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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「小麦の法廷」木内一裕(講談社文庫)

「え、そんなことある!?」と思うことが当たり前のように起きてしまう木内作品。
でも、グイグイ進む展開に引きずられて、
諸々納得づくで楽しませてもらえるのは著者の力量。
おもしろかった。
真っ当な道から大なり小なり外れた大人たちの醸し出す雰囲気が渋いね~。
そんな百戦錬磨の男たちの中に放り込まれても負けていない、25歳新米弁護士の小麦の頑張り。
眼もつぶらず、耳もふさがず、
日和ったり忖度したりしなかった彼女だからこその、津川からの電話。
何故か、勝ったね、と思った瞬間。
良いアシスタントも見込めそうだし、続編あるのかな?







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「校閲ガール ア・ラ・モード」宮木あや子(角川文庫)

校閲ガール・河野悦子の周囲の人たちの人生模様。
それぞれがそれぞれの事情を抱え、
時に理不尽を呑み込み、時にささやかな喜びをかみしめ、
痛みに抉られることもあるけど、笑いあい、
日々働きながらみんな一生懸命生きている。
前作では描かれなかった側面が垣間見え、
より彼らが身近に感じられるようになった。
関係性はそれぞれだけど、
人はやっぱり支え合いながら生きてるんだなーと、しみじみ思う。
本郷先生の奥様は素晴らしい人だった。
エロミスにそんな由来があったとは!
貝塚、ちょっと見直したよ。
女子’s&女子っぽい人の未来に幸あれ。
部長~~!(涙)


米岡氏はページを捲っても捲っても話が始まらなかったりする作品として
『二都物語』をあげていたけど、
私はカフカの『城』をあげたいと思います!
「城、ねぇ、城は何処!?」と思いつつの600ページ越え。
タイトルが『城』じゃなかったら、そんな思いはしなかったんだろうか?
でもやっぱり『城』なんだよね。


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「コルセーア ~月を抱く海 3~」水壬楓子(リンクスロマンス)

楽しく一気読みしたものの、前巻から引きずった問題案件は何一つ解決せず……
き、気になる!
続き~~!!
今回は意味不明な濡れ場が一瞬で終わったので許容範囲。
気になりポイントを気になる順番に。
謀反の嫌疑をかけられたヤーニがこの窮地をどう乗り切るのか。
(今回はジル、ナイスアシスト)
攫われたアウラの子どもは今、どこにいるのか。
オルセン公が持っていたペンダントは何を意味するのか。
……ん?主役どこいった??
私カナーレにはあんまり興味がないようです。
絶対アヤースの所に戻ると思っているので。

最後の数ページ。
本の左下の部分が折れ曲がっていてしょんぼり。
手を滑らせて落したからかなぁ。
経年の劣化は仕方ないと思うけど、
物理的に傷んでしまうのは何だか忍びない。
買った本をバッグにしまって家路について
ゲリラ豪雨にあってびしょぬれになった時。
本がヨレヨレになってめっちゃがっかりしたことを思い出しました。
今なら検索すると「濡れた本は冷凍すると良い!」と教えてもらえます。
当時の私はそれ以来、本は必ずビニールにいれて持ち歩く様になりました。


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「月下のサクラ」柚月裕子(徳間文庫)

シリーズ二作目。
親友の理不尽な死をきっかけに強い決意を持って警察官になった泉。
前作で抱えた理不尽や憤りが、この巻で一気にすっきりする……わけはなかったね。
警察内部に蔓延る組織の闇は深い。
泉の中にも葛藤はある。
戦いは長期戦。
今回泉は移動した部署でチームとして一緒に働く個性強めな仲間と、
信頼できる上司に出会うことになる。
それは何よりの財産。
今後の彼らに期待したい。
それにしたってよ?
ここの警察の金庫管理の杜撰さは、あり得ないレベルなんですけどー!?
そして公安。
そんなに簡単に人を殺しちゃう?
問いただしたい。



暗記力と記憶力の向上。
え、そこって鍛えられるの?
どんなトレーニングすればいいの?
と興味津々。

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「朽ちないサクラ」柚月裕子

再読。
初読の時の読後の憤りは鮮明に覚えていて、
黒幕が誰かもわっかっている。
が。
どんな事件があって何を追っていったらそこに辿り着いたのか。
まったく覚えていなくて、そんな自分にびっくり。
……というわけで、グイグイ引き込まれて一気に読了。
どこかの海賊が究極の二択を迫られてどっちを取る?と聞かれた時、
「どっちもだ」と答えていたけれども。
公安。
それぐらい言ってみやがれ、と思ってしまった。
誰かの犠牲を当たり前のように語る国家の安全。
そんなのはおかしいと、声を上げた泉。
次巻でその後の彼女を見届けねば。

定期的な本棚の断捨離は必須。
その結果、手元に残してある本はおもしろかったから残してあるわけで、
そんな本は何度読んでおおもしろい。
……と、改めて思ってみました。


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「校閲ガール」宮木あや子

宮木さん、こういう作品も書かれるんだ!という驚き。
とっても面白かった。
意に沿わない部署に配属されながらも、
希望の部署への異動を目指して日々仕事と向き合う悦子。
動機はどうであれ、手を抜かずに仕事に取り組む姿勢は評価に値する。
文句を言いながらも経験を積み重ねた結果、今の部署での仕事に見出したおもしろさって貴重。
職場の人たちも個性的で交わされる会話が小気味よくて愉快。
最初はお互いに牽制しあっていた悦子と藤岩が次第に距離を縮めていく様が良かった。
女子五人+女子っぽい人一人がつぶれるまで飲んで終幕。
最後まで楽しかった。

悦子の影の呼び名、「オシャカワ」。
(オシャレで可愛い、ではなく、オシャレしてても無駄で可哀想)
お洒落ってまずは自分の為にするものだと私は思うんだよね。
自分のモチベーションやテンションを上げるため。
だからオシャレをすることは無駄でも可哀想でもないのよ。



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「LO 警察庁ローンオフェンダー対策室」柏木伸介

最後まで読んで、思い出す。
そうだ。
彼もテロリストだったのだと。
事件を未然に防げたのは元扇動者の指南頼みだったわけではなく、
彼自身がテロリストだったからこその成果だったのか、と。
「柏木さんだから!」という私の勝手な期待値が大きすぎて途中で中だるみもしたけど、
結果的にはおもしろかった。
実際に起きた事件の数々。
政治問題の色々。
刺し挟まれる諸々に、当時の情況がリルに浮かんでくる。
事件を未然に防ぐことを任務とする彼らの物語は、
事情を抱えた人々の救済の物語でもあったように思う。
こんなふうにうまくいけばいいけどねー。
現実との乖離に溜息。

元ヤクザが「俺の奢りを断るのは元ヤクザだからか?」と問うのに対し、
警察官僚が「後期高齢者だからです」と返す会話がツボった。
人生の先輩には敬意を。






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「野火の夜」望月諒子(新潮文庫)

関わった人たちが総出で隠そうとすれば、真実は闇に葬られてしまう。
「ことを白日のもとにさらすには警察をあてにしても駄目だ」
確信を持って木部を誘導した男のことば通り、
彼女の地道な、そして着眼点の鋭い取材と調査によって25年前の事件の真相が明らかになる。
木部美智子でなければたどり着くことのできなかった真実からは、
やるせなさばかりが胸に突き刺さってくる。
そして、その過程において語られた戦後の満州の描写が強烈すぎて眩暈がする。
人間の尊厳は何処に行った?
戦争による勝者も敗者も生み出してはいけないのだと、切に思う。



私の祖母は乳飲み子を含めた子供を四人つれて満州から帰国してきました。
そして、そんな大変な過去を経験したことを思わせることの一切ない、
穏やかな人でした。
改めて。
皆を連れて帰ってきてくれてありがとう。
ずっとずっと大好きだよ。

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「キッド」木内一裕(講談社文庫)

再読にもかかわらず、続きが気になって一気に読んでしまった。
物語が面白いのと程よく内容を忘れているのとの相乗効果。
加えて、ストーリー展開のテンポの良さ。
息つく間がどこにもないんだよね。
時々、え?マジで!?という予想もつかない状況がぶっこまれてくるから、
ホントグイグイ読まされてしまう。
そして、麒一の危機対応能力が終始一貫して素晴らしい。
特殊訓練を身体に叩き込まれたんスーパーマンじゃないのにね。
知識は身を助ける。
そして、ドド子とノブ軍曹もナイスキャラ。
命ギリギリの大冒険をした思い出を共有しながら、一般社会で何食わぬ顔で生きていって欲しい。

姪っ子ちゃんからの誕プレリクエストは相変わらず「みやこちゃんチョイスの本」。
(私としては服とかキラキラした小物とかを選びたい)
今回は「受験勉強の合間に読むから続き物じゃないやつ」のオプション付き。
(続き物は一気に読んじゃうからNGなんだそうな……)
で、私チョイスは『この夏の星を見る』『ひゃっか!』に加えてこの本どうかな?と思って
再読した結果、プレゼントに採用。
彼女に「おもろ!」って言ってもらえると思う。(笑)

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「新宿花園裏交番 旅立ち」香納諒一(祥伝社文庫)

新宿でのヤクザの抗争の激化。
きな臭い出来事が多発すれば、警察の仕事も激化する。
交番勤務を全うする中で、坂下はプライベートにも関わるようになる人々との出会いを経て、
そして、その抗争に対応する中で別れを体験する。
ああ、またしても読後はやるせない。
コロナやSNS。
現代社会の事情もしっかりと組み込んで展開する物語。
世論やマスコミに忖度する警察ってどうよ?と思いつつ。
それも時代なのかなぁ、と。
気になりすぎていた西沖の過去はここで明らかに。
やっぱ西沖、好きだわー。
ラストは出来すぎかなーと思うタイミング。
だけどそれもアリ。
楽しく読了。

副題の「旅立ち」は新宿からの旅立ち。
坂下の次の赴任地での続編を希望。
是非☆彡

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