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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「営業部員・大町志月の恋愛収支決算報告書」栗城偲

シリーズ5作目。
リアルに痛ましいストーカー被害の事件が報道されていて、
今回の作中の事件については割愛。(突っ込んで触れる気になれなかった)
というわけで楽しい概略を。
メインCPは一作目の稲葉と志月なんだけど、
これまでの4作のほぼオールキャラが出演していて、とても楽しい。
1CPのみ「ん?」と思うけど、あとがきを読んで時系列的に納得。
ストーカーの付きまといを解決していく過程で、
稲葉と志月の互いに対する想いを再確認しつつ、
更に深まっていく感じがとても良い。
稲葉からのプレゼントにはぐっときた。
そしてその後の二人の会話にほっこり。


あとがきで触れられていた
小説ディアプラスの最終号の件。
雑誌の終了は本当に寂しいお知らせだった。
連載されているってことは、それだけの作品が文庫化されるってことで
楽しみだったんだけど。
ここのところBL漫画の新刊は続々でもBL小説の新刊は激減していて
残念だなーって思っています。

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「好きだと言って、月まで行って」N.R.ウォーカー(モノクロームロマンス文庫)

とてもあたたかい家族の物語であり、
雇用関係にあった二人が一歩一歩慎重に関係性を変化させていった物語でもある。
相手の立場を思いやって、でも自分の気持ちとも真剣に向き合って。
周囲の意見にも耳を傾けながら最善を模索する二人にはとても好感が持てた。
そして辿りついたゴールはびっくりなおまけつきの結婚。
愛情深く育てられた新生児のベンソンの成長を追っていくのも楽しかった。
家族との縁が薄かったギデオンを愛情深く受け入れたトビーの母カーラ、素敵だなぁ。
困った時に頼れる家族の存在は本当に心強い。
幸せに読了。→


個人的にトビーの「リバ派」宣言、めっちゃ好き。
そして、鼻から珈琲を吹き出したギデオン。え?口からは?
口からはどうなってたの?って気になるよね?




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「草食むイキモノ肉喰うケモノ」今城けい(シャレード文庫)

お仕事BL。
一生懸命働いた人がちゃんとした評価を受けて、見合う立場にあがっていくのは気持ちがいい。
天涯孤独の身の幸弥に対して、工場の人たちがみんなやさしいのが嬉しい。
それも幸弥が周囲に気を配って円滑な人間関係を築いてきたからこそ。
彼の働き方、ホント素敵。
セクハラ部長には天罰を。
自分より弱いとみなした人にしか手を出せない輩には
ハンムラビの鉄槌が下ればいい。
最初は庇護欲だった幸弥に対する想いが、次第に別な欲を孕んでいき苦悩する関目。
その過程も含めて彼はオトコマエだと思う。
個人的には千林が気になる。
楽しく読了のお借り本。

長年同じ職場にいると、足音で誰が帰ってきたか、わかるようになる。
歩き方ってやっぱりそれぞれ特徴あるんだよね。




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「サイコ ~花にして蛇シリーズ2」オンリー・ジェイムス

シリーズ二作目、次男・オーガストの物語は、
読み終わって驚きの僅か七日間の物語。
一目惚れ、と言うのとはちょっと違う。
彼らは感情ではなく、本能で相手を選ぶ。
出会って七秒。
ルーカスが自分の本質を見抜いたと知ったうえで、
いや、知ったからこそ。
オーガストは彼に深い執着を寄せたのかもしれない。
超越した才能を持ち、悪人を切り刻むことに悦びを見出す冷酷なサイコパス。
そんな彼が、ルーカスを前に見せる躊躇いや困惑が何ともアンバランスで可愛らしく思えてくる不思議。
それにしても、七日間の間になんと色々なことがあったことか。
楽しく読了。


囚われた子たちを見捨てて、一人で逃げることを良しとしなかったクリケットには拍手喝采。
オーガストの秘書に再就職した彼女が、これからもアルヴァニー一家に絡んでくれると嬉しいな。
それにしても、小出しにされる父・トーマスの過去、めっちゃ気になる~~~!




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「アンヒンジ ~花にして蛇シリーズ1」オンリー・ジェイムス

悪を成敗するサイコパスの疑似家族の物語。
推測も含めてさらに言えば、サイコパス認定の七人兄弟が社会悪を始末しながら各々のパートナーを見つける物語。
大枠は多分これであってる……はず。
とってもおもしろかった。
一作目は末っ子のアダムの話から。
親から虐待を受け、愛を知らずに育ったアダムが、強烈に惹かれたノア。
ノアもまた、口にするのも悍ましい凄惨な過去を背負っていた。
その過去と対峙し、制裁を加える二人と兄弟たち。
ノアの立ち位置の変化が面白い。
愛を知らないサイコパス。
だけどアダム、ちゃんと愛のキャッチボールできてるよ。→

原書では7巻全部発刊済み。
ちゃんと購入するので是非ともシリーズ全部翻訳してください。
『モノクロームロマンス文庫』は
発刊が50冊を超えても迷わずレーベル買いできる面白さなのです。

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「恋みたいな、愛みたいな」安西リカ(ディアプラス文庫)

家庭崩壊まっしぐらなメンズの話を複数聞かされ、
なんだかなぁ、と思っていたところで癒し効果抜群な作品を読ませてもらいました。
浄化浄化。
まぁ、みんなこんなふうにはいかないと思うけど。
こうあったらいいよね、と。
描かれているのは安西さん曰くの「ド日常のくりかえし」なんだけど、
それで一冊丸っと最後まで楽しく読ませてくれるのは著者の力量。
何事にも揺るがないと思っていた志方が、穂木の入院で垣間見せた不安。
この病院でのやりとり、なんか良かった。
また来年。再来年。その先も。
ずっとずっと相思相愛で。

「好きで、好きで」続編。
これはちゃんと「2巻目だよ!」と、副題で示してくれていてありがたい。

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「好きで、好きで」安西リカ(ディアプラス文庫)

かっちりと完璧に噛み合っていた歯車。
ひとつずれが生じてしまえば、その後、齟齬は少しずつ広がっていく。
見えていたものが見えなくなり、
不安が大きくなり、自信をなくしていまう。
だけど。
好きで、好きで、大好きで。
その気持ちは変わらない。
変わらないどころか大きくなりすぎて、
考えすぎた結果一番大切なことを見失う。
そんな穂木と志方との恋愛模様。
お互いに相手のベストを考えていることは伝わるけど、
でも、そうじゃない。
やるせなさともどかしさが払拭された瞬間の安堵感が半端なかった。
良かったよー。
個人的に我孫子氏がお気に入り。


みんな自分と同じ熱量で仕事してると思うなよ、と、志方には言ってやりたい。
……と思っていたら、穂木がちゃんと自分で口にしていたので一安心。(笑)

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「好きって言いたい」安西リカ(キャラ文庫)

読み終わってからタイトルを改めて見て、
作品内容にぴったりのストレートなタイトルだと思う。
過去の経験値は時に人を臆病にもする。
過去に傷ついた思い出が、和泉が自分が言いたいことを口にすることの邪魔をする。
一方、双子の兄にコンプレックスを持つ真二は、自分の振る舞いに自信を持てずにいた。
そんな二人の、一目惚れからはじまった恋愛模様。
付き合うまでも付き合ってからも、誠実で愛情あふれていて、とても好感が持てる。
正直、真一の性格はどうかと思うけど、指輪の件はグッジョブ。
真一のコンプレックスが垣間見えた瞬間、ちょっと可愛く思えたのは内緒。

既刊全部集めたはいいけど、何から読むか決めかねた結果、
デビュー作を手に取ってみました。
届いたばかりの新刊を読むのはなんか違う、と思った理由はなだろう?(笑)



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「甘い嘘」安西リカ(キャラ文庫)

基本的に「言いたいことがあるならはっきり言えば?」と思ってしまうタイプなんだけど。
今回はそれぞれが抱えた事情を考えてみれば、「そりゃあ、言えないよね」と、思ってしまう。
言ってしまった結果、関係性が壊れるのが怖い。失うのが怖い。
なんかその気持ち、わかるなーと。
お互いがお互いを好きって想いあっているのにね。
状況的には両片想い。
それを超両想い(この言葉可愛い)に持って行くのに、自分たちの気付きがあって、自覚があって。
自分たちの努力でちゃんとそこまで辿りつけて本当に良かった。
遠藤さんにも良き出会いがありますように。




白石。
めっちゃ馴染みのある地名が作中に出てきたのがとっても嬉しい。
新幹線の駅から近いってあの辺り?と、思い浮かべてしまう。
でも安西さん、(確か)東北在住じゃないよね?
増々嬉しい。

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「無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です (5)」夜光花 (キャラ文庫)

もはや敵国の宰相というよりは自国の皇太子としての在り様がすっかり様になっているリドリー。
そもそもは自分の命を守るため、というところから始まった皇帝との対峙。
他にすることあるんじゃね?と言いたくなるくらい
リドリーを廃することに躍起になっている皇帝。
ガチ対決かと思ったけど、まさかの展開。
結果だけをみれば、マッドは良い仕事をしたと思う。
内政、外交、婚約、陰謀、等々、盛りだくさんに展開していく中、
後半、唐突に濡れ場に突入して、え、なんで?と思ったけど、これBLだった。(笑)
最終的に3Pもありなのかな?予測が全くつかない。

あとがきで夜光さんも言ってたけど、
駄目な子ベルナールがいないと確かに物足りない。
そして私的には竜不足。
もっとフレイに会いたかった。次巻に期待!

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