きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2020.12.06 「最凶の恋人(10)―10days Party―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
- 2020.11.24 「埃まみれの甘いキス甘いからだ」萩野シロ (プラチナ文庫)
- 2020.11.23 「傭兵の男が女神と呼ばれる世界」野原耳子(アルファポリス)
- 2020.11.19 「最凶の恋人(9)―虎の尾―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
- 2020.11.17 「最凶の恋人(8)―ある訣別―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
- 2020.11.15 「星に願いをかけるには」イーライ・イーストン (モノクローム・ロマンス文庫)
- 2020.11.04 「最凶の恋人(7)―組員日記―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
- 2020.11.01 「最凶の恋人(6)―例会にて―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
- 2020.11.01 「最凶の恋人(5)―ある一つの賭け―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
- 2020.10.28 「最凶の恋人(4)―覚悟の日―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
「埃まみれの甘いキス甘いからだ」萩野シロ (プラチナ文庫)
まさかのストーカー発言に爆笑。
そういうのを全く伺わせなかった強気の態度の裏の努力(?)は、
欲しいものは自分で掴み行けの典型。
一見強引な村川だけど、オラオラじゃないところがカッコいい。
そして典型的な職人気質で一本気な矢倉。
彼の仕事に対する真摯な姿勢は好感が持てる。
だけど、ある程度の融通が利かないと、
会社を円滑に回すのは難しいところもあるよね。
利益を出さないと会社は成り立たない。
秘めた思いを吐き出すガチンコな告白シーン好きだわ~。
強気美人は大好物なので、
恋愛的にもお仕事BLとしても読み応えあって楽しかった。
現場で手抜き仕事をした人に飛び蹴り……ないなぁ。
酔っぱらって飛び蹴り……あるなぁ。←私じゃないけど(笑)
「傭兵の男が女神と呼ばれる世界」野原耳子(アルファポリス)
戦場を渡り歩く傭兵が「女神」として飛ばされた異世界で、
王位を巡る骨肉の争いに巻き込まれる。
彼の周りに集うのは、諸事情を抱えた男たち。
彼らが戦う理由は、自らに与えられた役割と使命、そして私怨のため。
正義を振り翳さないところが潔い。
闘い方を熟知している男が率いるガチンコで容赦ない戦闘描写に
こちらもアドレナリンが出る。
そんな彼が選択した手段でしかないセックス。
だけど。
絡み合う三人が覗かせる心情に、それぞれの心の傷が滲む。
内乱は収まってないし、気になる石の存在はあるし、
何より彼らが作る世界を私も見たい。
だから是非続刊を出してください!
お友だちに教えてもらっていたから「続きもの」という認識で読んだけど、
そうじゃなかったら暴れてたわ(笑)
何度も言うけど何度でも言う。
シリーズ物、続き物には巻数表示が必要です!
……ここで訴えても届かないかな?(笑)
「最凶の恋人(8)―ある訣別―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
遥が柾鷹と共に生きるということは、
これまで生きてきた世界との柵を捨てるということ。
遥に迫られたのは選択ではなく覚悟。
答えなど、最初から決まっているのだから。
目を逸らさずに直視した遥の凛とした姿勢がひたすらかっこいい。
遥の対処に全てを任せ、ひっそりと見守っていた柾鷹の漢気。
言葉ではなく態度で示したやさしさと水面下でのフォローはかっこよかったよ。
後半は子どもたち視点で。
居場所をなくした能上が千紘たちと打ち解けていくさまが微笑ましい。
でも最後。
某作品から出張してきたお方に持っていかれました。
まさかここで出会えるとは!
いい加減表紙に文句言うのはやめようと思ったけど、やっぱり言う(笑)
この巻の表紙でど真ん中に来るべきは遥。
そして、それは柾鷹に寄りかかっている姿じゃない。
……と、私は思うんだ。
「星に願いをかけるには」イーライ・イーストン (モノクローム・ロマンス文庫)
孤独の中にいたマイロが星に託した願い事。
そしてそのマイロを見失いかけたジェイソンが星に願った想い。
そんな彼らの恋の行方と並行して語られるのは、
平穏に暮らす町に降りかかった未知のウィルスの脅威。
本人が思っているほど頑なでもクールでもないジェイソン。
彼が押し隠した想いを本能的に察したマイロのジェイソン認識が、
本人の自己認識とかけ離れているところが面白い。
理屈をこねていたジェインがようやく素直になったかと思えば、
その想いをマイロに伝え損なう間の悪さ。
だけど、それは彼だけのせいじゃない。
凶暴な(笑)援護射撃に感謝しないとね。
一話話完結で続いてきての、シリーズ第三弾は
これは次巻に続くと考えて良いのよね?と前のめりになるエンド。
不穏な気配ムンムンで胸がざわざわする。
この町の平穏が壊されることがありませんように。
「最凶の恋人(6)―例会にて―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
読み進めるほどに面白くなっていくシリーズ。
窮地にあって尚、遥を表に出さずに守ろうとする柾鷹と、
自らの意志でその場に赴き、柾鷹を煩わせる問題を解決した遥。
ヤクザではない遥が示した男気が半端なくかっこいい。
そして柾鷹が守ろうとしている遥の立ち位置が知れて、柾鷹を見直す。
ヤクザ相手に啖呵きれる梓ちゃんもカッコいい。
この子には遥とずっとこうやってつるんでいてほしいなぁ。
同録は生野と千紘。
腹の底はどうであれ、同級生のために骨を折った二人。
この子たちも読み進めるほどに印象良くなっていくんだよなぁ。
でも、あっちこっちで盛るのはやめよう(笑)
存じ上げている方々がぞろぞろ出てきて、
再読したいリンク作品が増えるって……時間が全く足りてない。
そのうちね。そのうち。
それにしても、表紙の指定って誰がどんな感じでしてるんだろう?
これじゃない!感が半端ないんですけどー。どー。←エコー。
「最凶の恋人(5)―ある一つの賭け―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
前巻で柾鷹と共に生きていく覚悟を決めた遥。
今回遥が随所で伺わせたのは「自信」かな。
柾鷹に愛されているという自信。
それをナチュラルに滲ませている感じが、なんかいいなーと思う。
柾鷹に対する信頼は、遥の柾鷹に対する深い想いの表れ。
なのに、遥は絶対にデレない。
最後まで読み切って、ささやかな家電量販店デートで幸せをかみしめる柾鷹が
ちょっとだけ不憫だと思った。
まぁ、好き勝手やっている柾鷹にデレたら余計にめんどくさくなるかな?
拉致された遥を巡ってのやり取りに、
二人の揺るぎない想いが明確に伝わってきたのがすっごく良かった。
友だちと『氷刃の雫』の話をしたのが昨日。
そしたら本作の会話の中で秀島の名前がでてきて、テンションがあがりました。
作品の世界観がリンクしていると、こういうお楽しみがあります♪
「最凶の恋人(4)―覚悟の日―」水壬楓子 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
自分自身では何も変わらないつもりでも。
生活環境が変わり、立場が変わり、
周囲からの自分に対する対応がその立場に見合ったものへと変われば、
自ずと自分自身も変わってくる。
そんな遥の変化が伝わってくる。
そして、その変化の過程の中で遥が自らの意志で心に抱いた覚悟。
それを強いたわけではない柾鷹の度量の広さを改めて思う。
駄犬並みのかまってぶりがうざくても。
遥のことが大好きなのが全力で伝わってくるから憎めない。
やくざに雇用されるデイトレーダー……確かにリスク高すぎてなり手いないのは納得。
でも、相場が読めたら楽しいだろうなぁ、とは思わなくもない。
ディーラーから連想するのは石田衣良の『波のうえの魔術師』。
友だちに貸したら彼女の会社の上司の方も読みたいと。
気軽くお貸ししたら図書カードで返却されてきました。
彼曰く。
「真剣に読んでたら赤線引っ張っちゃった!ごめんなさい」
私はむしろ、どこに赤線を引いたのかが知りたかった(笑)
音痴な組長にデジャブ。
黒羽も音痴だったよね。
花郎さんは谷地さん表紙の『禽獣の系譜』が神作品。
そのうちレビューあげたい。