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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「キャスティング」水壬楓子 (リンクスロマンス)



ハリウッドスターと映画監督。
職業は華やかながらも、恋愛に関しては
ダメな理由、引かれる理由、終わらせる理由を探してモダモダモダモダ……おい。
きっちり始まってもいないんですけどーー!?
と。思わず突っ込みたくなる。
臆病にもほどがある二人の背中を押したのは、
前作までこのシリーズを引っ張ってきた皆様。
ごもっともなアドバイスや意見を受けてほっとする着地。
出逢いのシーンが凄く好きでものっすごくわくわくしただけに私的にはちょっと残念な二人。
依光と千波の揺るがない結びつきが垣間見れたのが嬉しい。
木佐と野田も相変わらずで楽しかった。



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「スピンオフ」水壬楓子 (リンクスロマンス)



恋人と別れ、その傷が癒えずに一夜限りの相手との逢瀬を繰り返していた花戸。
そんな花戸の内情を知りながら近づき、繰り返し愛の言葉を囁いた箕島。
甘い言葉だけではなく、何のために近づいたかも悪びれずに口にする
駆引きのなさが好ましい。
箕島が野田にやらかした悪戯。
その顚末、知りたかったなー。
おちょくられて憤慨する木佐がみたかった。
そして悪戯された野田の意趣返し。
おかげで箕島と花戸はうまくまとまったわけだから、
野田、天使(笑)
既存キャラの親友ポジションの二人の物語。
各々の仕事事情が上手く盛り込まれていたのは流石。


ちゃらけた箕島の時折混ざる命令口調にときめく。
水壬さんの年上が年下に対するみせる懐の広さと鷹揚さがとても好き。

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「クランクイン」水壬楓子 (リンクスロマンス)



穏やかであたたかい依光の想いに泣きたくなるのは、
千波を想う気持ちの真摯さが伝わってくるから。
今ここにいる、あるがままの千波を愛しているという想いが伝わってくるから。
焦らさず、強要せず。
千波が決断するのを待つ依光の懐の広さも好き。
そして、折れることなくしなやかに。
自分の歩む道を一歩一歩進みつづけた千波。
口さがない言葉は止まないかもしれないけれども。
分かってくれる人もたくさんいる。
だから、繋いだ手を離さないで。
それは千波の力になる。
依光の「約束」の提案はとても素敵だ。
言葉にして想いを伝え合うことはとても大事。

そして「デザート」ありがとうございます。
息子にあてられて、恋人を抱きたくなる親父の話(笑)。
多分当人には伝わらないけど、
木佐の息子を褒める言葉も嬉しかった。


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「ファイナルカット」水壬楓子 (リンクスロマンス)



わかってた。
わかってたけど、わかりづらいよ、クソオヤジ!←絶大なる褒め言葉。
木佐がいたから野田が飛び込んだ世界。
木佐がいるから、野田が歩みつづけていく世界。
可能性の翼を広げてより大きな世界に飛び立つのではなく、
愛する男が写し撮る世界の中で、男の色に染まって変化を遂げていく。
そういうのも悪くないんだなぁ、と、素直に思える野田の想い。
その可能性を預けられた木佐は
吐露した不安と恐怖に呑まれることなく、
野田と共にさらに大きな存在になっていくんだろうね。
大人げないオヤジが挑発に乗って
箕島を蹴り飛ばすシーンがお気に入り。

水壬さんが楽しく書いているのがものすごーく伝わってきて、
こちらも楽しく読了。
「懐深くて腹黒い、できるオヤジ」私も好き好き。






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「ラブシーン」水壬楓子 (リンクスロマンス)



劇団員の下積み生活を経て、売れっ子俳優へ。
そして憧れの監督の映画出演。
努力してステップアップしてきた千波が見舞われる、
悪意に塗れた出来事。
どうしてこの子ばっかり……と思うけど、
諸悪の根源は全部谷脇。
こんな卑劣な犯罪者には雷が直撃するといいわ。
傷ついた千波をずっと支え続けてきた依光。
絶望の底にあった千波の行為を「反則だ」と諭した依光の言葉に泣けた。
千波を信じた周囲の人たちの優しさが沁みるけど、
世間の目は優しいだけじゃないってことは容易に推察できる世の中。
千波の選択した再出発にエールを。
負けないで。

千波がカードデッキ(@仮面ライダー龍騎)を持ってたら、谷脇と戦えるのに!
と、相当ぶっ飛んだ方向に思考が流れた自分にびっくり(苦笑)
基本的に谷脇みたいな犯罪者にはハンムラビの法則を推奨したいところだけど、
今回は雷直撃でお願いしたい。
全く関係ないけど、龍騎では北岡先生と浅倉が大好きでした。

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「社史編纂室で恋をする」栗城偲 (ディアプラス文庫)



いくらポジティブ思考だからといって、
理不尽な目に合えば落ち込むし、誰かに慰めてもらいたくなる。
それでも仕事から逃げ出さずに前向きに頑張ってる志月、可愛いなぁ。
ストレス発散が走ること。
混乱した思考をまとめるためにもやっぱりランニング。
良い雰囲気いなったところで「ひとっ走り」に行かれてしまったら、
そりゃあ「何事!?」って思うよね。
問題が解決するまで志月に真実を話せなかった稲葉にはひたすらギャップ萌え。
稲葉がイニシアチブが取れるのはベッドの中。
日常は自称「察しが良い」志月に振り回されつつ、
決めるとこはビシッと決めてくれるのが最上。

スピンで塚原のお話ありですか。
そうですか。
ものっすごく楽しみ。
作家さんも絵師さんも宮城出身なので、妙な親近感(笑)


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「undercover アンダーカバー」水壬楓子(SHY NOVELS)



秘密裏に暗躍するのはICPOの軍事版にあたる組織、メリッサ。
麻薬組織を撲滅するための潜入捜査。
ガッツリと描かれるミッションとアクション。
本気出せば出来るおっさんながらも、ヘタレな攻・榊。
メンタルではガッツリマウント取ってるひんやりとした美貌の女王様受・南雲。
どれもこれも好みど真ん中で楽しさ増し増し。
南雲が素性を明かしてからの榊との会話は、
榊のヘタレさ全開で爆笑もの。
こういうノリ、好きだわ~。
今回のエピソードは綺麗に完結しつつも、
次のステップへ進むための素地を十分に残したエンド。
シリーズ化してくれたらとても嬉しい。

手元にある水壬さんの作品はほとんどがシリーズ物で
(しかも読了数より積んである本の冊数の方が多いような??
知りたくないから数えないけど・笑)
単発のこの作品が積んであったことがイレギュラー。
だけど、大正解でした☆

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「嘘の欠片」栗城偲 (カクテルキス文庫)



その言葉は誰に向けられたものなのか?
意味を取り違え、誤解を抱えたまま、10年に及んだ擦れ違い。
後悔を抱えたままの別れだったからこそ、燻り続けた想い。
再会を果たし、想いは募る一方なのに、
過去の傷が癒えていないからこそ、不用意に相手に踏み込めない。
この関係を壊すのが怖い。
そんな呉村と峯井の間で愉快犯みたいに立ち回った鳥屋野がマイベスト。
楽しそうだなー。
いや、楽しかったんだろうな。
彼がいたからややこしくなり、彼のおかげで進展した二人。
ペーパーのオチに爆笑。
この三人にはずっとそのスタンスでいてほしい。


抗がん剤後の右腕は採血しづらいことこの上ないのは経験済み。
私も1度の採血で10回以上刺されたことあるわー、と振り返り。
でも、看護師の皆様に不快な思いをさせられたことは一度もなかったな。
点滴のルートが取れなくて、結局足から点滴しながら手術したこともあったわー。
お世話になりました。
入院時は快適だった思い出しかなくて、
それもこれもお世話になった医師や看護師の皆様のおかげだと思っています。
まぁ、そもそも寝て食べて本読んでスマホで遊んで……というルーティンで許される環境が不快な訳がないのです(笑)

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「オオカミの言い分」かわい有美子 (リンクスロマンス)



タイトル通り、スペックの高いオオカミが
口の減らない、だけど素直で純粋な赤ずきんちゃんを嬉々として楽しそうに口説き落とす話。
口説かれていることを全く自覚していない赤ずきんと
巧みな言葉遊びを楽しむオオカミの掛け合いが愉快。
年上が元気な年下を甘やかす話は大好物だし、
高嶺さんのイラストがキラキラ要素増し増しだし、
あっちもこっちも可愛くて楽しく読了。
酔った赤ずきんの無防備さと色っぽさの破壊力は素晴らしかった!
そしてガツガツしていないオオカミも最高です。
描き下ろしはマジボケと天然ボケのコンボにオオカミが振り回される様が痛快。



「趣味が仲人みたいな人に借りをつくりたくない」
わかる!
その見合い話にのったら、あなたと一生縁が切れませんよね?
という薄ら寒い思いを味わった身としては、
その気持ちとても良くわかるわ~~!
と変なところで共感(笑)
そして私、みなとみらいが大好きなので、夜景描写に行きたい気持ちがウズウズと。
わー、行きたい。とても行きたい。
諸々落ち着いたら!って最近そんなんばっかりだけど、
いつかのお楽しみにワクワクしていようと思います。


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「魅惑の恋泥棒」かわい有美子 (リンクスロマンス)



かわいさんの織り成す作品世界の豪華な雰囲気と、
高嶺さんの華麗なイラストの見事なコラボ。
そして所作がことごとくスマートで
大人の余裕がある沖が半端なくかっこいい!
彼の所有する車がジャガーってところも、ポイントアップ。
更に、髪を上手に洗ってくれる恋人って私的なツボドストライク。
年上が年下を甘やかす時に、年下の恋人を「この子」呼ばわりするのは大変好み。
読んでいて幸せ。
後編で明らかになる柳井のトラウマ。
ここで沖が示す抱擁力がカッコイイ。
ん?
沖語りに終始してしまった。
そんな沖が心惹かれた柳井も勿論魅力的。
でもやっぱり沖推しで(笑)

好き作家さんの世界観を
好き絵師さんが見事に表現してくれた作品。
泥棒稼業に関する突っ込みはおいといて、
眺めてるだけでも幸せだし、読んでも幸せ。



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