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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「Die Karte -カルテ-」かわいゆみこ(キャラ文庫)

短編連鎖。
文体が若いな~、というのが読み始めた最初の感想。
そういうところに反応するのは作家読みの醍醐味。
そして、こういう話が書きたい、という意欲も意気込みも伝わってくるけれども。
えーー!ここで終わっちゃうの!?というびっくりとがっかり。
ラブ云々はおいといても(個人的には上月と佐伯はこの距離間のままいてくれても良いと思ってる・笑)、訳ありな佐伯の過去気になる~~!!
増々残念だわ。
今のかわいさんだったら、想定したラストまで書ききってくれる気がするけど、
その可能性はないよね。
わーん。消化不良。

作中で104に関するエピソードがあって。
104の電話番号案内を廃止するというニュースを最近聞いたなぁ、
と、なんだかタイムリー。
最後に104を使ったのっていったいいつだろう?
もはや思い出せない(笑)

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「UNDER THE HEAVEN〈下〉」かわい有美子(B-BOY NOVELS)

前日からのドキドキを引っ張ったまま手に取って、一気に読了。
史貴の身にふりかかったあまりにも残酷な出来事。
何とか命は繋いだものの、壊れかけていた史貴へのアレックスの言葉。
「帰ってこい」
とても刺さった。
自分で自分を否定しても、そんな自分を受け止めてくれる人がいることは、
生きていく力になる。
支え合って生きる四人の兄弟の試練はこれで終わりではなく、
更なる理不尽な悲劇が彼等を襲う。
最後までドキドキしっぱなしだったし、払った犠牲は大きかったけど、
考え得る限りでは一番ハッピーな夢のようなラスト。




この作品、新装版で読了したわけですが。
そこまで結末が違うのなら、
旧版も読むしかないよね、と言う気持ちになった勢いで、ポチッと。
積読が二冊減って、二冊増える瞬間。(笑)
コンプ作家さんだから無問題☆彡

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「UNDER THE HEAVEN〈上〉」かわい有美子(B-BOY NOVELS)

マフィアの帝王、ハーベイ。
実子のイェイン。
ハーベイの元でイェインと兄弟のように育った養子のアレックス、史貴、麻里絵。
養子として迎え入れられた彼等の身に起こった出来事が辛い。
やらかしたことは最低だけど、屈折したイェインのやさしさも不憫。
それぞれが抱えた想い。やり場がなくて爆発した想い。押し殺した想い。そして芽生えた想い。
10年以上かけて彼等の成長とハーベイの変化を見守りつつ、
ただ穏やかに暮らしたい等を放っておいてはくれない悪意ある干渉に
ああ、とか、うぅ、とか、心の中でキリキリしつつ上巻読了。
先が読めるからちょっとぉぉ!と叫びたい。



読むタイミング間違ったなー、と、上巻の展開にドキドキしながら思う深夜。
明日に差し障りがない日だったらこのまま下巻に飛び込むのにー!
とはいえ、働かなければいけない身なので、おとなしく寝ます。続きーーー!!

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「色悪作家と校正者の結婚」菅野彰(ディアプラス文庫)

人の想いは千差万別。
都合よく想像した通りには人は動かない。
「人に絶望して。人に希望をもらう」
その言葉通り、何とも言えない棘が胸に刺さりつつ。
それでも。
大吾と正祐の選択を見届けることのできた幸いをひたすらに噛みしめる。
と同時に、
二人の在り様をあたたかく受け入れてくれた人たちのやさしさがあたたたく染み入る。
出会うことがなかったら、生涯一人で生き続けたであろう二人だからこそ、
出会ってからの二人の変化と成長をここまで見届けることができたのが嬉しい。
そして、白洲と宙人の未来にも祝福を。
とてもとても良かった。



今後は短編を電子配信とのこと。
紙本じゃないのは残念だけど、
まだ二人の物語を追い続けることができるのが嬉しい。
そして菅野さんが作ってくれた本をたくさん入れるためのトートバッグ。
先日届いたので、しっかり活用させていただきます☆彡



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「喧騒を抱いて眠れ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

中垣と北山がお互いを意識しあっていくのと同じタイミングで進行するSATを標的にしたテロ。
この二つ、どちらのターンもがっつりした読み応えで、しかもバランスがとても良い。
犯人側のオオカミ少年的なSATに対する揺さぶりが怖い。
そして情報収集しやすくて便利な反面、
知られるとまずい情報が簡単に拡散されるSNSもある意味怖い。
姿の見えないテロリストに翻弄されながらも、
プライベートの時間を共に過ごし、或いは同じチームとして職務にあたり、
距離を縮めていく中垣と北山。
このあたりの描写がホント丁寧で好き。
そしてかわいさんの作品がやっぱり好き。

関西圏からこっちの大学にきた友だちが私たちと話をするときはほぼ標準語だけど、
地元の家族や友人と電話で話をするときは地元の言葉、
と、使い分けていたことを思い出しました。
来月、地元に帰ったその友だちと何年振りかで会う予定なので、とても楽しみ☆彡





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「閃光と共に跳べ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

やっぱりこの二人、好きだわ~、と、しみじみ噛みしめる犬伏&橋埜のターン。
思わずやらかしてしまった(むしろ、何もしなかったという方が正解?笑)ホテルで、改めて仕切り直すシーン、好き。
そして、凄惨なテロの現場の只中にあっても、絶大な信頼を寄せあう二人が良い。
そこにいけば、彼が必ずにいる。
ここで待っていれば、彼が必ず来る。
暗黙の中で確信しあう二人。
任務でもプライベートでも最強のパートナー。
犬伏にだけ口の悪い橋埜がとてもツボ。
いずれSATを去る日が来るだろうけれども。
ずっと二人で肩を並べて軽口を言い合いながら笑っていて欲しい。

さて。
次巻はいよいよ未読の最新刊。
9年ぶり!わ~、楽しみ。
作家さん達には無理なく長く続けてもらえるととても嬉しい。
お身体はくれぐれもお大事にしてください。

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「鮮烈に闇を裂け」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

【再読】
何なの、この人!?と、飯田に対して憤りつつ。
途中まで読んで、前回の自分のレビューを読み返して、
随分好意的に書いてたなーとびっくりする。
いや、ホント飯田、それギリギリアウトだから。
それでも。
天涯孤独の身のアキラには、彼の存在が結果的には救いになる。
自分をちゃんと見てくれている人がいる。
わかろうとしてくれている人がいる。
言葉が少なすぎて紆余曲折あったけど、そういうのが伝わってくるのは心強い。
高梁はこれからはもっと自分の想いをぶつけると良いよ。
個人的には犬伏と橋埜がじゃれ合っているSSでテンションが上がりました。



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「饒舌に夜を騙れ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

【再読】
異国からの招かれざる客・ハイジャック犯に言ってやりたい一言。
「Go Home!」
まさにまさに!
それメッチャわかるわ。
特殊部隊に勤務する男たちの物語。
徹底した体育会系のノリと男くささ全開の寮生活での会話が小気味よいし、
いざ戦闘になれば背中を預け合うことのできる信頼関係が尊い。
何より橋埜の苛烈なまでの潔さが好き。
男前受け最高。
想いを自覚したのは橋埜の方が先だったけど、
犬伏の懐の広さと包容力があってこそ成就した関係。
好きシリーズなので、続きを読むのが楽しみ。
そして最新刊を読むのがとても楽しみ。



宇宙戦艦ヤマトでは真田推し!とおっしゃるのはかわいさん。
私は全力でデスラーを推します。大好き。
伊武さんのことはデスラー役として知ったので声優さんだと思っていたので、
テレビで俳優として演技をしているのを見た時に何だかびっくりした思い出。

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「VIP 永遠」高岡ミズミ (講談社X文庫)

なんかめんどくさい輩が理不尽に絡んできて。
その理由も理解不能で楽しくなくて。
え、ここにきて、こんな人の話を読みたいわけじゃないんですけどー!と、
読み進めるほどに眉間に皺が寄ってきましたが。
最後の最後でまさかの言葉が久遠と和孝の口からきけて、
ああ、ここにたどり着くまでの苦行(?)だったのね、と、
あたたかく受け止めることにしました。
帯に「究極のハッピーエンド」とあるからこれで終わりかな?
共に生きるための道を模索した和孝の、そして久遠の変化を見守り続けたシリーズ。
地に足の着いた作品だったと思う。

これでシリーズ既刊完走。
一気読み、とても楽しかった☆彡
本は読むのも集めるのも楽しくて好き。

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「VIP はつ恋」高岡ミズミ (講談社X文庫)

読み終わってからサブタイトルを見て、納得。
拗らせまくった初恋の成就。
まったく本音のわからなかったジョシュが口にしたその心の内。
ルカの思いとのすれ違いっぷり壮大過ぎて……唖然。
そうだよね、人は成長するもの。思い込みって怖いわ~。
そして、ようやくスタートラインに立った二人のお家騒動に巻き込まれた和孝の受難。
不謹慎な物言いだけど、傷だらけになっても和孝と沢木が一緒に暴れている姿が頼もしいというか、逞しいというか。
このコンビ、好きだわ。
そんな和孝のメンタルケアを久遠がきちんと気にかけてくれていることが嬉しい。



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