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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ユダの覚醒 上・下」 ジェームズ・ロリンズ(竹書房文庫)





【今だけは、嘘でもいいから大丈夫だと答えてほしかった】

シズマフォースシリーズ3作目。
アメリカ映画を見ているような感覚に始終付きまとわれながら、一気に読了。
そのスケールの大きさは、期待を裏切ることはない。
繊細な感情の機微や情景を読み取りながら余韻に浸るのではなく、
大胆なアクションと人類の歴史を単純に楽しみながら、先へ先へと夢中になって読み進めていった。
この物語は、次作への謎と期待を残しながら幕を閉じる。
手に取るのが楽しみだ。

内容(「BOOK」データベースより)

ギルドに捕えられたリサは、巨大クルーズ船の船内に作られた研究施設で、『東方見聞録』の失われた章に記述されていた病原菌「ユダの菌株」の解明を迫られていた。そして、発症した患者のうち、ただひとり生き残った女性スーザンに解明のヒントがあると確信する。一方、グレイは両親を人質に取られたまま、セイチャンとヴァチカンの考古学者ヴィゴーの協力のもと、「天使の文字」を解読しつつ、『東方見聞録』の失われた章に記された場所にたどり着きつつあった。そして、モンクはリサを救出し、クルーズ船から脱出する算段を立てていた…歴史と科学の道筋が、ある世界遺産の一点を示す中、世界各地でも新たな患者が発生し始める…。果たして「ユダの菌株」とは一体何なのか?グレイの両親の運命は?そして、組織を裏切ったセイチャンは本当に信用できるのか…。

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「最後の命」 中村文則(講談社文庫)



【だから、ずっと覚えていなければならないんだよ。
 人間の命が、厄介だっていうことを】

半端ない嫌悪感と不快感で読むのをやめようかと何度か思ったけれども。
結末を見届けないと、このイヤな感じを引きずったままだと言い聞かせながら読み進めていくうちに、
胸の中に淀んでいたそのイヤな思いは、別の感情に変わる。
理解も納得も容認もできない佐伯の所業だけれども。
だけど、そうやって「犯罪者」になっていく人もいるのか……と思うと、
なんだかやりきれないものを感じるのも事実。

幼少時の心の傷もまた、とても厄介で、その後の人生を左右しかねないほどの根深い痕となる。
願わくば、一人でも多くの子供たちが健やかに笑っていられる世界でありますように。


内容(「BOOK」データベースより)
最後に会ってから七年。ある事件がきっかけで疎遠になっていた幼馴染みの冴木。彼から「お前に会っておきたい」と唐突に連絡が入った。しかしその直後、私の部屋で一人の女が死んでいるのが発見される。疑われる私。部屋から検出される指紋。それは「指名手配中の容疑者」である。冴木のものだと告げられ―。

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「火曜日のごちそうはひきがえる」ラッセル・E・エリクソン(評論社)



【もし、友だちをもつとしたら、おまえさんのような友だちがいいよ】

小さいころに好きだった本は、大人になっても好き。
そして、素敵な話は何年たっても色あせることなく、素敵な話のままだ。

友だちのいない気難しいミミズクと、陽気で楽天的なカエルが心を通わせるまでの物語。
一緒におしゃべりをしながら穏やかな時間を過ごす友達っていいなーと、
素直に思わせてくれる作品です。

自分のお誕生日のごちそうに食べるつもりでつかまえたウォートンのためにジョージがとった行動。
そんなジョージの危機にウォートンがとった行動。
是非読んで、そしてあたたかい気持ちになってもらいたいです。

内容(「BOOK」データベースより)
ウォートンとモートンは、ヒキガエルのきょうだい。ウォートンはそうじがだいすき、モートンは料理がだいすき。二ひきは、なかよく、土の中の家でくらしています。冬のある日、ウォートンは、おばさんをたずねることにしました。「ようく、ようく気をつけるんだよ」モートンはしんぱいそう。ウォートンがスキーですべっていくと、雪の上に黒い影!見上げると、ミミズクが、大きなつばさを広げて…。ぼく、ミミズクのたんじょう日のごちそうになんか、ならないぞ!第29回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選ばれた作品。

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「海賊と呼ばれた男 上・下」 百田尚樹(講談社)





【たとえ九十九人の馬鹿がいても、正義を貫く男がひとりいれば、
 けっして間違った世の中にはならない。
 そういう男がひとりもいなくなったときこそ、日本は終わる】

人は人とつながり、人のために手を差し伸べる。
同じ目的のために個々の力があつまれば、とてつもなく大きな力を産む。
それこそ、国をうごかすほどの。
国岡が最後まで己の義を貫き通すことができたのは、
彼の志に魅せられ、その漢気に惚れた人たちの助力があったからこそだ。
だが、それだけの男たちを惹きつけてやまない国岡の人としての器の大きさには、
ただひたすらに感服するばかりだ。
想像を絶するほど過酷な状況下で、互いを信頼しあい、希望を持ちながら働ける環境にあった彼らがうらやましい。
使命感を持ち、全社員が一枚岩となってやり遂げる仕事には、とてつもない喜びとやり甲斐があったに違いない。
そんな環境を作り出した国岡は、やはり時代の傑物だったのだと思う。

戦後の混乱をわずかの年数で収め、そして高度な成長を遂げた日本。
国岡鐡造という男の人生を通して、戦後の日本だけではなく、世界の情勢までもがとてもわかりやすく語られた物語だった。

内容(「BOOK」データベースより)
敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、たくましく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とはいったい何者か―実在の人物をモデルにした本格歴史経済小説。

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「あるキング」 伊坂幸太郎(徳間文庫)



【人は死ぬまでは不死身だ】

不思議な読後感の本だった。
いや、この物語自体が不思議なのか。
だが、その不思議に対しての「何故?」を考える必要はない。
「きれいはきたない」ですべてに説明がつくからだ。

自分を含め、己の将来について思い悩む人が数多いる中、
生れた時から「野球選手」という己の道を貫き通した彼の迷いのなさはうらやましい。
と同時に、人よりも抜きんでた才能を持ったが故の苦労と煩わしさは、気の毒でもある。
だが、遠回りを余儀なくされても、彼は己の目指した「野球選手」となり、前代未聞の記録を打ち立てる。
後悔はないはずだ。

結果がどうあれ、野球は楽しい。
去り際の監督の、最後の言葉。
私自身がどんな道を歩むのか、いまだ途上でわからないけれども。
人生は楽しかった。
最期にそう言える道であればいいと思う。

内容(「BOOK」データベースより)
この作品は、いままでの伊坂幸太郎作品とは違います。意外性や、ハッとする展開はありません。あるのは、天才野球選手の不思議なお話。喜劇なのか悲劇なのか、寓話なのか伝記なのか。キーワードはシェイクスピアの名作「マクベス」に登場する三人の魔女、そして劇中の有名な台詞。「きれいはきたない」の原語は「Fair is foul.」。フェアとファウル。野球用語が含まれているのも、偶然なのか必然なのか。バットを持った孤独な王様が、みんなのために本塁打を打つ、そういう物語。

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「八日目の蝉」 角田光代(中公文庫)



【もし、二手に分かれる道の真ん中に立たされて、どちらに行くかと神様に訊かれたら、
 私はきっと、幸も不幸も関係なく、罪も罰も関係なく、
 その先に薫がいる道を躊躇なく選ぶだろう】

犯罪は肯定しない。まずはそれが大前提なわけだけど……

母であった「あの人」の元から引き離されて泣いた薫。
「あの人」のもとへ帰ろうと、一人、道を歩いた薫。
たとえ、実の親元から不当に連れ去れらた子どもだったとしても、
「あの人」……希和子に愛されて大切に育てられたことが痛いくらい伝わってくるからこそ、
場面場面でなんだか泣けて仕方がなかった。
どうしてこの人たちは「親子」でいられないのだろう?と。
けれども、偽名を使い、過去を偽って生きていかなければならない生活は、
遅かれ早かれ破綻する。
希和子は法で裁かれ、薫は恵里菜として実の両親のもとで暮らすことになる。

時を経て……
かつて、幸せだった場所を、ただ遠くから眺めることしかできない希和子。
新しく前へと進むためにその場所を訪れ、今の家族と新しい一歩を踏み出そうとする薫。
それでいいのだと思う。
彼女たちの人生は、交わらないままでいい。
それでも、希和子が薫の母であることには変わりないのだ。

内容(「BOOK」データベースより)
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。

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「遮光」 中村文則(新潮文庫)



【現実を見ないために、私は敢えて
 そういう演技を自分に課したのかもしれなかった】

それは純愛か?狂気か?

両親を亡くし、作り上げた自分を演じながらひとりぼっちで生きてきた主人公が、
ようやく手に入れかけた幸せ。
だが、その幸せは、ある日突然彼の手をすり抜けて、永遠に手の届かないものとなってしまった。
失った幸せを言の葉に乗せる嘘で取り繕いつづける日々。
あたかも、そこに在るかのように。
けれども、砂の城はいつかは崩壊する。
必ず。

あたしがこの本から受け止めたのは、純愛でも、狂気でもなく。
どうしようもない寂しさと哀しみ。
故に。
ラストは泣けて仕方なかった。

内容(「BOOK」データベースより)
恋人の美紀の事故死を周囲に隠しながら、彼女は今でも生きていると、その幸福を語り続ける男。彼の手元には、黒いビニールに包まれた謎の瓶があった―。それは純愛か、狂気か。喪失感と行き場のない怒りに覆われた青春を、悲しみに抵抗する「虚言癖」の青年のうちに描き、圧倒的な衝撃と賞賛を集めた野間文芸新人賞受賞作。若き芥川賞・大江健三郎賞受賞作家の初期決定的代表作。

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「小説・震災後」 福井晴敏(小学館文庫)



【人間はいつだって“結果”を生きているのではなく、
 “過程”を生きているのだから】

ニュースで誰かが言っていた言葉を耳にした。
「それは安全神話じゃない。安全願望だ」
言われてなるほど、と、思う一方で、
後付けの理由(理屈)なんて、いくらでも探せる、と思った自分もいた。
否定をすることは簡単だけど、じゃあ、その代替えは?何か案があるの?
誰かを責めるのは簡単だけど、いまは、悪者捜しをしている場合じゃない。
本当にやるべきことはなに?
必要なのは、目の前の事象と向き合い、立て直していくための、勇気と決断力と知恵だ。そして思いやり。

いろんなことを目の当たりにして、いろんなことを考えて。
自分なりにやれることを探して、実際にやってみて。
でも、それだって“結果”ではなく、単なる“過程”にしかすぎない。
そんなふうに思わされた。
解決していない問題は山積みで、時間だけが二年も経過してしまった。
だけど、小さなことでもやらないよりは全然良いし、
何かをやりたくても、実際にはそれをやれない人もいることもわかっている。

結局、この先の世界がどうなるのか。
わかっている人なんて誰もいなくて、みんながそれぞれの立場でいろんなことを考えて、
探りながら未来へとつなげている。
現在、という、この時を。
納得のいく未来であることを願いたい。

と、重い話ばかりじゃアレなので。
蛇足っぽいけどどうしても言いたいこと。
渥美さんにまた会えたのがなんだかうれしかった。
読んでいてとってもテンションが上がった場面。(笑)
思わずイージスを引っ張り出してきたけど、ちゃんと読むのはまた今度。

内容(「BOOK」データベースより)
二〇一一年三月十一日、東日本大震災発生。多くの日本人がそうであるように、東京に住む平凡なサラリーマン・野田圭介の人生もまた一変した。原発事故、錯綜するデマ、希望を失い心の闇に囚われてゆく子供たち。そして、世間を震撼させる「ある事件」が、震災後の日本に総括を迫るかのごとく野田一家に降りかかる。傷ついた魂たちに再生の道はあるか。祖父・父・息子の三世代が紡ぐ「未来」についての物語―。『亡国のイージス』『終戦のローレライ』の人気作家が描く3・11後の人間賛歌。すべての日本人に捧げる必涙の現代長編。

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「145gの孤独」 伊岡瞬(角川文庫)



【夜が明けたのに、まだずっと夢を見ているようだ】

真佐夫との関係がどんなうふうに進展するのか、わくわくしながら読み進めていたのだけれども。
倉沢の心の傷は、思っていたよりもより深く、昏いものだった。
輝いていた過去は戻らない。
起こってしまった出来事もまた、なかったことにはできない。
思い通りにはいかなくても、いま在る現実と
折り合いをつけて生きていかなければいけないのが人生。
自分の代わりに「悔しい」と泣いてくれた田中。
「いい加減に目を覚ましてよ」と怒ってくれた晴香。
仕事を斡旋しつづけてくれた戸部。
倉沢は、決して孤独ではない。
故に。
彼が夜よりも長い夢から覚める日は、遠からず来るだろう。

内容(「BOOK」データベースより)
プロ野球投手として活躍していた倉沢修介は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。その後、雑用専門の便利屋を始め、業務の一環として「付き添い屋」の仕事を立ち上げる。その最初の依頼は「息子がサッカーの観戦をするので付き添ってほしい」という女性からのものだった。倉沢が任務を終えると、またも彼女から連絡が入り…。横溝正史ミステリ大賞受賞作家が情感豊かな筆致で綴る、ハートウォーミング・ミステリ。

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「僕ら星屑のダンス」 佐倉淳一(角川文庫)



【生きてりゃ、楽しいことだってあるんだ】

全体を通してお伽噺を読んでいるような気持ちになるのは、
出てくる人たちがみんな良い人だからなんだと思う。
そんないい人ばっかりなわけないじゃん、という思いがどこかにあるから、
素直に「良い話だったわー」と言えない自分が、なんだか寂しい。
でも、この話はそれでいい。
心の優しい人たちが、手を取り合って星屑のダンスを踊る。
誰かのために心を痛め、誰かのために涙を流す。
そして、みんなに「大好き」と、伝えることができる、とてもきれいな物語だ。

内容(「BOOK」データベースより)
借金で浜名湖に入水しようとしていた浅井久平は、同じく自殺を図る不思議な子どもヒカリと出会った。ヒカリは最先端科学センターから逃げ出してきた天才だという。半身半疑ながらも一緒に逃避行を始めた久平。一方、内閣官房から指令を受けた警察はヒカリの捜索を開始。だが、ヒカリはネットを駆使して逆にみずから誘拐を装い、100億円を要求した。果たしてヒカリたちは現金を奪取し、偽装誘拐を完遂できるのか?第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞作。


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