇いや困惑が何ともアンバランスで可愛らしく思えてくる不思議。
それにしても、七日間の間になんと色々なことがあったことか。
楽しく読了。
囚われた子たちを見捨てて、一人で逃げることを良しとしなかったクリケットには拍手喝采。
オーガストの秘書に再就職した彼女が、これからもアルヴァニー一家に絡んでくれると嬉しいな。
それにしても、小出しにされる父・トーマスの過去、めっちゃ気になる~~~!
「アンヒンジ ~花にして蛇シリーズ1」オンリー・ジェイムス
悪を成敗するサイコパスの疑似家族の物語。
推測も含めてさらに言えば、サイコパス認定の七人兄弟が社会悪を始末しながら各々のパートナーを見つける物語。
大枠は多分これであってる……はず。
とってもおもしろかった。
一作目は末っ子のアダムの話から。
親から虐待を受け、愛を知らずに育ったアダムが、強烈に惹かれたノア。
ノアもまた、口にするのも悍ましい凄惨な過去を背負っていた。
その過去と対峙し、制裁を加える二人と兄弟たち。
ノアの立ち位置の変化が面白い。
愛を知らないサイコパス。
だけどアダム、ちゃんと愛のキャッチボールできてるよ。→
原書では7巻全部発刊済み。
ちゃんと購入するので是非ともシリーズ全部翻訳してください。
『モノクロームロマンス文庫』は
発刊が50冊を超えても迷わずレーベル買いできる面白さなのです。
推測も含めてさらに言えば、サイコパス認定の七人兄弟が社会悪を始末しながら各々のパートナーを見つける物語。
大枠は多分これであってる……はず。
とってもおもしろかった。
一作目は末っ子のアダムの話から。
親から虐待を受け、愛を知らずに育ったアダムが、強烈に惹かれたノア。
ノアもまた、口にするのも悍ましい凄惨な過去を背負っていた。
その過去と対峙し、制裁を加える二人と兄弟たち。
ノアの立ち位置の変化が面白い。
愛を知らないサイコパス。
だけどアダム、ちゃんと愛のキャッチボールできてるよ。→
原書では7巻全部発刊済み。
ちゃんと購入するので是非ともシリーズ全部翻訳してください。
『モノクロームロマンス文庫』は
発刊が50冊を超えても迷わずレーベル買いできる面白さなのです。
「あなたのお城の小人さん 1」美袋和仁
知識は身を助ける。さらに言えば命を救う。
そして、ただ「知っている」だけではだめで、それをちゃんと応用できる能力も身に備わっていなければならない。
千尋が見かけ通りの幼児だったら間違いなく絶命していただろう。
アラサー女子であった頃の知識があったからこそ、どうにか生き延びた。
平和ボケした国王と王妃はのほほんぶりには驚きだけど、
それでもちゃんと機能している国ってすごいなー。
いや、機能していないから子どもがひとりいなくなっても気づかないのか。
序章的な第一巻。
この先どう展開していくのか、気になるお借り本。
章ごとに入ってくる最後の一文……はまぁ、いいとして、
〆の「♪」がなんだか気になって仕方がない。
小説にそれ、いる?
そして、ただ「知っている」だけではだめで、それをちゃんと応用できる能力も身に備わっていなければならない。
千尋が見かけ通りの幼児だったら間違いなく絶命していただろう。
アラサー女子であった頃の知識があったからこそ、どうにか生き延びた。
平和ボケした国王と王妃はのほほんぶりには驚きだけど、
それでもちゃんと機能している国ってすごいなー。
いや、機能していないから子どもがひとりいなくなっても気づかないのか。
序章的な第一巻。
この先どう展開していくのか、気になるお借り本。
章ごとに入ってくる最後の一文……はまぁ、いいとして、
〆の「♪」がなんだか気になって仕方がない。
小説にそれ、いる?
「友よ、静かに瞑れ」北方謙三(ハルキ文庫)
冒頭のたった二文字が強烈に刺さる。そしてそれに次ぐ一文で一気に引き込まれる。
この感じ、北方でしかありえない。
親友である坂口が逮捕されたことを知り、
彼の暮らす海辺の街を訪れた新藤。
坂口に会うために。
そして、彼を留置所から出すために。
そんな新藤の前に立ちはだかる様々な悪意。
ぶつけられる殺意に満身創痍になりながらも、
再会を果たした二人の間に言葉はない。
けれども。
絡まる視線。
そこで交わした想いは、確かにあったに違いない。
命の炎が消える前に、その望みを叶えようとした。
坂口の身体のことがなければ、結末は違っただろうか?
新刊案内を見つつ、あれ?この作品知らない?となり、発売日に張り切って入手。
北方の現代もの、全部読んだつもりになってたけど、
つもりでしかなかったんですね~。
ここから5ヶ月連続で発刊される北方の初期作品は全部未読!
おお!!!!
楽しみが増えました☆彡
この感じ、北方でしかありえない。
親友である坂口が逮捕されたことを知り、
彼の暮らす海辺の街を訪れた新藤。
坂口に会うために。
そして、彼を留置所から出すために。
そんな新藤の前に立ちはだかる様々な悪意。
ぶつけられる殺意に満身創痍になりながらも、
再会を果たした二人の間に言葉はない。
けれども。
絡まる視線。
そこで交わした想いは、確かにあったに違いない。
命の炎が消える前に、その望みを叶えようとした。
坂口の身体のことがなければ、結末は違っただろうか?
新刊案内を見つつ、あれ?この作品知らない?となり、発売日に張り切って入手。
北方の現代もの、全部読んだつもりになってたけど、
つもりでしかなかったんですね~。
ここから5ヶ月連続で発刊される北方の初期作品は全部未読!
おお!!!!
楽しみが増えました☆彡
「恋とか愛とかやさしさなら」一穂ミチ(小学館)
突き詰めて考えるから苦しくて、開き直れないからやっぱり苦しい。
犯してしまったことはなかったことにはならなくて、
その事とは一生向き合っていかなければいけない。
恋人の犯罪行為をどう受け止め、どうジャッジするのか。
これは当事者じゃないと、如何とも言い難い。
だから、彼らと一緒にぐるぐるしながらも、誰にも寄り添えず、
ましてや正解なんて見だせない。
私的にはその選択しかなかったかな、と思いつつ、
ものすごく後味の悪いものを呑み込んだ感じの読後。
それぞれの心境をそこまで深堀してリアルに突きつけてきた一穂さん、すごいなー。
と思ったお借り本。
「魔が差した」じゃ済まないことってあるよね。
一線を踏み越えた先は、奈落。
その一回でその後の人生がすべて変わってしまう。
やってしまったことはなかったことにはできないんだよ。
犯してしまったことはなかったことにはならなくて、
その事とは一生向き合っていかなければいけない。
恋人の犯罪行為をどう受け止め、どうジャッジするのか。
これは当事者じゃないと、如何とも言い難い。
だから、彼らと一緒にぐるぐるしながらも、誰にも寄り添えず、
ましてや正解なんて見だせない。
私的にはその選択しかなかったかな、と思いつつ、
ものすごく後味の悪いものを呑み込んだ感じの読後。
それぞれの心境をそこまで深堀してリアルに突きつけてきた一穂さん、すごいなー。
と思ったお借り本。
「魔が差した」じゃ済まないことってあるよね。
一線を踏み越えた先は、奈落。
その一回でその後の人生がすべて変わってしまう。
やってしまったことはなかったことにはできないんだよ。
「高校事変」松岡圭祐(角川文庫)
冒頭ではまだ、襲撃者の真意はわからないながらも、
結衣はこう動くんだろうな、というのは予測がつく。
だけど、その手段と彼女の戦闘力は想像以上で、
え、ちょっと、すごんですけど!?と、前のめりになりながら一気に読了したお借り本。
個人的に錦織さんがお気に入り。
ラスト、犯人のあまりの小物っぷりに、うっそー!??ってなったけど、
人間ってそんなものよね。
結衣は終始一貫してかっこよかった。
シリーズもの。
このラストでこの先どう続いていくのか。
え、気になる。
『やじきた学園道中記』みたいに転校するパターン?
わくわくしながら次巻へ。
幼少期からのテロ・暗殺行為の英才教育。
身につくかつかないかは本人次第でありながらも、
天才的な吸収力と実践力を垣間見せる。
なんとなくデジャヴ……と思ったら、
ディーン・リーガル、彼の人でした。
わー。『ツーリング・エクスプレス』
いつか感想UPできるといいなー。
これ、1巻から発売と同時に買っているので、
小学生の頃から今に至るまで集め続けているシリーズ。
すごいな。
結衣はこう動くんだろうな、というのは予測がつく。
だけど、その手段と彼女の戦闘力は想像以上で、
え、ちょっと、すごんですけど!?と、前のめりになりながら一気に読了したお借り本。
個人的に錦織さんがお気に入り。
ラスト、犯人のあまりの小物っぷりに、うっそー!??ってなったけど、
人間ってそんなものよね。
結衣は終始一貫してかっこよかった。
シリーズもの。
このラストでこの先どう続いていくのか。
え、気になる。
『やじきた学園道中記』みたいに転校するパターン?
わくわくしながら次巻へ。
幼少期からのテロ・暗殺行為の英才教育。
身につくかつかないかは本人次第でありながらも、
天才的な吸収力と実践力を垣間見せる。
なんとなくデジャヴ……と思ったら、
ディーン・リーガル、彼の人でした。
わー。『ツーリング・エクスプレス』
いつか感想UPできるといいなー。
これ、1巻から発売と同時に買っているので、
小学生の頃から今に至るまで集め続けているシリーズ。
すごいな。
「好きで、好きで」安西リカ(ディアプラス文庫)
かっちりと完璧に噛み合っていた歯車。
ひとつずれが生じてしまえば、その後、齟齬は少しずつ広がっていく。
見えていたものが見えなくなり、
不安が大きくなり、自信をなくしていまう。
だけど。
好きで、好きで、大好きで。
その気持ちは変わらない。
変わらないどころか大きくなりすぎて、
考えすぎた結果一番大切なことを見失う。
そんな穂木と志方との恋愛模様。
お互いに相手のベストを考えていることは伝わるけど、
でも、そうじゃない。
やるせなさともどかしさが払拭された瞬間の安堵感が半端なかった。
良かったよー。
個人的に我孫子氏がお気に入り。
みんな自分と同じ熱量で仕事してると思うなよ、と、志方には言ってやりたい。
……と思っていたら、穂木がちゃんと自分で口にしていたので一安心。(笑)
ひとつずれが生じてしまえば、その後、齟齬は少しずつ広がっていく。
見えていたものが見えなくなり、
不安が大きくなり、自信をなくしていまう。
だけど。
好きで、好きで、大好きで。
その気持ちは変わらない。
変わらないどころか大きくなりすぎて、
考えすぎた結果一番大切なことを見失う。
そんな穂木と志方との恋愛模様。
お互いに相手のベストを考えていることは伝わるけど、
でも、そうじゃない。
やるせなさともどかしさが払拭された瞬間の安堵感が半端なかった。
良かったよー。
個人的に我孫子氏がお気に入り。
みんな自分と同じ熱量で仕事してると思うなよ、と、志方には言ってやりたい。
……と思っていたら、穂木がちゃんと自分で口にしていたので一安心。(笑)