きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2024.09.20 「犬ほど素敵な商売はない」榎田尤利(角川文庫)
- 2024.09.17 「永遠の昨日」榎田尤利(角川文庫)
- 2024.09.03 「無能な皇子と呼ばれていますが中身は敵国の宰相です 4」夜光花(キャラ文庫)
- 2024.08.28 「恋々 瑕と蜜2」遠野春日(キャラ文庫)
- 2024.08.27 「疵と蜜」遠野春日(キャラ文庫)
- 2024.08.20 「水に映った月」かわいゆみこ(クリスタル文庫)
- 2024.07.29 「Die Karte -カルテ-」かわいゆみこ(キャラ文庫)
- 2024.07.17 「UNDER THE HEAVEN〈下〉」かわい有美子(B-BOY NOVELS)
- 2024.07.16 「UNDER THE HEAVEN〈上〉」かわい有美子(B-BOY NOVELS)
- 2024.07.01 「色悪作家と校正者の結婚」菅野彰(ディアプラス文庫)
「犬ほど素敵な商売はない」榎田尤利(角川文庫)
こんなにも寂しくなかったら。
こんなにも孤独ではなかったら。
たぶん、この二人はこんなにも惹かれることはなかっただろう。
たとえそれが歪な関係からはじまった共依存であったとしても。
そこに行き着いた彼らの間には確かな愛があり、幸いがある。
二人だけであれば多分、潰れてしまっていたと思う。
ナナが風穴を開けてくれて、高見の存在が背中を押してくれて。
岡がいる。
だから、二人は今、愛を囁きながら笑っていられる。
切なさに泣きながら見届けたエンディングは、何度読んでも良い。
今回は倖生は犬としての自分を受け入れていく過程にエロティックさを感じたのが新発見。
3作品が「白」「ピンク」「黒」でセレクトされての文庫化。
この作品は「ピンク」。
ピンクかー。
私のこの作品のイメージカラーはピンクじゃないんだけど、
まぁ、それは人それぞれ。
何色でもこの作品が大好きなことには変わりはないのです。
こんなにも孤独ではなかったら。
たぶん、この二人はこんなにも惹かれることはなかっただろう。
たとえそれが歪な関係からはじまった共依存であったとしても。
そこに行き着いた彼らの間には確かな愛があり、幸いがある。
二人だけであれば多分、潰れてしまっていたと思う。
ナナが風穴を開けてくれて、高見の存在が背中を押してくれて。
岡がいる。
だから、二人は今、愛を囁きながら笑っていられる。
切なさに泣きながら見届けたエンディングは、何度読んでも良い。
今回は倖生は犬としての自分を受け入れていく過程にエロティックさを感じたのが新発見。
3作品が「白」「ピンク」「黒」でセレクトされての文庫化。
この作品は「ピンク」。
ピンクかー。
私のこの作品のイメージカラーはピンクじゃないんだけど、
まぁ、それは人それぞれ。
何色でもこの作品が大好きなことには変わりはないのです。
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「無能な皇子と呼ばれていますが中身は敵国の宰相です 4」夜光花(キャラ文庫)
大ボリューム大歓迎。おもしろすぎて一気読み。
王女同士、奴隷同士、入れ替わった者同士。
あっちこっちで勃発する小競り合いが愉快。
人間性出るなー。
シュルツとマッドが共闘したら面白いと思うんだけど、どうだろう?
災害支援や疫病対策に奔走するリドリーは、
皇帝に課せられた無理難題を成し遂げるたびに、
国民からの信頼と支持を得ていく。
まぁ、結果に対して命がかかってるから全力にもなるよね。
それだけの才覚を備えていたのは幸い。
一方、ポンコツなままのベルナールにとっては戻らない方が幸い?
魔女の件も含め、続き気になります!
手推し車に鎮座していたのに、あっという間に3メートルまでに育った子竜がお気に入り。
可愛いなー、フレイ。
いっそフレイが皇帝を踏んづけてくれたら全部解決するんじゃないかしら?
駄目?
読み始める直前で、あ!前巻復習しないと!と引っ張り出して正解。
細かいところ忘れてるのね~。
王女同士、奴隷同士、入れ替わった者同士。
あっちこっちで勃発する小競り合いが愉快。
人間性出るなー。
シュルツとマッドが共闘したら面白いと思うんだけど、どうだろう?
災害支援や疫病対策に奔走するリドリーは、
皇帝に課せられた無理難題を成し遂げるたびに、
国民からの信頼と支持を得ていく。
まぁ、結果に対して命がかかってるから全力にもなるよね。
それだけの才覚を備えていたのは幸い。
一方、ポンコツなままのベルナールにとっては戻らない方が幸い?
魔女の件も含め、続き気になります!
手推し車に鎮座していたのに、あっという間に3メートルまでに育った子竜がお気に入り。
可愛いなー、フレイ。
いっそフレイが皇帝を踏んづけてくれたら全部解決するんじゃないかしら?
駄目?
読み始める直前で、あ!前巻復習しないと!と引っ張り出して正解。
細かいところ忘れてるのね~。
「水に映った月」かわいゆみこ(クリスタル文庫)
ずるくて、傲慢で、エゴイスティックで。
けれども、純粋で誇り高く、情に篤い。
多感な時期の10代の少年たちが寮で生活を営みつつ通うパブリック・スクール。
そこは、大人が踏み込むことのできない彼らだけの帝国。
残酷な迄な序列が伴う、閉ざされた閉塞世界。
だからこそ、生じた歪みが肥大化すれば、派生するのは悲劇。
1930年。
同性愛がタブー視された時代が彼らを追い詰めた部分もあるだろう。
そんな時代と内面に抱えた想いに翻弄された彼らの想いを、
静謐な文体で描いた作品。
読み始めた瞬間情景が浮かぶんだけど、
ベースがアナカンで納得。イメージの共有。
同人誌持ってたよなー。と思いつつ。
探してもみつからなかったので、あれ?売った??気のせい??と困惑し、
読んでたら絶対本棚に在るだろうなーと思って
覗きに行った読友さんの既読リストに入っていなかったから、あれ?幻??と、
少々混乱中。
でも表紙覚えてるんだよなー。
時々変なスイッチ入って勢いで本を手放して、あとで後悔して買い直して……
と、片手で足りない回数やらかしていますww
けれども、純粋で誇り高く、情に篤い。
多感な時期の10代の少年たちが寮で生活を営みつつ通うパブリック・スクール。
そこは、大人が踏み込むことのできない彼らだけの帝国。
残酷な迄な序列が伴う、閉ざされた閉塞世界。
だからこそ、生じた歪みが肥大化すれば、派生するのは悲劇。
1930年。
同性愛がタブー視された時代が彼らを追い詰めた部分もあるだろう。
そんな時代と内面に抱えた想いに翻弄された彼らの想いを、
静謐な文体で描いた作品。
読み始めた瞬間情景が浮かぶんだけど、
ベースがアナカンで納得。イメージの共有。
同人誌持ってたよなー。と思いつつ。
探してもみつからなかったので、あれ?売った??気のせい??と困惑し、
読んでたら絶対本棚に在るだろうなーと思って
覗きに行った読友さんの既読リストに入っていなかったから、あれ?幻??と、
少々混乱中。
でも表紙覚えてるんだよなー。
時々変なスイッチ入って勢いで本を手放して、あとで後悔して買い直して……
と、片手で足りない回数やらかしていますww
「Die Karte -カルテ-」かわいゆみこ(キャラ文庫)
短編連鎖。
文体が若いな~、というのが読み始めた最初の感想。
そういうところに反応するのは作家読みの醍醐味。
そして、こういう話が書きたい、という意欲も意気込みも伝わってくるけれども。
えーー!ここで終わっちゃうの!?というびっくりとがっかり。
ラブ云々はおいといても(個人的には上月と佐伯はこの距離間のままいてくれても良いと思ってる・笑)、訳ありな佐伯の過去気になる~~!!
増々残念だわ。
今のかわいさんだったら、想定したラストまで書ききってくれる気がするけど、
その可能性はないよね。
わーん。消化不良。
作中で104に関するエピソードがあって。
104の電話番号案内を廃止するというニュースを最近聞いたなぁ、
と、なんだかタイムリー。
最後に104を使ったのっていったいいつだろう?
もはや思い出せない(笑)
文体が若いな~、というのが読み始めた最初の感想。
そういうところに反応するのは作家読みの醍醐味。
そして、こういう話が書きたい、という意欲も意気込みも伝わってくるけれども。
えーー!ここで終わっちゃうの!?というびっくりとがっかり。
ラブ云々はおいといても(個人的には上月と佐伯はこの距離間のままいてくれても良いと思ってる・笑)、訳ありな佐伯の過去気になる~~!!
増々残念だわ。
今のかわいさんだったら、想定したラストまで書ききってくれる気がするけど、
その可能性はないよね。
わーん。消化不良。
作中で104に関するエピソードがあって。
104の電話番号案内を廃止するというニュースを最近聞いたなぁ、
と、なんだかタイムリー。
最後に104を使ったのっていったいいつだろう?
もはや思い出せない(笑)
「UNDER THE HEAVEN〈下〉」かわい有美子(B-BOY NOVELS)
前日からのドキドキを引っ張ったまま手に取って、一気に読了。
史貴の身にふりかかったあまりにも残酷な出来事。
何とか命は繋いだものの、壊れかけていた史貴へのアレックスの言葉。
「帰ってこい」
とても刺さった。
自分で自分を否定しても、そんな自分を受け止めてくれる人がいることは、
生きていく力になる。
支え合って生きる四人の兄弟の試練はこれで終わりではなく、
更なる理不尽な悲劇が彼等を襲う。
最後までドキドキしっぱなしだったし、払った犠牲は大きかったけど、
考え得る限りでは一番ハッピーな夢のようなラスト。
この作品、新装版で読了したわけですが。
そこまで結末が違うのなら、
旧版も読むしかないよね、と言う気持ちになった勢いで、ポチッと。
積読が二冊減って、二冊増える瞬間。(笑)
コンプ作家さんだから無問題☆彡
史貴の身にふりかかったあまりにも残酷な出来事。
何とか命は繋いだものの、壊れかけていた史貴へのアレックスの言葉。
「帰ってこい」
とても刺さった。
自分で自分を否定しても、そんな自分を受け止めてくれる人がいることは、
生きていく力になる。
支え合って生きる四人の兄弟の試練はこれで終わりではなく、
更なる理不尽な悲劇が彼等を襲う。
最後までドキドキしっぱなしだったし、払った犠牲は大きかったけど、
考え得る限りでは一番ハッピーな夢のようなラスト。
この作品、新装版で読了したわけですが。
そこまで結末が違うのなら、
旧版も読むしかないよね、と言う気持ちになった勢いで、ポチッと。
積読が二冊減って、二冊増える瞬間。(笑)
コンプ作家さんだから無問題☆彡
「UNDER THE HEAVEN〈上〉」かわい有美子(B-BOY NOVELS)
マフィアの帝王、ハーベイ。
実子のイェイン。
ハーベイの元でイェインと兄弟のように育った養子のアレックス、史貴、麻里絵。
養子として迎え入れられた彼等の身に起こった出来事が辛い。
やらかしたことは最低だけど、屈折したイェインのやさしさも不憫。
それぞれが抱えた想い。やり場がなくて爆発した想い。押し殺した想い。そして芽生えた想い。
10年以上かけて彼等の成長とハーベイの変化を見守りつつ、
ただ穏やかに暮らしたい等を放っておいてはくれない悪意ある干渉に
ああ、とか、うぅ、とか、心の中でキリキリしつつ上巻読了。
先が読めるからちょっとぉぉ!と叫びたい。
読むタイミング間違ったなー、と、上巻の展開にドキドキしながら思う深夜。
明日に差し障りがない日だったらこのまま下巻に飛び込むのにー!
とはいえ、働かなければいけない身なので、おとなしく寝ます。続きーーー!!
実子のイェイン。
ハーベイの元でイェインと兄弟のように育った養子のアレックス、史貴、麻里絵。
養子として迎え入れられた彼等の身に起こった出来事が辛い。
やらかしたことは最低だけど、屈折したイェインのやさしさも不憫。
それぞれが抱えた想い。やり場がなくて爆発した想い。押し殺した想い。そして芽生えた想い。
10年以上かけて彼等の成長とハーベイの変化を見守りつつ、
ただ穏やかに暮らしたい等を放っておいてはくれない悪意ある干渉に
ああ、とか、うぅ、とか、心の中でキリキリしつつ上巻読了。
先が読めるからちょっとぉぉ!と叫びたい。
読むタイミング間違ったなー、と、上巻の展開にドキドキしながら思う深夜。
明日に差し障りがない日だったらこのまま下巻に飛び込むのにー!
とはいえ、働かなければいけない身なので、おとなしく寝ます。続きーーー!!
「色悪作家と校正者の結婚」菅野彰(ディアプラス文庫)
人の想いは千差万別。
都合よく想像した通りには人は動かない。
「人に絶望して。人に希望をもらう」
その言葉通り、何とも言えない棘が胸に刺さりつつ。
それでも。
大吾と正祐の選択を見届けることのできた幸いをひたすらに噛みしめる。
と同時に、
二人の在り様をあたたかく受け入れてくれた人たちのやさしさがあたたたく染み入る。
出会うことがなかったら、生涯一人で生き続けたであろう二人だからこそ、
出会ってからの二人の変化と成長をここまで見届けることができたのが嬉しい。
そして、白洲と宙人の未来にも祝福を。
とてもとても良かった。
今後は短編を電子配信とのこと。
紙本じゃないのは残念だけど、
まだ二人の物語を追い続けることができるのが嬉しい。
そして菅野さんが作ってくれた本をたくさん入れるためのトートバッグ。
先日届いたので、しっかり活用させていただきます☆彡
都合よく想像した通りには人は動かない。
「人に絶望して。人に希望をもらう」
その言葉通り、何とも言えない棘が胸に刺さりつつ。
それでも。
大吾と正祐の選択を見届けることのできた幸いをひたすらに噛みしめる。
と同時に、
二人の在り様をあたたかく受け入れてくれた人たちのやさしさがあたたたく染み入る。
出会うことがなかったら、生涯一人で生き続けたであろう二人だからこそ、
出会ってからの二人の変化と成長をここまで見届けることができたのが嬉しい。
そして、白洲と宙人の未来にも祝福を。
とてもとても良かった。
今後は短編を電子配信とのこと。
紙本じゃないのは残念だけど、
まだ二人の物語を追い続けることができるのが嬉しい。
そして菅野さんが作ってくれた本をたくさん入れるためのトートバッグ。
先日届いたので、しっかり活用させていただきます☆彡