きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2016.03.27 「プルメリアのころ。」尾上与一(Holly Novels)
- 2016.03.13 「今宵天使と杯を」英田サキ(SHY NOVELS)
- 2016.03.03 「フィフティ」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2016.02.24 「ダミー」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2016.02.21 「クライアント」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2016.02.13 幽霊狩り~ヘル・オア・ハイウォーター1~ S.E.ジェク(モノクローム・ロマンス文庫)
- 2016.02.06 「間の楔」吉原理恵子(光風社出版)
- 2016.01.31 「小さな君の、腕に抱かれて」菅野彰(ディアプラス文庫)
- 2016.01.23 「弔愛~甘美な悪魔の囁きに~」鳩村衣杏(ガッシュ文庫)
- 2016.01.23 「弔愛~群れなす天使の歌声に~」鳩村衣杏(ガッシュ文庫)
「プルメリアのころ。」尾上与一(Holly Novels)
【もしもこの先、おまえと別れて、
俺がいないところでおまえが堕ちたら、
俺も堕ちた気がするんだろうと思うんだ】
誰もが勇猛果敢に闘えるわけではない。
誰もが志に燃えているわけではない。
闘うこと。人の命を奪うこと。撃墜される危険に晒されること。
それらすべてが怖くて、逃げ出したくて、だけど、
どこにも逃げることができずに、飛び出した空で震えるしかなかった。
それでも戦った千歳は、弱虫なんかじゃない。
根本的な恐怖は、自分に居場所がないこと。
帰るべき場所がないこと。
必要とされる人がいないこと。
守りたい人ができ、そして、帰る場所を見つけた時、彼は強くなる。
だけど、それはとても哀しい強さだ。
千歳を理解し、彼の全てを受け止めた一。
彼の正直さとまっすぐさがとてもうれしかった。
たったひとりで戦って、死んでいく恐怖。
それがどれほどのものか私にはわからない。
想像したところで、しきれるものではないだろう。
キリストの教えがなんなのかもわからないまま、
隣人愛に縋った千歳の逼迫した孤独が痛い。
一が千歳を受け止めてくれてよかった。
千歳に帰る場所ができて、本当によかった。
内容(「BOOK」データベースより)
日本帝国海軍が真珠湾攻撃から破竹の勢いで南に進んでいた頃、新垣一は南方最前線基地、航空隊の華・ラバウルに着任する。カズイの夢は戦果をあげて内地に帰り出世すること。少尉が乗る九九式艦上爆撃機の偵察員に抜擢されて喜ぶが、紹介された鷹居千歳少尉は見るからに軟弱なお貴族様で単なるお飾り少尉らしい。その上彼は航空隊員にあるまじき高所恐怖症だった。カズイは貧乏くじを引いたと落ち込みながらも少尉とうまくやろうと頑張るが、さらなる秘密を知ってしまい…。カズイと千歳は真のペアになれるのか!?凸凹ペアの切ない青春物語。
PR
「今宵天使と杯を」英田サキ(SHY NOVELS)
表紙から私の脳裏に一瞬で浮かんだ諸々のイメージとは
ちょっと違ったストーリーだったけど、
このイラストとストーリーにはまったく齟齬がない。
むしろぴったり!
英田さんとヨネダさんの素晴らしいコラボでした。
人生ってほんとままならない。
だけど、生きていればこんな素敵な出逢いもある。
そんな二人の物語。
何も欲しがらなかった四方が最後に欲した柚木。
四方の一途さがとてもいい。
四方にひたむきに迫られて躱しきれず、でもただ流されたわけじゃなかった柚木。
戸惑いが恋に変わっていく過程がとても綺麗に伝わってきました。
「ひとりじゃないから歩いていける」
この描写がとても好き。
どんな形でも誰かと係わりあって生きていくのが人生。
だったら、せめて良好な関係でありたいと。
昨日母と大ゲンカした私は深く思うのでありました。(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
人生なんて一寸先は闇―飲み過ぎたある夜背中に天使の刺青を背負うヤクザ四方と一夜の過ちを犯してしまったらしい柚木は、それ以来しつこく迫られ肉体関係を強要されるようになってしまう。その上会社からはリストラを宣告され妻には家出されて…。純情ヤクザ×中年リーマンの奇妙な関係の行方は。
「フィフティ」水壬楓子(リンクスロマンス)
前半は門真と榎本のお話。
17年続けてきた関係の変化に戸惑う榎本。
あわてて「恋人らしく」過ごす必要はないよね。
今まで通りの部分もあって、だけど、一歩踏み出した部分もあって。
無理なく寄り添っていけばいい。
「逢いたいときに逢える」関係って、そういうことだよね。
ちょっと手がかかる年下の恋人を存分に甘やかす年上の恋人。
私、門真の榎本に対する「この子」呼びがとても好き。
お互いに、手放せない、離れられない二人。お幸せに☆
そして後半はオールキャストでのフィナーレ。
ここまでシリーズを読んできたご褒美的な甘さに思わずにこにこしてしまいます。
最後まで楽しく読み切りました♪
オールキャスト揃ってみて改めて。
私、真城が好きだわ~。清家にはもっともっと男として成長してほしい。
そして、延清のいい方向への人との関わり方の変化が好ましかった。
内容(「BOOK」データベースより)
人材派遣会社「エスコート」のオーナーの榎本。恋人で政治家の門真から、具合の思わしくない、榎本の父親に会って欲しいと連絡が入る。かつて、門真とはひと月に一度、五日の日に会う契約をかわしていたが、恋人となった今、忙しさから連絡を滞らせていたくせに、そんな連絡はよこすのかと榎本は苛立ちを募らせる。そんな中、門真の秘書である守田から、門真のために別れろとせまられ…。オールキャストの特別総集編も同時収録!!
「ダミー」水壬楓子(リンクスロマンス)
欲しい時に欲しい言葉をストレートにくれる男子は
三割増しでカッコよく見えます。
あの瞬間の祥吾の言葉には、私もくらっときました。
自分のことが好きになれなくて、諦めることに慣れてしまっていて。
素直に言葉が発せられなくなっていた環。
それでも卑屈にならずに毅然として生きてきたのは彼の強さ。
祥吾と再会して前に進めた環。
素直に泣ける場所ができたことに安堵しました。
故人を想い続ける人生もありだと私は思います。
でも、心が壊れちゃったままなのは痛々しすぎる。
だから、環と再会した篠崎さんも、幸せの一歩を踏み出せるといいな、としみじみ思います。
祥吾の携帯待ち受けの件は、兄弟ドタバタまで含めて微笑ましくてとても好き。
榎本が律を殴れない理由に納得☆
内容(「BOOK」データベースより)
人材派遣会社『エスコート』の調査部に所属する環は、オーナーの榎本から、警備対象の影武者になる仕事を引き受けさせられる。その間、環のボディガードにあたるのは、警視庁のSP・国沢だった。彼とは大学時代の同級生で、かつて環は彼に想いを寄せていた。しかし辛い恋の経験から、それを告げずに彼の前から逃げるように姿を消した環。約十年ぶりに再会し、共に行動する中で環は捨てたはずの国沢への想いを再び募らせていき―。
「クライアント」水壬楓子(リンクスロマンス)
「俺が信じられなければ、自分を信じてみれば?」
マリヤのこの言葉、とても素敵。
自分に自信がなければ言えない台詞だよね。
気負わず、力まず。
ふわっと読める作品。
それは、彼らが地に足をつけて、迷いなく自分の道を歩いているからかな。
甘えも依存もない対等な関係。
愛情故とはいえ、それを崩そうとしたジェラルドに反発したマリヤ。
仕事に誇りと自負を持っている男として、当然の反応だと思う。
マリヤがボディガードであるが故の「覚悟」を背負った上での恋愛。
彼らなら素敵なパートナーで在り続けることができると思う。
書き下しの『キティテイル』では、
一人と一匹の猫に振り回されるジェラルドがオモシロ可愛くて……
こういうドタバタ大好きです。
「頭のてっぺんから吹き上げる雄叫び」聞いてみたい(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
人材派遣会社『エスコート』に所属するボディガードの鞠谷希巳は、ダン・サイモンのボディガードとしてアメリカに赴いた。迎えにきたのはダンの養子であるジェラルドで、鞠谷の美しい容姿から本当にボディガードなのか、ダンと恋愛関係にあるのではないかと疑っていた。一緒に過ごすうち、二人の関係は修復され、距離が縮まっていくが、実は鞠谷とダンとの間には秘められた理由があり…。大人気『エスコートシリーズ』第二シーズン始動。
幽霊狩り~ヘル・オア・ハイウォーター1~ S.E.ジェク(モノクローム・ロマンス文庫)
過去に縛られ、過去の亡霊に悩まされ、過去の傷から今も血を流し続ける男が二人。
元FBIと元海軍特殊部隊。
最強のエージェントである彼らは戦う術を知っている。
負った傷の深さを誰よりも理解しているが故に、己の弱さを晒すことを嫌う。
意に反して仕事でのパートナーとなった鋭い牙を持つ手負いの獣。
殺人事件の調査から少しずつ知ることとなる互いの過去。
理解と、反発と。
威嚇しあいながらも互いの存在が気になり、
だからこそ、相手が闇に呑まれそうになれば引きずり上げる。
踏み込むことが怖くて、だけど、目が離せない。
甘さのカケラもない二人のヒリヒリした関係にドキドキします。
設定といい、彼らの性格といい、関係性といい。
私のツボドストライクなお話でした。
どっしりとした読み応えがあるのもたまりません。
続がものすごく気になるけど、6月かぁ……遠い。
あ、一応明記。これ、リバです。
内容(「BOOK」データベースより)
FBI、地元の保安官補を経て民間傭兵派遣会社EE社に入ったトム・ブードロウは一月前にある動画を受け取っていた。その中で尋問を受けていた男こそが、トムの新たなパートナー、プロフェットだった。もと海軍特殊部隊でCIAの工作員をしていたプロフェットは、研ぎすまされた武器のような最強のエージェント。だが性格に難あり。そんな彼らに殺人事件の調査が指示された。被害者はプロフェットの幼なじみの弟。情報を探るため地下ファイトに潜入したトムは自らの闇に引きずり込まれる。そしてプロフェットもまた過去の亡霊に掴まっていく―。注目の新シリーズ開始。
「間の楔」吉原理恵子(光風社出版)
原点回帰。
イアソンは究極の執着愛。
リキは至高の存在。
『間の楔』は私のバイブル。
文庫版より単行本派。
荒削りだけど、一切の無駄のない文章と迸る熱に抉られる。
媚びることを由とせず、最後まで意地を張り通したリキ。
根底に滲む想いが垣間見れる瞬間がとても切ない。
何も望まず、何も期待せず。
ただ、リキに対する想いを貫き通したイアソン。
ヒリヒリとした緊張感が終始付きまとい、最後の結末に息を呑む。
これしかなかった。
これ以外なかった。
わかっているからこそ、胸が軋む。
わかっていても、涙が溢れる。
10代の私には衝撃的な出逢いでした。
カセットテープ→ドラマCD/サントラその他イロイロ→ビデオ→DVD。
ここまできっちり追いかけた作品はほかにないんじゃないかなぁ?
雑誌総集編→単行本→文庫。
こちらも正しく追いかけました。
でもやっぱりこの単行本がザ・ベスト。
何度読んでも震える名作。やっと感想かけて満足!
内容(「BOOK」データベースより)
何もかもが管理された未来都市・タナグラ。その片隅の、歓楽都市・ミダスの怠惰な息遣いの中でしか生きられない若者たちには、夢を語り合い愛を求めることすら許されないのか…。耽美SF大河ロマン。
「小さな君の、腕に抱かれて」菅野彰(ディアプラス文庫)
軽く言える「さよなら」と身を切られるような「さよなら」がある。
好意を持っている相手との、
二度と会えないことがわかっている「さよなら」はとても切ない。
「久しぶり」と思わぬ偶然に手をあげる再会もあれば、
ひたすら探し求めて偶然を装う再会もある。
人と人。
深く関わりあえば、良くも悪くも何らかの影響を及ぼしあうのは必須。
誰かの支えがあったからこそ、笑っていられることもある。
だから、そんなに負い目に感じなくてもいいんだよ、
と、奏一には言ってあげたくなって、後半ちょっと辛かった。
だけど祐貴は、あのときより幸せな自分にきっと出会える。
たぶん、出会えている。
とんでもないことを言い出した峰崎が実は常識人だったことに安堵して、
そして、彼もまた、過去に捕らわれた人であったことを知って愛しくなりました。
個人的には峰崎が大変好みでした。
巴ちゃんとの12年後は是非!
それにしても……しんみりとした余韻がペーパー読んで台無し!と思ったのは
私だけでしょうか?(笑)
面白かったからいいんですけど。
ってか、面白すぎました。
内容(「BOOK」データベースより)
ある朝ほぼ全裸で目覚めた大学の図書館司書の奏一は、勤務先の学生が一緒にいることに愕然とする。その彼・祐貴は、思わせぶりな言葉を紡ぎ、脅すように度々部屋を訪れるが、触れてくる手はとてもやさしい。とまどう奏一は、ようやく記憶の底にあった八年前の、短い季節を思い出す。小さな手でしがみつきながら、何度も「歌をうたって」とせがんだ、幼い少年のことを…。一途な年下攻ラブ・ストーリー!!
「弔愛~甘美な悪魔の囁きに~」鳩村衣杏(ガッシュ文庫)
【完璧な人間がいないように、完璧な愛などどこにもないのだ】
忍耐と諦念の中にいた憂里が、自らの力で立ち上がることを決意する。
そして、城上もまた、現状を打破するための最良の策を模索していた。
少しずつ変わろうと、いや、変えていこうとする意志が運命を揺り動かす。
願わなければ、そして、動かなければ何も変わらない。
一之瀬が引き合わせた出逢い。
彼が願った通りに収束するのが一之瀬に対する手向けだとするなら、
これ以外はないエンディングだろう。
「完璧な人間がいないように、完璧な愛などどこにもないのだ」
故に、愛とは育んでいくもの。
「与え合う」ために抱き合った二人の雰囲気がとても好き。
満足な読後感。
ハードボイルド好きにはたまらない一冊でした。
内容(「BOOK」データベースより)
愛した男が、親友を殺した―?私立探偵の城上が、託された遺言で捜し始めた亡き親友の弟。その過程で巻き込まれた、日本と極東の間にある闇の利権争い。見つけた弟は、その渦中で逃れられない檻の中にいた。抗争に終止符が打たれる時、親友の死の真相とともに城上は辿り着く。愛を壊すばかりだった自分が本当に愛しいと思う、最後の男に…。探偵、バーテンダー、極道、製薬会社社長、麻薬取締官、グルジアマフィア…闇に息する男たちの、愛を弔う哀歌。
「弔愛~群れなす天使の歌声に~」鳩村衣杏(ガッシュ文庫)
過去、というよりも、生い立ちそのものに捕らわれた男たち。
ままならない過去に雁字搦めにされたまま身動きがとれず、
どこか諦めて、それでも足掻いている。
渇くことのない傷口から迸る、哀しみと苛立ち。
諦めて、それでも求めているものは、たぶん愛情。
あからさまな憂里の挑発。
そこで抱いちゃったらダメでしょ!と思ったわけですが……
いや、だからこそのろくでなしのダメ男なんだと、
妙なところで納得しました。
(←城上、嫌いじゃないです)
「闇に息する男たちの、愛を弔う哀歌」
果たして彼らの運命の行方は?
彼らの傷はただ黙って抱きしめたくなるようなやるせなさで膿んでいる。
内容(「BOOK」データベースより)
合言葉は「『天使の群れ』をウォッカで」―私立探偵の城上は、亡き親友の遺言で生き別れた彼の弟を捜すことになった。彼が死の間際に遺した3枚の写真と「天使の群れ」という言葉を追い、辿り着いたのはバー「ユーフォリア」。バーテンダーの憂里は、男を惑わす謎めいた笑みを浮かべ、「天使の群れ」と言う名のカクテルを出した。淫蕩に甘く、酩酊を誘う憂里に城上はある衝動を覚える。―この男を、壊したい。夜の果て、男たちのサスペンシヴ・ラブ、開幕。
ままならない過去に雁字搦めにされたまま身動きがとれず、
どこか諦めて、それでも足掻いている。
渇くことのない傷口から迸る、哀しみと苛立ち。
諦めて、それでも求めているものは、たぶん愛情。
あからさまな憂里の挑発。
そこで抱いちゃったらダメでしょ!と思ったわけですが……
いや、だからこそのろくでなしのダメ男なんだと、
妙なところで納得しました。
(←城上、嫌いじゃないです)
「闇に息する男たちの、愛を弔う哀歌」
果たして彼らの運命の行方は?
彼らの傷はただ黙って抱きしめたくなるようなやるせなさで膿んでいる。
内容(「BOOK」データベースより)
合言葉は「『天使の群れ』をウォッカで」―私立探偵の城上は、亡き親友の遺言で生き別れた彼の弟を捜すことになった。彼が死の間際に遺した3枚の写真と「天使の群れ」という言葉を追い、辿り着いたのはバー「ユーフォリア」。バーテンダーの憂里は、男を惑わす謎めいた笑みを浮かべ、「天使の群れ」と言う名のカクテルを出した。淫蕩に甘く、酩酊を誘う憂里に城上はある衝動を覚える。―この男を、壊したい。夜の果て、男たちのサスペンシヴ・ラブ、開幕。
