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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「タフ 1」 岩本薫(B-BOY NOVELS)

絶縁していたかつての親友との再会。
絶縁理由が理由なだけに、いかに過去のこととはいえ許せる範疇なのかな?
と、思いながらの読み始め。
いや、でもシンゴ自身が心の底から響のことを憎んでいたら寄せ付けないよね?
嫌なものを意に反して受け入れるようなヤワな性格でもなさそうだし。
と、だんだん心境は変化し、
過去編を読むに至って、現在の二人の状況になんだか納得。
シンゴってば、ど天然。しかもまったく空気読めてない。(笑)
とはいえ、響がやらかしたことは消えないし、簡単に許せるものでもない。
この先二人がどう関係を修復していくのか。
楽しみ。

「見て見ぬふり」ができればもう少し人生波風立てずに生きていけそうなのに。
自ら首を突っ込んで面倒事に巻き込まれていくタイプ。
響と離れていた8年間、シンゴがどんな生活を送ってきたのか逆に気になる。
別tのタイミングで読もうと思っていたけど、
唐突に読みたくなって棚から引っ張りだしてしまった。
本は読みたいと思った時が読み時。
買い物は欲しいと思った時が買い時。(笑)



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「犬も食わない同期の恋愛」栗城偲(キャラ文庫)

7年間変わらなかった関係が変わったのは、
幸せな時間が続くことを願った、篠田の悪意のない嘘から。
だけど、その嘘が明るみに出る瞬間は必ず来る。
わかっているから、いつ?どんなふうに?と、ハラハラする一方で、
その嘘を巡っての加藤の対応が最初から最後まで斬新でおもしろかった。
本人は至って真面目に真摯に対応してるんだけどね。
きっかけは嘘からだったけど、その後の篠田の言動は誠実で、
加藤の気持ちが動いていく様が伝わってくるし、納得できる。
ああいう時間を積み重ねたら、そりゃあ居心地よくなっちゃうだろうね。
お幸せに♡


これ、一人称の方がよかったんじゃないかなー?と思ってしまった理由は
途中で読むのがつっかえた個所があったから。
三人称だとなんか不自然な感じがしたんだよね。
シリーズ4作目だけど、読み返すのは1作目を推奨。
「走ってきます」は何度読んでも笑える。

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「賢者と寵愛の翼」榎田尤利(リブレ)

ぶち当たった困難は助力を乞いつつも自力で解決するしかない。
信仰は心を楽にしてくれるかもしれないけど、現状をどうにかしてくれるものではない。
だからユーエンは彼ら国の未来をどうにか救おうと自ら動くのだし、
明晰たちもそれに協力する。
正直、人々の滅亡を予見しつつ何もしない(できない?)ニウライ、
クソくらえ、と思うのだけれども。
秩序みたいな人には信仰の対象は必要なんだろうなぁ。
自らの生活圏から出ることで、岩山の民や森の民と交流を持つことになるユーエン。
それは確実のこの先に活きていく。
タウのおかげで途中の不穏を吹き飛ばす爽快な読後感。
続編が楽しみ。


墨づくりはDASHに学べ。
白炭作ってたよね。
太一、頑張ってた。
でも彼らは水の浄化ではなく美味しいご飯を炊いて食べていた気が……
ウナギも贅沢に炭火で焼いて食べていた気が……(笑)
水問題は日本政府はもっと真剣に考えるべきだし、
真摯に向き合わないと時既に遅しって事態になりかねない。
わかってるのかな?
とりあえず私は滑り込みで今年のミッションコンプリート。
榎田さん既刊全登録完了。

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「賢者とマドレーヌ」榎田尤利(リブレ)

綴られるその世界に最初から最後まで気を抜くところなく、
ひたすら物語に没入して読了。
おもしろかった。
語られる倫理観や生死観は相変わらずシビアで深い。
架空の生き物たちの姿が生き生きと脳裏に浮かぶその筆力は素晴らしいし、
何より、作中で描かれる人物たちのがとても魅力的。
あ、べた褒め。
感情を動かすことのなかった風読みがその感情を解き放っていく様も良かったし、
ルドゥラの生命力あふれる様に惹き寄せられる。
個人的には口の悪い明晰がお気に入り。
決めつけられた未来に抗う彼らの姿を見てみたい。
だから続編があることが嬉しい。

惜しい。
これが一般書のファンタジーだったら姪っ子ちゃんに貸すのにー!
でも私はBL超ウェルカムなので、姪っ子ちゃんに貸せなくても無問題。
彼女が自らBLの沼に飛び込んできた暁には貸し出ししてさしあげましょう。←何目線?(笑)
文善さんのイラストが世界観と絶妙にマッチしていて、
想像力の翼がさらに広がりました。

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「Fetish~EGOIST3~」かわい有美子(クロスノベルズ)

旧版掲載作品(一部削除)に書き下ろし3篇を加えての新装版。
大人数の男子がガヤガヤ馬鹿騒ぎしている描写ってかわいさん、ホントうまい。
そういう時は豪快だったりむさくるしかったりするのが伝わってきて楽しいんだけど、
胸にぐっと迫るような繊細な情景描写や感情表現もホントうまくて。
凄いなーと改めて思ってみました。
旧版から掲載順がガラッと変わっていて、担当さんがどういう意図で変えたのか興味津々。
最初は臆病でおどおどしっぱなしの白井が
古谷との出会いを経て、芯の強いしなやかさを開花させていく様が描かれたシリーズ。
楽しく読了。

これでかわいさんの作品登録はコンプリート。
この先もまだまだたくさんの作品を読ませてもらえることを期待しつつ、追いかけますよ~☆彡

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「Fetish」かわいゆみこ(b-boyノベルズ)

本編終了後から数年後の二人だったり、まだ出会う前のそれぞれだったり。
時間を行きつ戻りつしつつの短編集。
付き合うようになってからどんどん雰囲気がやわらかく穏やかになっていく二人の向き合い方がとても好き。
それはお互いにとってとても幸せな変化。
なんなら、犬も雰囲気やわらかくなってるし。(笑)
最後の短編「ソーダガラスの微熱」では、白井は大きな決断をするけれども。
二人が交わした言葉が心強い。
彼が寂しいとつぶやくことは、もう、ないよね。
そして、古谷が以前のように苛つくこともない。
そう思えることが嬉しい読後。



ルミナリエ。
観に行ってみたいなぁ。
でも、12月は仕事の日程的に無理なんだよなあ。と思いつつ調べてみたら。
あれ?1月から開催に変わってる?
え?この日程なら行けちゃうよ?
え?来年は無理だけど、再来年行っちゃう??と、割と本気で思ってみました。

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「星屑シトロン」かわい有美子(クロスノベルズ)

シリーズ三作の中で一番好きかな。
弾正のどこにでもいそうな平均的男子高校生でありつつ天然なところと、
堂本の人のいい犬の皮を被った猛獣でありつつも鷹揚なところ。
弾正が自主的に逃げ道をなくしていく様と
堂本がしれっと弾正を絡めとっていく様。
その二人の会話のテンポや距離の詰め方、
周囲の生徒会の面々との関わり方。
千葉ちゃん良い性格してるなー。
色々しっくりはまって楽しく読めた。
一作目から三作目へと時系列的に過去へと遡っていく、その構成がうまい。
シリーズは三冊で終了だけど、欲を言えば柏木の話が読みたかった。



クリスチャンってわけではないけど、協会が日曜日の遊び場所だったので、
クリスマスにはキリストの生誕劇やキャロリングに楽しく参加していた思い出。
パイプオルガンが設置された教会で生演奏が聞けていたのは今思えば贅沢だったなぁ。
なんと弾かせてもらったこともあるんですよ~。
ああ、もっと記憶に焼き付けておけばよかった。
子どもの頃ってそれがどんなにすごい事かわかってなかったんだね。



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「流星シロップ」かわい有美子(クロスノベルズ)

複雑な出自のおかげで孤独と疎外感を抱えたまま過ごしてきた峰。
白馬の王子様系とみせかけての執着系お姫様は、出自だけじゃなく、その内面も複雑。
級友たちから見たら頼れる生徒会長なだけに、内に秘めた危うさがなんだか痛々しい。
そんな峰の拠り所は幼い頃に身体を張って自分を守ってくれた衛守。
無口な男の秘めたる想いの告白の言葉はかっこよすぎて、なんだかときめいてしまったわ。
峰が大好物な女王様かと思っていたらお姫様だった!と、
勝手に期待して勝手にがっかりした残念な私。
峰にしてみればいい迷惑。→



ところで。
私の持ってるのは初版なんだけど、正々堂々と「流空シロップ」と記されている装丁は
他の版で修正されてるのかな?
そのまま??
気になる~~~!!



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「空色スピカ」かわい有美子(クロスノベルズ)

清らかで健やかな、最上級にピュアな青春学園物語。
彼らの放つ10代特有の透明感の高い輝きは今の私には持ち得ないもの。
羨ましいというよりも、ただただ眩しい。
生徒会を担う高科やアキたちを中心に、
様々な行事を催しながら巡る彼らの学園生活。
最初ただの知り合いレベルだった二人の距離が縮まっていく様子が
とても繊細に瑞々しく描かれていて半端なく好印象。
ギムナジウム美少年風味の装いがうっかり外れたアキが
地のままの元気溌剌な姿で飛び跳ねる瞬間がとても好き。
純度の高いきれいな作品に出会いました。


ピアノを習っていたので、体育での必要最低限以外の球技を避けていたのは高科と同じ。
でも私は彫刻刀を突き刺したり、パン切り包丁で切ったり、ドアに挟めて黒血になったり……
指先事故多発しておりました。
怪我した瞬間痛い!っていうより、ヤバイ!ピアノ!って方向で蒼くなるんだよね。(笑)
彫刻刀を刺したところと黒血になったところはいまだに痕が残っているのです。

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「いとしいとしという心 2」かわい有美子(ビーボーイノベルズ)

中編2編。
脅迫めいた言葉で意に沿わない行為を強いた相手に対して
笑って欲しいと願う資格はないよ。
そんな扱いを受けている相手の気持ちがいつか自分に向くってなんで思えるんだろう?
と、高校生編は苛々しっぱなし。
私、千秋に対して辛辣な自覚はあります。
自分の好きを押し付けて侑央の好きを勝手に踏みにじっている。
気持ちは自分のものなのに。
後半に描かれるのは、1巻の出来事からのその後の二人。
駆け引きめいた始まりではあったものの、
良い時間の重ね方をしているんだね、と思える関係性を築いていて、ほっとしての読了。




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