きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2017.07.22 「誓約の代償~贖罪の絆~」六青みつみ(リンクスロマンス)
- 2017.07.17 「忠誠の代償~聖なる絆~」六青みつみ(リンクスロマンス)
- 2017.07.10 「国民的スターと熱愛中です」小林典雅(ディアプラス文庫)
- 2017.06.24 「寄せては返す波のように」六青みつみ(ガッシュ文庫)
- 2017.06.20 「蒼い海に秘めた恋」六青みつみ(ガッシュ文庫)
- 2017.06.15 「おまえが望む世界の終わりは」菅野彰(ディアプラス文庫)
- 2017.06.05 「夜に咲き誇る」英田サキ(プラチナ文庫)
- 2017.06.01 「夜に赦される」英田サキ(プラチナ文庫)
- 2017.05.27 「夜が蘇る」英田サキ(プラチナ文庫)
- 2017.05.24 「HARD LUCK 1」菅野彰 (ウィングス文庫)
「誓約の代償~贖罪の絆~」六青みつみ(リンクスロマンス)
馬鹿だよね?ホントに馬鹿だよね?
と、ギルのことを詰りつつ。
偽りを真実と信じて育てられてしまった彼自身も、結局は被害者……と思いつつ。
だけど、やっちゃいけないことってあるよね?と憤慨。
生みの親より育ての親だと思ってる。
大切なのは、二人で過ごした時間。
だから、二人の絆だって本物に成り得たはず。
二人で積み上げた時間を台無しにしてしまったのは、全部ギルの咎。
振り回された挙句に人生そのものを台無しにされたリュセが一番の被害者。
と、想いながらも、そうじゃなかった結末に泣き続けるしかなかった。
「約束を守ってくれた」とナーバイに飛びついたリュセ。
この先の二人は絶対に道を間違わないと確信できるラストが嬉しい。
この展開。
狡いなーと思いつつ、良作だとも思うのです。
葛西さんのイラストがとても素晴らしかった。
暫く余韻に浸っていたい読後。
PR
「忠誠の代償~聖なる絆~」六青みつみ(リンクスロマンス)
世界観の作り込み方が半端ないところが、さすが六青さん。
腕の立つ皇子と愉快で粗野な仲間達の組み合わせは私的に大変好み。
そんな彼らの中で奔放に育ったキリハ。
運命に翻弄されのではなく、
運命を切り開いていった感じがとても良かった。
キリハの成長を見守り続けたヴァルクート。
キリハに対する想いを自覚してから
「そのあたりから口説きはじめればいい」と腹を括るまでの
短い葛藤には、思わず笑みが零れてしまった。
どんな立場や状況に置かれても、
自分を見失わずに毅然としていたヴァルクートが、
キリハに対してだけ不器用になっちゃうところは愛だよね、愛。
隊を整えていくための基本の基本は食事と糞尿処理。
そして適材適所の配置。
なんだか梁山泊の最初の頃を彷彿とさせられました。←北方脳(笑)
読み応え抜群なお借り本。続きも楽しみ~☆
「国民的スターと熱愛中です」小林典雅(ディアプラス文庫)
あっまーい。特に蜜月編は極上の甘さ。
一週間の長期休暇のおうちバカンス。
延々と続くツッコミ不在のバカップルトーク。
際限なくベタベタし続けても、尽きることなくにじみ出る甘さ。
大好き感が半端なくて、もう、ホントに激甘でした。
この二人の屋外デート、メッチャ楽しそうだなぁ、と思ったところで、
国民的人気を博す旬の恋愛はシークレット。
外では他人行儀でいるしかないのよね。
油断するとマイナスに落ち込みかける旬の思考だけど、そこは葛生が上手にフォロー。
糖分ガッツリ摂取して読了です。
部屋では存分に甘々で……と言っても、
ハートトーストは私でさえ作ったことないよ!←聞かれてない(笑)
とりあえず二人は褌で悪代官ごっこをするといいと思うの。
くるくる回るのは葛生の方でお願いします(笑)
樫原のスピン。
書いてくださるのならぜひ読みたい。
「寄せては返す波のように」六青みつみ(ガッシュ文庫)
「ほんと、エリィってお馬鹿さん」と、ため息をつきながら読み始める。
だけど、早々に自らの過ちを悟り、同じ愚を犯さないように、
愛しいものを決して失わないようにと懸命になる彼と、
零れ落ちる記憶を必死で手繰り寄せるルースとの交流が、
胸が痛くて、だけど微笑ましくて、やっぱり苦しくて。
紡がれる彼らの言葉のやさしさと切なさに涙が滲む。
孤高に在ることしか知らなかったエリィが周囲の人たちと打ち解けていく様が
丁寧に自然に描かれていて嬉しくなる。
「君が忘れたら何度でもくり返そう」から始まる最後のモノローグが好きすぎて、
何度も涙目になりながら反芻して幸せに読了。
この作品、本当に本当に大好きです。
ホント、どうしようもないわねぇ、とため息をつきたくなるエリィが
ルースと出逢って、変わっていく様がとてもやさしい。
修復不可能かと思われたショアとの「いま幸せ?」のやりとりに
良かったね、と、心から安堵した。
たくさん泣いた分、ルースはエリィの腕の中で幸せになるといいと思います。
「蒼い海に秘めた恋」六青みつみ(ガッシュ文庫)
寂寞と諦念の滲んだとても綺麗で澄み切った想い。
だけど、核になる部分はとても強くて。
まっすぐに向けられたその想いは揺らがない。
モニタに映し出された、会ったことのないグレイの姿に焦がれる程、
追い詰められていたショア。
焦がれた場所に決死の想いで辿りつけはしたけれども。
言葉を封じられてしまった人間は、どうやってその想いを伝えればいいのだろう?
ショアのいじらしさと健気さに胸が痛んで仕方なかった。
何もわからぬまま苛立つグレイに理解してよ!と望むのは、多分酷だろう。
でも、非難めいた想いを向けたくなってしまう。
だからこそ。
二人で迎えたラストに心の底から安堵するのです。
彼にはあの子を惜しむ権利も、もう一度その腕に抱きしめる権利もない。
手放したのは、自分自身の咎なのだから。
だから私からの言葉は「お馬鹿さんなエリィ」。
ふふ。だけど続編も大好きなのです。
藤さんのイラストが作品の内容と絶妙なマッチング。
何度読んでも切なくて泣ける……でも、大好きな作品です。
「おまえが望む世界の終わりは」菅野彰(ディアプラス文庫)
気持ちは変わる。
そして、すれ違って壊れてしまった想いが元の形に戻ることはままならない。
傷つき、疲れ切って、後悔して。
そんな時に出逢ったからこそ、新たに育まれる関係がある。
全ては巡りあわせ。
いつ、どんな風に出会うかで、関係は変わる。
大人になりきれない彼らの言葉が痛くて。
彼女の叫びも切なくて。
言いだせない気持ちも、知りたい気持ちも、ぼんやり理解できるから余計に刺さる。
自分の言葉を悔やんで、相手を思って泣ける彼らは、
幸せになれる権利が絶対にある。
世界を終わらせるスイッチではなく、
手探りで模索する明日を求め始めた彼らに幸あれ。
精神状態がローの方にスイッチ入ってたら、しばらくどよーんとなっていたかも。
菅野さんの感性には同調してしまうから危ない。←賛辞です(笑)
傷つかなかったり、傷つけなかったり。
そんなふうにして生きていくことは多分できなくて。
だったらせめて、自分が自分が、と、なって誰かの気持ちを見失わないように
生きていきたいなーと思ってみました。
「夜に咲き誇る」英田サキ(プラチナ文庫)
すべてを預けることと守ってもらうことは同義ではない。
男として譲れない矜持がある。
久我と共に人生を駆けたいという秋津の想い。
血生臭い世界で秋津に傷ついて欲しくないという久我の想い。
燻る跡目争いがさらに事態をややこしくする。
傷つけるのを覚悟でぶつかって、想いを言葉にして。
妥協せずにやりあい、理解しあっていく様は、ちょっと羨ましいなーと思ってみた。
主張一直線で狭窄した視野の中に在るときに、第三者の言葉からは、
時に光明を得ることもある。
人と人。
言葉で思いを伝え合えうこと、誰かの言葉に耳をかすことって本当に大事。
彼らの野望は道半ば。
極道の世界でのてっぺんを極めてほしいと願いながら読了。
俺の本気を甘く見るな。
秋津を受け入れることも辞さないと言い切った
久我はどこまでもオトコマエ。
最初から最後までカッコイイ人たちでした。
「夜に赦される」英田サキ(プラチナ文庫)
久我が胸の奥底に抱えていた過去。
秋津との間にひと波乱あるんだろうな、という展開ではあったけど、
予想を突き抜けたドラマティックな展開がグサグサ刺ささって涙目。
許せないとは思う。
でも、憎いとも思えない。
悩みに悩み抜いた秋津が対峙しなければならなかったのは、
結局は自分自身の想い。
羽生の生き様も壮絶過ぎたけど、
思うように生ききって、望む様に死ねた彼自身は納得してたんだろうなぁ。
羽生の残したあまりにも重い置き土産に翻弄され続けた秋津たちだけど、
今回の件でようやく、新しい一歩を踏み出すことができたんだと思う。
次巻は秋津の覚悟の程が試されるのかな?
だったら、久我がハラハラしそうな展開になりそう。
久我、カッコいいなぁ……
たとえ、カラオケの選曲がおっさんくさくても!
私も「昴」大好きよ。歌詞見なくても歌える自信ある(笑)
今回もタイトルが秀逸でした。
「夜が蘇る」英田サキ(プラチナ文庫)
心の中に喪失と虚無を抱えた秋津。
そんな秋津が久我という存在によって少しずつ垣間見せていく変化。
さながら、萎れた花が息を吹き返すかのように。
秋津に対する久我の言葉、「おまえの夜を全部俺にくれ」。
そしてタイトル。
全てが絶妙に融合していく様が素晴らしい。
言われて真珠を抜いた久我に、秋津に対する本気を見ました!←そこ!?
アホかもしれないけど、半端なくカッコいい。
秋津の過去ごと抱いてやる、と言った久我の度量の広さがとても好き。
蘇った夜は、色を取り戻した夜、と同義。
スタートラインに立った二人の今後に期待して、次巻へ。
理性ではよくないとわかっていても、感情が自分の行動を止められない。
ズルズルと続いた羽生との秋津との関係は、最悪の形で破綻する。
「おまえの腕の中で死なせてくれ」
死にゆくものは、それでいいかもしれないけれども。
腕の中で血に染まり、冷たくなっていく骸を抱く側の気持ちを思えば、
どうしたっていたたまれない。
その時の想いは傷となって残る。永遠に。
その傷を抱えたまま久我と向き合う秋津と、傷ごと秋津を抱きしめる久我。
先の展開にドキドキします。
「HARD LUCK 1」菅野彰 (ウィングス文庫)
過去に抱えた傷に囚われ、
息苦しい世界の中で懸命に生き方を模索する大人になりきれない大人、タクヤ。
そんな彼に振り回されながらも、
彼の寂しい嘘と孤独を理解し、いつしか寄り添うようになっていくエド。
テンポのいい会話に笑いながらも、
時々零される呟きに抉られる。
自らの命を投げ出すような勢いで、犯罪に立ち向かっていくタクヤ。
彼のその危うさの根底にあるものは序章で示されているから、
笑いながら口にする彼の台詞の裏に、どんな想いが隠されているのかが
透ける瞬間がいたたまれない。
1巻自体が壮大なプロローグ。
再読なので慌てず焦らず次巻へ。
『HARD LUCK』
同人誌1993年→新書版1997年→文庫版2011年。
菅野さんが好きすぎて、出るたびに買ってました(笑)
イラストを描かれる方が都度変わっていますが、
一番印象深いのは新書版の松崎さんかな?
保管場所の都合で新書版は手放しちゃったけど、ちょっと後悔。
個人的にこのシリーズはサイバーフォーミュラと直結するわけで、
当時は遥か未来だった2015年がとっくに通り過ぎたことが感慨深いです(笑)
そして、2011年の『HARD LUCK 5巻』で止まってるのは気のせいですか?
気のせいじゃないですよね??
慌てず再読が終わるころに6巻が出てくれたらミラクルだわ。
内容(「BOOK」データベースより)
ロス市警のエドワード・ラング警部補のもとにやって来た新しい相棒は、タクヤ・コウガミと名乗ってその手を差し出した―。日系人で、子リスのような風貌とは裏腹に、タクヤは、無鉄砲で後先顧みずトラブルを巻き起こし、瞬く間に始末書の山を作る。だが、やがてエドワードは気づく。彼が心の中にそっとかかえるいくつもの深い傷。彼が警察官となったのは、復讐のためなのか、それとも―。エドとタクヤのバディ・ストーリー、装いも新たに復活。
