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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「サイコ ~花にして蛇シリーズ2」オンリー・ジェイムス

シリーズ二作目、次男・オーガストの物語は、
読み終わって驚きの僅か七日間の物語。
一目惚れ、と言うのとはちょっと違う。
彼らは感情ではなく、本能で相手を選ぶ。
出会って七秒。
ルーカスが自分の本質を見抜いたと知ったうえで、
いや、知ったからこそ。
オーガストは彼に深い執着を寄せたのかもしれない。
超越した才能を持ち、悪人を切り刻むことに悦びを見出す冷酷なサイコパス。
そんな彼が、ルーカスを前に見せる躊躇いや困惑が何ともアンバランスで可愛らしく思えてくる不思議。
それにしても、七日間の間になんと色々なことがあったことか。
楽しく読了。


囚われた子たちを見捨てて、一人で逃げることを良しとしなかったクリケットには拍手喝采。
オーガストの秘書に再就職した彼女が、これからもアルヴァニー一家に絡んでくれると嬉しいな。
それにしても、小出しにされる父・トーマスの過去、めっちゃ気になる~~~!




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「アンヒンジ ~花にして蛇シリーズ1」オンリー・ジェイムス

悪を成敗するサイコパスの疑似家族の物語。
推測も含めてさらに言えば、サイコパス認定の七人兄弟が社会悪を始末しながら各々のパートナーを見つける物語。
大枠は多分これであってる……はず。
とってもおもしろかった。
一作目は末っ子のアダムの話から。
親から虐待を受け、愛を知らずに育ったアダムが、強烈に惹かれたノア。
ノアもまた、口にするのも悍ましい凄惨な過去を背負っていた。
その過去と対峙し、制裁を加える二人と兄弟たち。
ノアの立ち位置の変化が面白い。
愛を知らないサイコパス。
だけどアダム、ちゃんと愛のキャッチボールできてるよ。→

原書では7巻全部発刊済み。
ちゃんと購入するので是非ともシリーズ全部翻訳してください。
『モノクロームロマンス文庫』は
発刊が50冊を超えても迷わずレーベル買いできる面白さなのです。

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「あなたのお城の小人さん 1」美袋和仁

知識は身を助ける。さらに言えば命を救う。
そして、ただ「知っている」だけではだめで、それをちゃんと応用できる能力も身に備わっていなければならない。
千尋が見かけ通りの幼児だったら間違いなく絶命していただろう。
アラサー女子であった頃の知識があったからこそ、どうにか生き延びた。
平和ボケした国王と王妃はのほほんぶりには驚きだけど、
それでもちゃんと機能している国ってすごいなー。
いや、機能していないから子どもがひとりいなくなっても気づかないのか。
序章的な第一巻。
この先どう展開していくのか、気になるお借り本。


章ごとに入ってくる最後の一文……はまぁ、いいとして、
〆の「♪」がなんだか気になって仕方がない。
小説にそれ、いる?

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「友よ、静かに瞑れ」北方謙三(ハルキ文庫)

冒頭のたった二文字が強烈に刺さる。そしてそれに次ぐ一文で一気に引き込まれる。
この感じ、北方でしかありえない。
親友である坂口が逮捕されたことを知り、
彼の暮らす海辺の街を訪れた新藤。
坂口に会うために。
そして、彼を留置所から出すために。
そんな新藤の前に立ちはだかる様々な悪意。
ぶつけられる殺意に満身創痍になりながらも、
再会を果たした二人の間に言葉はない。
けれども。
絡まる視線。
そこで交わした想いは、確かにあったに違いない。
命の炎が消える前に、その望みを叶えようとした。
坂口の身体のことがなければ、結末は違っただろうか?

新刊案内を見つつ、あれ?この作品知らない?となり、発売日に張り切って入手。
北方の現代もの、全部読んだつもりになってたけど、
つもりでしかなかったんですね~。
ここから5ヶ月連続で発刊される北方の初期作品は全部未読!
おお!!!!
楽しみが増えました☆彡

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「恋とか愛とかやさしさなら」一穂ミチ(小学館)

突き詰めて考えるから苦しくて、開き直れないからやっぱり苦しい。
犯してしまったことはなかったことにはならなくて、
その事とは一生向き合っていかなければいけない。
恋人の犯罪行為をどう受け止め、どうジャッジするのか。
これは当事者じゃないと、如何とも言い難い。
だから、彼らと一緒にぐるぐるしながらも、誰にも寄り添えず、
ましてや正解なんて見だせない。
私的にはその選択しかなかったかな、と思いつつ、
ものすごく後味の悪いものを呑み込んだ感じの読後。
それぞれの心境をそこまで深堀してリアルに突きつけてきた一穂さん、すごいなー。
と思ったお借り本。

「魔が差した」じゃ済まないことってあるよね。
一線を踏み越えた先は、奈落。
その一回でその後の人生がすべて変わってしまう。
やってしまったことはなかったことにはできないんだよ。




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「高校事変」松岡圭祐(角川文庫)

冒頭ではまだ、襲撃者の真意はわからないながらも、
結衣はこう動くんだろうな、というのは予測がつく。
だけど、その手段と彼女の戦闘力は想像以上で、
え、ちょっと、すごんですけど!?と、前のめりになりながら一気に読了したお借り本。
個人的に錦織さんがお気に入り。
ラスト、犯人のあまりの小物っぷりに、うっそー!??ってなったけど、
人間ってそんなものよね。
結衣は終始一貫してかっこよかった。
シリーズもの。
このラストでこの先どう続いていくのか。
え、気になる。
『やじきた学園道中記』みたいに転校するパターン?
わくわくしながら次巻へ。


幼少期からのテロ・暗殺行為の英才教育。
身につくかつかないかは本人次第でありながらも、
天才的な吸収力と実践力を垣間見せる。
なんとなくデジャヴ……と思ったら、
ディーン・リーガル、彼の人でした。
わー。『ツーリング・エクスプレス』
いつか感想UPできるといいなー。
これ、1巻から発売と同時に買っているので、
小学生の頃から今に至るまで集め続けているシリーズ。
すごいな。


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「恋みたいな、愛みたいな」安西リカ(ディアプラス文庫)

家庭崩壊まっしぐらなメンズの話を複数聞かされ、
なんだかなぁ、と思っていたところで癒し効果抜群な作品を読ませてもらいました。
浄化浄化。
まぁ、みんなこんなふうにはいかないと思うけど。
こうあったらいいよね、と。
描かれているのは安西さん曰くの「ド日常のくりかえし」なんだけど、
それで一冊丸っと最後まで楽しく読ませてくれるのは著者の力量。
何事にも揺るがないと思っていた志方が、穂木の入院で垣間見せた不安。
この病院でのやりとり、なんか良かった。
また来年。再来年。その先も。
ずっとずっと相思相愛で。

「好きで、好きで」続編。
これはちゃんと「2巻目だよ!」と、副題で示してくれていてありがたい。

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「好きで、好きで」安西リカ(ディアプラス文庫)

かっちりと完璧に噛み合っていた歯車。
ひとつずれが生じてしまえば、その後、齟齬は少しずつ広がっていく。
見えていたものが見えなくなり、
不安が大きくなり、自信をなくしていまう。
だけど。
好きで、好きで、大好きで。
その気持ちは変わらない。
変わらないどころか大きくなりすぎて、
考えすぎた結果一番大切なことを見失う。
そんな穂木と志方との恋愛模様。
お互いに相手のベストを考えていることは伝わるけど、
でも、そうじゃない。
やるせなさともどかしさが払拭された瞬間の安堵感が半端なかった。
良かったよー。
個人的に我孫子氏がお気に入り。


みんな自分と同じ熱量で仕事してると思うなよ、と、志方には言ってやりたい。
……と思っていたら、穂木がちゃんと自分で口にしていたので一安心。(笑)

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「好きって言いたい」安西リカ(キャラ文庫)

読み終わってからタイトルを改めて見て、
作品内容にぴったりのストレートなタイトルだと思う。
過去の経験値は時に人を臆病にもする。
過去に傷ついた思い出が、和泉が自分が言いたいことを口にすることの邪魔をする。
一方、双子の兄にコンプレックスを持つ真二は、自分の振る舞いに自信を持てずにいた。
そんな二人の、一目惚れからはじまった恋愛模様。
付き合うまでも付き合ってからも、誠実で愛情あふれていて、とても好感が持てる。
正直、真一の性格はどうかと思うけど、指輪の件はグッジョブ。
真一のコンプレックスが垣間見えた瞬間、ちょっと可愛く思えたのは内緒。

既刊全部集めたはいいけど、何から読むか決めかねた結果、
デビュー作を手に取ってみました。
届いたばかりの新刊を読むのはなんか違う、と思った理由はなだろう?(笑)



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「永い言い訳」西川美和

傍にいることが当たり前だった家族を突然亡くしてしまったら。
あなたはどうしますか?
遺された者たちは、悲嘆に暮れながらも、日々の生活を営んでいかなければいけないのだ。
幸夫は大宮家の人々と共に過ごすことで、人として欠けていたもの取り戻し、
大宮家は幸夫に生活をサポートしてもらうことで、どうにか成り立っていた。
そうやって日々を過ごし、それぞれが心の奥底に封じ込めていた想いを吐き出せた時。
その場で藻掻いていた彼らがやっと前に進めるたように思える。
喪失の痛みは消えない。
その上での明日だって捨てたもんじゃない。
そう思わせてくれる作品だった。


泣くことだけが哀しみの表現じゃない。
泣かないからって哀しいわけじゃない。
泣けないこともあるのだと。
身をもってっ知っている。
だからこそ、思う。
真平も幸夫も。
泣くことができてよかった。

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