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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「VIP 溺愛」高岡ミズミ (講談社X文庫)

ねぇ、ちょっと、黒幕は!?黒幕は誰??
「解決編」って本気で言ってる?
ってことで、これは片がついていないと思います。
そして「溺愛」ってなんだ?と、サブタイトルにクエスチョン。
まぁ、楽しく読みましたけど。
愛の告白も聞きましたけど。
確かにラブラブでしたけど。
けどーーーー!
黒幕~~!!←まだ言ってる。
確かに久遠がナンバー2に甘んじてるからめんどくさいんだよ、という気持ちに
私もなってきたよ。
ナンバー1になるか、組を抜けるか。
選択できないんですかねぇ?
まぁ、その過程では血の雨が降りそうだけどね。

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「VIP 兆候」高岡ミズミ (講談社X文庫)

BMを離れてからの二年余りの歳月によって和孝が得たのは、落ち着きと気持ちのゆとり。
自分で店を持って、それなりに自信と覚悟が芽生えて。
それは人間としての成長の証でもあり、
良い時間を過ごせたのだと思う。
その反面、久遠曰くの「やくざに殴りかかる一般人」という
変わらい部分があるところが、微笑ましくもある。
久遠の方には組のめんどくさいゴタゴタが降りかかってきそうで先行き不穏。
セカンドシーズンのサブタイトルは『兆候』。
あっちでもこっちでもなんだか嫌な予感てんこ盛りなんですけどー。



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「VIP 残月」高岡ミズミ (講談社X文庫)

シリーズ第一部完。
前巻から三年ぶりって……あそこで三年待たなきゃいけなかったのって苦行。
一気読み出来て良かった。
火災現場のあの状況下で火の中に飛び込んでいくのは多分私には無理。
それが正しいかどうかはわからはいけど、和孝は行っちゃうんだよね。
今回は久遠の和孝に対する想いが明確に聞けて良かった。
そして和孝の口からも迷いのない想いが聞けて良かった。
二人の互いに対愛情は揺らがなくて、
それでも慣れ合わない二人が好き。
和孝にとっては新たな一歩の始まりとなる巻。
しっくりくる彼の選択は、これまできちんと彼の成長が描かれていたからなんだろうな。





個人的にリアタイで追いかけていて「次巻に続く」となったところで、
人生において一番「はああぁぁぁ!??」と絶叫したのは
『炎の蜃気楼』の『わだつみの楊貴妃』。
発売を待って次巻を手に取るまでの間がホントきつかった。
二番目も掘り起こせば『炎の蜃気楼』だと思う。(苦笑)
一気読み万歳☆彡



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「VIP 聖域」高岡ミズミ (講談社X文庫)

襲撃された、という情報は入ってくる。
だが、怪我の度合いもその生死すらわからない。
繋がらない電話。
不安で押しつぶされそうなところをあんな方法で強引に連れ去られたら……文句の一つや二つ、言いたくなるわ。
ってか、殴ってもいいと思う。
だけど。
無事であったことの安堵の方が計り知れない。
心配だったからこそ、怒りは持続しないようね。
何か事があるたびに、絆を深めていく久遠と和孝。
何か事があっても、離れることは念頭にない二人の在り様に、気持ちが和らぐ。
このまま、いつもの日常に戻るかと思ったのに。
うそでしょ?と二度見したところで次巻へ。




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「VIP 情動」高岡ミズミ (講談社X文庫)

規則正しい生活は心身を健やかに保つ効果は少なからずあると思う。
冴島の元で生活をしながらの和孝の変化がそれを如実に物語っている。
慣れない料理に奮闘する姿は微笑ましいし、
何より日常での基本的な挨拶がきちんとできるようになっていることが嬉しい。
お互いに好きあっているのに、一緒に生活することを諾としない久遠と和孝。
久遠の事情もあるし、和孝側の意地と拘りによるところが大きいんだろうけど。
いつか一緒に暮らせる日が来るはず!と信じて、先に進みます。
今回は久遠と和孝の電話のやり取りがとても好き。
「来いよ」の響きがめっちゃ甘い。
本格的にきな臭くなりそうな跡目争い。気になる~!

わかってはいつつも……
他の作業をしていて、
あ、今火止めるの無理!とお味噌汁を沸騰させることが稀にある私は
冴島先生に叱られると思う。
気にしなーい。(笑)
和孝の父と義母に関しては正直私の理解の範疇を越える。
病の治療をするのに何故今まで放置しつづけていた和孝からの言葉が必要なのだろう?

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「VIP 蜜」高岡ミズミ (講談社X文庫)

サブタイトルが「蜜」。
前作のあとがきもあって甘々を期待したら……え?全然甘くないよ??と突っ込みたくなる前半。
とはいえ。
いきなり甘ったるい雰囲気になっても人格崩壊か!?となりそうな気がしてきたので、
やっぱりこの二人には今の時点ではこの距離が丁度いいんだろうね。
相変わらず言葉が足りてない二人。
和孝の久遠に対する意地と配慮が自身の状態を悪化させ、
結果お互いに満身創痍な痴話喧嘩。
でも、抱えたものを表に吐き出すことがストレス発散の一番の近道なんだと改めて知らされる。
その後の情事で互いに対する想いを言の葉に乗せる二人。
そうやって、距離を縮めていくといい。

2005年スタートのシリーズ。
そして2024年3月の新刊予約済。
長らく続くシリーズを書き続けてくれていることに感謝。

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「無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です (3)」夜光花 (キャラ文庫)

好きシリーズなので期待して読み始めたけど、
期待以上に面白かった。大満足。
北方(謙三)イズムが徹底的に浸透しているので、
竜との戦いに挑む前に念入りに調べて準備してっていう過程にわくわくするし、
戦闘描写も臨場感あってどきどきする。
見事凱旋した後の帝国法改正への着手・根回しの仕方も興味深い。
そういう横槍入るだろうなぁ、と予測できたところからの先の展開に奮い立つ。
秘密の鍵を握る魔女探しにも余念がなく、シュルツとのややこしい関係の落としどころも気になるところ。
一番気になるのは反撃の狼煙をあげたその先の彼等がどうなるのか。次巻楽しみ。


個人的なベストシーンは子竜の誕生シーン。大好き。
リドリーには申し訳ないけど爆笑。
人語も解する子竜は頼もしい相棒に育ってくれるはずだよね。



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「末っ子、就活駆け抜けました 毎日晴天!20」菅野彰 (キャラ文庫)

大河よりもよっぽど大人になってしまった私は、
どんどん視界が狭まっていく真弓と共感して揺れることができずにいたんだけど。
真弓がようやく助けを求める言葉を口にして、
複雑に絡まりあっていると真弓が思い込んでいたものが解けていくのを目の当たりにして。
ほらね、と思う。
物事を難しくしてしまっているのは自分自身。
一人で抱え込んでいるから苦しいし、出口が見えなくなる。
悩んだ末に真弓が気づいたことは、とてもとても大切なこと。
そして改めて大河の存在の大きさを思う。
丈が勝てない理由が泣ける。
それぞれの巣立ちの瞬間が近づいている帯刀家。
最後まで見届けます!

過ぎた時間の分だけ、みんなちゃんと成長してるんだなぁ、と、しみじみ思う。
そして「長い休筆期間があった」という菅野さんの言葉に、
改めて書き続けてくれてありがとう、と思う。






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「恋の傷あと」安西リカ (ディアプラス文庫)

自分が幸せになるためなら他人にどんな迷惑をかけてもいいのか?
いや、駄目でしょう。
そんなダメ男きっかけで出会った橋口と未知也が二人が恋に至る物語。
未知也が橋口に惹かれていく様子が丁寧に描かれていて、とても良かった。
セックスが下手そう、と言われ、
実際上手くはなかった橋口だけど、
ちゃんと未知也を労って自分の不足を補おうとする姿勢が好ましい。
未知也視点の物語。だからこれで良いんだけど。
橋口が未知也を好きなのもわかるけど。
橋口がどんな風に未知也に惹かれていったのかが
もう少し丁寧に描かれていたら尚良かった。
作品が面白かったが故の贅沢な望み。

先日会社のメンツで飲んだ時に
「昔は落ちてるエロ本拾って読んでたけど、最近はエロ本落ちてるってことはねぇよなぁ…」
と男子がしみじみ言っていたことを思い出しました。(笑)
自販機のエロ本をどうやって買っていたか、とか人それぞれで面白かった。(笑)

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「VIP 絆」高岡ミズミ (講談社X文庫)

それが最善の策だとは誰も思っていなくても。
彼らは敢えてその策で押し切った。
巻き込んだ形になる聡を救いたいという
和孝の気持ちを汲んだってこともあるけど、
それが最悪を回避するためのベターな手段だった、ってところなんだろうね。
突っ込みたいところはあるけども、
じゃあ、他にどうすれば?と言われると、やっぱり浮かばない。
敵地に赴くにあたって、和孝は久遠を信じ、久遠もまた和孝を信じた。
犠牲を払うことにはなったけれども、その結果がすべて。
和孝が久遠の傍に「帰りたい」と思ってくれたことが,
久遠の和孝に対する献身が嬉しかった。


バカ坊かと思った田丸が実はそうでもなくて。
白朗に都合の良いように利用されているわけでもなくて。
自分の立ち位置を理解した上で行動している姿は自由だなって思った。
自分で選んで突き進んだ道だからこそ、
結末がどうあっても、きっと後悔はしないんだろうなぁ。
人が二人いれば、視点も主張も二つになる。
白朗サイドの視点での話にも興味が湧く。

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