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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「喧騒を抱いて眠れ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

中垣と北山がお互いを意識しあっていくのと同じタイミングで進行するSATを標的にしたテロ。
この二つ、どちらのターンもがっつりした読み応えで、しかもバランスがとても良い。
犯人側のオオカミ少年的なSATに対する揺さぶりが怖い。
そして情報収集しやすくて便利な反面、
知られるとまずい情報が簡単に拡散されるSNSもある意味怖い。
姿の見えないテロリストに翻弄されながらも、
プライベートの時間を共に過ごし、或いは同じチームとして職務にあたり、
距離を縮めていく中垣と北山。
このあたりの描写がホント丁寧で好き。
そしてかわいさんの作品がやっぱり好き。

関西圏からこっちの大学にきた友だちが私たちと話をするときはほぼ標準語だけど、
地元の家族や友人と電話で話をするときは地元の言葉、
と、使い分けていたことを思い出しました。
来月、地元に帰ったその友だちと何年振りかで会う予定なので、とても楽しみ☆彡





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「閃光と共に跳べ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

やっぱりこの二人、好きだわ~、と、しみじみ噛みしめる犬伏&橋埜のターン。
思わずやらかしてしまった(むしろ、何もしなかったという方が正解?笑)ホテルで、改めて仕切り直すシーン、好き。
そして、凄惨なテロの現場の只中にあっても、絶大な信頼を寄せあう二人が良い。
そこにいけば、彼が必ずにいる。
ここで待っていれば、彼が必ず来る。
暗黙の中で確信しあう二人。
任務でもプライベートでも最強のパートナー。
犬伏にだけ口の悪い橋埜がとてもツボ。
いずれSATを去る日が来るだろうけれども。
ずっと二人で肩を並べて軽口を言い合いながら笑っていて欲しい。

さて。
次巻はいよいよ未読の最新刊。
9年ぶり!わ~、楽しみ。
作家さん達には無理なく長く続けてもらえるととても嬉しい。
お身体はくれぐれもお大事にしてください。

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「鮮烈に闇を裂け」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

【再読】
何なの、この人!?と、飯田に対して憤りつつ。
途中まで読んで、前回の自分のレビューを読み返して、
随分好意的に書いてたなーとびっくりする。
いや、ホント飯田、それギリギリアウトだから。
それでも。
天涯孤独の身のアキラには、彼の存在が結果的には救いになる。
自分をちゃんと見てくれている人がいる。
わかろうとしてくれている人がいる。
言葉が少なすぎて紆余曲折あったけど、そういうのが伝わってくるのは心強い。
高梁はこれからはもっと自分の想いをぶつけると良いよ。
個人的には犬伏と橋埜がじゃれ合っているSSでテンションが上がりました。



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「饒舌に夜を騙れ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

【再読】
異国からの招かれざる客・ハイジャック犯に言ってやりたい一言。
「Go Home!」
まさにまさに!
それメッチャわかるわ。
特殊部隊に勤務する男たちの物語。
徹底した体育会系のノリと男くささ全開の寮生活での会話が小気味よいし、
いざ戦闘になれば背中を預け合うことのできる信頼関係が尊い。
何より橋埜の苛烈なまでの潔さが好き。
男前受け最高。
想いを自覚したのは橋埜の方が先だったけど、
犬伏の懐の広さと包容力があってこそ成就した関係。
好きシリーズなので、続きを読むのが楽しみ。
そして最新刊を読むのがとても楽しみ。



宇宙戦艦ヤマトでは真田推し!とおっしゃるのはかわいさん。
私は全力でデスラーを推します。大好き。
伊武さんのことはデスラー役として知ったので声優さんだと思っていたので、
テレビで俳優として演技をしているのを見た時に何だかびっくりした思い出。

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「VIP 永遠」高岡ミズミ (講談社X文庫)

なんかめんどくさい輩が理不尽に絡んできて。
その理由も理解不能で楽しくなくて。
え、ここにきて、こんな人の話を読みたいわけじゃないんですけどー!と、
読み進めるほどに眉間に皺が寄ってきましたが。
最後の最後でまさかの言葉が久遠と和孝の口からきけて、
ああ、ここにたどり着くまでの苦行(?)だったのね、と、
あたたかく受け止めることにしました。
帯に「究極のハッピーエンド」とあるからこれで終わりかな?
共に生きるための道を模索した和孝の、そして久遠の変化を見守り続けたシリーズ。
地に足の着いた作品だったと思う。

これでシリーズ既刊完走。
一気読み、とても楽しかった☆彡
本は読むのも集めるのも楽しくて好き。

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「VIP はつ恋」高岡ミズミ (講談社X文庫)

読み終わってからサブタイトルを見て、納得。
拗らせまくった初恋の成就。
まったく本音のわからなかったジョシュが口にしたその心の内。
ルカの思いとのすれ違いっぷり壮大過ぎて……唖然。
そうだよね、人は成長するもの。思い込みって怖いわ~。
そして、ようやくスタートラインに立った二人のお家騒動に巻き込まれた和孝の受難。
不謹慎な物言いだけど、傷だらけになっても和孝と沢木が一緒に暴れている姿が頼もしいというか、逞しいというか。
このコンビ、好きだわ。
そんな和孝のメンタルケアを久遠がきちんと気にかけてくれていることが嬉しい。



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「VIP 共鳴」高岡ミズミ (講談社X文庫)

シリーズ番外編。
イタリア系富豪の跡取り問題を主軸に展開する物語。
意図せずして巻き込まれてしまった和孝の行動に対する沢木の悪態に笑う。
いや、本人は笑ってんじゃねーよ!って感じなんだろうけど。
そこまで肝が据わっている和孝だからこそ、
久藤は傍に置くし、惹かれてやまないんだろうなぁ。
沢木はもうずっとそのポジションを担っていくと思うから
(そして沢木自身もそれを望んでいるはずだから)頑張って~。(←他人事・笑)
同じく騒動に巻き込まれた久藤はそれを逆手に取って自らの益に。
そういうとこ、流石だわ。
出来る男は抜かりない。


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「今、風が梢を渡る時 後編」かわい有美子(パレット文庫)

誰かとの出会いがこんなにも人生を変える。
沢良木にとっては鴇浦に出会ったことが、転機だった。
居心地の悪かった義実家の雰囲気すら、鴇浦は変えてしまった。
夏休み明けに戻った学校で、沢良木が自分の視野の狭さに気づくシーン。
好きだな。
頑なに拒絶してきた外部と接触することで広がる世界。
悪意に塗れた人間がいるのは否めないけれども。
それ以上に、あたたかく見守り、そして導いてくれる人たちの存在が尊い。
紆余曲折あったけれども、
かわいさんの紡ぐ美しい日本語の相乗効果もあってとても爽やかな読後。
ラストとタイトルのマッチングが素晴らしい。

学ぶことって本当に尊い。
最近若い子たちが積極的に国家資格を取っている姿を見てしみじみ思う。
今自分が通った大学を受験したら受かる自信……ないなぁ。(笑)

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「今、風が梢を渡る時 前編」かわい有美子(パレット文庫)

良くも悪くもそこにいるだけで、人の目を惹く人は確かに存在する。
人との係わり方を知らず、身を護る術を持たなかった彼は
誰に迷惑をかけるわけでもなく、ただそこに在っただけなのに。
いい年した男の粘着質なやっかっみや嫉妬が本当に見苦しいし腹立たしい。
第三高等学校生。
偏差値高いはずなのに馬鹿なの?と。
胸倉掴みたい。
まぁ、私ミニマムサイズなので無理だけど。
沢良木の傍に鴇浦がいてくれて良かったと思うけれども。
それでも事件は起きてしまう。
沢良木が悪意に潰されず学業を全うできることを願いつつ、後編へ。


日常生活において、ウィンクをする機会ってあっただろうか?
いや、ない。(←反語・笑)
これからもないだろうな。

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「VIP 祈り」高岡ミズミ (講談社X文庫)

絶妙のタイミングで帰国した和孝と共に、最終決戦の場所へ赴く久藤。
「共に生きる」ことを心に決めている二人の、ある意味覚悟の現れなんだと思う。
記憶の一部を失う以前の久遠であれば、多分こうはならなかった気がする。
欠けた分の思い出はこの先二人で一緒に新たに生み出していくのだろう。
そんな空気感が伝わってくる。
やくざ同士の抗争は、文字通り流血の惨事となり、
大きな痛手を伴っての幕引きとなる。
だけど、ここまで徹底しなければ、争いは終わらなかった。
読み応えのある第二部最終巻。
「幸せになろう」
その言葉が嬉しい。


あれどうなった!?これどうなった!?
と、気になるあれこれは電子オリジナルの方で書かれているらしいので、
紙にこだわっている場合じゃないと、購入することを決めました。
読みたい欲求の方が勝るわ。
紙媒体でもシリーズはまだ続き、二人の物語をまだ読めることが嬉しい。

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