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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「毒を喰らわば皿まで: その林檎は齧るな 」十河



【再々読】
守りたいものがはっきりしているから、立ち回り方に迷いがない。
既に選択するものが明白だから、障害となるものを容赦なく排除できる。
10歳の子どもに対して、アラフォー容赦ないなーと思ったけど。
それも独り立ちの手助けかと思ってたけど。
真の理由は違ってたんだね。
事情を知れば、めっちゃ納得。
ヨルガとアンドリム。
打算から始まった関係だけれども。
そこに芽生えた愛を自覚するシーンがとても好き。
溺愛と執着が垣間見れても、
甘い雰囲気に溺れないところがこの作品の良いところだと思う。←誉めてる(笑)

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「毒を喰らわば皿まで」十河



【再々読】
新刊が出る前にちょっとだけ復習……と思ったけど、結局最初からガッツリ再読。
だってこの作品(特にこの巻)ホント面白いんだもん。
悪役宰相超最高。
自らの陥った絶体絶命の危機を回避するため、放たれる数々の策略。
当人たちにはそうと気づかせず、
事象を狙った方向に誤解させるってすごいわ。
勝算ありとはいえ、代償を支払う覚悟を持って臨む、命がけの賭け。
「勝ち」が見えた時の爽快感。
なのに、あの誤算。
再読でもしんみり涙してしまう……。そして壮大なエンディング。
何度読んでも大満足で読了。

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「VIP」高岡ミズミ (講談社X文庫)



もっと積読が減ったら読もうと思っていたシリーズ。
なのに先日成り行きで1巻を購入してしまい、
読み終わったら速攻でシリーズをポチってしまった……
うん。
読んだらこうなることわかってたよ。
期待通り面白かった。
ってか、私の年代にはドンピシャな内容な気がする。
旧き良き時代、じゃないけど、あの頃こういうの王道だったよね?みたいな。
ヤクザとヤクザが拾った少年が長じてからの物語。
忘れられなかった……というよりも、執着し続けた過去との再会。
再び出会った二人がこの先どんな人生を歩んでいくのか。とても楽しみ。

オーダーした本が手元に届いても読めるのは来年になりそうだけど、
手元にある安心感は大きいよね。
読みたいときにいつでも読める♡
積読本はすべてお宝なのです。


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「森羅万象 狐の輿入」水壬楓子 (キャラ文庫)



シリーズ三作目。これが一番好き。
……というか、ちょっと斜に構えた瑞宇が私の好み。
そして、クールに成長した那智を知っているからこそ、まだ10代の那智がとても可愛い。
那智に対して意地の悪いことを言いつつも、結局は優しくて溺愛してしまっている瑞宇。
少しずつ距離を縮めながら築き上げられていく二人の関係性がとても良い。
18年経っても「甘やかされてますから」とサラッと言えちゃう那智のセリフに萌えたわ。
誰かの犠牲に成り立つ村の平和ってどうなの?と思うも、
それが宗教だと言われちゃうと口出しできなくなってしまう。
那智が危機を回避できて本当に良かった。

キツネ村でたくさんのキツネさんたちを見てきたばかりなので。
いろんな色や表情のキツネさんを思い浮かべてホクホクしていました。
また行きたいなぁ。






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「森羅万象 水守の守」水壬楓子(キャラ文庫)



私の思い描くカッパの姿と水壬さんの書くカッパの姿が相容れない。
え、だってカッパだよ??……というところで、しばらくぐるぐるしてみました。(笑)
最後の方のイラストで、あ、そういうイメージね、とようやく納得。
でもやっぱり私のカッパのイメージは頭にはお皿、背中には甲羅のコテコテのカッパです。
外に出したくない理由があるなら、兄たちはそれをナギに説明するべきだったし、
もっと早くから力をコントロールする術を教えるべきだったと思う。
守ることと甘やかすことは違うよね。
でも、外の世界に飛び出して忍と出会ったことは、ナギと忍の双方にとって
良い影響を与え合ったと思う。
千永とナギの低レベルな言い争いが可愛くて好き。

「河童の川泳ぎ」「いやいやいや。たぶん違う」
「ん?何だっけ?丘に上がった河童?」
「もっと違う」「ん~~~??」
「あ、河童の川流れ!」「それだ!」
という会話を先日友だちとしたばかりなのですが。
この作品の本文に出てきました。
「河童の川流れ」
日常生活で使うことがほぼほぼないはずなのに、このシンクロ率すごいわ。

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「モニュメンツメン・マーダーズ 」(モノクローム・ロマンス文庫)



【再読】
わかってたけど!
二人が不穏な感じになってから、ラストのお互いの言葉をきくまでしんどかったわ~。
今回の諍い(?)に関してはどっちもどっち感はあるけど、
職務上のルールを順守しなかったジェイソンの方が分が悪い。
それをわかってくれっていうのは、サムに対する甘えでしかない。
拗れた関係を断ち切りたくなければ、諦めずに想いを説き続けるしかないわけなんだけど。
サムからの告白は想定外で、その分胸に刺さった。
復習をバッチリしたところで張り切って新刊へ。


で。
初読の時の自分のレビューを見返して……ほぼ同じ事書いてて笑う。
まぁ、一年前だもんね。感じることはそうそう変わらないか。

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「最凶の恋人ー追って追われてー」水壬楓子 (B-BOY SLASH NOVELS)



遥が発見した一つの死体が多方面に大きな波紋を投げかける。
ヤクザ同士の揉め事かと思いきや、
ヤクザを巻き込んだほかの思惑が働いていて……
と、とある事件を主軸に動いていく物語。
面白かった。
どんな展開になっても、それぞれの立ち場・立ち位置がブレないところが
どっぷり作品世界に没入して読める所以。
他人を当てにせず、自ら動いて解決の道筋を見出そうとする遥は相変わらずカッコいい。
抱えた決意と覚悟は痛々しくもあるけど、
同じく覚悟を決めている柾鷹と一緒に、悔いなく生き切ってほしい。
そして次作も是非このテイストでお願いしたい。

届いた本を恐る恐る取り出して……許容範囲の表紙を見てほっとしたわ。
でも、次にまたトンチキ表紙に戻っているような気もするので油断ならない。

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「カササギの飛翔 カササギの魔法シリーズ3」 (モノクローム・ロマンス文庫)



同性愛が違法とされる世情下で、同性の恋人を持つ者たちの苦悩。
恋人を守るために一人奮闘するスティーヴンの姿が痛々しい。
度重なる危機に陥っても彼が決して屈することがなかったのは、
意見が衝突してもスティーヴンの仕事を頭ごなしに否定しきらなかった
クレーンの心配りと支えがあったからこそ。
囚われたスティーヴンの救出シーンかなり好き。
二人が同調して戦う姿は相当痺れる。
二人と、そして新たに誕生したカップルとの四人での新しい生活。
自由な世界への出奔は彼等にとって望ましいもの。
生活の場に彼らが選んだ場所がとても嬉しい。

これでモノクロームロマンス文庫は既刊全登録。
追いついた……けど、来月には新刊が。
とっても楽しみ。
レーベル買いを躊躇しないクォリティの作品を出し続けてくれていることに感謝。



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「カササギの魔法シリーズ2 捕らわれの心 」(モノクローム・ロマンス文庫)



少し時代を遡ったイギリス。
能力者やシャーマン。呪いや魔道がひっそりと息づくその街で。
謎解きとロマンス、そしてミステリアスな世界を存分に楽しめるシリーズ。
クレーンとスティーヴンが愛を営むことによって生じた問題。
誤解を解くためには触れなければならない禁忌。
彼ら二人が秘密を守ったら彼女が死ぬ。
究極の場においてのクレーンの自制とスティーヴンの選択がとても好き。
不気味な迫力満点のシャーマンとの対決。……からの、二人で過ごす甘やかな時間。
「自分の人生を生きてきた結果、君と出会えた」
これ、素敵な言葉だなぁ。

巨大ネズミの集団に囲まれて齧られるのって……恐怖でしかない。
一匹なら戦える気がするけど、複数は無理。無理無理。←色々想像してみた。

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「カササギの魔法シリーズ1 カササギの王 」(モノクローム・ロマンス文庫)



伯爵位を持ちつつ、港湾の荒くれ者のような喧嘩ができるクレーンと、
小柄で華奢でありながら、場を支配する力を持つスティーヴン。
このギャップが良い。
第一印象がよろしくなかった二人の距離の縮め方も良い。
二人の間を飛び交うカササギの入れ墨の件がとても好き。
先入観によって抱いた自分の誤った考えを改めたり、
自分の行為を顧みて反省することのできる人たちには敬意を。
自分もそうあらねばと思う。
そして二十年に渡って信頼関係を構築してきたクレーンとメリックの主従関係が素敵。
三人のその後が気になるのでわくわくしながら次巻へ。

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