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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「機龍警察 漆黒社会」月村了衛(早川書房)

凄惨にして苛烈。
この二言に尽きる。
悲しみとやるせなさに震えて、何度も本を閉じかけて。
でも読み進めずにはいられなくて、消化しきれない蟠りを抱えての読了。
“彼”の身に起きたことが、あまりにも度し難くて、未だに逃避したくなる。
關の怒りが哀しくて、とにかく哀しくて。
彼の強さの根源にあったものが、本当に辛い。
そして姿。
この国に残ることを選んでくれたけど、最後はなんか、ごめん、と言いたくなってしまった。
このどこにぶつけていいかわからない思いを抱えたまま、次巻いつまで待てばいいんですか~!?
(涙目)→

一気に読み切れず、本を閉じた後も続きが気になって気になって。
翌日仕事に行きたくないと本気で思った瞬間。
そんなシリーズに出会えたことは本当に幸せだ。
だけどーーーー!
読後のもやもやは消化しきれない。
この想いを抱えたまま、次巻、いつまで待てばいいの~~!?

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「アフター・ユー」一穂ミチ(文藝春秋)

彼も彼女も、ただ、知りたかった。
恋人が、夫がいなくなってしまったその理由を。
その謎を解くために色々と手を尽くし、
リアルではありえない方法で真実に近づいていくのだけども。
最後はそのあり得ない事象も含めて胸にジンときてしまった。
あまりにも唐突に失った日常。
真実を知るほどに広がっていく因縁。
知らなかった恋人の過去を知り、すべてが明らかになった後、青吾が抱いた思い。
最後、彼と一緒に涙ぐんでしまった。
そして沙都子の前途が幸いであることを願う。
彼女失くして真実は解明されなかった。
読めてよかったお借り本。
ありがとう!


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「機龍警察 白骨街道」月村了衛

【再読】
第四の男が出てきた瞬間、あれ?彼日本人じゃなかったんだ!と、
自分のすり替わっていた記憶にびっくり。
内容を忘れていることはあっても、入れ替わることはなかなか珍しい。
インパール作戦。
ロヒンギャ問題。
そして国内で暗躍する<敵>。
その事実と存在を深掘りすればするほど気持ちが淀んでいく。
そして沖津を筆頭にした彼らの努力をあざ笑うかのような顛末に
苦虫を嚙み潰したような思いになる。
だけど、彼らは間違いなく近づいている。
彼らは決して諦めないと、その思いは揺らがない。
だから、次巻が待ち遠しくて仕方がない。


再読でも「きゃーー!關カッコイイ!!!」とテンションが上がる。
彼がハッチを開けた瞬間がテンションMAX。
でも、しつこく主張するけど、私は姿推し。
……で、ここで気づいて確認したら、
前回のコメントでも全く同じようなことを叫んでいました。(笑)
新刊は既に予約済み。早く~~。

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「警視庁公安J シャドウ・ドクター」鈴峯紅也(徳間文庫)

遠くで暮らす彼女たちの幸せを信じていられれば良かったのか。
彼女たちが実際に辿った運命を知ってしまった方が良かったのか。
どんな悲劇でも、後者、かな。
そして真実を知った彼らは戦う術を骨の髄まで叩き込まれていたからこそ。
取り戻そうと思ったのだ。
彼女たちを。
前置き長いよ!
とか。
世間狭すぎるよ!
とか。
突っ込み処はあったけど、読み進めるにつれ前のめりにのめり込んでの読了。
件の彼は「ホヤ」で日本にいる?と思ったけど。
まさかの登場にびっくり。
「どこで何をしているのか」という純也の問いには
「純也のストーカー」と答えたい。


ちなみに。
チャッピーに「ホヤ」について尋ねたところ
「宮城県にお住まいの方や旅行で宮城県に来られる方なら、採れたてのホヤは県外で食べるものとは別物と思うほど風味が良いので、一度試してみる価値があります」
とのこと。
ホヤ好きの私としては是非一度食べてみてください!とおススメしたい所存です。



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「多類婚姻譚」凪楽ゆう(講談社)

「結婚」をテーマにした連作短編5編。
人と人。
抱える価値観はそれぞれで違う。
距離がある人とはその違いはあまり気にならない。
自分の生活とは関係ないから。
だけど、一緒に暮らすとなると、
互いの主張を尊重しつつ、うまく折り合いをつけていかなければいけない。
それがなかなか難しい。
本作を読んで登場人物たちに抱く思いも、個々人によって違うだろう。
一作目の母娘の会話がとても良かった。
花織が父親からの電話に出たがらない理由が泣ける。頑張れ!
朱里……理不尽すぎて怖いわ。
色々と印象深かったお借り本。


一葉が常連さんたちの憩いの場を守ったことがとても好印象。
以前ウチの近所に会ったカフェは近隣のおじいちゃんたちの憩いの場になっていて
よくカウンターでマスターとおしゃべりしてたんだよね。
楽しそうだなーと思っていたんだけど、
そのカフェがちょっと遠くに移転して、内装が全く一緒なのにカウンターがなくて。
「カウンターなくしたんですか?」って聞いたら
「色々大変だったから」とマスター苦笑い。嘘でしょ?
私はカウンターに座ったことはなかったけど、!なんかショック!と思った出来事。

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「Q 下巻 暗夜行路」呉勝浩(小学館文庫)

読了した、と言うよりも、駆け抜けた、と言った方が相応しい読後。
形容しがたい熱量に引き込まれ、そしてそれが爆ぜた瞬間、突如として世界が終わる。
そこにもっと留まっていたい、と込み上げる思いはあるけれども。
置き去りにされた私の元から、彼らは遠ざかっていく。
夢の跡。
その後の彼らがどうなったのかは、それぞれの胸の内でだけ辿ることができる。
結末をきっちり描き切られるよりも質が悪い。
余韻がずっと後を引くから。
有吉の在り様が印象的。
誰もがQに向かっていく中、彼だけが別方向を向いていたからかな。
ドキドキしながら読み終えたお借り本。

海ほたるへはどういうルートで行こうか?
日中そんな話をした夜に、海ほたるが舞台になっている作品を読んでいる不思議。
引き合う事ってあるよね。








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「Q 上巻 覚醒前夜」呉勝浩(小学館文庫)

話の展開が全く予測できないまま、先へ先へと引っ張られる。
上巻だけを読了して、なんとレビューを書けばいいのだろう?
諦念。ほの暗さ。選民的な意識。気怠い甘さ。理解し得ない暴力性。迷子になった愛憎。
在り様は違えど、それぞれの澱みの中を漂っているかのような彼らの生き様。
その中で突き抜けた無邪気さと無自覚の悪意とを纏ったキュウ。
「何がなんだかさっぱりわからない」
キュウの言葉はある意味正しい。
それを瑕と思うか思わないかは当人次第だ。
だけど。
一人空回ったハチの心を抉る。
つづきが気になるお借り本。次巻へ!

コロナ禍で着想を得た作品だったのかな?
布マスク……そういえば、あったよねー、と思い出す。
やたらとストックがある不織布のマスクはいつ使いきれるのか。
東日本大震災と同じく、コロナ禍のようなことは二度と起こってほしくない。

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「ひとり白虎 会津から長州へ」植松三十里(集英社文庫)

頁をめくりながら、私自身の足で歩き、この目で見てきた光景を思い描いて彼らの辿った運命を思う。
今、彼らの墓前に立ったのなら、墓石に刻まれた名と、作中の彼らの名前を照らし合わせるだろう。
だが、この物語は飯盛山に眠る彼らではなく、生き延びた飯沼貞吉の物語。
幾つもの運命的な出会いが彼を救い、導き、背中を押した。
彼の負った傷は相当に深く、前を向いて歩み始めるまでにかなりの時間を要したけれども。
彼がそんな形で日本の発展に貢献していたとは驚きだった。
貞吉に手を貸した人々の運命もまた波乱万丈で、時にやるせなくなる。
それでも。読めてよかった良書。

現在飯沼貞吉が眠るのは仙台。
お墓のあるお寺もわかっているので、手をあわせに行ってこようと思う。






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「海蝶 鎮魂のダイブ」吉川英梨(講談社文庫)

東日本大震災。
助けることができたことに安堵するのではなく、
助けられなかったことに罪の意識を抱き、悔やみ続ける。
こんなふうに震災と向き合ってきた佐崎の在り様に、なんだか苦しくなる。
救助した者とされた者。運命的な再会を果たした佐崎と愛は惹かれ合うものの、
震災の記憶と改めて向き合わざるを得なくなり、そのことが二人を苦しめる。特に佐崎。
記憶を共有するからこそ支えあえるし、逆に傷を抉ることもある。
交際はダメになるかと思ったけど。
過去に助けた愛に、今度は救われた佐崎。
前に進み始めた二人の未来が、ずっと明るいものであればいい。

吉川さんの作品は『菊の慟哭』が文庫になるのを心待ちにしているところなんだけど。
海蝶シリーズの三作目『沈黙のヨダ』も文庫待ちのお仲間に……わー、早く読みたい。

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「ロミオとサイコ」柏木伸介(角川文庫)

柏木さんだから……と、とっても期待して読み始めたんだけど、
登場人物どいつこもいつもロクでもない人ばっかりで、げっそりというか、ぐったりというか。
パワハラモラハラのオンパレード。
楽しくなーい!と思いながらの読了。
選挙に纏わるあれこれは、物語故の誇張はあれども、
そういう事もあるんだろうなーとリアルに思わせる生臭さがある。
嫌だわー。


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