きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2018.08.31 「天国に手が届く」夕映月子 (ディアプラス文庫)
- 2018.08.28 「スーツとストロベリー」高遠琉加 (ガッシュ文庫)
- 2018.08.27 「紳士と野蛮」高遠琉加 (ガッシュ文庫)
- 2018.08.26 「はるか彼方の心臓」千地イチ(ラヴァーズ文庫)
- 2018.08.23 「少年は神の国に棲まう」夜光花 (SHYノベルス)
- 2018.08.15 「少年は神と愛を誓う」夜光花 (SHYノベルス)
- 2018.08.13 「少年は神の子を宿す」夜光花 (SHYノベルス)
- 2018.08.06 「少年は神を裏切る」夜光花(SHY NOVELS)
- 2018.08.04 「少年は神の生贄になる」夜光花 (SHYノベルス)
- 2018.08.02 「少年は神に嫉妬される」夜光花 (SHYノベルス)
「天国に手が届く」夕映月子 (ディアプラス文庫)
かつて、一度だけ交わった点と点。
そんな彼らの数年後の邂逅。
小田切に出逢えた喜びを隠せない佐和と、
頑なに佐和を拒んだ小田切。
彼が心の奥底に抱えていた孤独がやるせない。
いまはもう、この世界のどこにもいない叶。
二人を繋いだ叶の存在が大きくてやさしくて、あたたかい。
叶を介してお互いの存在を意識していた二人が実際に出逢い、
動き出した心。
次第に小田切に惹かれていく佐和の心理描写がストンと胸に落ちてくるだけに、
小田切サイドの視点でも読んでみたかったという思いが募った。
山の描写が雄弁で美しいお借り本。
チャンスがあれば、また登りたい。
ほぼ山未経験だった自分が槍ヶ岳に登れたことがいかに奇跡的な出来事だったのか。
こういうのを読むとつくづく思う。
あの時見た景色は一生忘れない。
滑り落ちたら怪我だけじゃ済まないような場所を必死で越え、たどり着いた山頂。
眼前に広がるのは、筆舌に尽くしがたいほど美しい非日常な風景。
これが見れるなら、また登りたい。
そう思わせてくれる世界がそこにありました。
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「スーツとストロベリー」高遠琉加 (ガッシュ文庫)
『紳士と野蛮』続編。
屋敷を出た義巳が一人で暮らすことの大変さを知って、
誠吾に投げかけた言葉を反省するシーンが、とても好き。
相手の立場に立って、はじめてわかることがある。
それを認めることができるのは人としての器の大きさ。
そして、義巳が多分、ずっと誰かに言ってもらいたかったであろう言葉を断言してくれた誠吾。
うん。私もそう思うよ。
今の自分を誇っていい。
表題はその後の二人。
恋愛慣れしていない義巳の痛みに対する自己分析が大変微笑ましい。
馬鹿なの?と突っ込むか、愛しさに胸がいっぱいになるか。
当然誠吾は後者だわね。
二人で庭の樹木の成長を眺めながら過ごしてほしいと、
ほっこり思ったお借り本。
Cielさんのイラスト、とても素敵でした。
「紳士と野蛮」高遠琉加 (ガッシュ文庫)
おじい様も義己も誠吾も。
道に迷った人の為に、胸に響く言葉をあっちこっちで呟いてくれている。
背筋を伸ばして「きちんと」生きてきた義己。
その生き方に秘められた彼の想いが痛々しい。
そして、彼の孤独感がやるせない。
自分の才能と努力を拠り所に生きてきた誠吾。
挫折を知っていても損なわれない彼のまっすぐさがあたたかい。
育った環境も性格も全く違う二人が、
相手を知ることによって少しずつ変わっていく。
その相乗効果がどんなものなのかが知れるのはこれから。
ラストは義巳が雁字搦めに縛られたものからの解放への布石だと思いたい。
生まれとか育ちとか。
「自分」で勝負するんだからそんなの関係ないわーと言いたいけど、
それは私が「家柄」を背負っていないからかな?
そして、何度も何度も言ってきたけど、やっぱり言いたい。
続き物はちゃんと巻数表記をしてほしい。
完結!と思って読み進めて、以下、次巻!となったときの放り出され感半端ないわ。
でも大丈夫。
続もちゃんとそろえてくれていたお借り本。
張り切って次巻へ☆
「はるか彼方の心臓」千地イチ(ラヴァーズ文庫)
経験や誰かとの出逢いは、時にその人の人生を変えてしまうほどの大きな影響を与え得る。
事故で友人に大怪我を負わせて今まで通りの自分ではいられなかった英雄と、
恋心を封じて自分の心を空っぽにした晴人。
10年ぶりの再会を果たした、10年前とは変わってしまった二人。
その再会を起点にして、英雄は穏やかに好ましく変化をしたと思うし、
晴人が本当の意味で変わっていくのは、おそらくこれから。
晴人が過去の接点を明確にしなかったのは私的に好印象。
病院でってどうよ!?と思いつつ、
「待たせて悪かったな」の台詞には泣きそうになってしまった。
お幸せに☆→
読み始めは晴人×英雄かな?とチラッと思ったわけだど、
読み終わってみれば英雄×晴人でしっくりくるお借り本。
「あなたのせいじゃないよ」といくら他人に言われたところで、
当人が納得しない限り背負った荷物は下せない。
彼女が会いに来てくれてよかった。
「少年は神の国に棲まう」夜光花 (SHYノベルス)
綺麗に着地した完結巻。
叶う恋があれば、叶わない恋もある。
ランスロットの恋心には切なさが残るけど、
思わせぶりな態度を取らなかった樹里は間違っていない。
総力をあげてのモルガンとの決戦。
それぞれの関係性やこれからに気を取られすぎて、
そもそも彼らは何のために戦っているのかということを
途中からすっかり忘れていたことを最後の最後に思い出し、
あ、そうだった!と思った自分にびっくり。
それだけ彼らが魅力的。
表紙がすべてを物語っているアーサーと樹里には祝福を。
二人の子ども、ルーサーとの賑やかな日常を垣間見てみたかった。
終始、ゲームをしているような、不思議な感覚に囚われながらの読書でした。
テンポの良さと展開の速さと意外性故かな?
シリーズ物の醍醐味は一気読み。
まとめて貸してくれたお友だちに感謝。
楽しかった!
そしてモフモフしたクロがとても可愛かった。
「少年は神と愛を誓う」夜光花 (SHYノベルス)
どこまでも王らしい気質と性質のアーサー。
彼の選択はいつだって覇者の選択だ。
そんな彼が樹里に対してだけは大人げなかったり嫉妬心丸出しだったりするところが微笑ましい。
自分で考えて自分で行動できる樹里はとてもカッコイイ。
その行動力が招いた危機。
妖精王がとても大事なこと言ってましたよね?
絶体絶命の場面で登場したランスロット。
待ってました!と、とテンションが上がったけど、
以前とは違う彼の在り様に物悲しさがひしひしと……
それだけ彼の自責の念は大きいってことだよね。
樹里の母も巻きこまれ、いよいよクライマックスの次巻へ。
どっちが良いとか悪いとかではなく、それは個性だと思うんだけど。
このページ数にエピソードをギュギュっと凝縮させていながら
ハラハラドキドキしっぱなしで読ませる夜光さんの力量ってすごいと思うわ。
例えば栗本だったら同じ内容を展開するのに倍以上のページ数を使う気がする。
それが栗本の持ち味。
でも、上中下で終わらなくて完結編1・2・3と展開した某氏にはちょっと文句を言いたかったかった。
下巻なのに続くってどういうこと!?という私の雄叫び(笑)
「少年は神の子を宿す」夜光花 (SHYノベルス)
自らの意思でアーサーの元を去った樹里だったけれども。
やはり、己の意思で彼の元へ戻ることを決意する。
ところが、感動も台無しな樹里の勘違いも甚だしい雄叫びと、
何よりアーサーのケダモノ感満載な行為のおかげで
何だかコメディチックな再会に。
まぁ、それがとてもこの二人らしいと思えてしまうからいいのかな。
樹里と母、そしてガルダとモルガン。
二組の対照的な親子関係。
樹里と母がフランクでとてもいい関係なだけに、
愛情ではなく恐怖で雁字搦めにされているガルダがなんだか哀れ。
彼が欲するものが愛だってわかるだけに余計に。
最大の関心事はランスロットか懐妊か。
わくわくしながら次巻へ。
未来は変えられる。
そう信じられる意志と行動力ってとても尊い。
AKIRAの中の台詞で
「私たちにも選べる未来があるはずよ」というキヨコの言葉が私の胸には
ずっとずっと根付いているのです。
「少年は神を裏切る」夜光花(SHY NOVELS)
ドキドキわくわくが止まらないシリーズ4作目。
人間、妖精王、魔女に神獣。
剣に魔法についでに濡れ場も盛りだくさん。
諸々が入り乱れ、息つく暇もない展開が半端なく面白い。
持つべき者の手に渡ったエクスカリバー。
王となるべき者の元に揃った勇者たち。
さぁ、これから!と思った直後の必殺技はまさかの『王家の紋章』。←読んでもらえれば絶対納得してもらえると思う(笑)
そしてラスト、わかっていたけど、そう来ましたか!
それにしても、魔女モルガンはジュリなんかお話にならないくらいの強敵だったわ。
このジェットコースター感覚。とても楽しい。→
ここで折り返し地点。
残り三冊。
一気に読みたい気持ちと、もったいないからゆっくり冒険したい気持ちとが
せめぎ合っているわけだけど、とりあえず『カラマーゾフの兄弟』へ。
久々にツボにはまったファンタジー。
「少年は神の生贄になる」夜光花 (SHYノベルス)
前のめりになるように読み切って、続き~~!と吠えた三作目。
合点がいった部分と、この先を思うと不安になる部分と、でも大丈夫よね!と
勝手に期待する部分と。
伝説の剣、エクスカリバーを見つけて、神の子の威厳形無しで無邪気に喜んでいる樹里の姿が
後になって思えば本当に微笑ましかったと、しみじみ思う急展開。
悪意しかないジュリの戦い方はえげつない。
アーサーに対する想いをついに自覚した樹里。
どさくさに紛れての告白に対するアーサーからの応え。
「そのままのおまえが好きだ」
自分の存在意義について揺らぐ樹里にとって、これ以上の言葉はないと思う。
樹里自身が剣を手にして戦う姿を見てみたい。
と思ってしまうのは、北方脳たる所以かしら?
そして告白☆
実際のアーサー王ではランスロット推しの私ですが。
この作品では私、アーサー推しで揺らがずに最後まで行ける気がします。
私の好きなタイプの俺様~~~(*≧▽≦*)キャッ
「少年は神に嫉妬される」夜光花 (SHYノベルス)
日本とキャメロット王国の倫理観の違いが分かりやすく描かれている。
皆が樹里の影響を受けて少しずつ変わっていっている様が微笑ましい。
そして、樹里自身もアーサーに対する気持ちに少しずつ変化が生じているものの、
その根底にあるものを掴み切れていないところがやっぱり微笑ましい。
この二人のこれからがとても楽しみ。
樹里と同じく時空を超えてこちらの世界に流れ着いた中島が持ち込んだ物の
異質さが半端なくて、夜光さん、うまいなーと、思わず唸ってしまった。
これはどんな場面で使われるのだろう?
ランスロットに真実が知れたのは、樹里にとっては安心材料。
出生の秘密もチラリと語られ、今後の展開から目が離せません!
口絵のサンとクロが可愛すぎて二度見三度見(笑)
