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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「天使の定理」沙野風結子 (ディアプラス文庫)



加速度的に増していく面白さは最後まで勢い衰えず。
圧巻の読み応え。
閉じた世界の中で過去と共に朽ちていこうとしていた弦宇。
そんな彼の世界の扉にうっかり手をかけてしまった槐。
他人と深くかかわらず自らを保ってきた槐にとって、
物事を俯瞰できなくなった時点で傍観者ではいられなくなった。
そこからの二人の文字通り命がけのバトルが壮絶。
そしてまさかの第三者の介入での豪快な着地。
弦宇の抱えた雑音の正体に感極まったところでクライマックスかと思ったけど、
もう一段高みへと引き上げられての読了。
笠井さん絵には見惚れてため息。

前作での不安定さがまったくなくなっていた要斗。
聰一郎との関係が良好な証。
しっかり仕事をしている姿が嬉しい。
今作のその後は堕ちた天使の世話をかいがいしく焼いているツキノワグマの姿が
垣間見られるペーパーが嬉しい。

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