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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「アヴァロンの東 ~奇跡の泉・金~」尾上与一 (CROSS NOVELS)



何故そんな茶番の延長上に和平が成り立つと思ったのか。
(甘いよね)
何故性格に難があるとわかっている従者に大切な人を預けてしまったのか。
(馬鹿なの?)
そもそも。
ヨシュカを留めるためにイグナーツの選んだ手段は最低だと思うわ。
(超アウト)
……と、なんだか色々ひっかかって作中に入り込めず、置いてけぼり感満載で読了。
楽しみに積んでたんだけどなー。
常に彼らに寄り添っていた馬と鷲と虎はとっても可愛らしかった。
全部雌なのは意図的だったのかな?


この作品と対になる続編も積んであるので引き続いていきます。
楽しめるといいなー。

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「隷属の定理」沙野風結子 (ディアプラス文庫)



主役の二人以上の存在感を放った式見槐、マジ天使!
狂気を宿した乃木と対峙して圧倒的に打ち負かしたその姿に惚れ惚れする。
暴力じゃなくても、人を屈服させることってできるのよね。
そしてうっかり本業を忘れてしまうくらい、式見のボディーガードが板についた貞野。
チラチラと垣間見せる嫉妬心がまた良き。
前作のタイトルへと見事につながった本作は、
一人では生きることがままならなかった二人が、
強烈な破壊を経て見事な再生を果たす物語。
乃木がいい意味で想像を裏切ってくれたかな。
オラオラかと思ったけど、メンタルは一番繊細だった。


特典ペーパー。
タイトルから私が想像したのとはちょっと違って、
とても穏やかな空気感が醸し出された作品だった。
だって、4人っていうから……ごめんなさい。(笑)

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「毒を喰らわば皿まで ~箱詰めの人魚~」十河



興に乗って第三弾。
国が増えても登場人物が増えても。
骨組みがしっかりしているから、最初から最後まで緻密に構築された
作品世界にどっぷりハマって楽しめる。
いつもの面々の相変わらずな様子ドキドキムフムフ(?)しつつ、
エゴ丸出しの醜悪な我欲に立ち向かった幼子の勇気を褒め称えたい。
これまで他者に選択を強いてきたアンドリムが、逆に選択を迫られるシーンが印象的。
その選択を促すのがヨルガだというところが運命的。
二人の約束の言葉が胸に刺さる。
彼らの物語をもっともっと追いかけたい。
というわけで、続編是非!

それぞれの国があって、それぞれの王がいて、それぞれの文化があって。
ん?
……はい。十二国記を想起。
結局、表立っては表れてこない細部まで作りこまれた世界観の上に成り立ってる話が
おもしろくないわけがないのだ!と、改めて納得。


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「毒を喰らわば皿まで: その林檎は齧るな 」十河



【再読】
抱えたもののすべてを手にすることができないとしたら、何を選ぶ?
或いは。
唯一を守るために切り捨てなければならないものがあるとしたら、どんな選択をする?
突きつけられるのは、そんな問いかけ。
それぞれの選択が潔くもあり、痛々しくもあり、やるせなくもある。
常にぴったりと寄り添い合っている姿が常態化したアンドリムとヨルガ。
互いの溺愛っぷりが際立つけれども。
甘さの裏にとぐろを巻くアンドリムのしたたかさと容赦のなさは健在。
そして。
彼の懺悔がやるせない。
しんみりした後の驚愕で読後のインパクト半端ない。

「ヒルガオ」という言葉で上戸彩の姿が浮かぶのは完全にドラマの影響。
私、そのドラマ観てないのに!
なんか影響力すごいな~。
さて。
いよいよ未読の最新刊へ。楽しみ~♪







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「毒を喰らわば皿まで」十河



【再読】
借りて読んでいたんだけど、結局自分で買ってしまったお気に入り♡
このまま手を打たずに事態が進んでいったら身の破滅。
ならば、回避する手段を模索するのは必須。
奸計であり、痛快。
悪の宰相・アンドリムが、気づけば、国の中枢にいる面々から頼られ、慕われ、溺愛され、
ていく様はなんとも愉快。
けれども当の本人の根源はやはり白ではなくダーク。
歪められた真実を囁かれた孤高の騎士・ヨルガがアンドリムに籠絡されるも、
結果的には自らの意志で彼を選ぶ様もぞくぞくする。
そしてまさかの顛末を経ての壮大なエンディング。
大満足な読み応え。

再読ながらとってもとっても楽しかった。
残り既読一冊、未読一冊。
お楽しみがまだ待ち構えている幸せ(笑)

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「ロイヤル・フェイバリット」ライラ・ペース (モノクローム・ロマンス文庫)



英国皇太子とニュース記者との恋。
じっくり読ませる作品だった。
その恋を公表することで職までも失い、
自由気ままに暮らしてきたこれまでとは
激変した生活を送ることになったベンの苦悩。
セクシャリティの件は公表したものの、
生まれついての王族であることの柵に直面して苦悩するジェイムス。
当人同士にかかわる問題だけではなく、
周囲の人々や国の将来等すべてを俯瞰しながら
二人の最良の在り方を模索する姿に、全力で応援したくなる。
生じた種々の問題を乗り越えての円満な着地に幸せな読後。
三組のカップルに祝福を。

イギリス王室と教会の関係が興味深かった。
常に他人の目を気にしながらの生活は……大変そうで想像もしたくないなぁ。
行きたいときに行きたいところに行って、欲しい時に欲しいものが買えることって
とても幸せなことなんだなぁ、としみじみ思う。

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「フェア・チャンス」ジョシュ・ラニヨン (モノクローム・ロマンス文庫)



シリーズ完結巻。
エリオットに執拗にまとわりつき、悩ませていた事件の解決。
タッカーとエリオットとが直面した親との間の問題の解消or歩み寄り。
そして多くのぶつかり合いや困難を経てより深く結びついたタッカーとエリオット。
自分の意見をしっかり持ちつつも、相手を尊重しあう二人の在り様がとても素敵。
命の危機に陥りながらも「大丈夫になるから」と言い切ったタッカーが頼もしかった。
そして大活躍して同居人となったボーダーコリーがとても可愛い。
彼らと一緒にドキドキはらはらしつつ、たどり着いたのはとてもきれいな幕引き。
まさに「ゲーム・オーバー」。

別シリーズの誰かさんの名前が出てきて、ひとりニヤニヤ。
作家読みのお楽しみですね。
モノクローム・ロマンス文庫のレーベル買いの始まりはまさにこのシリーズから。
無理なく買える発刊ペースで今のところ外れなしでどれも楽しく読めているのが素晴らしい。
積んでいる本は今年中に読了を目指します。

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「蒼空の絆」かわい有美子 (リンクスロマンス)



たとえ、自分の命が潰えたとしても。
君には生きていてもらいたい。
自分がそう思うのなら。
相手だって同じことを思っている。
だから、どちらかを置いていくという選択肢はあり得ない。
共に歩むきことができる選択肢があるのなら、迷わずその道を選ぶといい。
そもそもが、幼少期からの深い絆を持つ二人。
エーリヒに忠誠を誓ったアルフレートの献身と、ストイックさの陰に潜んでいた激情が良い。
そして荷家さんの『ザイオンの小枝』がとてもとても好きな私としては、
稲荷家さん!軍服!キターーー!という感じで、ものっすごくテンションあがった。

楽しめるのはフィクションだから。
先日トップガンを観てきた時も思ったけど、
リアルでは戦闘機乗りという職業はなくなればいい。
そもそも戦争自体がなくなればいいというのが大前提だけど。
どうしても戦闘機を動かすなら、AIで。
空で命が奪われることがありませんように。

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「傭兵の男が女神と呼ばれる世界 (2) 」野原耳子



【再読】
読んだ本の内容を完璧に覚えていられた方がいいのか、
薄らぼんやりしていた方が再読したときのお楽しみが増すのか。
出来れば完璧に覚えていたいけど無理。
というわけで、新刊を読む前の予習復習的な準備万端。
自分を必要としてくれる誰かがいる。
自分の命を預けることのできる誰かがそこにいる。
孤独と絶望の中にいた雄一郎とノアとテメレアの三人のバランスが心地よい。
他国からの干渉をはねのけ、
自らの国を守るために、前線で戦いに臨むことを選んだ彼ら。
現実世界の出来事を鑑みて思わず唸ってしまう。
彼らの幸いを願って、最終巻へ。

読む気は満々なんだけど、オーダーした本が届くのが来週。
他の本とまとめての発送にしちゃってるからだけど、今すぐ読みたい、
と、気持ちが逸る。

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「林檎甘いか酸っぱいか[青]」一穂ミチ (ディアプラス文庫)



潔いほどまっすぐに放たれる言葉。
迷いなく飛び込むことのできる行動力。
それは、まだ未成熟な子ども故の無鉄砲さではなく、
志緒という一人の人間の在り様であるからこそ、
惹かれ、魅了される。
一方、大人であり、教師という柵から逃れられない桂は、
何でもないような顔をしながら、やるせない思いにのたうちまわる。
ひどくバランスの悪いふたりが、
だけれども、これ以上ない絆と結びつきを深めていく様子が
丁寧に描かれていて、
その心の機微に触れては嬉しくなったり切なくなったりの追体験。
幸せな読書時間。
そして志緒の父、かっこよかった。

中高大と一貫した女子校に務める母親から、
職場に忘れ物を持ってくるように仰せつかった高校生男子。
母の指令は絶対。
だけど、女の園に一人で足を踏み入れるのは絶対無理。
ということで、引きずって行ったのは双子の弟。
二人で校内を恐る恐る歩いた結果は……悪目立ち。(笑)
本当にそっくりな双子だったんだよね。

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