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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「やすらかな夜のための寓話」崎谷はるひ(ルチル文庫)



5編の短編から成る物語。
慈英と臣の過ごした時間が、綴られている。
それぞれに濡れ場が入っているから、そのシーンだけでも相当なボリュームがあるわけだけど、
読後の印象に残るのは、そこじゃなくて、二人の感情の機微。
臣や慈英の気持ちの揺れや迷い、不安や痛み。
そういったものが流れ込んできて、胸が痛い。
でも、その痛みを補って余りある愛情に溢れていて、
結局はふたり、満たされていて、とてもほっとする。
大人の余裕でチャチャ入れする照英。
インクルージョン読んでてよかったなーと、ニヤリとしました(笑)


内容(「BOOK」データベースより)

刑事の小山臣は、人気画家で恋人の秀島慈英とともに赴任先の小さな町で暮らしている。ある日、慈英の従兄・照映がふたりのもとを訪れ…。慈英十三歳、照映十八歳の夏が語られる書き下ろし「ネオテニー“幼形成熟”」、商業誌未収録作「やすらかな夜のための寓話」「SWEET CANDY ICE」「MISSING LINK」「雪を蹴る小道、ぼくは君に還る」を収録。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

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