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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「氷刃の雫」水壬楓子 (ガッシュ文庫)




急逝した父に代わって組の代紋を継ぐことになった一生。
期間は二年。
せめてその間だけ、五年離れても想いを殺しきれなかった男の傍で。
諦念に塗れた想いがやるせない。
イギリスでのきままな独り暮らしから一転、柵を背負ったヤクザの世界へ。
懸命に頑張っていたけど、そりゃあ、逃げ出したくもなるよね、という事態へ。
そこからの巻き返しが凄かった。
囚われた想い人。
結局、蛙の子は蛙。
日本刀を手に秀島を救出しに行った一生。
その姿を目の当たりにした組員はそりゃあ、心酔するだろうね。
余りにも痛々しい一生の幕引きに、秀島からのまさかの反撃。
とても良かった。

ラストに全部持っていかれました。
本来は笑い処がどこにもないはずなのに、
最後の最後で「直江(@ミラージュ)がいる!」と思わず爆笑。
直江を彷彿とさせる狂犬がいたわ。
直江よりよっぽどソフトだけど。
直江ほどネチっこくないけど。
そもそも「直江がいる!」と叫んだ私もどうかと思うけど、
叫ばずにいられなかったほどの直江仕様。
秀島と直江が重なって妙な愛着が湧いてきました。



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「LOVE and EAT~榎田尤利のおいしい世界~ 」(SHYノベルス)



榎田さんの作品世界のお料理を実際に作った写真と、
懇切丁寧なレシピがついている上に、
その後の彼らの姿まで垣間見られるという、
眺めていて楽しくて、読んでとても幸せになれる本。
レシピの中のお料理が実際に作中に出てくる楽しいお話は
『ペットラバーシリーズ』の彼らと『交渉人シリーズ』の彼ら。
轡田とユキが大のお気に入りの私的には小躍りしたくなる感じでした。
フィルム映像を観ているかのような、奈良さんのカラーのイラストストーリーも素敵。
お料理本としても素敵だけど、これは絶対に榎田さんの作品を読んでから眺めると
幸せ度が倍増しになると思うの。


お友だちと一緒に半日かけてレシピ本を見ながらお料理を作って、
出来上がったお料理を食べながら存分に榎田さんの作品を語る会。
うん。
機会があったらやってみたいなぁ。
ものすごく楽しそう。
そして会話はものすごく脱線していきそう(笑)






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「B.B. con game」水壬楓子 (ガッシュ文庫)




庇護される者ではなく、共に戦い並び立つ者へ。
出たよ、私の大好きな「双璧」が。
先にその結論に達していた真砂。
直情型なだけに回り道しないところがイイね。
一方、その関係の心地の良さに気付くまで回り道した千郷。
気付かせるに至るまでの事件の縺れっぷりと男たちの立ち回りは
とても面白かった。
ここからが、二人で紡ぎだす物語の始まり。
ある意味、先代の腕の中からの巣立ち。
お互いに言いたいことを言いあって、全力でぶつかればいい。
新しく築きあげられた二人の関係をもうちょっと見ていたかったなーと、
名残惜しい思いで読了。


艶やかでゴージャスで妖艶。
朝倉の全力の女装、イラストで見たかった。
とても見たかった!
迫力ある美女、大好きです☆

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「B.B. baddie buddy」水壬楓子 (ガッシュ文庫)



見た目は眼光鋭い大型獰猛犬。ガチ武闘派の本格ヤクザ。
腕っ節も十分で、暴力沙汰もお手のもの。
なのに。
なーのーに!
一つのカップを二人で分けあう夜明けのコーヒーに胸キュンですって!?
何なの、この可愛いイキモノ……というわけで、私が真砂に対してキュンとしました。(笑)
亡くなった先代の存在抜きに語ることのできない千郷の現在。
「這い上がれよ」
「自慢の男になれよ」
その言葉通り、ここまでの地位を築いたのは自らの才覚。
改めて極道として生きていく盃を交わした千郷と、極道以外の道などないであろう真砂。
最良のbuddyとして上り詰めてほしい。

漫画のカバー下すら確認することを怠ることがよくある私が。
小説のカバー下なんて確認したことがなく。
何気に捲ったら現れたとても楽しいSS……あら。
今からウチの膨大な小説のカバーを一冊一冊捲っていく根性はないよ~~(涙目)

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「ずっとここできみと」月村奎 (ディアプラス文庫)



幼馴染同士の一途な恋物語。
二人の恋が叶うまでと、二人の恋を周囲にカミングアウトするまでの二編。
後者が圧倒的に面白かった。
というか。
柾矢の家族の反応が想定外に突き抜けていて、
微笑ましいというか、あったかいというか。
その翌日、友人にもサラリと二人の関係を口にすることができた理玖。
良かったね。
他人の気持ちを勝手に慮ってはいけない。
見当違いな、悩まなくても良いことで悩む羽目になる。
でも、考えちゃうよね。
相手を傷つけたくないから。自分が傷つきたくないから。
関係が壊れてしまうのが怖いから。
だからきちんと想いを告げる言葉って大事。


「ずっとずっと、ずっと」
この言葉がとてもお似合いだと思える二人。
とてもかわいらしいお借り本。
幼馴染でBL……というかJUNEと言えば真っ先に浮かぶのは吉原さんの『幼馴染み』。
今の時代はそうでもないんだろうけど、当時は色々と衝撃的だったなぁ。
そもそも私が若かった(笑)





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「色悪作家と校正者の貞節」菅野彰 (ディアプラス文庫)



黙って手を引いて、道を指し示すことの方が楽な場合もある。
だけど、大吾はそれをしない。
正祐とまっすぐに向き合い、彼を一人の人間と尊重し、
その意思を持って選んでほしいと。
そう言える大人の男の余裕と懐のひろさがカッコいいわ。
生まれて初めての恋情に翻弄される正祐は、
理不尽を理不尽と知りつつ、ままならない感情に振り回される。
文学に関しては対等に語り合える二人でも、
恋愛に関してはまるで大人と子供。
そんな二人の距離感の詰め方と交わされる会話がとても心地よい。
私も時々言語機能が狂うので、ちょっと反省しました。
うん。気をつけよう。

言葉の通じない宇宙人かと思った宙人は、素直でまっすぐな子だった。
この子の一生懸命さって絆されるなぁ。
正祐のまわりをずっとぐるぐる空回っていてほしい。←(笑)
芥川の『奉教人の死』がとても気になったので、そのうちチャレンジしたい。

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「不機嫌なシンデレラ」千地イチ (ショコラ文庫)



頑固でまっすぐな一生懸命さ。
不器用なんだけど、誠実。
目標に達するために惜しまない努力。
そういうのは、社会で生きていくための武器になる。
すべては、彼自身が頑張って手にした恋と仕事の成果。
最初はどうなることかと思ったけど、
だんだんオトコマエ度が増していく佐山の成長が頼もしい。
一方で大人のずるさと臆病さと諦めを抱えた安西。
生き方そのものが守りに入っていたように見える安西が、
佐山の成長に引きずられるように一皮剥けた様はセクシーで魅力的。
お互いがお互いにとっての王子様。
自社ブランドを着こなして颯爽と街を歩いて欲しい二人なのです。


人前でものを食べることのできない自分を忘れるくらい、
安西と過ごす時間が楽しかった。
そう告げた佐山に胸を突かれた。
お借りした本はとても貴重なサイン本でした!
私も好きブランドで働きたい!
稀にバイトのスタッフさんを募集してるんだよね。
ウチの会社が副業オッケーなら迷わず手を挙げるんだけどなぁ。

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「眠り王子にキスを」月村奎(SHY NOVELS)




独善的ではない宮村の強引さが、とてもあたかくてやさしい。
傷つきすぎて自虐的になってしまった堀が前に進むために必要だったものなんだろうな。
そして、家族から心無い扱いを受け続けてきた堀を受け入れてくれた宮村の母の懐の広さが沁みる。
「好きだから」の後に続く堀の否定的な言葉がとても切ない。
そんな風に堀に思わせてしまったのは、彼の家族。
罪悪感に塗れた堀と一緒になって泣き、一緒になって安堵した。
封じられた恋心は王子様のキスで解放される。
宮村も彼の家族も、堀を傷つけることはないと、思えることが嬉しい。
たくさん愛して愛されて。お幸せにね。

アラサー男子がとてもとても素敵な恋愛をしていました!
と、声を大にして言いたいお借り本。







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「恋してる、生きていく」夕映月子 (ディアプラス文庫)



穂高が好青年過ぎて眩しい。
梓に対するやさしさと思いやりとが、彼の言葉や行動の端々から滲んでいる。
そんな穂高のために「生きる」こととまっすぐに向き合う決意をする梓。
生きる術がそこにあるなら、貪欲に手を伸ばすべきだと、私は思う。
真摯な想いを抱く二人の、とても素敵なピュア・ラブ。
「世界はこんなにもきれいだ」
そう感じて泣ける感受性は、とても素敵。
新しい世界を与えてくれる相手の存在は、人生すら変えてしまう。
どこまでも優しい雰囲気に包まれて読了。
薬指を噛む、というシチュがとてもとても好きなので。
キャーー☆となったお借り本。


蔵王の山頂で見上げた星空の美しさに、
何故か泣けて泣けて……
「何で泣いるの?」と聞かれても「星が綺麗だから」としか答えられなかった思い出。
妙義山の駐車場で星空を見上げていた時は、
真っ暗闇の中から突然聞こえてきたハッハッハッハッという荒い息使いに戦慄。
恐怖に戦いた瞬間、足元に触れたモフッとした温かい感触。
悲鳴をあげそうになったけど、
同じく駐車場に車を停めていた飼い主さんの手からスルッと抜けてきたワンちゃんでした。
見えないって怖いわ~



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「てのひらにひとつ」夕映月子 (ディアプラス文庫)



マイノリティであることで深い孤独を抱え、
家の事情もあって「諦める」ことを常に己に課してきた宮下。
そんな彼が塾の生徒として出逢った、一回り年上の日下部。
日下部と過ごす時間が増えるにつれ、彼に心を許し
誰にも伝えることのできなかった想いを吐露し、
恋に落ちていく宮下のとても繊細な気持の機微が伝わってきて、きゅんとなるわけですが。
「私も好きです」の日下部の台詞に、え?いつの間に!?と驚いた表題。
でも、同時収録のその後の話を読むと、ああ、そうだったのね、と深く納得。
そして、誠実でピュアな二人の遠恋に切なくなったり愛おしくなったり。
一冊まとめて読んで完成形なお借り本。

女子禁制のはずの男子寮に放り込まれて講師をやっていたことがあるので、
男子寮の賑やかしい雰囲気が微笑ましいやら懐かしいやら。
塾講していた時の生徒は、家出して連絡をしてきたこともあったわ。
人と係わるということは、思い出が増えるということ。
かけがえのない宝物。

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