きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ドリアン・グレイの禁じられた遊び」菅野彰 (ディアプラス文庫)
檻の中に自ら閉じこもった彼の、長い間囚われ続けた柵からの真の意味での開放。
そんな彼の本質をやさしく愛情深く見抜き、彼の惑いごと抱きしめた青年の懐の広さ。
そして、本当の自分を解放した男の情の深さと想いの苛烈さ、その積年の想いの行き所のなさ。
人々の想いがやるせなくて切なくてやさしくて。
なんかいろいろ刺さりまくって途中からずっとぐずぐずと半泣きになりながら読了。
うわーん。すごくよかった。
会話の妙に時々笑いながら、ペーパーまで読み終えて、
大吾、正祐、篠田、双葉、宙人の五人でひとつの環が出来上がった着地点がただ嬉しくて、やっぱり泣ける。→
菅野さんが「自分が書いてきた中で一際好きな一冊」とあとがきで書いてるけど、
私にとっても、ものすごく好きな一冊になりました。
この作品のスピン、文庫化になる来年まで待とうと思ったけど、
待つの無理!と思って掲載されてる雑誌をポチってしまった。
だって……気になりすぎて仕方ないんだもん。
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