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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「天使のささやき」かわい有美子 (リンクスロマンス)



【再読】働き盛りの35歳。
仕事ができて人あしらいがよく、体躯の良い美丈夫。
そんな峯神に対して、かっこいいなー、ずるいなー、かっこいいなー、ずるいなーと
揺れ動く。私が。(笑)
峯神のずるさは弱さと寂しさの裏返し。
それが垣間見えたら、だめだよね。
思わず腕を伸ばしたくなってしまう。
そんな峯神に一途に「好き」を伝え続けた名田。
押し付けるわけではなく、報いを求めるでもなく、
ただ、あなたが好き、と。
思わず抱きしめたくなってしまう。
かわいさんの描く完璧ではない大人の男の色香がとても好きな私としては、
峯神はまさにそんな人で。
やーん。かっこいい!←結局…(笑

再読でもとてもとても楽しかった。
名前だけチラチラ出ている人たちも、
この先どんな感じで絡んでくるかわかっているから余計に楽しい。
最初から読み返すことにして大正解。

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「恋ひめやも」英田サキ (キャラ文庫)



色々思うところがありながら、モヤっとしつつ読み続け……
最後まで読んで泣きたい気持ちを孕みながら、メッチャ良い話だった、
とじわじわこみ上げる想いを噛みしめました。
書き下ろし部分絶対必要!
胸の内から湧き上がる誰かを想う気持ちはコントロールできない。
想いをそのまま解放できれば良いのだろうけれども。
個々の事情がそれを許さない。
この膠着状態をどう打破するのかと思ったけど。
彼らなりの落としどころの見つけ方はとてもよかったと思う。
来ないかもしれない明日に怯えるより。
今在る今日を大切に抱きしめて生きてほしい。


「基本的に同じ本は二度読まない」という水原。
極僅かな作品を除いて私もそっちの方の人だったけど。
読メをはじめて再読率が格段にあがって、それがまた楽しくて仕方ないので
読メに感謝。
そして、二度読まないのに本棚に本を保管し続けた自分を褒めたたえます。
←自画自賛。いや、単なる収集癖のあるヲタです(笑)
断捨離を繰り返したって、手放す本より残しておく本の方が断然多いわけで、
今となってはそれらは本当に財産だなーと。

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「乙女ゲーで狼陛下の溺愛攻略対象です」松雪奈々 (幻冬舎ルチル文庫)



なんなの、この焦れ焦れした両片想いの人たち!
と、一瞬どちらにも肩入れしてしまったけれども。
よく考えよう。
前世の記憶と「こうあるべきだ」のビジョンに捕らわれ、
現世のエリアスや自分の想いを顧みることのなかったケイ。
傍から見たらどう考えても好きあっているお互いの気持ちが完全においてけぼりで、
王様、そりゃ泣くわ……と、涙ながらのエリアスの告白が本当にお気の毒でお気の毒で
苦笑い。
魔女との落としどころをどうつけるかと思ったら、
なんだか唐突すぎて置いてけぼり。
ま、二人がハッピーだったので気にしなーい。

アドベンチャーワールドに行きたくて行きたくてウズウズしている身としては。
パンダのかわいらしさに身悶え。
コロナが落ち着いたら絶対に行きたい場所のひとつなのです。

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「すてきな命の救いかた」イーライ・イーストン (モノクローム・ロマンス文庫)



人の営みと経済はどうしたって切り離せない。
犬から人へ変化し、知識も技術も生活能力も未だ十分ではない
人々を養っていくためにはどうしたらいいのか?
町の未来を守るための根本的な問題に切り込み、
見事にその解決策を提示したラヴ。素晴らしい。
ロマンスはそんなラヴとサミーの物語。
頑なな心と未成熟な身体を持ったサミーと
ゆっくりと時間をかけて愛を育んでいったラヴ。
自分の心と身体と真摯に向き合い、明確に答えを出していったサミー。
二人の在り様がとても素敵。
そして、ランスに向けたリリーの、母親だからこその言葉が響く。
彼らの築く町に思いをはせつつ、楽しく読了。

町の活性化の在り方にまで切り込んでくれるとは思わなかったのうれしい想定外。
半端ない読み応えのシリーズ四巻。
そして個人的に大歓迎なリバがとてもうれしい。

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「星に願いをかけるには」イーライ・イーストン (モノクローム・ロマンス文庫)



新刊を読む前に再読……してよかった。
色々記憶が欠けてるww
好きシリーズなんだけどなぁ。
マッドクリークの町に持ち込まれたパンデミックの脅威。
世情が世情なだけに他人事とは思えない。
未知のウィルスを相手に
どうにかして人々を救う術を見出そうと、奮闘する彼らの姿に拳を握る。
犬たちが水場から動けなかった理由が尊い。
今回の主軸となるのはちょっと偏屈で不器用な科学者と心優しい青年との始まりの物語。
これまで孤独だったり哀しかったりした分、これからは互いを思いあって幸せを築いていける。
星が願いを聞き届けてくれたから。

このシリーズ、『月吠えシリーズ』となっていたことを
はじめて知ったわ~。いつの間に!?
次巻はこの作中に出てきたサブキャラがメインキャラだということに
途中で気づいたんだけど、再読して良かったと、しみじみ思ったわ。
読了してしばらくたっても内容をきっちり覚えてる話と覚えていない話の差ってなんだろう?

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「君のために泣こう」英田サキ (SHY NOVELS)



なんで他人の言葉に惑わされて
自分たちの関係の在り様を決めてしまえるんだろう?
と、思ってみたけど。
それは自分の気持ちに確固たる自信がないから。
自分の惑いにいっぱいいっぱいで、相手のことを思いやる余裕がないから。
向けられた刃の裏の真意を読み取ることができなければ、
刃で返すしかない。
だから二人とも傷だらけで辛い思いをすることになる。
複雑な家庭環境で育った二人が抱えた孤独と自責の念。
これから二人で寄り添って生きていくことで、それらが薄れ、幸せの濃度が深まっていくといい。
泣いた分だけ笑ってほしい。

それにしてもよ。
自分に気持ちの向いていないない相手をどうにか手に入れようと、
その相手が好きな人に「ふさわしくないから別れてください」と言いにいく心境が全く理解できない。
好きな相手に直接ぶつかることができないなら、そもそもアナタが相応しくない。
余談だけど。
ウチは逃げたインコは近所の人に保護されて、逃げた文鳥は自力でしっかり我が家に戻ってきてくれました。
私も泣きながら探したよー。

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「春になるまで待っててね」伊達きよ(幻冬舎コミックス)



冬眠期を迎えた熊獣人ディビスとリス獣人リックが
居心地のよい暖かな部屋で
睡眠と半覚醒を繰り返しながら
互いのぬくもりを分け合って
ひとつのベッドでくっつきながらひたすらスヤスヤゴロゴロぬくぬく……
何この可愛い生き物!
頁を捲っても捲ってもその可愛さにほっこりする癒ししかない。
そして保存食のぎっしり詰まったディックの食糧貯蔵庫が魅力的。
ついでにお宝本のずらりと並んだ書庫があったら
私もそこで冬眠休暇を取ってぬくぬくしたい。
細かいことは突っ込み不要なお借り本。
冬の寒さを吹き飛ばしてほっこりする癒し力でした。


ディビスの想いと押しに流されるのではなく、
きちんと自分で考えて着地したリックの結論は好印象。
それにしても一瞬ですべてが灰になる火事怖い。
色々気をつけよう。




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「薔薇色じゃない」凪良ゆう(幻冬舎コミックス)



諍いの理由。
すれ違いの過程。
細々としたことが本当にリアルで胸に刺さる。
だからこそ、苛立ちを覚え、哀しくなり、理不尽だと思いながらも嬉しくなる。
決定的なのがタイミング。
分岐点でのタイミングの良し悪しってホントにあるよねーと思う。
それが悪い方に振れた場合、良い方に振り返せるかは自分の頑張り次第。
諦めてしまった瞬間、どうにもならなくなる。
20歳で出会い、そこから積み重ねた15年の時。
「本当に嫌だったら付き合いはつづかない」
久我のこの一言に尽きると思う。
年齢を重ね思いやることのできるようになった相手の気持ち。
掴み取った幸せを手放すことがありませんように。

行きつけの店っていいな、と思ったお借り本。
大将、ナイスアシスト。
でも結局はおうちごはんが一番好き。
そう思える環境だったことに感謝。

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「恋愛前夜」凪良ゆう (キャラ文庫)



キミが好き。
ずっと一緒にいたい。
だけど、その「好き」の意味合いが違っていたら?
とてもいたたまれない。
幼馴染のトキオとナツメ。
幼い頃からずっと一緒に過ごしてきて、いつしか意味合いの違ってしまった想い。
離れることを決意し、それから二年後の再会。
その間、現実的だったのはトキオの方で、楽観的に過ぎたナツメ。
ヤコ先生の立ち位置、辛いなぁ。
再会しなかったら動き出すことのなかった想い。
だけど、再び出会ってしまった二人。
心理的な描写が丁寧に描かれていて、一緒になって切なくなってしまった。
二人とも、ヤコ先生を拝みやがれなお借り本。
幸せにね。

ネームが出来ずにモダモダしてる時間も
お仕事時間なんですよーと思う。
結果、締め切りに「間に合えばいい」とも思うけど、
周りはヒヤヒヤだよね。
ナツメがとても良い子だったけど、
輪をかけてヤコ先生もイイ人だった。



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「求愛前夜 恋愛前夜(2)」凪良ゆう(キャラ文庫)



オトコマエなオネエ攻めって個人的に大好きなのですが!
そんな理由で採点甘いことを差し引いても半端なく面白かったお借り本。
30歳のピュアラブ。
漫画家と担当編集。
二人が真摯にお仕事に向き合う姿勢も好印象だし、
自分の言動を顧みて相手を思いやって反省する姿勢も好印象。
立ち位置が違えば、そういう捉え方になるのね、という気づきは、私自身も戒めになる。
コンプレックスの克服って難しいと思うけど、
ヤコ先生、無理やり押し切らずに貢藤の想いを尊重してくれるところがやっぱりオトコマエ。
据え膳を我慢しようとしたところもやっぱりオトコマエ。
と、ヤコ先生を褒めまくりだけど、貢藤推しという着地点。(笑)


スピン元をふっとばしてこちらを読んでしまったけど、
そんなの関係ねぇ!という勢いで楽しかった。
家族から「日本人形のように可愛い」と言われて自分自身「かわいい」と思ってきた貢藤。
わかる、わかるわ!
標準より痩せている家族に「(丸いから)転がったら早いんじゃない?」と言われたことのある(←悪意はない)私は
自分が太ってると思ってずっとずっと育ってきたけど、
実はそうじゃなかったことに気づいたのは大学に入ってからでした。
ちょっと!

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