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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「背徳のマリア 下巻」



上巻に引き続いて黒崎兄弟の話かと思っていたけど、これは彰の物語。
「人の核を成しているのは感情」というフレーズがあるけれども。
彰の核は圭介に向けられた「感情」。
それが自己完結してしまったが故の暴走と悲劇。
安藤の涙が、それが悔し涙であることが、とてもつらい。
内なる世界で時を止めた彰が安息を得たと納得した圭介。
いいの?と思う気持ちもあるけれども、飲み下さなければただ苦しい。
彰は笑ってそこにいるのだから。
手を伸ばせばそのぬくもりに触れることができるのだから。
幸せってなんだろうね? 答えは十人十色。
これからの彼らが穏やかでありますように。

抱え込む前にもうちょっと話し合えなかったのかな?
というのは、彰の抱えた恐怖と執着に同調できなかったが故の愚問なのかな。
彰にとっても、圭介にとっても、そして黒崎兄弟にとっても
安藤の存在が大きかった。
ああ、本当に彼、カッコよかった。
というわけで、ガッツリ鷲掴まれた綺月作品でした。
関連シリーズはこれで読了☆
引き続き読んでいきたい作家さん。



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「背徳のマリア 上」綺月陣 (ガッシュ文庫)



3篇+描き下ろし。
1作目のモチーフは人魚姫。
だけど、ファンタジーの枠に留まらず、
これなら在り得るかもしれない、というリアルがさすが。
彰の恋はああすることでしか成就し得なかった。
逆に言えば、あそこまでして圭介の傍にい続けようとした彰の情の在り様が痛々しい。
でも、死ぬ気で欲したものを手に入れようとしたら手段なんて選んでいられない。
だから、彰の選択は間違っていないと思う。
それを受け入れるか拒絶するかは圭介の選択。
捨て身の賭けであったことには違いない。
表題の物語の感想は下巻へ。
同じだけの狂気を宿していないと、受け止めきれない結城の妄執。
和己の雁字搦め感が半端ない。怖いな。

描き下ろしは会話として成り立っているのに、
まったく噛み合っていない圭介と彰の心情。
彰サイドに寄ってしまえば、とても切ない。
口は悪いし、乱暴だし、ガサツだし。
だけど、やさしくて困っている人のことは放っておけない
安藤先生、とてもいい人。
懐は広いし、意外とまともなこと言ってるし、
何より彼の抱えた切ない恋情と、純粋な友情がいい。
前半2編の主役カプは安藤に存分に感謝するしかないよね。


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「OUTLIVE  DEADLOCK season2」英田サキ (キャラ文庫)



頁を開いた瞬間の口絵の素敵さとカッコよさに否応なしにテンションがあがり、
軽口をたたき合う懐かしい面々に再び出逢えた嬉しさを噛みしめながらのふわっとした入り。
そして、表紙に偽りなしのアクション展開。
もう、最高のエンターテイメントでした。
でも、一番の核になる部分は「一本の線を歩いていくような毎日」
この一言に尽きるかな?
同棲していた一年半の間にディックとユウトが日々積み重ねてきた想い。
揺るぎのない愛情の深さが会話や仕草から滲む様子になんだかもう、感無量。
ひと騒動終えて帰り着いた我が家での優しく穏やかな時間が彼らのリアル。

これは特典ペーパーまでで一つの物語ですね~。
ユウティ可愛い。
それにしても、イラストで見るとよりど迫力なイイ男のオンパレード(笑)
目の保養ってこういうことよね。
幸せに読了☆

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「ご主人様と犬 3」鬼塚ツヤコ(ビーボーイスラッシュノベルズ)



平の正体がバレたところで、上総と平の間に生じた気まずさと息苦しさ。
距離感の取り方や接し方に戸惑ったまま、
だけど、上総は平を手放すわけではなく、傍に置く。
その間の平の委縮っぷりや落ち込みっぷりには
こちらまで胸が締め付けられる始末。
その空気感に堪えかねて家を出た平。
だけど、彼は上総と共にいることを諦めなかった。
浅知恵でも、考えて行動を起こしたことに意味がある。
結果、大ピンチに陥る訳だけど、Noホストは無敵のヒーローでした。
犬の平と人間の平が
上総の間でだんだんと齟齬がなくなって融合していく。
「素の顔」を晒せるようになったら、それは間違いなく家族だね。
後半はそんなシリアス展開がぶっとぶバカップルっぷり。
お幸せに☆


八百屋さんが練乳くれた瞬間に過った光景がまさにその通り過ぎてな。
自分の思考回路にがっかり。
うん。食べ物、そんなふうに扱っちゃダメ。大事にしよう。
読友さんの「ショボイ」連発がどういうことなのかとっても気になって読んでみたわけですが☆
結果、ショボイ平よりもカッコイイ竟輔に打ち抜かれてのシリーズ読了となりました(笑)

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「ご主人様と犬 2」鬼塚ツヤコ (ビーボーイスラッシュノベルズ)



自分が抱いた平が人化した飼い犬・平だとは気付かない上総。(そりゃそうだ)
本質が犬の平は言葉の裏側を読むなんてことが出来る筈もないわけで、
吐き出された上総の言葉に傷つくのがなんだか痛々しい。
いたたまれずに逃げ出して、最悪のタイミングでの正体バレ。
さて、次巻、どうなる?
後半は竟輔と守。
バカ犬平に対して竟輔の賢さには目を見張るものが!
いや、もう、竟輔は人化しても犬でもカッコいいんですけど。
守のことを労わりまくったセックスはよかった。最後はアレだったけど。
このカプは安心感あるわ。
主に、竟輔(犬)が若干性格難のある守(人間)を
ちゃんとひっぱっていってくれるという安心感。

隣家の犬を見る目がなんだか変わりそう。
たとえば、月夜になったら?
なんだかわくわくしますね~
「フランダースの犬」ごっこ。
これ、リアルでできちゃうってちょっとすごいんですけど!


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「ご主人様と犬」鬼塚ツヤコ(ビーボーイスラッシュノベルズ)



タイトルに偽りなし。
人間嫌いな飼い主・上総と上総が大好きすぎて人間に変化することになった雑種犬・平の物語。
姿が人間になっても属性は犬。
興味が眼の前のものに点々と移り、集中力は皆無。
服の着方も掃除の仕方もわからない。
だけど、主人に対する忠誠と愛情は溢れんばかりで……
姿は人間でも人としての常識が欠落している平。
手ばっかりかかる平らを上総が受け入れたのは、
彼が向ける好意に嘘がないことだけは伝わったから。
バカだから可愛いのか、バカでも可愛いのか、バカ程可愛いのか。
そしてもう一組。
グレートデン・竟輔と飼い主・守。
こちらは竟輔が上手く立ち回りそうな予感。

ファンタジーです。
でも、こんな不思議があってもおかしくないよね~、という微笑ましさ。
人化した時に都合よく服着てない所も、
その辺りの説明がうやむやにされずにちゃんとしてるところもいい。(笑)

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「東の爽碧、西の緋炎」綺月陣 (ガッシュ文庫)



激情に駆られるような激しさは今はなりを潜め、
その安心感と安定感に心穏やかに見ていられる龍一郎と竜城。
九堂の手による死を希う廉が、というよりも、
その言葉を聞かされ続ける九堂がとても不憫。
だけど、この二人は安寧と安定なんて求めてないんだろうなぁ。
刹那の全力が何とも危うく力強い九堂と廉。
そして、まさかの次郎と颯太で私、涙出そうになりました。
颯太が颯太でいられるのは次郎のおかげなんだよなぁ、と、改めて実感。
一番年長なのに一番ヘタレなのが次郎な気がしてならない私ですが、
がんばれー!と、50男ののびしろにエールを送ります。
規格外な人たちと渡り合っていかないといけないわけだからね。

というわけで、シリーズ読了!
最後は西のアクの強さに東が喰われちゃった感じがしないでもないですが。
あんなデンジャラススリリングな毎日は遠慮させていただきたいわ。
東京は平和なわけじゃなくて無関心。
なんだか刺さりました。
いずれまた、彼らに出逢える日を楽しみにしつつ。
ご紹介くださいました読友さんに感謝。
ありがとうございます!

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「東の双龍、西の唐獅子」綺月陣 (ガッシュ文庫)



獣シリーズを読んだ後なので、西の極道の笑顔にほっとする。
だけど、修羅を潜り抜けた廉の過去は、底の知れない凄味となって、彼に纏いつく。
西が強烈なだけに、一方の東の極道がとても礼儀正しくてクリーンに見えてしまう不思議。
颯太と廉の偶然……というよりも、必然としか思えない出逢い。
立場や生い立ちの全く関係ない二人の交流に和みながらも、
どうしたって拭えない二人の背後にチラつく特殊な環境の影。
一触即発の危機を回避させた龍が半端なくカッコよかった~。
自分の力の足りなさを自覚している次郎。
一人で完璧じゃなくても、二人で無敵だったらそれでいい。
だからこその「双龍」。
廉と九堂の本質を言い当てた颯太。
廉にとっては至上の言葉だったんだろうなぁ。

亜樹良さんのあとがきヤバイです。
何故廉に携帯拉致られてるの!?じろちゃん!!(笑)
そして、綺月さんのあとがきを噛みしめるように読みました。



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「獣・煉獄」綺月陣(ガッシュ文庫)



前巻で地獄の淵に足をかけた二人の、この世への生還の模様を描いた完結編。
あの状態で、一体どうしたら……と思っていたわけですが。
なるほど、そういうことでしたか。
彼等に係る人々の、そして彼ら自身の様々な感情に翻弄されつつ、
結局は廉の気持ちの強さと九堂の狂気じみた情の深さに着地する。
迷いは自力で立つべきだと、九堂に身を預けた廉。
廉を抱いた九堂の涙。
再び巡り逢った彼らの行く道に咲き乱れるのは血染めの曼珠沙華。
廉の背に曼珠沙華の図案を描いた九堂の想いに鳥肌。
愛という言葉では到底足りない想いをぶつけあい、貪りあう二人の物語。
他に類を見ない物語でした。

究極の選択。肉を口に入れるよりはそっちかな?
でも人体に悪影響ないの?
と、うっかり調べてしまったばっかりに、読後の余韻台無しにしたバカは私です。
好奇心、身を滅ぼす。ちょっと意味違う?
無理無理無理。
「読む絶叫アトラクション」とは作家様のお言葉ですが、まさにその通りな獣シリーズを読了したところで、次は東西へ。


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「獣~壊滅~」綺月陣(ガッシュ文庫)



自分の尺度で相手を計って、その上大切な思い出を穢してしまったら、
大火傷じゃ済まないよ?と言いたくなる九堂の過去編。
あの状態で人間って喋れるものなの?と、リアルに想像すると気絶します。
そして本編。
籠の鳥に納まりきれなかった廉。
言葉が足りていなかった九堂。
自らの利のために蠢く魑魅魍魎。
結果、起こってしまった惨劇。
諦めずに最後まで闘い抜いた廉の気概にはただただ息を呑むばかり。
「もう、あかんか?」の九堂の台詞がものすごく優しく響いたのはなんでだろう?
愛に殉じる言葉を睦み合う二人が、ただただ痛々しかった。
あの状態からどうやって!?が気になるので、マッハの速度で次巻へ。

副題。
降臨→壊滅→灼熱→真蛸→覚醒とサラッと読んで、
「真蛸!?」と目を剥きました。
うん。想像通り(爆)


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