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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「太陽はいっぱいなんかじゃない 」菅野彰(ディアプラス文庫)



幸せな死。
強制的に命を絶つことを幸いと思えるほどに追い込まれた二人に背筋が凍る。
死は回避したものの、
淀んだ澱の中に漬かったまま、停滞してしまった時間。
二人だけではどこにも踏み出すことができなかった。
だから。
身を切られるような別離が必要だったとしても、
二人がそれぞれ愛を囁き合える人に出会えた幸いに泣きたくなる。
英知の抱えた罪悪感を根気強く丁寧に引きはがしていった四郎。
想いを育んだ二人が辿り着いた、ペーパーで描かれた情景。
それが嬉しくて、胸がいっぱいになる。
虐待の呪縛から逃れることのできた英知。
彼の心が空っぽになることが、二度とありませんように。



コロナ禍で出歩けなかった時のことを思うと。
今、飛行機や新幹線に乗って移動できる幸いをしみじみと噛みしめる。
それらの交通機関がいつも通りに動かなかった時期を乗り越えて
お仕事に携わってくださっている皆様に感謝を。
そして。
菅野さん同様、私も彼らが大好きです!

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