きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
『夜行観覧車』 湊かなえ(双葉文庫)
【犯罪を起こさない人間が、決してえらいわけではない】
成績が悪いのは誰かのせい。
評判が貶められるのは誰かのせい。
好きなことに専念できないのは誰かのせい。
そうやって人のせいにするのは簡単だけれども、
その誰かを責め、攻撃することは、たぶん、間違っている。
同じ物事でも、視点が違えば感じ方も違う。
違って当たり前。
そこに誤解や齟齬が生じた場合はそれを正していくことも必要なんだろうけど、
自分の意見や考えをうまく伝えることができないがための家庭内不和が
現代には多いのかなーと、ぼんやりと思ってみた。
根底にあるのは悪意ではなく独りよがりな善意。
「あなたのため」という主張を振りかざす前に、相手の言うことに耳を傾けることができれば。
「自分はこうしたい」ということを、少しでも伝えることができれば。
防げた悲劇だったのかもしれない。
内容(「BOOK」データベースより)
高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説
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