前作が外に外に向けて疾走していく物語だとすると、
今作は内に内に向けて深堀していく物語。
犯罪者を隠すなら警察の中へ。
確かに~!
とか納得している場合ではなく。
権力者に忖度して
害悪でしかない刑事を総出で隠そうとする組織はどうしようもない。
監察としてその腐敗を正そうと動く美貴が、
前回の教訓から自力で戦えるようになっていたのには脱帽。
カッコいいね。
そして、黒滝の想像を超える男、能瀬がとても良い。
徒手空拳じゃ戦えないという白幡の言は正論だけど、なんか悔しい。
黒滝と同じく、彼の腹の中を覗きたいので、続編に期待。
続編が出る前に。
次に深町作品を読むなら『ヘルドッグス』かな。
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