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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「イエスかノーか半分か読本 Color Bar」一穂ミチ



遊び心満載の、可愛いと面白いがギュギュっと詰まった一冊。
ひっさしぶりにイエスノーの世界に浸ったけど、問答無用で楽しかった!
計の自己紹介が裏表バージョンがあるのからして面白い。
思わず他の人も……と思ったけど、あるわけないよね(笑)
書き下ろし「レーザービーム」
クイズ番組で本気モードになる理由が二人ともカッコいいなー。
内心は大人げなさ全開でも、傍目的にはさらっと主導権を握ってるところもカッコいい。
「満ちる巣箱」
潮に隠し事のできない計がとても可愛い。
そして書下ろしのSSで大満足な読後。
仲良しがエンドレス。最高だね。

年賀状作成の合間に一息、と思ったら、
途中で止められるわけもなく、一気に読んでしまった(笑)
読み始めたら一気なんだから、いい加減、
せっかく新刊で買ってる本を積むのはやめよう、自分。
きっちり二年、寝かせてしまったわww




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「たとえ業火に灼かれても」水壬楓子 (キャラ文庫)



14年ぶりの幼馴染との再会は、心に封じた過去を呼び起こす。
呼応するかのように痛ましい事件が起き、不穏な気配が忍び寄る。
彼等の心の傷の深さや、14年間背負ってきたものの重さに息苦しさを感じ、
それでもなお潰えることのなかった想いと抱えた諦念にやるせなさを感じ、
迫りくる脅威にハラハラし……と、終始ドキドキしながらの一気読み。
16歳の少年が抱えて生きるにはとてつもない大きな「秘密」。
お互いの「秘密」を察しつつも、決して口にすることのない二人の関係が尊い。
悪意が介在した再会だったとしても。
それを打ち消す絆の深さが二人にはあったのだと、生きていてくれてよかったと。
切に思った。


うわー、これ、途中で止められないよね。無理だよね。
だって続きがめっちゃ気になるもん!
……というわけで、読み始めたの休みの日で良かった~~!と、心底思いました。

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「林檎甘いか酸っぱいか[黄] 雪よ林檎の香のごとく」一穂ミチ (ディアプラス文庫)



『ぐりとぐら』の解釈に衝撃を受ける。
なんだかとっても斬新だった。
絵本を読み返そうと思ったけど、斬新な解釈に上書きされそうで自粛。
ぐりぐらはほんわり楽しいままでいい。
総集編第三弾。
彼らの日常はどこまでいっても、好きの想いが薄まることがなくて。
ドキドキとときめきの連続。
この二人はこうやって年を重ねていくんだろうなぁ、
と確信が持てる言葉の数々が本当に印象的で胸に響く。
そして刺さる。
妹や父と母。
志緒の家族との向き合い方も好き。
彼らの旅の終わりとともに、この作品も終幕。
ふたりのやりとりに幸せをかみしめての読了。


別府もまたゆっくり巡りたいし、阿蘇もまたドライブしたい。
九州も何度行っても楽しい場所です。
というか、どこもかしこも何度行っても楽しい。(笑)
自分が行って楽しかった場所を作中の彼らが旅をしてくれると、
その風景がリアルに浮かんでより楽しくなります。

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「モニュメンツメン・マーダーズ」ジョシュ・ラニョン (モノクローム・ロマンス文庫)



略奪された絵画を巡る捜査。
ジェイソンの気持ちはわからなくはないけれども。
職務上のルールは守るべき。
違反した自覚があるならば、そこに他人を巻き込んではいけない。
ルール違反をしたことを理解してくれるだろう、というのは、
サムに対する甘えでしかない。
サムの怒りは最もで、逆に、ジェイソンを失いたくなくて葛藤した彼に、
二人で育んできた愛が、たしかにそこにあるんだな、と思わせてもらったよ。
戦ってでも手に入れたいものがあるならば。
ボロボロになるまで足掻けばいい。
何もせずに諦めてしまったら、そこには後悔と未練しか残らないだろう。
だから。
二人の選んだ道に安堵する。
そして迫りくる脅威が気になって仕方がない。

狙ったわけではまったくないのですが。
明日フェルメール展を鑑賞しに行く!という絶妙なタイミングでの読了。
いろいろ豆知識をインプットされました。


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「マジシャン・マーダーズ」ジョシュ・ラニヨン (モノクローム・ロマンス文庫)



愛する人を守りたい。失いたくない。
痛切に思う気持ちはわかるけど、
ただ闇雲に危険から遠ざけるために現状把握のための情報をブラインドしてしまっては
互いに対する信頼を失い兼ねない事態になる。
ジェイソンにとってサムとこのまま付き合続けるかギリギリの状況だったけれども。
話し合いで歩み寄れたことにほっとする。
これはサムの方の変化が大きかったかな?
さんざんな目にあった後の、恋人として過ごした一週間。
そして、デジャヴってなんだ!?と思ったら……きゃー!怖っ!怖っ!!
と、甘い余韻なんかぶっとんでの読了。→

う……ストーカー怖い。超怖い。
こっちの意志なんてお構いなしなところがめっちゃ嫌。

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「ウィンター・キル 」ジョシュ・ラニヨン(モノクローム・ロマンス文庫)



出会いのきっかけは殺人事件だったとしても。
そのおかげで命の危機に瀕するような事態に直面することにもなってしまったけれども。
人生においてこれほどまでに濃密な時間を誰かと共に過ごせることってなかなかないよね。
そんな二人が互いに好意を抱きあい、人生のパートナーとなっていく過程を、
事件の真相解明を絡めながら、じっくり堪能させてもらえる、読み応え抜群の一冊。
面白かった。
個人的にトップとボトムが固定化されない関係性がとても好きなので、輪をかけて大満足。
その後の二人も気になるので、続編があったら嬉しいな。


作中、見知った人たちが複数人。
作家読みをしている人へのご褒美的な横つながりが嬉しい。







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「もう恋なんてする気はなかった」月村奎 (ディアプラス文庫)



ほのぼのしくて微笑ましくて。
ひたすら癒しのお借り本。
可愛かった~。
当時、大人だと思っていた人が実はそこまでよく出来た大人じゃないことは、
自分が同じ年齢になって初めてわかるっての、めっちゃ共感。
かと言って、その時のわだかまりがなくなるわけじゃないけどね。
晴樹と鼓太郎のコミカルな言葉のキャッチボールがとても好き。
面識はなくとも、作家としてそして俳優として、
互いの存在を意識し続けた二人の時間の在り様がとても良い。
仕事を通じて出会い、そしてプライベートでの互いを知るにつれ、
育まれていく二人の想いが伝わってきて、
あたたかい気持ちを抱えての読了。

めっちゃ印象的なフレーズが二か所。
とても素敵な言葉だった。

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「謹製ヘルブック」尾上与一 (Holly NOVELS)



彗星ペアの番外編集。
戦時下での伊魚の藤十郎への想いが切ない。
終戦後の二人の姿を追うことができるのが嬉しい一方で、
伊魚の自己否定が拭えないのがやっぱり切ない。
だけど。
藤十郎が伊魚を好きだと伝え続けてくれていることが嬉しい。
自分が身を引けば相手が幸せになれると思うのは壮大な勘違いで。
それを伊魚に知らしめる藤十郎の嘘はありだと思う。
誰かの幸せの在り様を他人が勝手に決めつけてはいけないんだよ。
好き合ってる者同士。
自分が身を引いたって、相手は幸せになれない。
だから、二人でまっすぐに幸せと向き合ってもらいたいと、切に願う。


同人誌で所持していたため、後から出た商業は積みっぱなしだったけど、ようやく読了。
個人的には同人や特典SSが一冊にまとまるのは大変ありがたい。
これで尾上さんの既刊は登録コンプ。
特典の小冊子がまさかの三上と塁で。
ローレライも再読したくなってみました。

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「彩雲の城」尾上与一 (Holly NOVELS)



【再読】
その先に可能性がほんの僅かでもあるならば。
生きることを諦めてはいけないのだと。
彼らはその身で語っている。
「生きるというのは、自分の思い通りにすることだ」
自分の自由意思で明日を決める事すらままならなかった戦時下での
藤十郎の言葉。
そこに暗に含まれた意味もふまえて、胸にストンと響いてくる。
赴任してきたころは生きることを諦めたかのようだった伊魚からの寄り道の提案が、
二人の未来を切り開いたことが、ただ嬉しい。
不遇な境遇も、二人が出会うための布石。
出会えたことは唯一無二の幸せ。
結末を知っているからこそ、
初読の時とは全く違った想いを抱きながらの読了。


「待ち合わせは靖国で」
胸が締め付けられるような彼らの約束。
近くを何度も何度も通りながらも一度も訪れた事がなかった靖国神社に、
この作品を共読しているお友達と行くことができたことに感謝。


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「ルドヴィカの騎士 ~奇跡の泉・銀~ 」尾上与一(CROSS NOVELS)



『奇跡の泉・金』と対になる『奇跡の泉・銀』。
二冊にプラスしてコミコミ特典の小冊子までで完璧なエンド。
この小冊子、とてもとてもよかった。
芯はしっかりしているんだけど、
幼さのぬぐえないマティアスが
私の好みとはかけ離れすぎていて感情移入しきれず、
終始俯瞰して読み進めた感じ……かな?
作品の構成自体はしっかりしていて、二段組みのボリュームを一気に読みきったけど、
私の盛り上がりポイントは小冊子だった。
うん。
四人の中では私、ヨシュカが一番好きだったみたい。
という気づきがありました。

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