きままに読書★
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カテゴリー「小説」の記事一覧
- 2015.09.22 「スカーレット・ウィザード 3」茅田砂胡(C・NOVELS)
- 2015.09.22 「スカーレット・ウィザード 2」茅田砂胡(C・NOVELS)
- 2015.09.21 「スカーレット・ウィザード 1」茅田砂胡(C・NOVELS)
- 2015.09.15 「青い約束」田村優之(ポプラ文庫)
- 2015.09.09 「沈黙」遠藤周作(新潮文庫)
- 2015.09.04 「血と暴力の国」コーマック・マッカーシー(扶桑社ミステリー)
- 2015.08.30 「ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷 下巻」宮部みゆき(新潮文庫)
- 2015.08.26 「ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷 上巻」宮部みゆき(新潮文庫)
- 2015.08.23 「ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意 下巻」宮部みゆき(新潮文庫)
- 2015.08.20 「ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意 上巻」宮部みゆき(新潮文庫)
「スカーレット・ウィザード 3」茅田砂胡(C・NOVELS)
命を狙われ始めたケリー。
少しずつ明らかにされていく背信者の存在。
幽霊星のでの不思議な体験。
それでもどーんと構えていたケリーとジャスミン。
マスコミ相手にいちゃつきつつ、脇腹をつねり、足を踏みむ攻防が楽しい。
無事に子供を出産するとタイミングを同じくしての、ケリーの失踪。
ケリーを拘束した海賊たちが手を伸ばしたのは決して手を触れてはいけない禁忌。
触れられたくない記憶。触れてはいけない過去。
本人の意思を無視して手を伸ばしてしまった男たちには死をもって制裁を。
殺気を孕んだケリーにゾクゾクします。
ものすごく気になるところで……次巻へ!
あとがきの怪獣談義(?)がとても楽しかった。
そして、ケリーがジャスミンのために買ったものがなんだったのか。
とても気になる。
内容(「BOOK」データベースより)
ジャスミンの出産を控えてケリーが総帥代理の任についたとたん無人車は暴走し強化硝子が落下し重役たちの露骨な抱込み工作がはじまった。でもね、こんなのは余興にすぎない。あの気障で自信過剰ではた迷惑な銀髪のあいつが現れたのだから私は瞬時にリミッターを解除した。ダイアナ・イレヴンス発進。
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「スカーレット・ウィザード 2」茅田砂胡(C・NOVELS)
行方不明の宇宙船を捜索するための、悪条件下での飛行。
そこに仕組まれた罠。
個性的な面々と愉快な会話に思わず笑いが込み上げるけど、陥った事態は相当深刻。
身内に暗殺を目論む裏切り者を抱えたジャスミンをフォローするために、
ケリーがその真価を発揮し、周囲の人たちに認められていくのがなんだか嬉しい。
「あなたは、誰です?」
誰であっても、ケリーはケリーとして認められていくんだろうなぁ。
「契約」から始まったふたりが「夫婦」として距離を縮めていく感じが好ましい。
言い得て妙な「ハーレクイン・バイオレンス」
夫婦喧嘩も規格外のど迫力でした。
その気になれば巨額の富を手に入れることができるであろう男の望みは
「人の知らない宇宙を誰よりも先に知ること」
ケリー、カッコいいなぁ。
そして、誰かのために命がけで行動を起こせるジャスミンもカッコいい。
惚れ惚れしつつ、次巻へ☆
内容(「BOOK」データベースより)
一匹狼のこの俺が、あろうことか巨大財閥の副総帥におさまった。総帥のジャスミンと結婚したからだ。おまけにこの女王には物騒な敵がいて、街中でコマンド部隊に襲われるは、探査宇宙船は消失するは。当分、退屈だけはしそうにないがこんどはニンシン?だと!?海賊なんだぞ、これでも俺は…。どうにも異色な宇宙恋愛物語。
「スカーレット・ウィザード 1」茅田砂胡(C・NOVELS)
「かなり異色な宇宙恋愛物語」とありますが、最初からハイスピードの、
読んでいてワクワクする一巻目。
宇宙を縦横無尽に駆け巡る一匹狼の海賊、ケリー。
そんなケリーにとある取引を持ちかける、巨大財閥の総帥、ジャスミン。
そして愛らしくもクレイジーな人工脳、ダイアナ。
宇宙空間での互いに「正気か?」と言わしめるデッドヒートの末に、結ばれた契約。
やることなすこと規格外な人たちだけど、彼らなりの信念と覚悟がある。
ジャスミンの無茶ぶりに応えて、平然としていられるだけのスペックがあるケリーは
カッコいいと思います!
見えざる敵の存在も気になりつつ……次巻へ。
色っぽさのカケラもない初夜(?)でしたが、ジャスミンの台詞には
私もドキッとしました。
そりゃあ、無条件降伏以外ないよね(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
奇妙な仕事が舞い込んだ。一年だけ結婚してくれ、だと?お相手はあのクーア財閥の女王だ。殺しても死なない男がご希望だとか。理由や事情は知らないが、宇宙きってのお尋ね者『海賊達の王(キング・オブ・パイレーツ)』向きの仕事じゃない。一匹狼の海賊の誇りをかけて、決着を宙(そら)でつけることになったが…かなり異色な宇宙恋愛物語(スペース・ラブ・ストーリー)。
「青い約束」田村優之(ポプラ文庫)
【そしてみんな、この先に待っているものをうすうすわかっているのに、
知らない振りをして笑っている】
高校時代のピュアな恋愛。親友。別離。
大人になってからの再会。仕事。病。そして後悔。
生きること。死ぬこと。自らの生き様。次世代に託した未来。
文字通り「人生」が詰まった物語だったと思います。
黙っていられなかったのは、若さ故。
黙して語らなかったのは、相手を傷つけないため。
胸が締め付けられるような痛みと後悔は、
程度の差こそあれ、誰もが感じたことのあるもの。
すべてひっくるめての「人生」。
ラスト、子供たちの笑顔が救いでした。
有賀の語った日本の未来を憂う言葉。
真剣に受け止めないといけない立場の人たちに、是非知って欲しい。
全部を背負った有賀と、何も知らされることのなかった修一。
どちらもそれぞれの苦悩を抱えていた二人が、
「親友」として相対することができてよかった。
「何かを眩しがっているよな微笑み」
有賀の笑い方、とても好きです。
内容(「BOOK」データベースより)
アナリストとして活躍する修一は、高校時代の親友・有賀と再会する。二人の仲を引き裂き、恋人を永遠に奪った“あの事件”からすでに二十年以上の歳月が流れていた…。現役新聞記者ならではの経済問題への鋭い切り込みと、骨太なストーリーで話題を呼んだ傑作が遂に文庫化。
「沈黙」遠藤周作(新潮文庫)
【あなたはなぜ黙っているのです。
この時でさえ、黙っているのですか】
救済を求めて、神に縋る。
楽園を夢見て、苦難に耐える。
「信仰」というよりも現実世界からの「逃避」に近いように思えるその感情は、
百姓たちにとって現実を生きることが、とても辛かったから。
死と引き換えに貫いた信仰心。
けれども、そんな彼らにすら、神は黙したまま何を語ることもない。
「あなたはなぜ黙っているのですか?」
消えゆく命を見つめることしかできなかった、ロドリゴの問いかけが、痛い。
神との対話は己との対話。
神の言葉、すなわち、救済は己自身の中にある。
人は、弱い。そして、強い。
踏絵を前にしたロドリゴの葛藤が胸に沁みました。
フェレイラが語る「日本人の神の概念」には納得。
学生の頃、国語の問題文として出された箇所を明確に覚えていた自分にびっくり。
印象深かったんだなぁ。
全体を通して読んでも、その部分の描写や秀逸だと思います。
内容(「BOOK」データベースより)
キリシタン迫害史を背景とする緊迫のドラマの中に、神の存在を問い、信仰の根源を衝いて、西洋と日本の思想的対立を鋭くえぐり出す長編小説。谷崎潤一郎賞、ピエトロザク賞受賞。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
「血と暴力の国」コーマック・マッカーシー(扶桑社ミステリー)
【おれは敵を持っていない。敵がいることを許さない】
「純粋悪」と不運にも人生が交差したが故に、命を奪われる理不尽。
感情の一切を削ぎ落とした文章で淡々と綴られるのは、
現実に起こった出来事のみ。
彼は何故そこに?どうしてそんなことを?
想像はできる。
だが、それ以上は踏み込めない。
けれども、緻密に描かれた行動から、伝わるものは確実にある。
交互に訥々と語られる複数の人物たちの行動を追っているうちに、
いつしかこの世界で起こる出来事から、目が離せなくなってしまっていた。
血の匂いと理不尽な暴力が撒き散らされた物語は
敗北感に打ちひしがれた一人の男の人生の再出発で幕を閉じる。
「今まで一番後悔したことはなんですか?」
こんな淋しい問いかけを発することのない人生であるといい。
内容(「BOOK」データベースより)
ヴェトナム帰還兵のモスは、メキシコ国境近くで、撃たれた車両と男たちを発見する。麻薬密売人の銃撃戦があったのだ。車には莫大な現金が残されていた。モスは覚悟を迫られる。金を持ち出せば、すべてが変わるだろう…モスを追って、危険な殺人者が動きだす。彼のあとには無残な死体が転がる。この非情な殺戮を追う老保安官ベル。突然の血と暴力に染まるフロンティアに、ベルは、そしてモスは、何を見るのか―“国境三部作”以来の沈黙を破り、新ピューリッツァー賞作家が放つ、鮮烈な犯罪小説。
「ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷 下巻」宮部みゆき(新潮文庫)
そして、判決。
陪審員の生徒たちの見事な評決と事実認定。
個人的にはこれしかない、という判決でした。
自分だけが苦しんでいると思っていたら、他人の痛みは理解できない。
自分の苦しみに他人を巻き添えにするようなことを、してはいけない。
差し伸べられた手はあったのに。
これは、振り払った彼自身の咎だ。
真相を明らかにしようと思った動機は、
事件の動機をすべての人に知ってもらいたいと思ったから。
それは彼の英断であり、勇気でもあった。
誰かが深く傷つくことのない結末でよかった。
この事件と裁判に係ったすべての子どもたちが、
前に進むために光を得られる裁判でよかった。
「友達になりました」
すっと、光がさすような言葉だと思いました。
裁判を通して子どもたちの成長が見て取れたのが、本当にうれしかった。
内容(「BOOK」データベースより)
ひとつの嘘があった。柏木卓也の死の真相を知る者が、どうしても吐かなければならなかった嘘。最後の証人、その偽証が明らかになるとき、裁判の風景は根底から覆される―。藤野涼子が辿りついた真実。三宅樹理の叫び。法廷が告げる真犯人。作家生活25年の集大成にして、現代ミステリーの最高峰、堂々の完結。20年後の“偽証”事件を描く、書き下ろし中編「負の方程式」を収録。
「ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷 上巻」宮部みゆき(新潮文庫)
【俺らは仲間だったんだから】
事件の核心に触れる裁判の始まり。
これまで検証してきて読み手が既に把握している事実の合間に挟んでくる、
今初めて知る事実。
多くの人物たちの視点から多角的にとらえられる事象。
それがあるから、既知の事実確認部分にも飽きることなく読み進め、
最後の最後で驚かされました。
人は、孤独の中に在っては真っ当に人生を歩んでいけないような気がする。
多くなくてもいい。
たった一人でも、自分のことを理解してくれる友達、
同じものを見て笑える友達、些細な事を話せる友達。
そんな友達がいてくれてこそ、
誰かのぬくもりが傍らにあってこそ、笑っていられるんだろうな、と思いました。
さて、次巻でいよいよ最終巻。
私が嘘だと認識していることは、果たして本当に嘘なのか?
私の思い描いた真実は、果たして本当の真実に寄り添っているのか?
気になります!
内容(「BOOK」データベースより)
空想です―。弁護人・神原和彦は高らかに宣言する。大出俊次が柏木卓也を殺害した根拠は何もない、と。城東第三中学校は“問題児”というレッテルから空想を作り出し、彼をスケープゴートにしたのだ、と。対する検事・藤野涼子は事件の目撃者にして告発状の差出人、三宅樹理を証人出廷させる。あの日、クリスマスイヴの夜、屋上で何があったのか。白熱の裁判は、事件の核心に触れる。
「ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意 下巻」宮部みゆき(新潮文庫)
【彼はここにいる。僕らと一緒に。今、この時は】
たくさんの人に話を聞き、検証し、次第に浮かび上がってくる事実の断片。
弁護側、検察側の当人の胸の内。
それらをすべて繋ぎあわせることのできる「読み手」にしか推測し得ない「真実」は、
果たして彼らの知りたい真実か否か。
それが推測でしかあり得ない以上考えることに意味はなく、読み進めるしかない。
誰かが今以上に傷つく裁判になりはしないかと、胸が苦しくて仕方がない。
秘密を胸の内に抱え込んだままの「彼」が真実を口にする時。
彼らはいったい何を知るのだろう?
抱えたものが重くて苦しんでいるのなら、楽になってくれるといいと、願います。
吾郎&一美のカップルの存在は、なんだかとっても和みます。
一美の考え方にははっとさせられました。
内容(「BOOK」データベースより)
いよいよ動き出した「学校内裁判」。検事となった藤野涼子は、大出俊次の“殺人”を立証するため、関係者への聴取に奔走する。一方、弁護を担当する他校生、神原和彦は鮮やかな手腕で証言、証拠を集め、“無罪”獲得に向けた布石を着々と打っていく。次第に明らかになる柏木卓也の素顔。繰り広げられる検事と弁護人の熱戦。そして、告発状を書いた少女が遂に…。夏。開廷の日は近い。
「ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意 上巻」宮部みゆき(新潮文庫)
【現実に向き合う準備はできたか?】
知りたいのは真実。たった一つの真実。
この事件で傷ついた人々が、前に進むために。
たとえ傷は残っても、せめてその傷が膿んでしまわないように。
多くの人の思惑が介入した結果、見えなくなってしまった真実。
複雑に絡まった糸を紐解くために、少年・少女たちは当時の状況調べ始める。
嘘を貫こうとする人。
知っていることを隠している人。
懸命に真実を探求する人。
少年の死の真相を探っていたはずが、きな臭い放火事件の真相も見えてきて、
事態はますます混沌としてくる。
聡明すぎる少年の真意は?
彼女の嘘は暴かれるのか?
続き、気になります!
茂木をやりこめた樹里は天晴れ。
俊次の言い分がここで初めて明かされて、彼もまた、被害者なんだなぁ、と。
噂と真実は違う。
そのことを忘れてはいけない。
内容(「BOOK」データベースより)
二人の同級生の死。マスコミによる偏向報道。当事者の生徒達を差し置いて、ただ事態の収束だけを目指す大人。結局、クラスメイトはなぜ死んだのか。なにもわからないままでは、あたし達は前に進めない。だったら、自分達で真相をつかもう―。そんな藤野涼子の思いが、周囲に仲間を生み出し、中学三年有志による「学校内裁判」開廷が決まる。求めるはただ一つ、柏木卓也の死の真実。
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