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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「今、風が梢を渡る時 後編」かわい有美子(パレット文庫)

誰かとの出会いがこんなにも人生を変える。
沢良木にとっては鴇浦に出会ったことが、転機だった。
居心地の悪かった義実家の雰囲気すら、鴇浦は変えてしまった。
夏休み明けに戻った学校で、沢良木が自分の視野の狭さに気づくシーン。
好きだな。
頑なに拒絶してきた外部と接触することで広がる世界。
悪意に塗れた人間がいるのは否めないけれども。
それ以上に、あたたかく見守り、そして導いてくれる人たちの存在が尊い。
紆余曲折あったけれども、
かわいさんの紡ぐ美しい日本語の相乗効果もあってとても爽やかな読後。
ラストとタイトルのマッチングが素晴らしい。

学ぶことって本当に尊い。
最近若い子たちが積極的に国家資格を取っている姿を見てしみじみ思う。
今自分が通った大学を受験したら受かる自信……ないなぁ。(笑)

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「今、風が梢を渡る時 前編」かわい有美子(パレット文庫)

良くも悪くもそこにいるだけで、人の目を惹く人は確かに存在する。
人との係わり方を知らず、身を護る術を持たなかった彼は
誰に迷惑をかけるわけでもなく、ただそこに在っただけなのに。
いい年した男の粘着質なやっかっみや嫉妬が本当に見苦しいし腹立たしい。
第三高等学校生。
偏差値高いはずなのに馬鹿なの?と。
胸倉掴みたい。
まぁ、私ミニマムサイズなので無理だけど。
沢良木の傍に鴇浦がいてくれて良かったと思うけれども。
それでも事件は起きてしまう。
沢良木が悪意に潰されず学業を全うできることを願いつつ、後編へ。


日常生活において、ウィンクをする機会ってあっただろうか?
いや、ない。(←反語・笑)
これからもないだろうな。

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「VIP 祈り」高岡ミズミ (講談社X文庫)

絶妙のタイミングで帰国した和孝と共に、最終決戦の場所へ赴く久藤。
「共に生きる」ことを心に決めている二人の、ある意味覚悟の現れなんだと思う。
記憶の一部を失う以前の久遠であれば、多分こうはならなかった気がする。
欠けた分の思い出はこの先二人で一緒に新たに生み出していくのだろう。
そんな空気感が伝わってくる。
やくざ同士の抗争は、文字通り流血の惨事となり、
大きな痛手を伴っての幕引きとなる。
だけど、ここまで徹底しなければ、争いは終わらなかった。
読み応えのある第二部最終巻。
「幸せになろう」
その言葉が嬉しい。


あれどうなった!?これどうなった!?
と、気になるあれこれは電子オリジナルの方で書かれているらしいので、
紙にこだわっている場合じゃないと、購入することを決めました。
読みたい欲求の方が勝るわ。
紙媒体でもシリーズはまだ続き、二人の物語をまだ読めることが嬉しい。

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「VIP 熱情」高岡ミズミ (講談社X文庫)

燻っていたものが一気に噴出し、相当不穏な展開に。
相手の足を引っ張るために金属バットやナイフを平気で手にする輩とは
相容れないと思うものの、相手が放っておいてくれない限り火の粉は飛んでくる。
おかげで和孝たちは大迷惑。
そして久遠も煮え湯を飲まされることになる。
卑怯な手を使ってでしか相手の優位に立てないのならば、
それは、自分が相手より劣っていることを示しているのと同意。
気付けよ、三島。
久遠がこのままでは終わらせないはず……と、信じて第二部完結巻へ。

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「VIP 接吻」高岡ミズミ (講談社X文庫)

目の前にいるのは自分の知っている彼ではなくて。
10年分の記憶が抜け落ちた恋人。
自分には彼と積み重ねてきた思い出があるのに、彼の思い出の中に自分はいない。
やるせなさ半端ない。
「俺の男をここに連れてこい」
恋人である久遠に向かっての和孝の台詞、刺さったわ。
それでも離れることを微塵も考えなかった和孝の頑張りにより、
結果的には二人の人生の在り方を言葉にして確かめあうに至って安堵。
和孝が二人の関係を改めて見つめ直していく過程も良かった。
一つの問題は片付いたけど、進行中の問題はまだ山積み。
鋭さを増した久遠が何だかカッコいい。

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「VIP 流星」高岡ミズミ (講談社X文庫)

うっ……ストーカー気持ち悪い。
わかってたけど気持ち悪い。
ホント気持ち悪い。……というわけで、
感想は「気持ち悪い」の一言に尽きてしまった……あれ??
語彙力を奪いつくすストーカー。
言葉が通じない人と対峙するのは本当に厄介。ってかもう、災害だよね。
早く退場してもらいたい。
三島もめんどくささに拍車がかかってるけど、
ラスト、とんでもないところで続いて、今後事態はどう動く!?
気、気になる……
というわけで、気持ち悪いと気になるとでストレスフルな読後。
解消目指して続きいきます!
あ、でもその前に癒し成分注入したい。



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「VIP 抱擁」高岡ミズミ (講談社X文庫)

側にいてリラックスできて甘えられて甘やかして。
愚痴を言ったり聞き流したり。
交わし合う会話からも
久遠と和孝の関係が安定していることが伺えて、とても和む。
立て直しを図った和孝の店の方も順調で、
後は黒幕問題が解決すれば……と思いきや。
ストーカーの斜め上を行く気持ち悪い変態が絡んできてぞわぞわする。
自分で勝手に作り上げた世界で生きてる人って話が通じないから怖いんだよ。
その変態が社会的地位を確立してるっぽいから余計に厄介。
この変態絡みの問題は、早々に解決しますように。(気持ち悪いから)

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「VIP 渇望」高岡ミズミ (講談社X文庫)

前作から引き続いての和孝の店の立て直し。
久遠の黒幕探し。
そこに地面師問題が絡んで展開していく本作。
久遠と和孝の関係性においては雰囲気が柔らかくて。
側にいることで寛げて愛おしくてと言うことが伝わってきて。
こちらも幸せな気持ちのおすそ分け。良き。
出会ってから10年。
久遠の忍耐と、和孝の成長と。
互いに対する想いの深さと覚悟。
全てが相まって、こんな雰囲気になるんだなぁ、と、感無量。
互いを想ってそわそわする発言とか、コバンザメ発言とか。
まさかのワードの連発に相好も崩れます。
久遠が自覚的に発した「三年」の言葉が頼もしい。有言実行で!


「三年」というワードによって瞬時に連想されるのは
『間の楔』という私のバイブル。
ハードカバーの初期作品が神。

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「呪われ悪役令息は愛されたい」八月八(ディアプラス文庫)

おもしろかった…けど、ん~~?
と、納得しきれなかった読後。
主役サイドには文句なし。
呪いを解くためにめっちゃ頑張ったし、
ディルクが自分を変える努力を惜しまなかった姿にも好感が持てる。
彼の見た目や言動が変わる前から態度が一貫していたミヒルも良い子。
けど、その他面々。
ディルクの言動に問題はあったけど、
そんな本心だったら彼を排除し続けたその態度はどうなの?と言いたかったり、
子どもに寂しい思いをさせ続けていながら
いや、実は……とか言っちゃう家族の身勝手な在り方はどうよ?と思ったり。
おもしろかったけど、残念な読後。

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「VIP 溺愛」高岡ミズミ (講談社X文庫)

ねぇ、ちょっと、黒幕は!?黒幕は誰??
「解決編」って本気で言ってる?
ってことで、これは片がついていないと思います。
そして「溺愛」ってなんだ?と、サブタイトルにクエスチョン。
まぁ、楽しく読みましたけど。
愛の告白も聞きましたけど。
確かにラブラブでしたけど。
けどーーーー!
黒幕~~!!←まだ言ってる。
確かに久遠がナンバー2に甘んじてるからめんどくさいんだよ、という気持ちに
私もなってきたよ。
ナンバー1になるか、組を抜けるか。
選択できないんですかねぇ?
まぁ、その過程では血の雨が降りそうだけどね。

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