きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ハートの問題」一穂ミチ (ディアプラス文庫)
自分一人では変わることが出来なくても。
寄り添ってくれる誰かがいることで、変わることが出来る。
その「誰か」も誰でもいいわけじゃなくて、
それこそハートに響いた誰か。
裏表も駆け引きもなく、感情のままに行動しているようなサンだったからこそ、
臆病で傷を負った要の心を解して癒すことができたんだろうなぁ。
しょう子さんの過去が壮絶すぎて、ちょっと鳥肌。
彼女がいつか黒以外の服が着れるようになるといいな、と思うのは余計なお世話かな?
その瞬間、過去から解き放たれたのは要であり、姉のつぐみでもある。
それぞれの幸せの形に収まった彼らの物語。
家族でもいいままでと同じ家族ではない。
いつでも会えるけど、帰らない旅に出た。
その淋しさ、わかるなー。
家から出ていった妹弟を見送った時ってそんな気持ちだった。
子どもの旅立ちを見送るときもそんな気持ちになるんだろうね。
PR
COMMENT