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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

『愛を与える獣達 猛き孤狼と緑樹育む新たな『番』』茶柱一号



煮詰まった思考では妙案など浮かばない。
悩める者たちの迷える思考に風穴を開けるのは、
全く違う角度から物事を捉えたプラスの見方。
それも、無理にプラスに転化するのではなく、
ナチュラルに添えられるプラスの言葉。
寄り添った伴侶同士だからこそ、そして、愛を確かめ合った二人だからこそ、
或は、第三者的な視点だからこそ、相手を心から想い、口にすることの出来る言葉。
彼らが歩んできた道は平坦ではないけれども、
3カプとも良き伴侶に出会えて皆それぞれ幸せそうで何より☆
ペーパーでまさかのもうひと組に衝撃の走ったお借り本。
でも、お似合いに思えてくるから不思議。


そして、獣の捌き方は梁山泊に学べ!と、思った私はここでも北方脳が発動しております。

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「スロウスロウ」栗城偲 (リンクスロマンス)



バツイチ子持ちでアラフォーの成島が、
仕事で知り合った10歳年下の萱森に好意を寄せられ、
戸惑いつつも葛藤の末、彼の想いを受け入れる話。
なんだけど。
元々はノンケだった成島の葛藤がとても丁寧に描かれていて納得の流れ。
成島の息子・薫と、当事者である萱森の悩みと苦悩も共感できる。
先入観から相当な誤解をしていた萱森の人となりを
彼の仕事ぶりに接しながら正していく描写が上手いなーと思った。
複雑な心境を吐露しつつ、苦悩する成島の背中を押した息子・薫が個人的にはお気に入り。
今後、年上二人は彼に頭が上がらないと思うの。

建築現場のお仕事描写がわかりやすくて、とても楽しかった。

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「玉の輿に乗ったその後の話 玉の輿ご用意しました番外編」栗城偲(キャラ文庫)



秘書兼親友として。研究職員として。親戚として。後輩社員として。
それぞれの立場から印南を、蒼依を、そして印南と蒼依を語った短編四編。
+最後の一編は蒼依視点の印南と蒼依の話。
シリーズ番外編としてよくできた構成で、多方面から楽しめる。
お仕事描写の掘り下げの深さにはシリーズ通して興味深く引き込まれる。
そしてラストは甘さと幸せを十分堪能できる仕様に。
印南に出会えて人生が劇的に変わった蒼依と、
蒼依に出会えて人として良い方に変わった印南と。
プラスの相乗効果を引き出しあった二人。
周囲にもプラスに作用していることが伺える番外編。
楽しく読了。


「危険物のため、船でしか運べない」描写に、沸々と蘇る記憶……。
沖縄のお客様に商品を送るのに航空便がNGで船便のみ。
問い合わせた着日は「船次第ですね~」との返答。
なんだ、そのゆるっとした感じ!
と思ったけど、お客様は納得していたからままあることなのかな?
それから、不具合の原因が「気温が低いから」と返してきたメーカーに
キ―――ッ!ってなったことも。
だったら「冬場の東北使用不可!」って書いとけ!と、社内でガーガー言っていました。

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「ハッピーエンド」水壬楓子 (リンクスロマンス)



先走って自棄になったり後ろ向きな結論を出したりする前に、
まず本人に事情を確認しようか。
と言いたくなることが、水壬さんのキャラには多い。
今回は変に拗れることなく早々に誤解も解けて良かったけどね。
素直になりきれない三津谷に対する泰丸の逃げ道の与え方が好き。
与えてるようで囲ってる感じがさらに好き。
なんだかんだ甘やかし上手。
同録はシリーズオールキャストのまさに「スペシャル」。
無理なく全員が絡んでるところが水壬さんのうまさで、
シリーズ通して読んできたご褒美的な感じがとても嬉しい。
『ハッピーエンド』のシリーズ。楽しく読了。

遊び相手と歩いているところを奥さんに見られて。
「友達だ」と言い張った知人男子。
泣かれても問い詰められても「謝ったら負け」の精神で突っぱね通したと。
ほほー。
言いたいことは色々あるけどここでは一つだけ。
奥さんと行動範囲が被るってわかってるところに遊び相手連れて出かけるな。
行き先きいて「馬鹿なの!?」って脱力したわ。





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「キャスティング」水壬楓子 (リンクスロマンス)



ハリウッドスターと映画監督。
職業は華やかながらも、恋愛に関しては
ダメな理由、引かれる理由、終わらせる理由を探してモダモダモダモダ……おい。
きっちり始まってもいないんですけどーー!?
と。思わず突っ込みたくなる。
臆病にもほどがある二人の背中を押したのは、
前作までこのシリーズを引っ張ってきた皆様。
ごもっともなアドバイスや意見を受けてほっとする着地。
出逢いのシーンが凄く好きでものっすごくわくわくしただけに私的にはちょっと残念な二人。
依光と千波の揺るがない結びつきが垣間見れたのが嬉しい。
木佐と野田も相変わらずで楽しかった。



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「スピンオフ」水壬楓子 (リンクスロマンス)



恋人と別れ、その傷が癒えずに一夜限りの相手との逢瀬を繰り返していた花戸。
そんな花戸の内情を知りながら近づき、繰り返し愛の言葉を囁いた箕島。
甘い言葉だけではなく、何のために近づいたかも悪びれずに口にする
駆引きのなさが好ましい。
箕島が野田にやらかした悪戯。
その顚末、知りたかったなー。
おちょくられて憤慨する木佐がみたかった。
そして悪戯された野田の意趣返し。
おかげで箕島と花戸はうまくまとまったわけだから、
野田、天使(笑)
既存キャラの親友ポジションの二人の物語。
各々の仕事事情が上手く盛り込まれていたのは流石。


ちゃらけた箕島の時折混ざる命令口調にときめく。
水壬さんの年上が年下に対するみせる懐の広さと鷹揚さがとても好き。

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「クランクイン」水壬楓子 (リンクスロマンス)



穏やかであたたかい依光の想いに泣きたくなるのは、
千波を想う気持ちの真摯さが伝わってくるから。
今ここにいる、あるがままの千波を愛しているという想いが伝わってくるから。
焦らさず、強要せず。
千波が決断するのを待つ依光の懐の広さも好き。
そして、折れることなくしなやかに。
自分の歩む道を一歩一歩進みつづけた千波。
口さがない言葉は止まないかもしれないけれども。
分かってくれる人もたくさんいる。
だから、繋いだ手を離さないで。
それは千波の力になる。
依光の「約束」の提案はとても素敵だ。
言葉にして想いを伝え合うことはとても大事。

そして「デザート」ありがとうございます。
息子にあてられて、恋人を抱きたくなる親父の話(笑)。
多分当人には伝わらないけど、
木佐の息子を褒める言葉も嬉しかった。


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「ファイナルカット」水壬楓子 (リンクスロマンス)



わかってた。
わかってたけど、わかりづらいよ、クソオヤジ!←絶大なる褒め言葉。
木佐がいたから野田が飛び込んだ世界。
木佐がいるから、野田が歩みつづけていく世界。
可能性の翼を広げてより大きな世界に飛び立つのではなく、
愛する男が写し撮る世界の中で、男の色に染まって変化を遂げていく。
そういうのも悪くないんだなぁ、と、素直に思える野田の想い。
その可能性を預けられた木佐は
吐露した不安と恐怖に呑まれることなく、
野田と共にさらに大きな存在になっていくんだろうね。
大人げないオヤジが挑発に乗って
箕島を蹴り飛ばすシーンがお気に入り。

水壬さんが楽しく書いているのがものすごーく伝わってきて、
こちらも楽しく読了。
「懐深くて腹黒い、できるオヤジ」私も好き好き。






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「ラブシーン」水壬楓子 (リンクスロマンス)



劇団員の下積み生活を経て、売れっ子俳優へ。
そして憧れの監督の映画出演。
努力してステップアップしてきた千波が見舞われる、
悪意に塗れた出来事。
どうしてこの子ばっかり……と思うけど、
諸悪の根源は全部谷脇。
こんな卑劣な犯罪者には雷が直撃するといいわ。
傷ついた千波をずっと支え続けてきた依光。
絶望の底にあった千波の行為を「反則だ」と諭した依光の言葉に泣けた。
千波を信じた周囲の人たちの優しさが沁みるけど、
世間の目は優しいだけじゃないってことは容易に推察できる世の中。
千波の選択した再出発にエールを。
負けないで。

千波がカードデッキ(@仮面ライダー龍騎)を持ってたら、谷脇と戦えるのに!
と、相当ぶっ飛んだ方向に思考が流れた自分にびっくり(苦笑)
基本的に谷脇みたいな犯罪者にはハンムラビの法則を推奨したいところだけど、
今回は雷直撃でお願いしたい。
全く関係ないけど、龍騎では北岡先生と浅倉が大好きでした。

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「社史編纂室で恋をする」栗城偲 (ディアプラス文庫)



いくらポジティブ思考だからといって、
理不尽な目に合えば落ち込むし、誰かに慰めてもらいたくなる。
それでも仕事から逃げ出さずに前向きに頑張ってる志月、可愛いなぁ。
ストレス発散が走ること。
混乱した思考をまとめるためにもやっぱりランニング。
良い雰囲気いなったところで「ひとっ走り」に行かれてしまったら、
そりゃあ「何事!?」って思うよね。
問題が解決するまで志月に真実を話せなかった稲葉にはひたすらギャップ萌え。
稲葉がイニシアチブが取れるのはベッドの中。
日常は自称「察しが良い」志月に振り回されつつ、
決めるとこはビシッと決めてくれるのが最上。

スピンで塚原のお話ありですか。
そうですか。
ものっすごく楽しみ。
作家さんも絵師さんも宮城出身なので、妙な親近感(笑)


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