きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2021.10.31 「王室護衛官に欠かせない接待」水壬楓子 (キャラ文庫)
- 2021.10.25 「イエスタデイをかぞえて」綾ちはる (ショコラ文庫)
- 2021.10.16 「異世界の沙汰は社畜次第3 魔法外交正常化計画」八月八
- 2021.10.14 【異世界の沙汰は社畜次第2 教会運営支援計画】八月八
- 2021.10.12 「異世界の沙汰は社畜次第 聖女召喚改善計画」八月八
- 2021.09.24 「微睡の月の皇子」かわい有美子 (リンクスロマンス)
- 2021.09.22 「金のフォークに銀の匙」かわい有美子 (SHY NOVELS)
- 2021.09.19 「最凶の恋人 ―for a moment of 15―」水壬楓子(ビーボーイスラッシュノベルズ)
- 2021.09.13 「冬色ドロップス」尾上与一 (幻冬舎ルチル文庫)
- 2021.09.08 「HOLLY MIX」 (Holly NOVELS)
「王室護衛官に欠かせない接待」水壬楓子 (キャラ文庫)
ファンタジーとして、お仕事小説として、ラブストーリーとして。
三拍子そろって楽しく読める作品でした。
加えて、二国間の駆け引き在り、王宮内での刺客あり。
これだけの内容をこの頁数にまとめられるのは、水壬さんの力量かと。
栄誉ある王室護衛官に任命されながらも自己評価の低いトリスタン。
そんなトリスタンの抱えた心の傷を癒したのは異国の伯爵、イーライ。
偶発的な出会いで始まったからこその二人の関係は読み応えあり。
そして王室護衛官の面々の結束力と仲間意識がとっても素敵。
トリスタンの努力が認められていたことが嬉しかったわ~。
スピンあったらいいな~、と思いながら後書き読んでびっくり。
この作品、シリーズ二冊目だったとは!
基本的にシリーズ作品は最初から順番に読みたい身としては、
やらかしたー!という気分だったけど、前作を知らなくても楽しく読めたので無問題。
とはいえ、一作目『王室護衛官を拝命しました』も近々入手しようと思います。
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「異世界の沙汰は社畜次第3 魔法外交正常化計画」八月八
シリーズ最終巻。
前巻で相思相愛になったアレシュと総一郎。
蜜月展開になるかと思いきや、そうはならないところが二人らしいというかなんというか。
アレシュの溺愛ぶりは相変わらずなのに、諸々自己完結してしまったが故の痴話げんか。
一方の総一郎がアレシュに求めたのが報連相って……彼らしすぎて爆笑。
アレシュが先走った婚約の証はともかく、
二人ともが同じ方向を向いて色々模索していたのにね。
そして総一郎が示した驚くべき行動力。
オトコマエすぎて素敵。
メンタル鋼の二人の恋愛模様がとても楽しかったお借り本。
面白かった!
「八」と書いて「わかつ」と読む。
この作者に出会うまで知らなかったわ~。
取引先の所長のお名前漢字一字での「子」が読めなくて悶々としていたことを思い出しました。
正解は「しげる」さん。
ちなみに私の名前は100%正しく読み取ってもらえる漢字。
妹は100%首を傾げて読めない漢字。
姉妹でも両極端なのです。
【異世界の沙汰は社畜次第2 教会運営支援計画】八月八
世界平和には八百万の神を!
と、推奨したくなるお借り本。
自分と異なる宗教を認めなくてもいいけど、否定はしない。
そうすれば諍いは減るのにね。
アレシュの溺愛っぷりは明白でも、何とも言い難かった誠一郎の想い。
ここにきて誠一郎側に可愛らしい恋の自覚。
そして、相思相愛になってみれば週一の情事に不平を漏らしたアレシュだけど、
それまでの待てのできるワンコぶりに惚れ惚れするわ。
そこに在る自分が打ち込める何かがある。
それって、自分の存在意義を認識するうえで大事なこと。
誠一郎も優愛も異世界での頑張りっぷりが素晴らしいと思うわ。
次巻で完結。
元いた世界へ戻る道を模索する彼らがどう決着をつけるのか。
とても楽しみ。
自分が異世界に飛ばされたとして。
そこにメガネはあるのかないのか。(コンタクトは期待しない)
そもそもの死活問題はそこだなーと思ってみました。
裸眼で日常生活って無理―!
「異世界の沙汰は社畜次第 聖女召喚改善計画」八月八
【再読】
絶対残業しないよー!と意気込んだものの、残業になり。
1.5日分くらい働いた気分でもう今日は読書無理ー!と帰ってきたわけですが。
そんな時こそ社畜の話!(多分違う)と読み始めたら、
一気に読み切ってしまったお借り本。
やっぱこの話、好きだわー。
ワーカホリックの誠一郎との出会いはアシュレにとって未知との遭遇。
誠一郎の行動が斜め上すぎて目を剥きつつ、命の危機とばかりに世話を焼きつつ、
気づけば囲い込むように溺愛しているところがもう最高。
見た目はしなやかな猫科の肉食獣でありながら、中身が大型犬って超最高。
ラブの進展を期待しつつ次巻へ。
睡眠削っても読みたい本が手元にあるって素晴らしい。
誠一郎みたいに仕事しすぎて睡眠が足りなくなることはまずないけど、
本を読みたいから寝たくないっていうのはしょっちゅうです。(笑)
平日は4時間睡眠でも平気かなー。
「微睡の月の皇子」かわい有美子 (リンクスロマンス)
とってもフリーダムな神さまたちのお話。
え?暇なの?馬鹿なの?という荒くれどもには思っていた以上の天誅が下り、
そもそもの発端は貴女ですよね?の神さまの思考は最後まで読めず。
天界から下界に追放された月夜見を保護し、犯し、だけど、かいがいしく尽くす蛇神の夜戸。
夜戸の行為を咎めながらも、夜戸に庇護され、終始穏やかであった月夜見が夜戸のためにふるった力はある意味最終兵器。
想いは通じ合っているんだなぁ、と、王道上等な展開。
日本神話の世界観と半陰陽設定とかわいさんの文体が見事にマッチングしていて、楽しく読了。
ガッツリJUNE世代な私にとって、半陰陽と言えば山藍さん。
角川文庫で決定版として出版された『アレキサンドライト』が
なかなか硬派なミステリーと隣り合わせで並んでいた時、思わず目を剥いた思い出。
妖しく狂おしく美しい、正統派(?)な耽美小説だと思います。
でも私は山藍さん作品の中では『冬の星座』が一番好き♡
あれ?これ、かわいさん作品の感想だった……(笑)
「金のフォークに銀の匙」かわい有美子 (SHY NOVELS)
大人げなくて利己的個人主義な大人・不破と
温和でふんわりした大学生・三谷。
性格に難ありな不破がギリギリ悪い人になってない描写がうまいなーと。
外堀を埋められて頼まれごとを断れなくなっているあたり、
本人が思ってるほど世渡り上手じゃないよね。
そしてなんだかんだ三谷の面倒をみたりで、本質は優しいんだと思う。
それを引き出した三谷は性格の良さと人当たりの良さが天然記念物級の良い子。
三谷に感化されて不破の雰囲気がやわらかくなっていく過程が心地よい。
「逆玉」と言われて「かっこ悪い」と肩を竦めた不破が微笑ましかった。
センターラインをオーバーして突っ込んできた対向車を避け、
ハンドルを切ったはずみで隣の走行車線の車にぶつかり、突っ込んできた車は無傷。
結果、ぶつけてしまった自分が一番重い過失となってしまった業者さん曰く。
「自分が絶対に間違ってないと思ったら、たとえ反対車線の車が突っ込んできてもハンドルを切ってはいけません!」
そうも言っていられないんだけど、言いたくなる気持ちはわかる。
「最凶の恋人 ―for a moment of 15―」水壬楓子(ビーボーイスラッシュノベルズ)
表紙がトンチキじゃないことにほっと胸をなでおろして読み始めた
シリーズ15冊目は、文句なしの面白さでした。
陰謀めいたお話超ウェルカム。濡れ場なしでも無問題。
遥が巻き込まれ体質なのは変わらないなぁ。
頭が切れる分、災厄を招いてしまっているのはお気の毒。
そして好んで巻き込まれに行くのは知紘。
どうしようもない政治家と、どうしようもないヤクザが組んで引き起こした事件。
遥のピンチにはこの男ありの柾鷹の働きぶりはカッコ良かったよ。
今回は待てができるワンコで納得のご褒美。
互いに認識しながらも名乗らない母子の姿はなんだか潔かった。
『組員日誌』を覗いたシリーズ7冊目『ある訣別』の内容を踏まえると、
より楽しめる内容になっています。
このシリーズの表紙はこの着衣路線でいってほしいと、切実に思うわ。
「冬色ドロップス」尾上与一 (幻冬舎ルチル文庫)
短編連作のピュアラブ。
ピュアすぎて……というより、トヨの言動が優等生すぎて、
途中でなんだか落ち着かなくなってきた自分、大丈夫?と思いつつ……
高校を卒業した彼らが大学生になり、社会人になるに至ってようやく
居心地の良いところに着地しました。
この高校生たちが時間を積み重ねていくと、
こんなカップルになるのね、という納得の展開。
最終話とあとがきの赤いドロップの使い方がとても好き。
トヨと伊吹に対してどこまでも自然体だった洋平が好き。
三人で綺麗なトライアングル。
この友情と愛情のベクトルを持ち合わせた三人の関係がずっと続くといい。
面接当日。
事故ではなく肺に穴が開いて入院したのは私の身内。
退院したら面接を仕切りなおそう、と言ってくれた人事の人の言葉は、
誰もが社交辞令的なものだと思っていたんだけど。
本当に面接をセッティングしなおしてくれて、
スルッとその会社に入社できちゃって今に至る……どっちもすごいな。
「HOLLY MIX」 (Holly NOVELS)
今回は尾上さんの番外読み。
『二月病』番外「真夏の花」。
もうやめよう、諦めよう。
そう言い聞かせているうちは、その恋を終わらせることはできない。
想いを伝えることが出来ない相手が始終そばにいる事は、幸せなのか、苦行なのか。
蒼司のお遍路に対する願いが逆転した瞬間がとても印象的で良い。
それでいいんだと思うよ。
『碧のかたみ』番外「間宮」。
間宮って誰?と思ったら補給艦だった。
補給を無視したインパール作戦の惨状を読んだばかりだったので、
配給のありがたみをしみじみ思う。
そしてずいぶん久しぶりに再会した彼らがやっぱり好きだわ、と更にしみじみ。
香川で食べた讃岐うどんが本当に美味しかった。
大盛にすればよかったと、食べてから思った。
お土産に讃岐うどんの半生麺を買って帰ったけど、やっぱりそれも美味しかった。
また行こう、四国。(四県ひとくくり)