きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
『出口のない海』 横山秀夫(講談社文庫)
【たったひとつ、それだけが気がかりだから、何度でも言う
幸せになってほしい。幸せになると約束してほしい】
第二次世界大戦の終戦前に展開された極秘作戦、人間魚雷「回天」。
目を逸らしてはいけない現実。
こんな兵器を作ったのは………人間。
宣告された死。
逃げることの許されない現実。
「生きること」の意味。「死ぬこと」の意味。
感情を持った人間であるが故に生ずる迷い。苦悩。
痛いくらい、リアルに伝わってくるのは、彼らが特別な人たちではなく、
ありふれた風景の中にいる、普通の若者だからなんだと思う。
特別な人間ではない、どこにでもいる若者だからこそ、彼らの苦悩や決断に、涙が止まらなくなる。
時代が違えば、彼らは自分であったかもしれないのだ。
時代も、置かれた状況も違うけれども、あたしも自分の人生と真っ向から向き合って
大切に生きていきたいなーと、と改めて思いました。
内容(「BOOK」データベースより)
人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。命の重みとは、青春の哀しみとは―。ベストセラー作家が描く戦争青春小説。
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