きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2017.05.15 「泣かない美人」菅野彰(ディアプラス文庫)
- 2017.05.03 「スパイは秘書に落とされる」烏城あきら
- 2017.04.17 「国民的スターに恋してしまいました」小林典雅(ディアプラス文庫)
- 2017.04.13 「ルール」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2017.04.10 「リスク」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2017.04.09 「スキャンダル 下」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2017.04.09 「スキャンダル 上」水壬楓子(リンクスロマンス)
- 2017.03.27 「隣人は二度チャイムを鳴らす」中原一也(シャレード文庫)
- 2017.03.23 「くろねこのなみだ」夏乃穂足(ショコラ文庫)
- 2017.03.20 「檻」烏城あきら(キャラ文庫)
「泣かない美人」菅野彰(ディアプラス文庫)
言葉は、時にひどく心を抉る。
起こってしまった過去を描きかえることも消し去ることもできない。
人の記憶も、抱えた後悔も。
だけど、痛めた心を抱えたまま、
そこから新しい一歩を踏み出すことができる。
優しさと、後悔と、これからへの不安と希望。
いろんな感情が刺さって、終始泣きたくなりながら読了。
隼人と要の在り様は、それでいいと思った。
完璧な人間なんてどこにもいなくて。
見ず知らずの人間には打算で近づいて。
警戒して、疑って。
だけど、わかりあう。
過去を知り、現在を知り、そして、愛しさがこみあげる。
みんなが要を気にかけてくれていて、本当に良かった。
とても菅野さんらしい話。
そして私はそんな菅野さんが大好きです。
大事に読み返したい作品。
やさしい日本酒が飲みたくなるわ。
内容(「BOOK」データベースより)
隼人はデパートの凄腕外商部員だったが、自身が招いたトラブルで企画課に左遷された。腐る気持ちを抱えつつ、仕事で訪ねた日本酒の酒蔵で、桜の下に佇む美しい青年・要を見かける。彼は杜氏の見習いで、清冽なる酒の作り手だった。だが頑なに心を閉ざし、隼人の差し出す手を振り払う。やがて知る、要や周囲を傷つけた過去のある事件。仕事のつもりが、いつのまにか要の孤独と傷に本気で向かい合うようになり…。
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「スパイは秘書に落とされる」烏城あきら
あ、惜しい!
何が惜しいって、この先の展開がものすごく読みたかった、
っていう読み足りなさが残っちゃってること。
私、社長秘書・中嶋の本来の性質がとっても好みです。
描き下ろしでSS入れてくれたら嬉しかった。
もしくは、逆サイド(中嶋)からの視点の物語が読みたい!という欲がフツフツと。
というわけで、産業スパイ小説楽しく読了。
読み終わってみれば、スパイ・雅也は育ちのいい可愛い犬でした。←褒めてます。
あの性格だから、今までうまくやってこれたんだろうけど。
逆にあの性格故に、転がされたらチョロかった。←しつこく褒めてます・笑。
中嶋はそんな犬を喜んで飼ってくれると思うの。
派閥や権力争いや悪意に満ちた足の引っ張り合いとは
無縁の状態でいられる幸せを思ってみる。
他人を追い落とすことに必死になるより、
自分の充足と幸せを全力で追いかけたいのです。
内容(「BOOK」データベースより)
タイムリミットは3週間、欲しい機密を握っているのは、社長の側近だけ―。敏腕の産業スパイ・望月雅也が情報源として狙いを定めたのは、社長秘書の中嶋淳。オフィスでは口数も少なく生真目だが、実はゲイらしい!?身体から落とそうと口説き始めた雅也だが、思いのほか中嶋は可愛くて!?情報を盗るか、恋を取るか―。嘘と純愛が交錯するスリリングLOVE。
「国民的スターに恋してしまいました」小林典雅(ディアプラス文庫)
常に衆目の眼に晒される仕事は大変だなぁ、と。
セックス事情に関してまでの、微に入り細に入りのマネージャー・樫原の小言(?)
は鬱陶しいけど、昨今のスキャンダル事情を鑑みると、致し方ないのかも?
そんな国民的スターだって恋をする権利がある。
若手の人気俳優・真中旬に惚れられ、そして恋に落ちた会社員・葛生。
恋愛未経験な旬が葛生を好きになり、なんとか関係を結ぼうと頑張ったものの、
徹底的に日本語選択のおかしかったおかげでややこしい事態に。
諸々の誤解が解けて、
恋人同士になってからの葛生の態度は、終始一貫してカッコ良かった。
ラブ可愛く読了。
何を見てもすべてを受け入れる覚悟があるか、
もしくは相手の秘密を突き止めたいと思う強い一念があるか。
そのどっちかの気構えがない限り、約束ナシのサプライズ訪問はするべきではないと
心の底から思ってみました。
サプライズを仕掛けしようとして、自分がびっくりしていたら本末転倒。
私だって、単純に部屋が片付いていない!という理由だけで、
突撃訪問は困るのです。
せめて2時間前に連絡を(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
国民的人気を博す若手俳優・真中旬の、ファンクラブ向けクルーズの添乗をすることになった葛生。同僚の興奮をよそに冷めた態度でいたのに、生身の彼の美しさに思わず目を奪われる。船上でもファン全員に心を配る旬の態度に好感度は急上昇。葛生自身もファンになりかけていた時、ある男性ファンが行き過ぎた行動を起こす。旬の危機を葛生が救ったことから、二人は急接近して?添乗員×スターのシークレット・ラブ。
「ルール」水壬楓子(リンクスロマンス)
自ら誘って、身体から始まって、そして好きになって傷ついて。
学習しないなぁ、高森、と思ってみるわけですが。
今回は篠宮もちゃんと高森のことを好きになっていたところが、前回とは違います。
とはいえ、その執着、その恋情、わかり辛いわっ!
と、言いたくなるご無体な仕打ち。
この人たち、何が足りないって、決定的に言葉が足りない。
とはいえ、「私が最初にあなたを抱きたかった」は殺し文句です。
相思相愛になった後に降りかかってきたのは家庭の問題。
ゲイだってばれちゃった!どうしよう!って展開かと思いきや、
予想外の爆弾が降ってきて、胸が痛かった。
最後は篠宮の「誰にも渡しません」の台詞での幸せエンド。
ストレートに書いちゃいますが☆(下系苦手な方はスルーで)
精液で汚れたままのパンツ、むき出しのまま公共のトイレに普通に捨てていいの!?
ってとこで、目を剥きました。
いや、名前書いてるわけじゃないから誰のかわかんないけど。
誰が拾うわけでもないけど。
なんだかいたたまれない><
シリーズ楽しく読了☆
で、余計なお買い物もしちゃいました(笑)←旧版の『スキャンダル』を買いそろえた人がここに……
内容(「BOOK」データベースより)
警視庁に勤めるキャリア警察官の高森は、失恋の痛手から立ち直れずにいた。ある日、酔ってハッテン場に入り込んでしまい、危ういところを恋敵の秘書である篠宮に助けられる。篠宮の自宅に連れていかれた高森は、自分が失恋から立ち直るまで身体も含めた面倒を見て欲しいと篠宮に詰め寄ってしまう。篠宮と過ごすやさしい時間が増え、徐々に彼に惹かれていく高森だったが、彼は仕事のためだけに自分の相手をしてくれていただけだと知り…。
「リスク」水壬楓子(リンクスロマンス)
久賀の真意がわからずに、誘われるまま高森を抱いてしまった城島。
城島の不安をわかっていながら、余裕の態度を崩さない久賀。
高森もすべてをわかった上で始めた関係。
大人の駆け引き……とはいえ、ちょっと不実じゃない!?
と、もやっとしたものを引きずったまま読み進め……
このクソジジィ、カッコイイじゃないの、と、
城島と同じく、久賀の手管にまんまと乗せられてしまった感満載で読了。
高森の引き際は半端なくカッコよかったけど。
胸中を思うとちょっとやるせない。
大人ムード満載だった表題から一転、同時収録には大笑いしながら読了。
気持ちはわかる。とてもわかるけど……
寝てる人の髭、勝手に剃っちゃったら駄目だと思います。
そんないたずらっ子には納得のお仕置きでした。
前作「スキャンダル」の作中での事件を別の視点から追っていく感じが楽しかった。
それでいて、しっかり彼らの物語になっている。
同時収録の話があまにも楽しすぎて。
読後の感想は「馬鹿だわ、この人たち」
この一言に尽きました。
30代と50代のカプ。何やってるんだか……(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
捜査二課に身を置く城島高由は、政財界にかなりの影響力を持つ政治家の久賀清匡と8年前から身体の関係を持っていた。先も見えず、愛されている実感も持てない愛人という立場―進展のない二人の関係に心痛を覚え始めた城島は、誘われるまま、上司でキャリアの管理官・高森一穂を抱いてしまう。その後も度々誘いを受け、好意を向けられるが、片時も久賀のことが頭から離れずにいた。そんな中、城島は久賀が他の男を抱いたことを知ってしまい―。
「スキャンダル 下」水壬楓子(リンクスロマンス)
久賀の導いた落としどころは、厳しいけど理にはかなっているよなぁ、と納得。
凌辱を受けること、見られること。
相手の立場に立ってみなければ、その気持ちはわからない。
祥彰と佑士の二人だけだったら蟠りを解くのにもう少し時間がかかったかもしれない。
トラウマを克服するため、そして、気持ちを改めて確かめ合う為のセックス。
瑞妃が目にした幸せな光景のイラストでのエンドは申し分なし。
後半は政界の重鎮久賀と刑事城島の物語。
18歳の歳の差はあれど、安定の大人カプ。
久賀の策士っぷりと余裕と貫禄が大変素晴らしい。
年上が年下を甘やかす話は好物です。
某バンドのギターの方のおかげで「城島」と見かければ読み方は「ジョウシマ」。
今作の「城島」は「キジマ」さんでした。
内容(「BOOK」データベースより)
養父である代議士・秋津祥彰の政敵に誘拐され、輪姦・凌辱されつづけていた佑士は、祥彰の手によってようやく助け出された。しかし、ぎこちない祥彰の態度を誤解した佑士はこれ以上迷惑をかけたくないと家を出てしまい…。互いに相手を想いながらも擦れ違う、切ない恋を描いたスキャンダル・ラブ、遂に完結!捜査二課の城島高由が、政界の重鎮・久賀清匡に翻弄されるリスク・ラブ『プロローグ』に、佑士と祥彰の書き下ろし掌編も収録。
「スキャンダル 上」水壬楓子(リンクスロマンス)
我が身を振り返って落ち込んで反省するくらいなら、
最初から手を出すな。
そこは、内心の葛藤を呑み込んで、ぎゅっと抱きしめるとこだよね!?とは、
当事者じゃないから言えることかな。
ああ、でも祥彰!
なんであそこで佑士のことあんな抱き方しちゃったのよ~、と、
叫びたくなってみました。
お互いに好きあってるのに自己完結しちゃってるから気持ちが伝わらない。
でも、言えない気持ちもわかる、と、私がジタバタしました。
瑞妃の存在が本当に光。
とてもバランスの良い三人だと思うのです。
過去形の呟きに泣きそうになりながら、次巻へ。
『スキャンダル上・下』→『リスク』→『ルール』。
シリーズ物は初めから。途中からは読まない!が鉄板のはずの私の手元に何故か『ルール』だけがあったので(いつ、何故買ったかも覚えていないダメパターン・笑)
シリーズ全部揃えて読み始めましたが☆
これ、下巻が手元になかったら、続きが気になって眠れなくなるところでした。
私、グッジョブ(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
養護施設で孤独に暮らしていた中野佑士は、セックスの相手をするかわりに不自由ない生活を手に入れる―そんな取引で代議士・秋津祥彰の養子となった。無垢な身体を開かれ蹂躙されながらも、どこかやさしい祥彰の腕に孤独だった佑士の心は癒されていく。祥彰との生活にも馴染み始めていたある時、佑士は祥彰の政敵に誘拐されてしまう。見知らぬ男達から輪姦・凌辱され、佑士は祥彰の政治生命を断つために嘘の証言を迫られるが…。
「隣人は二度チャイムを鳴らす」中原一也(シャレード文庫)
出逢えたことで、再び「生きる」ことに意味を見出した二人。
手を伸ばしたことで、闇に堕ちる寸前で「間に合った」二人。
少しずつ距離が縮まっていく二人の間に差し挟まれるアイテムが
食事だったり、6缶パックのビールだったり、散らかった部屋だったり。
ありふれた日常の光景なのが安心感満載でとても好き。
過去に負った心の傷の癒えない坂梨を受け止める
青柳の懐の深さというか、包容力の大きさが半端なくカッコいい。
だからこそ、凶器を手にするに至った闇の深さに胸が痛んだ。
そこから青柳を引っ張り出した坂梨の叫び。
「ご飯食べましょう」で私の張りつめていた想いが安堵に変わりました。
うん。日常の営みって大事!
笑顔が戻った二人に胸をなでおろして読了。
え?そこ、許すって言っちゃうんだ?というのが個人的引っかかりポイント。
ものっすごくイラっとした一場面。
人の気持ちに絶対なんてなくて。
好きで好きで付き合いはじめたって、別れるカップルは山のようにいる。
だから、別れたこと自体が問題じゃないんだよね。
納得いかないのは元カレのやったことっていうか、言ったことっていうか。
彼の場合、そこ、人としてどうなの!?という部分で根本的にダメだと思うのです。
とりあえず元カレがいなかったら成立しない話ではあるので、
存在は許容しますけど。←上目線(笑)
ないわ~~。
とはいえ、この作品自体はとても良かった。
内容(「BOOK」データベースより)
死んだように、生きていた―。辛い失恋の痛手を抱えたまま静かに生きていた坂梨の前に、青柳という一人の男が現れた。隣の部屋に引っ越してきた青柳は、坂梨の気などお構いなしに生活の中に入ってくる。ぐうたらでだらしなさそうに見えるが、うまく距離を計りながら少しずつ歩み寄ってくれる青柳と過ごす時間は、次第に坂梨の心を解していく。だが、親しくなるにつれて坂梨の抱えるトラウマが疼く。過去と未来の狭間で葛藤する坂梨だが、ある夜、青柳にキスをされて…。
「くろねこのなみだ」夏乃穂足(ショコラ文庫)
黒猫クロの、一途で純真な恋物語。
猫として克己に愛されていたクロ。
ひょんなことから人間の瑞樹と身体が入れ替わってしまったクロの、
人間になっても猫でいた時と同じように克己に愛されたいと思うが故の
一生懸命な言動や、気持ちのすれ違いが切ない。
求めることを諦め、克己の幸せだけをひたすら願うクロの言葉に、たまらず涙。
人生を諦めてしまった瑞樹の絶望も哀しいし、
事情を知らない克己の己を律しようとする苦悩もお気の毒。
それでも、バラバラだった彼らの想いが徐々にまとまっていく。
あたたかな家。抱きしめてくれる腕。大好きなあなた。
孤独だった彼らがひとつ屋根の下に集って手にすることができた幸せを
噛みしめて読了。
強面ヤクザの小暮と美人猫マリアンの組み合わせがお気に入り。
そして、仔猫のラッキーにとてもとても癒される。
瑞樹が猫としてでも「生きたい」と思えるようになって良かった。
内容(「BOOK」データベースより)
人間不信の黒猫は、ケガをしたところを獣医の犬飼克己に保護され、クロと名づけられる。人には無愛想だが動物には優しい克己のそばは心地良く、このまま一緒に暮らすのも悪くない―そう思った矢先、散歩中に猫殺しに襲われ瀕死の状態に。なんとか克己の元に帰りたいと願いながらも意識を失ったクロが次に目覚めた時、その心は見知らぬ青年の体の中に入っていた…。人間に恋した黒猫のピュアラブストーリー。
「檻」烏城あきら(キャラ文庫)
設定のわりにはドロドロ感ないなぁ
(自分がドロドロしたの読みすぎてきた自覚はあります・笑)
と思っていたら、最後の最後でキタコレ!というゾワゾワ感が味わえました。
互いを選んだのは自分の意志に基づいた行為であることには違いないんだろうけど、
「あげたかったの」のリフレインが怖くて印象深い。
誰も彼もが「檻」に捕らわれたまま、
破壊することも逃げ出すことも選択肢に入れられずにその場に留まる人々。
その中で手にした彼らの幸せは、私には計り知れないモノがあるけれども。
係わる人たちが納得しているなら、それでいいんだろうな。
読んでる最中は恒川光太郎さんだったら、この閉塞感をどう表現するんだろう?
と、ありえないことを考えていましたが。
読後は榊原姿保美(榊原史保美)さんの作品を読み返したくなりました。
コンプリ作家さん。『雪うさぎ』が大好き。
バイトでやりくりしていた学生時代にハードカバーの本をせっせと買うくらい
好きな作家さんでした。
内容(「BOOK」データベースより)
封印されたあの庭には、決して入ってはいけない―。幼い頃から憧れていた、優しい従兄の宗司と同居することになった稔。けれど、日毎に募る仄暗い想いを持て余した稔は、ある夜禁断の庭へ足を踏み入れてしまう。ところが、庭の茶屋で自慰に耽る稔を目撃した宗司は、様子が一変!!「なぜここにいる」と猛々しく稔を抱いてきた!!宗司の激情に、稔は歓喜と恍惚の中で陵辱されるが。
