きままに読書★
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カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2020.05.16 「玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました2」栗城偲 (キャラ文庫)
- 2020.05.13 「玉の輿ご用意しました」栗城偲(キャラ文庫)
- 2020.05.13 「BUDDY DEADLOCK season2」英田サキ (キャラ文庫)
- 2020.05.09 「水曜日の嘘つき」かわい有美子 (幻冬舎ルチル文庫)
- 2020.05.04 「ルーデンドルフ公と森の獣 」かわい有美子 (SHY NOVELS)
- 2020.05.03 「恋するクラゲ」かわい有美子 (SHYノベルス)
- 2020.05.02 「進行性恋愛依存症」かわい有美子 (ビーボーイノベルズ)
- 2020.04.30 「誓いをどうぞ」水壬楓子 (ガッシュ文庫)
- 2020.04.29 「秘密をどうぞ」水壬楓子 (ガッシュ文庫)
- 2020.04.29 「キスをどうぞ」水壬楓子 (ガッシュ文庫)
「玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました2」栗城偲 (キャラ文庫)
人々のやさしさが心に沁みてあったかく泣けた。
こういう涙は嬉しいね。
好意的に接してくれる人がまわりに集まるのは、
青依自身が日々、皆と明るく接して一生懸命頑張っているから。
青依の過去をうっすらと悟っていることを悟らせない工場の人達、素敵。
職場では青依に対して公私混同しない印南と酒勾も大人でカッコイイ。
印南はプライベートではちょっと残念なところもチャームポイント。
でも、そういう所も青依との生活の中で
ちゃんと改善されてきてるところがすごいなーと。
自分の様式を押し付けない柔軟さが良い。
このカップルのスタンス、ホント好きだわ。
「放牧体質」から「束縛野郎」への転換に笑う。
過去の男遍歴がホント残念すぎる印南。
青依に出逢えて良かったね。
口絵の印南と酒勾のカッコ良さに悶絶。
真っ赤なスーツが似合ってるイケメン眼福。
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「玉の輿ご用意しました」栗城偲(キャラ文庫)
年の差12歳。
育ってきた生活環境も学歴も今在る状況も天と地ほど違う二人。
当たり屋稼業の蒼依が条件付きで印南に拾われるという
ある意味シンデレラストーリーだけど、
互いに感化されてどちらに対しても良い方向に影響を与え合っている様が伝わってきて
とても良かった。
何より、蒼依の素直さと柔軟さが良い。
ホントに良い子だなぁ。
そんな蒼依と共に暮らすうちに次第に彼に惹かれていく印南。
印南は欠落していた大切なものを蒼依によって補ってもらったんだと思う。
胸に刺さる言葉やシーンが随所にあって、彼らと一緒に一喜一憂。
好みドストライクの面白さでした!
ここのところのBLは安定安心の作家さん買いだったので、新規開拓。
始めましての作家さんを試しに一冊……と思ったけど、
シリーズ一気買いしておけばよかった~~!わー、ぬかった!!
と、ジタバタするくらい良かった。
さて。続きを入手しなければ。
「BUDDY DEADLOCK season2」英田サキ (キャラ文庫)
事件については突っ込みどころがあるけれども、そこは許容範囲でご愛嬌。
シリーズオールキャラ総出演の本作。
各々のカップルの蜜月ぶりに拍車がかかっているにもかかわらず、
嫉妬したりノロケまくったり惚れ直したりと、当事者たちは忙しい。
微笑ましいなぁ。
ディックの「完治しなくていい病」はさもありなん。
ディックはユウトがいない世界で1秒だって生きていくつもりがないところが危うい。
ユウトは年を重ねるごとに懐の深さが増していっている。
ディックが抱えた闇が深いだけに、
この先はずっとユウトと一緒に光の中を歩いていってほしいな。
ペーパーは字がみっしりで嬉しい読み応え。
本編で刑務所時代のことを振り返っているおかげで
最初から読み返したい気分になってみるけど、
今は手いっぱいなので、そのうち。←こんなんばっか(笑)
「水曜日の嘘つき」かわい有美子 (幻冬舎ルチル文庫)
あの賭けがなかったら、二人が接点を持つことはなかった。
だから、賭けはそのきっかけとして必要だったツール。
問題は、椎名がいつそのことを真尋に話すのか。
その一点に尽きたわけだけど、最悪の方法での露見。
二人が本当に気持ちを寄り添わせていったことがわかるだけに、
どっちサイドに立っても痛かった。
とはいえ、蟠りを解かすために動かなければいけないのは椎名の方。
その後の彼の誠意ある態度は素直に良かった。
真尋の本質をしっかりと言い当てた椎名と、
椎名によって色のある世界を知ることができた真尋。
ゆっくりと時間をかけて歩んでいってほしい。
外見のイメージで自分を測られた場合、
なんとなくそのイメージに添うような態度をとってしまうことはあるある。
意図して演出している場合は楽しめばいいけど、
違うのに……と思いながらだと辛いよね。
まぁ、素のままありのままでいられるのが一番楽で良い。
「ルーデンドルフ公と森の獣 」かわい有美子 (SHY NOVELS)
内気で孤独で庇護欲をそそられる人狼・ユリアンは、
ぎゅって抱きしめたくなる頼りなさ。
推定年齢35歳。
一方で、柔軟でおおらかな建築学者の藤森。
人から狼に変わったユリアンの姿に
「尻尾!尻尾!」って追いかけた時点で、
ああ、この子、大丈夫だな、と、微笑ましかった。
藤森の少しの不在で揺らいだユリアンが抱えた孤独と諦念が哀しい。
もう大丈夫。
安心して……からの先!
先も読みたいんですけどーー!
欧州との文化の違いが丁寧に描かれていたのが興味深かった。
緑豊かな森の奥で暮らす彼らのその後を思い描きながらの読了。
イラスト買いって私はしないけど、
もしするなら周防さんイラスト作品は絶対集める。
他の作家さんは?
考えないで浮かんだのは
蓮川さん、小山田さん、高階さん。
わ~~、なんかすごく幸せに眺めていられそう。
「恋するクラゲ」かわい有美子 (SHYノベルス)
大人の恋愛。とても良かった。
日々の仕事に取り組む男たちの
終始フラットに進行する日常の中に差し挟まれる
恋情を伴った熱量と、たまらなく艶めかしい色香。
この辺りの緩急はさすがかわいさん。
エレガントで終始ソツのない朧谷の仕事で見せる表の顔と
プライベートで除かせる素の顔とのギャップがかなりいい。
綺麗な顔して凶暴で武闘派って、好みドストライクすぎて悶絶。
一方の「クラゲ」と称される天宮のスタンスは表も裏も変わらない。
押し付けがましくなくて無自覚なのに、スペック高すぎる。
時々天然が入るところが、また好ましかった。
余韻にうっとり!
今のザワザワしている状態が収まったら、
必ず旅に出よう。
ちょっと素敵なホテル(or旅館)に泊まってのんびりしよう。
そして改めて、かわいさん好きだわー。
そう思わせてくれる作品でした。
「進行性恋愛依存症」かわい有美子 (ビーボーイノベルズ)
「狂え、俺に焦がれた歳月の分」
こんな台詞を口にする男にもこんな台詞が似合う男にも
そうそう出逢えないと思うんだけど。
いましたよ、ここに。
内面の読めない御巫の距離感に苛立っていた九鬼は、
もう少し自分に自信がある王様気質な男かと思ったけど、
実際は多くの痛みと苦しみを乗り越えてきた男だった。
最後の九鬼のデレた台詞が予想外で、だからこそ身悶える。
九鬼に焦がれ続けた御巫。
彼らの関係性に関しては惚れた方が歩が悪いなぁ、と
御巫が気の毒にも思いつつ。
結局は彼を手放すことができなかった九鬼。
御巫の逆転サヨナラヒットだったと思う。→
かわいさんにしては珍しい書き出し?
と思ったけど、なるほど。そう言う事情がありましたか。
と、後書きで判明。
それにしても「御巫」
北方の中国名よりも頭に入ってこなくて、馴染むまでが大変でした。
むー、なんか敗北感(笑)
「誓いをどうぞ」水壬楓子 (ガッシュ文庫)
シリーズ最終巻。
ここにきて暁斗の成長ぶりに目を瞠る。
考えなしな部分は相変わらずだし、周りに恵まれた感ありありだけど、
それでも、自分が変わろうと努力し、将来のビジョンを明確に見つけることができたのは
良かったと思う。
ショーのために奮闘する彼らの姿は清々しかった。
暁斗が変わる為には、桐原の方も成長が必要。
譲歩が3日までの家出だけど、この二人にはそれくらいがちょうどいいのかも。
リックの自己評価の低さにちょっと驚いた描き下ろし。
6年も付き合ってるんだからもっと自信持って!とエールを。
東悟がそんなリックにべた惚れなのは一目瞭然よ。
桐原と暁斗、東悟とリック。
時に喧嘩したり、からかいあったりしながら、
四人で和気藹々と歳を重ねて欲しいなぁ。