きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2023.02.25 「恋人までのA to Z」 (モノクローム・ロマンス文庫)
- 2023.02.23 「ロング・ゲイン ~君へと続く道~」 (モノクローム・ロマンス文庫)
- 2023.02.14 「最凶の恋人 -組長の女神様-」水壬楓子 (B-BOY SLASH NOVELS)
- 2023.01.28 「竜頭町三丁目帯刀家の暮らしの手帖 毎日晴天!番外編2」菅野彰 (キャラ文庫)
- 2023.01.24 「オッサンの異世界は、何故かハードモード。 」画狼(Ruby collection)
- 2023.01.22 「獣はかくしてまぐわう」沙野風結子 (ディアプラス文庫)
- 2022.12.26 「イエスかノーか半分か読本 Color Bar」一穂ミチ
- 2022.12.25 「たとえ業火に灼かれても」水壬楓子 (キャラ文庫)
- 2022.11.30 「林檎甘いか酸っぱいか[黄] 雪よ林檎の香のごとく」一穂ミチ (ディアプラス文庫)
- 2022.11.26 「モニュメンツメン・マーダーズ」ジョシュ・ラニョン (モノクローム・ロマンス文庫)
「恋人までのA to Z」 (モノクローム・ロマンス文庫)
【再読】
人と人の出会いが、彼らのその先の運命を変える。
ザックとアンジェロ。
出会ったことによって、アンジェロは苛まれてきた孤独感からの解放への一歩を踏み出し、
ザックもまた、単調で無味乾燥な日々との決別を迎える。
だけど、二人だけではその関係を築くことはできなかっただろう。
マットとジャレド。
彼等と出会うことによって、二人は互いを人生の伴侶として認め合うことになる。
付け加えれば、ザックの寛容さというか、懐の広さがあってこその関係。
呑み込み続けた言葉を口にすることができたアンジェロ。
もっと年を重ねた彼の姿が見てみたい。
それにしても……続刊が出るまでに6年とちょっと。
何年かかっても続きが読めるのは嬉しいのです。
M/M作品好き好き♡
もっともっとたくさん翻訳されるといいなー。
BGMは「朝まで生テレビ」。
田原さんの年齢を検索して感心してしまった。
幾つになってもバリっと元気でいられるといいね。
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「ロング・ゲイン ~君へと続く道~」 (モノクローム・ロマンス文庫)
【再読】
読み進めるほどにじわじわと胸が熱くなる。
自分がストレートであると言い聞かせて生きてきたマットがジャレドに惹かれ、
その想いを認め、そして告げるまでの葛藤。
ゲイであることをオープンにしつつも、マットに惹かれる思いと周囲の偏見に苦悩し、
マットと共に一歩を踏み出すことに躊躇するジャレド。
彼等を見守る、或いは理解しようとしない家族との在り方。
周囲の人たちとの折り合いのつけ方。
丁寧にその先を探っていくセックス。快楽を分かち合うリバ。
コロラドの大自然の描写。
何もかもが良かった。
大満足の読後。
新刊を読む前に既刊再読。
ジャレドの母の言葉が心強い。
「他人の考えていることは変えられない。できるのは自分の人生をどう生きるか。
自分で決断することだけよ。他人のことなんか放っておきなさい」
「最凶の恋人 -組長の女神様-」水壬楓子 (B-BOY SLASH NOVELS)
狩屋視点で描かれる、過去物語。
面白かったんだけど。
どうしても文句を言わないと気が済まない表紙は健在。
遥に服を着せてください。
脱がせる意味が本当にわからない。
私が唯一イラストに文句を言いつづけてるシリーズだわ。
それでも買って読んでしまう不思議。(笑)
遥が自分の手の届くところから飛び立ってしまうことを、一度は享受した柾鷹。
だからこそ培われた今の関係、という件に納得。
アメリカに旅立つ遥の知らないところで、あんな事件があったとは。
窮地に立っても動じずの柾鷹父。かっこよかった。
水壬さんの叔父様萌え、絶賛応援します!
前作の自分のレビューの書き出しが
「表紙がトンチキじゃないことにほっと胸をなでおろしたシリーズ15冊目」ってなってて。
ちょっとまた半裸に戻ってるじゃん!と、脱力してしまったww
ホントやだー。←作中の遥のイメージじゃないの。全然違うの。
と、遥のために文句言ってるけど、私の推しは狩屋だったりします♡
「竜頭町三丁目帯刀家の暮らしの手帖 毎日晴天!番外編2」菅野彰 (キャラ文庫)
声を出して笑ったり、思わずホロリとしたり。
最初から最後までとてもとても楽しかった。
シリーズも25周年。
ずっと読み続けた彼らはとても身近な存在で、
そこで賑やかに生活をしてくれていることがただ嬉しいし、
作中で経た年数分成長した彼らの在り様が、やっぱり嬉しい。
そして、真弓が思うように、今は一つ屋根の下で暮らしている彼等も、
いずれはバラバラに生活の拠点を築くようになる。
そのことが、少し寂しい。
菅野さんの中では終わりが見えてるのかな。
私も最後までついていきます!
家族に向ける家の中での顔と、
仕事や友人に向ける外での顔。
同じ自分でありながら、やっぱり違いってあるよね。
社会人としての悩みに直面した勇太に対する、
社会人先輩としての大河のアドバイス。
この件、ととても印象的だった。
合間に刺し挟まれた菅野さんのコラム、載せてくれてありがとう!
そして……コミックスのどこに大河の本気のトトロが描かれているのか。
瞬時に思い出せないので、そのうち読み返しながら探します。
「オッサンの異世界は、何故かハードモード。 」画狼(Ruby collection)
私にしては珍しいタイトル買い。
そして、どんな理由でも直感的に買った本は基本的に外さない。
…というわけで、とても楽しく読了。
オッサンの楽観的思考、素晴らしい。
悲観的な状況に投げやりになっているわけではなく、
経験値と本来の性格からくる前向きな人生観。
彼の存在は周囲の者たちに光をもたらす。
そりゃあ、どん底から救い上げてもらった人たちは執着するし、
光を失ったら世界も終わる。
再び巡り合えてよかったね。
個人的には。
背筋のピンと張った心の鞭、フランシア女史がとても好き。
出自に囚われず、己の生まれ持った才覚と重ねてきた努力が認められての現在の地位。
カッコいい。
一冊で一気に読み切っちゃうのはなんだかもったいないから
二冊に分けてもらえるとお楽しみが分割されるようで嬉しい……かな。
先が気になると読み急いじゃうんだよね。
二度読みすればいいんだろうけど、同じ本を繰り返し読む時間がない。
まー、でも手元に置いておけば、いつかの再読のお楽しみになるわね。
「獣はかくしてまぐわう」沙野風結子 (ディアプラス文庫)
その対処の仕方に甘いな、と、思えるところもあるんだけど。
それが鹿倉が鹿倉たる所以。
その甘さに救われる者がいて、甘さを抱えているからこそ彼自身が強く在れる。
そもそも、刑事である彼が貫いてきた正義がブレたら進めなくなってしまう。
一方で、裏社会でその力を蓄えてきたゼロは刃を振るうことを厭わない。
鹿倉がゼロに殺人を犯させたくなかったという気持ちはわかるなぁ。
前作から追っていた東野が姿を現したけど、
そのヒトデナシっぷりは予想以上だった。ヤだわ~。
彼に心酔する手負いの獣・煉条がどう動くのか興味がある。
次巻で決着、かな?
特典のイラストカードが素晴らしすぎて眼福♡
本文イラストはどれを見てもうっとり。
沙野さんと小山田さん、本当に相性いいなー。
次作はまずは雑誌掲載。
うーん。文庫化待つ?買う?とチラリと悩んで詳細見に行ったら……
そうだった。菅野さんのシリーズ最終回前編掲載なんだわ。
買わねば!
「イエスかノーか半分か読本 Color Bar」一穂ミチ
遊び心満載の、可愛いと面白いがギュギュっと詰まった一冊。
ひっさしぶりにイエスノーの世界に浸ったけど、問答無用で楽しかった!
計の自己紹介が裏表バージョンがあるのからして面白い。
思わず他の人も……と思ったけど、あるわけないよね(笑)
書き下ろし「レーザービーム」
クイズ番組で本気モードになる理由が二人ともカッコいいなー。
内心は大人げなさ全開でも、傍目的にはさらっと主導権を握ってるところもカッコいい。
「満ちる巣箱」
潮に隠し事のできない計がとても可愛い。
そして書下ろしのSSで大満足な読後。
仲良しがエンドレス。最高だね。
年賀状作成の合間に一息、と思ったら、
途中で止められるわけもなく、一気に読んでしまった(笑)
読み始めたら一気なんだから、いい加減、
せっかく新刊で買ってる本を積むのはやめよう、自分。
きっちり二年、寝かせてしまったわww
「たとえ業火に灼かれても」水壬楓子 (キャラ文庫)
14年ぶりの幼馴染との再会は、心に封じた過去を呼び起こす。
呼応するかのように痛ましい事件が起き、不穏な気配が忍び寄る。
彼等の心の傷の深さや、14年間背負ってきたものの重さに息苦しさを感じ、
それでもなお潰えることのなかった想いと抱えた諦念にやるせなさを感じ、
迫りくる脅威にハラハラし……と、終始ドキドキしながらの一気読み。
16歳の少年が抱えて生きるにはとてつもない大きな「秘密」。
お互いの「秘密」を察しつつも、決して口にすることのない二人の関係が尊い。
悪意が介在した再会だったとしても。
それを打ち消す絆の深さが二人にはあったのだと、生きていてくれてよかったと。
切に思った。
うわー、これ、途中で止められないよね。無理だよね。
だって続きがめっちゃ気になるもん!
……というわけで、読み始めたの休みの日で良かった~~!と、心底思いました。
「林檎甘いか酸っぱいか[黄] 雪よ林檎の香のごとく」一穂ミチ (ディアプラス文庫)
『ぐりとぐら』の解釈に衝撃を受ける。
なんだかとっても斬新だった。
絵本を読み返そうと思ったけど、斬新な解釈に上書きされそうで自粛。
ぐりぐらはほんわり楽しいままでいい。
総集編第三弾。
彼らの日常はどこまでいっても、好きの想いが薄まることがなくて。
ドキドキとときめきの連続。
この二人はこうやって年を重ねていくんだろうなぁ、
と確信が持てる言葉の数々が本当に印象的で胸に響く。
そして刺さる。
妹や父と母。
志緒の家族との向き合い方も好き。
彼らの旅の終わりとともに、この作品も終幕。
ふたりのやりとりに幸せをかみしめての読了。
別府もまたゆっくり巡りたいし、阿蘇もまたドライブしたい。
九州も何度行っても楽しい場所です。
というか、どこもかしこも何度行っても楽しい。(笑)
自分が行って楽しかった場所を作中の彼らが旅をしてくれると、
その風景がリアルに浮かんでより楽しくなります。
「モニュメンツメン・マーダーズ」ジョシュ・ラニョン (モノクローム・ロマンス文庫)
略奪された絵画を巡る捜査。
ジェイソンの気持ちはわからなくはないけれども。
職務上のルールは守るべき。
違反した自覚があるならば、そこに他人を巻き込んではいけない。
ルール違反をしたことを理解してくれるだろう、というのは、
サムに対する甘えでしかない。
サムの怒りは最もで、逆に、ジェイソンを失いたくなくて葛藤した彼に、
二人で育んできた愛が、たしかにそこにあるんだな、と思わせてもらったよ。
戦ってでも手に入れたいものがあるならば。
ボロボロになるまで足掻けばいい。
何もせずに諦めてしまったら、そこには後悔と未練しか残らないだろう。
だから。
二人の選んだ道に安堵する。
そして迫りくる脅威が気になって仕方がない。
狙ったわけではまったくないのですが。
明日フェルメール展を鑑賞しに行く!という絶妙なタイミングでの読了。
いろいろ豆知識をインプットされました。