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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「愛しあう獣たち」藤崎こう

シリーズ完結。
「歩く時限爆弾」千春をしっかり制御できる一輝はやっぱり無双。
この二人の絆の深さと言うか、結びつきの強さと言うかを再確認させられたよね。
どんなに人に囲まれていても、千春の生きる世界には一輝しかいなくて、
とても狭くてだからこそ深い。
そんな千春をより広い世界へ連れて行ってくれる翼が一輝だったのかな、と。
まぁ、千春が自分自身で育てあげた翼けど、
そんな千春の想像以上に一輝は懐深く大きく成長したのだと思う。
千春の敷いたレールを飛び越えて自分でルートを決めてしまえるくらいに。
今後の二人に期待しかない、大納得のエンディング。

シリーズ一作目から24年。
常にリアタイで読んできた作品がまたひとつ、終わってしまったけど、
めっちゃ納得したから、ありがとう!お疲れ様!って笑顔になれる。
千春が穏やかな雰囲気になっているの見て、良かったね~、って思えたのも大きい。
←もはやお約束になってるけど、私は千春が好きな訳ではない、と、一応主張しておく。(笑)
レビューは別垢の方であがっているので、いつか再読したときにこっちでも。

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『烏に単は似合わない』阿部智里(文春文庫)

端的に言うならば。
「え、怖っ!ってか、気持ち悪っ!」が、一番の感想。
この表紙を見て読み始めて、まさかそんな言葉が出てくるとは思わないよね。
4人の姫たちがお互いの様子を伺いあっている辺りでは
単純に后選びの話かと思ったけど。
彼女たちは国や個人に関わるそれぞれの事情を背負っていた。
雲行きが怪しくなった途中からは格段におもしろくなって一気読み。
おもしろさの先にあるのが鳥肌だったのは想定外。
ああ、ホント気持ち悪い。
絶対悪意あったでしょ?と思う私は凡人なのか。
個人的には浜木綿のかっこよさと真赭の薄の選択が好き。


姪っ子ちゃんにプレゼントするのにこの本どうかな?と、
まずは私が試し読み。
おもしろかったので続刊もそろえようと思います!
……ん?自分プレゼントになってる。(笑)
でも誰かにプレゼントする本はまずは自分が読んでおもしろさを検証しないとね。

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『デルフィニア戦記画集』

再読したくて『デル戦』を文庫で集めたものの、挿絵を眺めたくなり(文庫には挿絵がない)この画集を購入。
でも、ノベルズ版の素敵な表紙を並べて眺めたい!という欲求に抗えず、
結果的にノベルズ版を購入。
で、文庫は姪っ子ちゃんに進呈したものの、今度は彼女にもこの素晴らしいイラストを眺めてもらいたい!
と送ってみたところ……(前置き長い)
「リィって、思ってた以上に美人さんだったんだね!」
が第一声でした。
そうでしょ、そうでしょ。
このシリーズは挿絵込みで素晴らしい。
これでキャラのイメージが共有できたことがとても嬉しい。


お気に入りの本を姪っ子ちゃんと共有できる幸せ。
ノベルズで『デル戦』を集めた私は勢いで
『スカーレットウィザード』以降のノベルズも集めてしまったので、
このシリーズまだまだ楽しんでもらえるはず~。

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『空色勾玉』荻原規子(徳間文庫)

神々がまだ、人の暮らしの中に入り込んでいた古代の日本。
敵対する光と闇との間で繰り返される争い。
超越した力を持つ者に対して抱く畏怖の念は理解できるけれども。
あんなふうに浅ましく排斥しようとする集団心理は頂けない。
でも、そういう方向に先導しようとした者に踊らされてたことを考えると
致し方ないのかな?と思える部分もある。
これ、現代に置き換えても当てはまるよね。
情報操作、怖いわ~。
光に焦がれる闇と、闇に留まることを選んだ光。
二人が出会ったことで大きく揺れ動いた時代は、まさに今へとつながる世界の黎明期。




日本神話にまったく触れないまま今に至るので、知識不足は否めない。
知ってたらより深く楽しめたんだろうなぁ、とは思うものの、
お勉強ではないので、知らなくても作品世界に楽しく入り込めるのも読書。
思えば、戦国時代の知識も飛鳥時代の知識も私は読んだ本から学びました。
ので、偏ってる自覚はあります。(笑)

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「恋は不埒か純情か」彩東あやね(ディアプラス文庫)

もちろんラブなんだけど、コメディに振り切ったラブコメ。
椎名と柏木の上司と部下と言う関係性が変わったのは、
思い込みに端を欲する大きな勘違いから。
斜め上に爆走する二人の思考がおもしろすぎて(褒めてる)とっても楽しく読了。
いや、勘違いのレベルが桁違い。
でも、それを勘違いで終わらせず、互いの会話で何を伝えたいかをきちんと修正していくところが良い。
「好き」の気持ちを伝えたいため。
「傍にいたい」という想いを伝えたいため。
本人たちは至って真剣なのに、第三者目線だといちいち笑えるおもしろさ。
幸せを祝しての読了。


「料理の腕を育てるのは食べる側の人間」
うん。
一理あるよねぇ、と納得。
美味しく食べてもらいたいから腕を磨く。
美味しいって食べてもらえたら、次もまた美味しい料理を作ろうって思う。






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「二人だけの勲章」北方謙三(ハルキ文庫)

「ちくしょう、なぜだっ」という伸也の叫びに同調しつつ、
「やっぱりか!」と更に叫ぶ私。
ホント、何故なんだ、北方~~!!
と言いつつ、北方ならそうなるよね、と納得してしまうくらいは
彼の作風をわかっている。
ある意味裏切らない。
え、二人って誰?この二人であってる?と途中で混乱するくらい入り乱れる登場人物。
それぞれにそれぞれの矜持があって、自発的に動いているからこそ、誰もがカッコいい。
作中の人物たちが拘った三年前の出来事の延長線上にはない伸也と伊月の存在が
上手く絡み合い、彼等をその先へと導いていったと思う。



月に一冊の復刻版シリーズ。
いよいよ来月でラスト。
で、ふと思う。
『約束の街シリーズ』は完結させてくれるのかな?
このシリーズがきっちり完結したらハルキ文庫の『ブラディ・ドールシリーズ』を集める気満々なんですけどー。←角川文庫版は当然持ってる。
思えば、私の北方作品初読は『さらば、荒野』。
30年くらい前かな?
未だに熱く語れる大好きシリーズ。

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「二人の嘘」一雫ライオン(幻冬舎文庫)

プロローグで匂わせているとはいえ、ガッツリ結末の分かる章タイトルは駄目だと思う。
先を読みたくなくて手が止まりそうになり、だけど、気になるから項を捲る。
それだけ、作中にのめり込んでいた。
だからこそ、読後にこみ上げるこのやるせなさ。
再び出会わない方が良かったのだろうか?
それでも、出会って良かったのだろうか?
答えは、彼らが心に刻んでいる。
蛭間のやさしさと気遣いがジワジワ沁みる。
理不尽な運命を強いられた彼。
「正しく、まっすぐに、優しい方向に間違える」
この言葉が深すぎて、めちゃめちゃ刺さった。
ああ、本当にやるせない。


「帯は読まない。内容を知らずに読んだほうが、小説は絶対におもしろいからだ」
あとがきの北上次郎氏に大賛成。
初読み作家さんのこの本は久々に背表紙&表紙買い。
「あ、この本」と思った時の直感って、不思議と外れがないんだよね。
私、グッジョブ。←自画自賛。(笑)
必ず能登を再訪しよう、と、心に刻んでいたけれども。
その思いがますます強くなりました。




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「初恋ドローイング」安西リカ(ディアプラス文庫)

好きで楽しく続けていくのであれば、感性の赴くままに自由にのびのびと。
だけど、それが「受験」となると、そういうわけにはいかなくなる。
限られた人数だけが突破できる狭き門。
スキルや評価を気にし始めると、時に自分を見失う。
壁にぶち当たって乗り越えて……の繰り返しなんだろうね。
連たちはお互いがお互いの良い起爆剤になったと思う。
人生ってどんなふうに転がっていくかわからない。


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「ピラミッド」ヘニング・マンケル(創元推理文庫)

シリーズ一作目よりも過去に時間を遡った短・中編が5編。
だけど、シリーズを読んでいるからこそ楽しめる作品だと思う。
20代から40代のヴァランダーがそこにいて、
幾つであってもめんどくさい性格の変わってなさに苦笑したり、
刑事としてまだ自信を持ちきれずにいる姿に新鮮味を感じたり。
一作目から故人であったリードベリと一緒に働く姿に感動したり、
作中で故人となった人たちの元気な姿に懐かしさを感じたり。
最後の中編「ピラミッド」ではヴァランダーの父が起こした騒動に
爆笑してしまった。(話の主軸はそこじゃない)
思った以上に読み応えのある短編集だった。

エジプト。
行ってみたいなぁ、と思いつつ。
行けてる自分が想像できない。
でもいつか行ってみたい。



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「秘恋は咎に濡れ」沙野風結子(ガッシュ文庫)

都合の良い道具としか自分を見なしていない男と、
血の通った人間として扱ってくれる男と。
客観的に見ればどちらを選ぶかなんて明確だよね。
だけど、当事者はその判断がつかなかったりもする。
その生い立ちのおかげであまりにも狭い視野しか持ち得なかった椋一。
幼い自分を庇護してくれた彰良に献身的に尽くしても、踏みにじられるだけの心と身体。
そんな彼を日の当たる世界へ引っ張り出してくれた匡鷹のやり方は
強引だったけど、ああでもしないと、多分椋一は動けなかった。
愛情は一方的に与えるものではなく、
互いに与え合い、分かち合うもの。
ラストの笠井さんの一コマ、眼福だった。


既読だけどレビューあげてなかったなー、ということで再読。
明確に覚えていたことが歯なしカエル爺さんプレイと万年筆。
間違ってないけど、どうよ?自分、と苦笑。
沙野さんの言う通り、インパクト大だったんだね。

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