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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ピラミッド」ヘニング・マンケル(創元推理文庫)

シリーズ一作目よりも過去に時間を遡った短・中編が5編。
だけど、シリーズを読んでいるからこそ楽しめる作品だと思う。
20代から40代のヴァランダーがそこにいて、
幾つであってもめんどくさい性格の変わってなさに苦笑したり、
刑事としてまだ自信を持ちきれずにいる姿に新鮮味を感じたり。
一作目から故人であったリードベリと一緒に働く姿に感動したり、
作中で故人となった人たちの元気な姿に懐かしさを感じたり。
最後の中編「ピラミッド」ではヴァランダーの父が起こした騒動に
爆笑してしまった。(話の主軸はそこじゃない)
思った以上に読み応えのある短編集だった。

エジプト。
行ってみたいなぁ、と思いつつ。
行けてる自分が想像できない。
でもいつか行ってみたい。



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「絆回廊 新宿鮫Ⅺ」大沢在昌

どれだけの悲しみに打ちひしがれたとしても。
どれだけの後悔を抱えていたとしても。
それでも、時は前に進み続ける。
だから、鮫島も刑事として、歩き続けるしかないのだ。
改めて、そう思わせられる十一巻。
だけど、彼は独りではない。
藪は良きパートナー。
そして、阿坂、矢崎、鮫島。香田、永昌、鮫島。
敵味方はともかく、奇妙な三角形が形成されつつある。
公安が品物と引き換えに得ようとした情報。
相手は本当に「その情報」を持っていたのかな?
そこは疑わなくていいのかな?
ちょっとひっかかってしまった。
とはいえ、大満足の読み応え。


総ページ936ページ。
持ち続けるのがしんどい重さ。
膝の上に置いたり、机の上に置いたりしつつも、止まることなく読み続けてしまった面白さ。
だけど、彼女がいないと私が何だか寂しい。
次に彼女と会う時は事件絡み……とかにならないといいなー。

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「鮫島の貌 新宿鮫短編集」大沢在昌

長編読みの私が繰り返し捲りたくなる短編集。
本編のような緊迫感はなく、肩の力を抜いて楽しく読める。
「似た者どうし」「幼な馴染み」
鮫島と冴羽獠、そして両さんとのコラボが読めるなんて想定外だったけど、
違和感なくて流石だなーと。
オロオロする藪の珍しい姿にびっくり。
ああ、だけど故人が出てくる最初と最後の作品はちょっとホロっとした。
「区立花園公園」
桃井さん、やっぱカッコいいよ。
「霊園の男」
これは『あ』の解釈に大納得。
きっと、本当にそうだったんだよ。
仙田に矢吹がいてくれてよかった。
鮫島が鮫島らしい「再会」も好き。

さ~、いよいよ、十一巻『暗躍領域』へ!
と意気込んだものの、1000頁近くある文庫は重すぎて持ち歩き不可ww
上下巻にしてくれてもよかったのよ?←何目線。

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「絆回廊 新宿鮫Ⅹ」大沢在昌

初読の時はこんな展開になるなんて、欠片も思っていなかったわ、
……と、愕然としすぎて声を荒げる気力すらなく、ただただ項垂れる。
今回は結末がわかっていながらの再読。
それでも拭えない計り知れない喪失感と共に、やっぱり垂れる。
なんでよー。
どこかで軌道修正できたのだろうか?
いや、そう考えること自体が無意味だ。
彼等らしくない決断などどこにもなく、
彼等らしくない行動もどもこにもなかったのだから。
新宿署の人たちの鮫島に対する評価が知れたことが、唯一の救い。
そんなふうに思ってくれていたんだね。



さー、この先は短編集→十一巻へと未読の領域に突入。
ドキドキとワクワクのダブルコンボ。
このシリーズとも付き合い長いなー。

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「狼花 新宿鮫Ⅸ」大沢在昌()

警察組織の中にあって、警察官で在ろうとすること。
これは当たり前のことで、真っ当なことだと思うんだけど。
そう在ろうとしている鮫島が組織の中で窮屈な思いをしつづけている理不尽。
そして香田。
どんな理由があったとしても、
警察官がそんなふうに法を逸脱してしまったら、どんな正義も通らない。
通らないんだよ。
鮫島、香田、仙田。
因縁浅からぬ男たちがそれぞれ迎えたターニングポイント。
鮫島はそのままであり続けることを選び、香田は真っ直ぐな故に道を過ち、仙田は疲れてしまった。
何だかやるせない

未読の11巻を読むために、久々に再読。
流石に1巻から読んでる時間はないので、ここから。
違和感なく彼らの世界に溶け込めました!



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「黒いドレスの女」北方謙三(ハルキ文庫)

「黒いドレスの女」を軸にして、男たちが示した矜持。
彼等はそこに己自身の生き様を投影しようとした。
いや、賭けた、と言ってもいいのかな。
命を。
その先の人生を。
だけど、彼だけは「その先」を望まなかった。
そうなるだろうなぁ、とは思ったけど。
けどーー!
こういうとこ、北方イズム。
なんでよー!と、言いたくなる。
そして、まだ18歳の少女が抱えた決意。
甘えんなよ、と思う部分もあるけど、彼女なりに必死だった。
「偶然を信じるな」という沖津(@機龍警察)の名言はここでも健在。
ラスト、色々腑に落ちたよね。
一瞬のきらめき。
気付ける自分でありたい。


特に意図したわけじゃないんだけど。
読了日の私の服装は黒のワンピースでした。
気持ち、本のタイトルに被ってる。(笑)


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「君と恋に落ちてなければ」筋()

自分の仕事をきっちりと全うしてめっちゃ文句を言われるのって辛い。
でも、監査ってある意味そういう一面はあるよね。
とはいえ、明らかにアウトなことをしておいて刺されたら
文句を言うのは間違ってると思うんですけどー。
かつての暴走族の総長が今では立派な料理人。
過去のエピソードの数々は、彼の面倒見の良さを物語っている。
そりゃあ、職場でも慕われるよ。
そんな野乃に対して美里が20年に渡って抱き続けた想い。
ちょっと重い……けど、それだけ彼にとっては大切な想いなんだろうね。
美味しく物を食べられる幸せをかみしめて欲しい。
大好きな人と一緒に。


カバー下のどこまでも自然体な野乃がとても好き。
社食のある会社っていいなーと、ほんのり憧れを抱く私。
今はほぼ毎日お弁当。
何故なら。
近くにお昼を食べに行けるようなお店がないから。
お仕事で外に出るときに張り切ってランチをしに行きます。
とはいえ、時間のロスは極力少なくしたいので
目的のお店を決めてそこに行くわけじゃなく、今いるところから近い場所で探すので、
飛び込んだお店が当たりだととても嬉しい♪

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「不機嫌な青春」壁井ユカコ(集英社)

短編四編。
だけど、どの作品も一冊のボリュームの本を読み切ったかのような読み応えのお借り本。
チクリと胸に何かが刺さる、ほろ苦さを噛みしめての読了。
「零れたブルースプリング」
一番好き。
生きることが健常な人より大変な子どもたちが飛ばした風船が繋いだ、奇跡的な縁。
二人が交わした手紙が救ったひとりの少女。
そして、拗れまくった二人の恋心に思わず涙。
「ヒツギとイオリ」
出会うべくして出会った二人。
自分自身を大切にして生きて欲しい。
「flick out」
人を見下せば、その思いは相手に伝わるものだよ?
父が良き理解者で良かった。

最近会社で「この名前の方、性別どっちかわからないねー」「聞いてみるわ」
ということがあり。
私は女性だと思ったけど、実際は男性でした。
確認大事。
思い込みで性別は決められないなーと思った出来事。



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「ひゃっか!」今村翔吾(ハルキ文庫)

ワクワクドキドキしつつも、この先はこうなるのよね、と、想像できる
ザ・王道な起承転結。
それを十分に面白く読めるのは、著者の筆力と熱力によると思う。
全力で華道の大会に挑む高校生たちの青春物語。
最後まで興味深く楽しめた。
彼等が活けた花をリアルに観られたらより楽しかっただろうなぁ。
めっちゃ頑張って思い描いてみたけど限界ってあるよね。
それでも、花展を観に行かせてもらっていた経験がちょっとは助けになった気がする。
貴音の家庭環境は賑やかで楽しそうでもあり、寂しそうでもある。
春乃と出会ったことによって、今まで諦めていたものを得られるといいね。

「全国高校生花いけバトル」
調べてみると、東北大会は来月あるんですねー。
あ、意外と近く。
今の会社に入社したとき、
社長の奥様が華道の先生で、女子がみんな習っていたことに驚いたんだよね。
私も誘われたけど、断っちゃいましたが。(笑)
それでも先生が参加する花展のたびにお誘いを頂いて、観に行かせていただいていたのはありがたかったなぁ。


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「モルグの番人」今城けい(花丸文庫)

「好きになるとはどういうことか」
理解できない相手に対してそれをはっきりと明文化して説明することは意外と難しい。
感情をどこかに置き忘れてきたかのような柳に対して
想いの内をうちあけられずにいる庸一。
自分の柳に対する想いと、柳の自分に対する想いが乖離していると思い込んで。
誰も傍に寄せ付けない柳が庸一だけを真っ直ぐに見つめ続ける理由に対して、
どちらも無自覚なだけに大分遠回りをしたけれども。
一歩を踏み出すために庸一が尽くした丁寧な言葉に動いた柳の気持ち。
単純に「好きだ!」「俺も!」と言う流れじゃなかったのが逆に良かったお借り本。


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