きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「恋愛証明書」 崎谷はるひ(ルチル文庫)
【愛してるって意味がわからないなんて、ばかなことはもう、言わないから。
だからもう、泣かないでくれ。】
切なさと優しさとやらしさと。
崎谷さんの話は全部がギュッと詰まっていて好き。
日常の中で苦悩する姿があまりにもリアルで胸に迫るものがあるわ。
相手のことだけを考えて、思い詰めて。
一人想い悩んで身を引くことを決めた遼一。
寝耳に水な状況でそんな話を切り出された春海はたまったものじゃなかったと思うけど、
彼もまた、遼一を思いやるあまり、一歩踏み込めないでいたのよね。
言葉って大事。
想いはきちんと伝えないとすべてがまっすぐには伝わらない。
幸せ慣れしていなかった遼一のこの先の人生は、
春海と准に出会ったことによって幸せに彩られていくと、確信できる安心感。
素敵なお話でした☆
内容(「BOOK」データベースより)
はじまりは3年前。カフェレストランで働く安芸遼一は、美しい妻と愛くるしい男の子・准と訪れる常連の客・皆川春海に一目惚れした。しばらくして、離婚し落ち込んだ春海に夜の歓楽街で会った遼一は、身体だけの関係を持ちかける。それから1年。月に二度だけの逢瀬のたび、春海に惹かれていく遼一だったが、想いは告白できない。やがて別れを決意した遼一に春海は…。
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