きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
『瑠璃の雫』 伊岡瞬(角川文庫)
【事件の真相を知って、それでも犯人を許したのなら、どうしてそうできたのか知りたいんです】
綴られる物語は、罪と許しの連鎖。
そして、人間の弱さとやさしさ。
強さは、傷を覆い隠して生きていくために必要な鎧。
長い年月をかけて真実を解き明かしていく美緒。
秘められた過去は現在の彼女たちに何を語りかけるのか?
すべての過去を知り、憎むことよりも忘れることを選んだ彼らに幸あれ。
内容(「BOOK」データベースより)
母と弟の2人で暮らす小学6年生の杉原美緒。母はアルコールに依存し、親類に引き取られた美緒は心を閉ざしていく。そんな折、元検事の永瀬丈太郎という初老の男と出会う。美緒は永瀬の人柄に心を開いていくが、彼はひとり娘を誘拐されており、大きな心の傷を抱えていた。数年後、美緒は事件を調べ始め、余りにも哀しい真実を知る―。家族とは何か。赦しとは何か。今最も注目を受ける気鋭が贈る、感涙のミステリ巨編。
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