きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「小説」の記事一覧
- 2026.01.11 「初雪 海は灰色 第一部」柴田よしき(角川書店)
- 2026.01.08 「月神の浅き夢」柴田よしき(角川文庫)
- 2026.01.06 「聖母の深き淵」柴田よしき(角川文庫)
- 2026.01.04 「私立探偵・麻生龍太郎」
- 2026.01.01 「聖なる黒夜」柴田よしき
- 2025.12.15 「カフネ」阿部暁子(角川)
- 2025.12.07 「水族館ガール 2」木宮条太郎
- 2025.11.25 「校閲ガール トルネード」宮木あや子(角川文庫)
- 2025.11.22 「小麦の法廷」木内一裕(講談社文庫)
- 2025.11.22 「校閲ガール ア・ラ・モード」宮木あや子(角川文庫)
「初雪 海は灰色 第一部」柴田よしき(角川書店)
その言葉を彼に伝えてあげたならば、と、思ってしまうけれども。
当人同士はそれぞれの胸の内をわかっているんだろうなぁ。
だから離れない。離れられない。
愛なのか、憎しみなのか。
贖罪なのか、愛なのか。
そんな区別にはもはや意味なんてなくて、この先の人生、互い抜きには考えられない。
たとえ、結末がどう在ろうとも。
山間の温泉街で生じた事件に巻き込まれた麻生と練。
まさかこの二人が共にこんな時間を過ごせるとは思っていなかったよ。
だけど、どうしたって拭えない不安感。
杞憂であればいいと思いつつ、次は一年後。
あ、遠い……
年明け早々麻生と練の物語にどっぷり浸かって過ごしましたが……
読むがのちょっと怖いかなーと思ったのは全然無駄な心配で、
彼らは彼らのままここにいました。
続刊が出ることを信じて延々と待ち続けてよかった。
そして、続刊が読めて本当によかった。
当人同士はそれぞれの胸の内をわかっているんだろうなぁ。
だから離れない。離れられない。
愛なのか、憎しみなのか。
贖罪なのか、愛なのか。
そんな区別にはもはや意味なんてなくて、この先の人生、互い抜きには考えられない。
たとえ、結末がどう在ろうとも。
山間の温泉街で生じた事件に巻き込まれた麻生と練。
まさかこの二人が共にこんな時間を過ごせるとは思っていなかったよ。
だけど、どうしたって拭えない不安感。
杞憂であればいいと思いつつ、次は一年後。
あ、遠い……
年明け早々麻生と練の物語にどっぷり浸かって過ごしましたが……
読むがのちょっと怖いかなーと思ったのは全然無駄な心配で、
彼らは彼らのままここにいました。
続刊が出ることを信じて延々と待ち続けてよかった。
そして、続刊が読めて本当によかった。
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「月神の浅き夢」柴田よしき(角川文庫)
初読の時は緑子に憤り、その次は麻生に憤り、今回は誰に憤ることもなく、
何だか穏やかに読了。
(主軸が猟奇殺人事件なので、内容的には穏やかとは程遠い)
重ねた年齢の分だけ私の心が広くなったのか、再読を繰り返して彼らに対する理解が深まったのか。
そして、ラスト。ただただ、練の在り様が切ない。
どうしようもなく孤独で、寂しくて、だけど手を触れることをためらわせるような気高さがある。
理不尽を被ってきた分幸せになってもらいたいけど、
彼もまた、理不尽を巻き散らしてきた。
麻生と二人、どんな未来を選択するのか。
ただただ見届けたい。
ここまでで新刊を読む準備は万全。
いざ『初雪』へ!
めっちゃドキドキする。
『所轄刑事・麻生龍太郎』と『ハナちゃんシリーズ』の再読はそのうち。
好きシリーズは何度読んでも楽しい☆彡
何だか穏やかに読了。
(主軸が猟奇殺人事件なので、内容的には穏やかとは程遠い)
重ねた年齢の分だけ私の心が広くなったのか、再読を繰り返して彼らに対する理解が深まったのか。
そして、ラスト。ただただ、練の在り様が切ない。
どうしようもなく孤独で、寂しくて、だけど手を触れることをためらわせるような気高さがある。
理不尽を被ってきた分幸せになってもらいたいけど、
彼もまた、理不尽を巻き散らしてきた。
麻生と二人、どんな未来を選択するのか。
ただただ見届けたい。
ここまでで新刊を読む準備は万全。
いざ『初雪』へ!
めっちゃドキドキする。
『所轄刑事・麻生龍太郎』と『ハナちゃんシリーズ』の再読はそのうち。
好きシリーズは何度読んでも楽しい☆彡
「聖母の深き淵」柴田よしき(角川文庫)
共に泥の中に沈むことがすべてとは言わない。言えない。
だけど。
そうあってほしいと思う気持ちは拭えない。
別々の足場に立ったままでは、真に触れ合うこともわかりあうことも難しいと思うから。
揺らぐ気持ちを抱えたまま、つかず離れずの状態を繰り返す二人にふりかかった凶事。
「誰が撃った?」
その答えを知った瞬間、半泣きになりながら、彼が泥の中に飛び込んだことを突きつけられる。
そして、二人から発せられた同じ言葉が突き刺さる。
う……切ない。
緑子がヒロインの話だけど、
麻生と練を追いかけるための再読なので、二人に絞ってのレビューになっちゃいました。
麻生と練が登場するRIKOシリーズ2作目からの再読だけど、
物語は1作目からがっちり続いているので、未読の方は是非1作目『RIKO~永遠の女神~』から。
こちらは好き嫌いがぱっきり分かれるので自信を持ってのおススメはし辛いんだけど(私は嫌いじゃないです)、シリーズ読破するためには必要だと思うので。
だけど。
そうあってほしいと思う気持ちは拭えない。
別々の足場に立ったままでは、真に触れ合うこともわかりあうことも難しいと思うから。
揺らぐ気持ちを抱えたまま、つかず離れずの状態を繰り返す二人にふりかかった凶事。
「誰が撃った?」
その答えを知った瞬間、半泣きになりながら、彼が泥の中に飛び込んだことを突きつけられる。
そして、二人から発せられた同じ言葉が突き刺さる。
う……切ない。
緑子がヒロインの話だけど、
麻生と練を追いかけるための再読なので、二人に絞ってのレビューになっちゃいました。
麻生と練が登場するRIKOシリーズ2作目からの再読だけど、
物語は1作目からがっちり続いているので、未読の方は是非1作目『RIKO~永遠の女神~』から。
こちらは好き嫌いがぱっきり分かれるので自信を持ってのおススメはし辛いんだけど(私は嫌いじゃないです)、シリーズ読破するためには必要だと思うので。
「私立探偵・麻生龍太郎」
警察を辞め、私立探偵となった麻生。
立場が変わったことで練との距離が縮まるかと思えばそうでもなく、
だからこそ、その距離がもどかしい。
「変わってほしい」「やりなおせる」
麻生が練に対して発するその言葉は自分自身の為に言っているようにしか聞こえないし、
果たしてそれが練が望んでいることかと言えば、絶対に違う。
「変わらない」「変われない」
練の発したその言葉の意味を、麻生は真剣に考えて欲しい。
韮崎が救い、生きる術を与えたからこそ、練はここにいる。
だから、今目の前にいる練自身と向き合い、もがきながら生きてきた彼を愛いて欲しい。→
そこに正座して!説教するから!
と、麻生に対してずっと思っていたんだけど。
なんでそんなに憤っていたのかよくわからなくなった今回の再読。
大人になったのか?私?
(15年前も十分大人です・笑)
この後新刊の『海は灰色』を読むつもりだったけど、
時系列的に『RIKOシリーズ』を復習してからの方が良さそうなので、まずはそちらから。
立場が変わったことで練との距離が縮まるかと思えばそうでもなく、
だからこそ、その距離がもどかしい。
「変わってほしい」「やりなおせる」
麻生が練に対して発するその言葉は自分自身の為に言っているようにしか聞こえないし、
果たしてそれが練が望んでいることかと言えば、絶対に違う。
「変わらない」「変われない」
練の発したその言葉の意味を、麻生は真剣に考えて欲しい。
韮崎が救い、生きる術を与えたからこそ、練はここにいる。
だから、今目の前にいる練自身と向き合い、もがきながら生きてきた彼を愛いて欲しい。→
そこに正座して!説教するから!
と、麻生に対してずっと思っていたんだけど。
なんでそんなに憤っていたのかよくわからなくなった今回の再読。
大人になったのか?私?
(15年前も十分大人です・笑)
この後新刊の『海は灰色』を読むつもりだったけど、
時系列的に『RIKOシリーズ』を復習してからの方が良さそうなので、まずはそちらから。
「聖なる黒夜」柴田よしき
再読も複数回になると大分冷静に読めるなーと思いつつ、
それでも。
感情に波風立てずには読むことは、決してできない。
練が関わることに関しては、麻生には韮崎の存在を否定することはできないし、
今の練の在り様を否定することもできない。
その時狂った歯車がいくつあったとしても、
練の狂った軌道は、あの瞬間に韮崎に修正されたのだから。
大人になった私は以前のように麻生を非難する気持ちはないけれども。
だからこそ、やりきれなさに押しつぶされそうになる。
黒い夜に置き去りにされた彼らの物語は、この先どんな着地点を見出すのだろうか?
文庫の方にもレビューは投稿済み。
今回は単行本の方で再読。
23年間引きずったこのやるせなさ。
新刊を読んだら何かが変わるのだろうか?
それでも。
感情に波風立てずには読むことは、決してできない。
練が関わることに関しては、麻生には韮崎の存在を否定することはできないし、
今の練の在り様を否定することもできない。
その時狂った歯車がいくつあったとしても、
練の狂った軌道は、あの瞬間に韮崎に修正されたのだから。
大人になった私は以前のように麻生を非難する気持ちはないけれども。
だからこそ、やりきれなさに押しつぶされそうになる。
黒い夜に置き去りにされた彼らの物語は、この先どんな着地点を見出すのだろうか?
文庫の方にもレビューは投稿済み。
今回は単行本の方で再読。
23年間引きずったこのやるせなさ。
新刊を読んだら何かが変わるのだろうか?
「カフネ」阿部暁子(角川)
感じる苦しみも喜びも悲しみも。
それは、自分の中で生まれる感情であって、他者と完全に分かち合うことはできない。
自分の眼を通した誰かが本当は何を思っているのかは、わからないことの方が多いんだと思う。
だから。
思いもよらないその人を知った時、人は困惑する。
だけど、人は理解しあうこともできる。
時には察して手を差し伸べることができるし、発する僅かなサインに気づくことができる。
「生きる」ことがちょっと大変な人たちが、
それでも懸命に生きている姿には打たれるものがある。
そして子供を産み育てる、ということについて深く考えさせられた。
頁を捲るごとに、作中の人たちに対する印象や、
作品世界に対する想いがくるくると変わっていった。
変わるごとに、作品世界にのめり込んでいったお借り本。
自分では買わなかったと思うし、手を出さなかったと思うので、
こうして読めてよかった。とっても良い作品だった。
ありがとう!
それは、自分の中で生まれる感情であって、他者と完全に分かち合うことはできない。
自分の眼を通した誰かが本当は何を思っているのかは、わからないことの方が多いんだと思う。
だから。
思いもよらないその人を知った時、人は困惑する。
だけど、人は理解しあうこともできる。
時には察して手を差し伸べることができるし、発する僅かなサインに気づくことができる。
「生きる」ことがちょっと大変な人たちが、
それでも懸命に生きている姿には打たれるものがある。
そして子供を産み育てる、ということについて深く考えさせられた。
頁を捲るごとに、作中の人たちに対する印象や、
作品世界に対する想いがくるくると変わっていった。
変わるごとに、作品世界にのめり込んでいったお借り本。
自分では買わなかったと思うし、手を出さなかったと思うので、
こうして読めてよかった。とっても良い作品だった。
ありがとう!
「水族館ガール 2」木宮条太郎
仕事の内容以前に人間関係で躓くのはしんどいよね。
それでも。
異動先での自分の立ち位置は自分で確立していかないといけない。
しんどかったと思うけど逃げずに頑張ったことは、
梶自身の成長のためにもプラスに作用したと思う。
アクアパークでの由香の成長も嬉しい。
野生のイルカと水族館生まれのイルカ。
その違いの説明や、水族館の抱える問題、水槽のガラスの仕組み等々、
学ぶもとこもたくさんあった。
イルカのシンクロ・ライブの臨場感が半端なくて、
彼らがジャンプしている姿が脳裏に浮かぶ。
ニッコリー可愛いよ。
オタリアの給餌風景にはびっくり。
一巻に引き続き、読んでいると水族館に行きたくなる作品。
海遊館、また行きたいなぁ。
アクアマリンふくしまでバックヤードツアーに参加できたのは、
とても良い経験だった。
それでも。
異動先での自分の立ち位置は自分で確立していかないといけない。
しんどかったと思うけど逃げずに頑張ったことは、
梶自身の成長のためにもプラスに作用したと思う。
アクアパークでの由香の成長も嬉しい。
野生のイルカと水族館生まれのイルカ。
その違いの説明や、水族館の抱える問題、水槽のガラスの仕組み等々、
学ぶもとこもたくさんあった。
イルカのシンクロ・ライブの臨場感が半端なくて、
彼らがジャンプしている姿が脳裏に浮かぶ。
ニッコリー可愛いよ。
オタリアの給餌風景にはびっくり。
一巻に引き続き、読んでいると水族館に行きたくなる作品。
海遊館、また行きたいなぁ。
アクアマリンふくしまでバックヤードツアーに参加できたのは、
とても良い経験だった。
「校閲ガール ア・ラ・モード」宮木あや子(角川文庫)
校閲ガール・河野悦子の周囲の人たちの人生模様。
それぞれがそれぞれの事情を抱え、
時に理不尽を呑み込み、時にささやかな喜びをかみしめ、
痛みに抉られることもあるけど、笑いあい、
日々働きながらみんな一生懸命生きている。
前作では描かれなかった側面が垣間見え、
より彼らが身近に感じられるようになった。
関係性はそれぞれだけど、
人はやっぱり支え合いながら生きてるんだなーと、しみじみ思う。
本郷先生の奥様は素晴らしい人だった。
エロミスにそんな由来があったとは!
貝塚、ちょっと見直したよ。
女子’s&女子っぽい人の未来に幸あれ。
部長~~!(涙)
米岡氏はページを捲っても捲っても話が始まらなかったりする作品として
『二都物語』をあげていたけど、
私はカフカの『城』をあげたいと思います!
「城、ねぇ、城は何処!?」と思いつつの600ページ越え。
タイトルが『城』じゃなかったら、そんな思いはしなかったんだろうか?
でもやっぱり『城』なんだよね。
それぞれがそれぞれの事情を抱え、
時に理不尽を呑み込み、時にささやかな喜びをかみしめ、
痛みに抉られることもあるけど、笑いあい、
日々働きながらみんな一生懸命生きている。
前作では描かれなかった側面が垣間見え、
より彼らが身近に感じられるようになった。
関係性はそれぞれだけど、
人はやっぱり支え合いながら生きてるんだなーと、しみじみ思う。
本郷先生の奥様は素晴らしい人だった。
エロミスにそんな由来があったとは!
貝塚、ちょっと見直したよ。
女子’s&女子っぽい人の未来に幸あれ。
部長~~!(涙)
米岡氏はページを捲っても捲っても話が始まらなかったりする作品として
『二都物語』をあげていたけど、
私はカフカの『城』をあげたいと思います!
「城、ねぇ、城は何処!?」と思いつつの600ページ越え。
タイトルが『城』じゃなかったら、そんな思いはしなかったんだろうか?
でもやっぱり『城』なんだよね。
